ラベル ハンティング の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ハンティング の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024/11/11

いよいよ鹿のハンティングシーズン到来

大騒ぎだったアメリカ大統領選挙が終わりました。
結果についてどうこう言っても仕方がないので、さっさと気持ちを切り替えて、日々の務めに励んでいます。

週末は、多くのミネソタンが楽しみにしていた鹿狩りのオープニングでした。
夫と、泊まりに来ていた義弟が中心になって、今年も恒例の「祝う会」が行われました。
二人共もうハンティングはしないし、集まった人たちの中で現役ハンターはそれほどいないのに、なぜ「祝う会」なのか、訳がわかりません(笑)

多分、自分では鹿を仕留めなくても、いつも友人からの鹿肉のおすそ分けがあるので、それを祝うという趣旨かな?
早い話が、みんなで集まって、キャンプファイヤーの周りで飲んでおしゃべりして、おいしいものを一緒に食べるのが、楽しくてたまらないのでしょう。

前シーズンに友人のひとりが仕留めた鹿がフリーザーに眠っていたので、それをいただきます。
ルタバガ rutabag という根菜とニンジンなども一緒に煮込んだようです。
野菜が煮崩れて、最後にはトロトロになります。


デカいサーモンもあるよ♪ 私は鹿肉 venison を食べることはやめたので、こちらのほうが嬉しい。


は山のように用意してあり、ぜいたくに使えます。
お昼前から深夜まで続く会ですから、かなりの薪を使っただろうな。



基本的に男子会ですけれど、私も毎回少しだけ参加します。
デザートを焼いて持って行くので大歓迎してもらえますが、長居はしないように気を付けます。
Daylight Saving Time(夏時間)がその前の週末に終わり、あっという間に暗くなってしまいますしね。

ハンティングシーズン中は、誤射を防ぐためにこのように派手なオレンジ色の服の着用が義務付けられています。


私も同じ色のベストと帽子を持っていますが、日本では絶対着ないだろうな・・・


甥や友人たちから、続々と「鹿を仕留めた!」との知らせが舞い込んできます。
ハンティングシーズンが始まる前、私もドライブウェイで鹿に遭遇したり、ウォーキング中に出くわすことがありました。
「ハンターたちから隠れていてね」と声をかけましたけれど、日本語通じなかったかな。

仕留めた人には「おめでとう!」と祝うものの、おすそ分けの鹿肉をフリーザーの中に見るのはちょっと辛いなと感じるようになってしまいました。
時々庭にもやって来て、つぶらな瞳が可愛くて、食べるなんて無理・・・
夫と義弟は大好物なので、喜んで頂戴しますけれどね。

何年経っても、近くで銃声が聞こえるとやはりぞっとします。
鹿狩りの季節、早く終わるといいな。。。

2023/11/10

鹿狩りのシーズンが始まる!

多くのミネソタの男性たち(中には女性も!)が楽しみに待っていた、鹿ハンティングシーズンが、この前の週末にいよいよ始まりました。

親戚の中にもさっそく出かけた人が何人かいて、成果の報告が届いています。
けれども数年前から、夫も義弟ももう狩りはやめてしまいました。
年と共に、あんな可愛い動物に銃を向けることに、罪悪感を覚えるようになってきたそう。
私が「可哀そう。。。」と言い続けているので、洗脳されちゃったかな。

ハンターたちの一番の目的は、もちろん「鹿肉 venison 」を食べることです。
赤身でヘルシー。日本でも珍味扱いされているのかな?
その他に「鹿は農作物に被害を及ぼし、急に道路に飛び出して交通事故を招くので、毎年ある程度の数を駆除しなければいけない」という大義名分があり、狩りの頭数は厳しく制限されています。

鹿肉は、私も昔は食べていたのですけれど、何年か前に「もう食べない」と宣言してしまいました。
味がどうのこうのではなく、家のすぐ近くで見かけることが多いため、何だかペットとして可愛がっている動物を食べちゃうような気がして、無理だと感じてしまったのです。

はどうなのよ?と言われそうですが、それらは身近に見かけることはないので別・・・って、自分勝手な言い訳でしょうか。。。

夫たちは狩りはやめたものの、子供の頃から馴染んでいる鹿肉は、相変わらず大好物です。
先週末に義弟がやって来た時に、雑木林の真ん中の空き地で「鹿肉を味わう会」が催されました。
実際には、男性陣が大勢集まっての野外での「飲み会」だったのですけれどね。

下の写真は、義弟の友人のひとり。
ハンティングシーズン中は、誤射を防ぐために、このようなオレンジ色のものを身に着けるのがお約束です。
落葉樹がすっかり地面に落ちてしまった今、遠くからでもよく目立つ色ですものね。
ですから、全員がこんな格好でやって来ました。何だか、ハロウィーンの続きみたい。。。


この鹿肉は、獲れたてのほやほやではなく、去年の残り物。
たくさん獲れすぎて、1年間フリーザーで眠っていたものを、友人のひとりが持ってきました。
なぜか牛肉も、ひと固まり混ざっています。迫力あるなあ!


皆さんお昼頃に集合し、キャンプファイヤーで暖をとりながら、延々と夜中までおしゃべりが続きました。
私はデザートを作って持って行き、午後遅くに少しだけ参加。
暗くなる前に帰宅しました。

野菜と共に長時間煮込んだ肉は、柔らかく美味しく出来上がったそうです。


一体どのぐらいのを燃やしたのか・・・こういう機会のために、夫は前々からせっせと薪を用意して、十分すぎるほどの貯えがありますが。

煙突のようになる、中空になった薪も♪ 見ているだけで、楽しそうですね。


夫と義弟は真夜中過ぎに、ヘロヘロになって戻ってきました。
お疲れ様・・・

2022/11/09

スカンクとヤマアラシに遭遇

割と穏やかな日が続いていましたが、明日はいきなり大荒れだそうで、警報が出ています。
猛烈な吹雪となるようで、移動は危険とのこと!

午前中の予定はキャンセルしました。
日曜のコンサートのための夜のリハーサルも、多分無理でしょう・・・
その後は、気温が氷点下の日が続くらしいので、いよいよ真っ白な世界に突入かな。


さて、娘夫婦がワンコ連れで泊まりに来た週末の話に戻ります。
とても心配だったことが、ひとつありました。 

娘たちを迎えた週末の少し前に、私が雑木林の中をウォーキング中、スカンクに出くわしたことがあったのです。
いきなり目の前に現れたので、思わず "Hi!" とご挨拶してしまいました。
私をちらっと見たような気がしたけれど、逃げる様子もなく、そこら辺の落ち葉をかき分けながら何かを漁っている様子。


あの臭い臭~いガスをスプレーされたらどうしようと、私のほうが固まって動けずにいました。
「あなたに危害を加えたりしませんよ」という善人オーラを、必死で発しながら・・・

スカンクのガスはどんな臭いかと言えば、「焼けたゴム」に例えられることが多いです。
(私には、強烈な腋臭のように感じます)
ハイウェイでひかれているスカンクがいると、かなり遠くから臭って、すぐにわかります。
こんなのを至近距離でまともに受けたら、身に着けていたものはすべて処分だろうな。

幸いスカンクは、しばらくすると林の奥に移動していき、事なきを得ました。
でも、その翌日と数日後に、今度は夫がほぼ同じ場所で多分同じスカンクを見かけたのこと。

夫も無事だったけれど、さ~て、困った・・・
娘夫婦のワンコたちは都会暮らしなので、自宅周辺の散歩の時はリードをつけますが、私たちの家に来ると、当然のようにリードなしで嬉しそうに走り回ります。

特に婿殿のワンコはハンティング用に訓練されていて、小動物を見かけたらすぐに襲いかかりそう。
もしスカンクのスプレーを受けてしまったら、かなり悲惨です。
トマトジュースで洗うと良いとか、昔から色々な裏技が伝わっているけれど、ほんの気休めにすぎません。
とても家の中には置けないから、もしもの場合は庭に寝かせてねと宣言!

日曜日、婿殿は彼のワンコと共に、少し離れた所へハンティングに出かけました。
その間に、夫と娘と私の3人でウォーキングに出かけることに。
娘のワンコはコーギーで短足なのですが、頑張ってちょこちょこと結構早く走ります。

しばらくすると、私の視界の片隅に何かノソノソ動いているものがちらっと入ったのです。
ヤバい・・・あのスカンク!?と思い、急いで娘にワンコを抱いて遠ざかるように命じました。

でも、よく見たらスカンクではなくヤマアラシ porcupine でした!


これも、なぜか逃げ出さずにこちらの様子をうかがうだけ。
この辺の小動物、結構怖いもの知らずなのかしら・・・

ヤマアラシはスカンクみたいにスプレーを発射したりはしないけれど、別の意味で大変です。
もし襲おうとすると、ワンコには悲惨な未来が待っています。
ヤマアラシの鋭い針が体のあちこちや口の中にまで刺さって、とんでもなく痛い思いをすることになるのです。

今回は、ワンコたちが無事で良かった。
でも、いつどこで何に出会うかわからなくて、ちょっと怖くなりました。

婿殿は ruffed grouse(キジ目ライチョウ科の「エリマキライチョウ」)などを仕留めてきて、自分でさばき、せっせと料理して私たちにご馳走してくれました。
変な癖はなくて濃厚な味で、チキンより美味しいほどです。


この鳥もその辺に生息していて時々見かけるため、可愛くなってしまって、食べることに少し罪悪感を覚えるようになってしまったのですが・・・

画像は Wikipedia より


2021/10/12

鹿狩りの準備(子供も参加!)

ミネソタでは今、鴨(カモ)などのハンティングシーズンで、週末の早朝にはあちこちから銃声が聞こえてきます。
みんなが楽しみにしている、鹿のハンティングシーズンも近づいてきました。

夫はもうやめてしまったものの、この辺では、生き生きと目を輝かせてハンティングについて語る人の多いこと!
農耕民族の血が体内に流れている私は、ガーデニングの話なら楽しいけどね。

いつも雪かきなどでお世話になっている近所の友人も、そのひとりです。
彼とごく一部の人にだけは、我が家の敷地内でのハンティングを許可しています。

夫とその友人は共同作業で、土を耕して鹿が好むラディッシュなどの種を蒔きました。
最近雨が多いので、今青々と茂っています。


この一角にカメラも設置。何か動きを察すると自動的に撮影する仕組みです。
特に夜、エサを食べに来るたくさんの鹿が写っています。(時々、私が踊っている姿も?)




カメラ目線!?

友人は、中に隠れて鹿を待ち受けるブラインドも設置しました。
景色に溶け込んで、鹿には感付かれにくいようです。


全体的には、こんな配置になっています。
エサでおびき寄せて撃つなんて、ずい分無慈悲なのでは?と私は思ってしまうのですが・・・


鹿狩りには「農作物の被害や交通事故を減らすため、鹿の頭数を調整する」という大義名分があります。
それなら鹿の食料用の畑などわざわざ作らず、自然のままに放っておいたほうが数が増えないのでは?と聞いたら、鹿には健康でいてもらわなくては・・・という答えでした。
狩猟民族の思考回路、よくわかりません(笑)


さて、成人向けのハンティングシーズンが始まるのは11月初め(弓矢はもっと前から)ですが、その前に10歳から17歳のハンター向けの期間が定められています。
(10歳から13歳は、18歳以上の監督者が必要)
今年は10月21日から・・・もう目前に迫ってきました。

近所の友人は私より若いけれど既にたくさんのお孫さんがいて、一番年上の男の子が今年も狩りに参加です。
週末にはターゲットを設置して、その子に銃の撃ち方の練習をさせていました。


練習すると前もって聞いてはいたものの、やはり至近距離で突然銃声が聞こえると、心臓に悪いです。

こういうのがいかにもアメリカ的だなと、感心もします。
夫も子供の頃にお父さんに銃の使い方を教わり、一緒に狩りに出かけたのがとても良い思い出だそう。
自分用の銃を初めて手にした時には、嬉しさに胸がドキドキしたとのこと。

この国では、一般人が銃を所有する権利が、当然のように主張されます。
銃による悲惨な事件が多発しても、自力で我が身を守る必要があった歴史的背景も理由となって、残念ながらこれは変わりそうもありません。
ですから特にハンターたちは、正しく安全な銃の扱い方を、責任を持って子供たちにしっかり伝えようとしているようです。

それにしても、ハンティングシーズンは私にとっては憂鬱な季節です。
普段とても心優しい甥なども、(言葉が悪すぎるかもしれませんが)この時期は殺し屋に変身・・・
食料用として撃つので、別に罪の意識などは感じていないのでしょう。
何しろ、狩猟民族ですからね。

私も一応「頑張ってね!」と声をかけますが、本心では「鹿さんたち、逃げて!」と。
狩りに成功した時も、「おめでとう!」の言葉とは裏腹に、心の中では「あ~あ・・・」と。
このシーズンだけ、突然二重人格になる私です。


この先は、興味のある方だけご覧ください。
ちょっとグロいかも。(でも、血は出てきませんから大丈夫)







ウォーキング中に、鹿の頭蓋骨見つけちゃった!




健康そうなしっかりした歯で、虫歯もなかったようです。
おやつは食べないものね。



2019/09/03

セレンゲティに出現した、夫作成の見晴らし台

9月に入り、木の葉の色が日に日に変わってきています。
レイバーデイも終わり、いよいよ秋が来てしまった感じ。
夏の出来事で、まだブログに書いていないことが色々あったのにな・・・

少し前の話題なのですが、セレンゲティ Serengeti と呼んでいる我が家の土地の一角に、11フィート6インチ(約3.5メートル)の高さの見晴らし台ができました!

セレンゲティという名の由来などついては、ちょうど4年前の記事「セレンゲティを突っ走れ~」をご覧くださいね。
広々とした素晴らしい眺めで、私も家族もとても気に入っている場所です。

息子が「いつかここにツリーハウスを建てたいな」と言っていたのですが、夫も同じようなことをずっと考えていました。
友人のひとりがなぜか保管していた古い電柱を処分したがっているのを聞きつけ、ピ~ンとひらめいたのがこのアイディア。
その電柱を支柱にして、高い見晴らし台を建てること♪

夫が8月半ばから構想を練った後、友人たちを巻き込んで何日か頑張り、いよいよ完成です。
素人の作品ですので、完ぺきではありませんけれどね。


建てる場所を決定して、周りの草刈りをすることから始まり、


ボードを切り揃えたりステインを塗ったり、何日も作業に没頭していました。
初めて上に登った時は、ちょっとドキドキ。 突然崩れ落ちたりしないでしょうね???

草原の少し小高くなった場所に位置しているので、周りをぐるっと見渡せます。
Overlook(見晴らしの良い高台)と夫が命名したこのタワー(?)、これから何度も登ることになりそうです。



すぐ上の写真の、地面が露出しているように見える場所は、夫が近所の友人と共に開墾して作ったラディッシュ畑です。
ただし人間用ではなく、これが好物の鹿たちへのプレゼント。

その後、葉ががすくすくと育ってきて、本当に鹿たちが時々やって来ます。


こんなに時間とお金を費やして鹿たちに親切にしているのに、ハンティングシーズンには平気でズド~ン!とやってしまうメンタリティが、私には理解できないのですが。。。
(夫自身はもうやめましたが、何人かの知り合いに我が家の土地での狩猟を許可しています。)

ボート用の椅子(これもいただき物)も設置。360度回転します。


レイバーデイの休みで週末に遊びに来た娘は、これを見て「9歳ぐらいの男の子が、こんなの作ってみようかな~と思ってチャチャッと作った工作のようだ」と笑っていましたが・・・
見晴らし台の上でカクテル片手に、とてもリラックスした様子。


でも、ここでは決して泥酔しないように気を付けないと、命が危ないかもしれません。。。

これから紅葉が本格的に始まると、夢のような光景となることでしょう。
そして木の葉が落ちて冬になれば、すぐ近くの湖ももっと良く見えるようになるはず。
雪見酒もいいかも・・・新緑の季節も楽しみ・・・家からほんの5分位の所ですので、どのシーズンにも通い詰めそうです。


ランキングに参加中です。
更新の励みになりますので、クリックで応援よろしくね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ中西部情報へ
にほんブログ村

2018/11/13

「肉食系」ハンターたちの心理

鹿のハンティングシーズンは、この辺では次の週末までですが、地域によってはもう終了です。
週末には義弟と甥と近所の友人が、家の周りの広大な森林で鹿を狙い、を持ってウロウロ。

誤射防止のため、シーズン中にはオレンジ色を着るのがお約束

甥が2頭、友人が1頭仕留め、夫はその度に駆り出されて鹿の解体を手伝う羽目に・・・
血にまみれた服を見るだけで私は気分が悪くなるので、真っ白な雪の上で鹿の体にナイフを入れて内臓を取り出す様子など、考えたくもありません。。。

鹿狩りをすることには、増えすぎた鹿の数をコントロールし、農作物への被害や交通事故を減らすという正当な理由があります。
時々庭にも遊びに来るつぶらな瞳の鹿ちゃんたちを見ていると、どうして平気で殺せるの?と思ってしまいますが、「可哀そう」ではすまされない問題なのでしょう。

一昨日の夜のことでした。
町から戻った時、我が家のドライブウェイの真ん中に小さめの1頭の鹿が立ちはだかっていたのです。
車がかなり近づいても、何だか訴えるような目でじっと私たちを見ていた鹿ちゃん。
もしかしたら、親か兄弟か誰かを殺されたのでは?なんて想像してしまいました。


2頭の鹿を仕留めた甥は、普段は本当に心優しく、誰に対しても穏やかな態度で接します。
つい最近は、ダックなど鳥類のハンティングのお供だった愛犬を事故で亡くして涙したばかり。
その甥が、鹿を殺すことに対しては非情なまでの執念を燃やすことが驚きです。

育った文化の違いをつくづく感じ、それを受け入れるのは私にとって難しい・・・
でもミネソタで生まれ育った夫には、甥を含めたハンターたちの心理はよ~くわかるそうです。

子供の頃には、両方の祖父や父親などから、ハンティングの手柄話をさんざん聞かされたそう。
一緒に連れて行ってもらえるほど大きくなった頃には、嬉しすぎて前の晩眠れないほどだったとのことです。

借りものではない自分の銃で初めて鹿を仕留めた時、これでやっと一人前の男になったと心から感じたとか・・・
周りの大人たちに褒め称えられ、頬を紅潮させた少年の頃の夫の姿が目に浮かぶようです。

退職してミネソタに戻ってきた頃はハンティングに出かけていた夫も、次第に自分の手で生き物を殺すことに抵抗を感じるようになり、もうすっかりやめてしまったのですが。。。

ハンティング中は、食事もキャンプファイヤーでワイルドに

「郷に入れば郷に従え」ですから、理解できない・・・と感じても、ハンティングについてのネガティブな発言は控えるよう、私も気をつけています。

もちろんハンティングの最大の目的は、その肉を味わうことです。
単なるゲームのように、動物を殺して終わりではありません。
鹿肉 venison は低脂肪でヘルシー、栄養価も高いとされています。

お父さんが仕留めてきた鹿を、家族みんなでいただく・・・まさしく、狩猟民族ですね~
「草食系」ではなく「肉食系」の男たちが、ここミネソタにはまだ揃っていますよ。

手伝ってもらったお礼にと、一番美味しいとされる backstrap の一部を甥が置いていってくれたので、有難くいただくことにします。
命を差し出してくれた鹿に感謝を込めて食べるのが、せめてもの礼儀でしょう。



ハンティングシーズンにもかかわらず、日曜日のコンサートには大勢のお客様がいらしてくださいました。
この町出身、まだ20代のナイスルッキングなチェリストの親衛隊と思われる方たちも、熱い歓声を♪♪

チェリスト Eric Haugen さん

初めあまり気乗りのしなかった難解なチェロコンチェルトは、指揮者ではなくチェリストの希望による選曲だったそうです。
正直のところ、なぜこの曲を?と指揮者も思ったようですが、練習を重ねるうちに
  "It's growing on me.(段々と好きになって来たわ)" 
・・・との感想でした。

私たち団員も同じで、曲の中に何か精神的な美を感じるようになり、次第に魅了されてきました。
ハンターたちも森の中で鹿を待つ時、自分が自然の中に溶け込むような恍惚の境地に達するそう。
案外、似たような喜びを味わっているのかもしれませんね。


♪11月11日 コンサートのプログラム♪

     Fanfare for Bemidji  (Beverly Everett)

     Chell Concerto チェロ協奏曲 (William Walton)
       Ⅰ. Moderato
       Ⅱ. Allegro appassionato
       Ⅲ. Allegro

           Intermission
     
     Blades of Grass  (Romeo Cascarino)

     Symphony No.2, Op. 30, "Romantic" 交響曲第2番「ロマンティック」 (Howard Hanson)
       Ⅰ. Adagio - allegro moderato
       Ⅱ. Andante con tenerezza
       Ⅲ. Allegro con brio

 チェロ協奏曲については ⇒ 「今回はハズレかな・・・?」
 Blades of Grass については ⇒  「ホルンと呼ばれるのにホルンではない?」
 ハンソンの交響曲第2番については ⇒  「今シーズン最後のコンサート」
 をご参照ください。


ランキングに参加中です。
更新の励みになりますので、クリックで応援よろしくね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ中西部情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ 大人の音楽活動へ
にほんブログ村

2018/10/29

今回はハズレかな・・・?

小さな子供はいないのに、毎年ハロウィーンの雑貨が増えていく我が家ですが、今年仲間入りしたのはこれです!


階段を上がってすぐの所は、ネコのキキのお気に入りの場所・・・よくこの辺でゴロゴロしています。
キキは黒ネコではないけれど、飾りのネコに何となく似ているかな。



31日のハロウィーンが終わると、次の週末にはいよいよ鹿ハンティング解禁です!
近所の友人はこんなターゲット(鹿の絵が描かれている)を使い、せっせと練習しています。


ダックは数週間前に解禁となり、週末は早朝から銃声が賑やかで寝ていられません。

ハンティングシーズンには、オレンジ色のものを身につけるのが決まり。
木々がすっかり落葉してしまった今、遠くからでもよく目立って誤射を防ぎます。

私も、こんな帽子を買ってきました。オレンジ色のベストも持っています。
日本じゃ絶対着ないよな~



さて、今日のタイトルの「今回はハズレかな・・・?」は、オーケストラについてです。

10月のコンサートが終わって間もなく、11月用の楽譜が配布されました。
知っている曲も知らない曲も、初めて楽譜を目にする時にはドキドキワクワクします。

YouTube などで探すと大抵の曲は見つかる、便利で楽な世の中になって有難いこと♪
22年前に日本でオーケストラ活動を始めた頃には、いちいちCDを買ったり借りたりしていましたけれどね。

11月は、ウィリアム・ウォルトン William Walton という20世紀のイギリスの作曲家のチェロ・コンチェルトがメインです。
さっそく YouTube で見つけましたが、何とも不思議な曲。。。
聴いていると、精神が崩壊しそうですぅ!


先週、弦楽器だけの練習があったのですが、団員の皆さん一様に「う~ん・・・」という感想でした。
YouTube でチェロのソロパートを聴いても、うっとり聞き惚れる感じではなく、本当に「う~ん・・・」としか言いようがないのです。

コンサートの選曲は、いつも指揮者の独断です。
典型的なクラシック音楽だけでなく、こういった現代音楽にもチャレンジしようという意気込みは尊重しますが・・・

そして練習を重ねていくうちに、初めは訳がわからなかった曲が完成する喜びを、少なくとも私たち団員は味わえるのですが・・・

お客様にとっては、どうなのでしょうね~???
「音楽」「音が苦」にならなきゃいいがと、心配になってしまいます。
これ以外に美しいメロディーの曲も演奏するので、そちらでご満足いただけるよう願っています。

また、チェロのソリストはこの町の出身者だそう。
コミュニティーを大切に思っている方々にとって、意義あるコンサートになることでしょう。

モヤモヤした思いは胸の奥にしまい、どんな曲でもしっかり練習して最高の出来に仕上げようと前向きに努力するのが、団員の皆さんのすごいところです。
私も、もっと頑張らなきゃ。。。

家でこの曲を練習した後には、「お口直し」にきれいな曲を色々弾きたくなるのです。
ヴァイオリンのレッスンを受けていた頃の楽譜を引っ張り出しては、片っ端からチャレンジ。
何年ぶり?という曲も、たくさんあります。
コンサートがハズレの曲で、かえって良かったと思うことにしよう。


ランキングに参加中です。
更新の励みになりますので、クリックで応援よろしくね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ中西部情報へ
にほんブログ村

2017/11/03

鹿にじっくり言い聞かせたこと

だいぶ気温が低くなってきました。10月に降った雪は解けずにまだ残っています。
雪のおかげで、運転中に鹿を見つけやすくなったのは歓迎です。
それまではハイウェイ脇の枯れ草の色に紛れてよく見えず、ドキッとしたことがありますから。

11月のコンサートに向けてリハーサルが始まっているのですが、親しくしている団員のひとりが足の手術を受けて運転ができないため、送り迎えをしています。

火曜日の夜は、彼女の家(我が家よりはマシですけれど、やはり町からはちょっと遠い)にたどりつくまでに7頭の鹿に遭遇!

3頭は並んでいて、あとは別々でした。
1頭飛び出してくると、2頭目、3頭目が続く可能性があるので注意するようにと、夫にいつも言われています。
徐行して様子を伺うのが、事故を防ぐコツです。ぶつかると本当にヤバいのよ~

友人を拾ってやっと町中に入ってほっとしたら、今度はハロウィーンTrick-or-treating の団体さんがウロウロしていて、また徐行です。
帰りも、友人の家から我が家に戻る途中で、さらに4頭の鹿が別々の場所に!
今年はいつもより鹿が多いみたい・・・車の事故も多そうです。

昨夜のリハーサルへの往復は、行きに3頭見かけただけで帰りは無事♪
私道をゆっくり運転中に道路脇にいた2頭の雌鹿とは、ばっちり目が合ってしまいました。
きれいな優しい目・・・ハンターたちの餌食にならないよう、しばらくの間遠くに隠れているように言い聞かせちゃった。
「わかったわ!」と返事してくれたような気がしました。


ここで、少し余談です。
ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌「ドレミのうた」の日本語詞は、「ドはドーナツのド」ですが、英語では "Do (Doe) – a deer a female deer" です。「Do ド」雌鹿を意味する Doe にかけているわけですね♪
(なお、アメリカでは音名にはCDEFGABを使用していて、ドレミファソラシは「ドレミの歌」以外では私は聞いたことがありません。)


ちょっと脱線しましたが、今週末からいよいよ鹿のハンティングシーズンスタート!
ここら辺の多くの男性たちは、ウキウキしています。
かわいそうですが、交通事故を防ぐため鹿の数を減らす必要があると言われれば、反論はできませんね。

今日の夕方も、近所の友人がすぐ近くで狩りをしていたはず。普段お世話になっているごく限られた人たちにだけ、広い林に囲まれた敷地に入る許可を与えています。
夕べ見かけた2頭、ちゃんとどこかに隠れているかしら。。。

敷地内にを持った人が歩き回っているのを見ると、ああ、ここはアメリカなのだなあと改めて思い知らされます。
何年経っても、これには慣れないなあ・・・


カービィは娘の元に無事に戻り、仲良しのワンコと共にハロウィーンを楽しんだようです♪
約半月の間預かっていた孫娘(笑)、のびのびとした田舎の生活を恋しがっているのではないかしら。





ランキングに参加中です。
更新の励みになりますので、クリックで応援よろしくね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ中西部情報へ
にほんブログ村

2016/11/08

ウィリアム・テル序曲 / いよいよ大統領選!

ミネソタは相変わらず記録的な暖かさで、11月という気がしません。
今年は、このまま冬が来ないのかもね (笑)

この時期は道路に鹿が出没することが多く、特に薄暗くなってくる夕方の運転には、かなり気をつかいます。
今はちょうど、鹿狩りのシーズン真っ最中・・・かわいそうですが、数を減らさないと危険なのが事実です。
もちろん一番の目的は、赤身でヘルシーとされる鹿肉 venison ですけれど。


今度の日曜日は、またコンサートです。
イタリアの作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Rossini によるオペラ、1829年に初演された 「ウィリアム・テル」 序曲で幕開け♪

「ウィリアム・テル」 については、息子の頭に乗せたりんごを見事に射貫くという、よく知られた部分しか聞いたことがありませんでした。 皆さんもそうよね、きっと。

実は、恋愛物語とスイスの独立戦争がからんだストーリーだそう。
今でもウィリアム・テルはスイスの伝説の英雄であり、その実在を信じる人も多いとのことです。


またロッシーニは、筋金入りの美食家としても知られています。
このオペラを37歳で発表したのを最後に、作曲家としてはさっさとリタイア。

それから76歳で亡くなるまでの40年近くは、作曲活動はたまにボチボチとしか行わず、料理の創作や会員制高級レストランの経営で、グルメ三昧の人生を楽しんだようです。
鹿肉もお好きだったみたい・・・

おいしい食材を求めて、トリュフを探す豚の飼育まで手掛けたというからびっくり!
今でもフランス料理には、「~のロッシーニ風」 という名のトリュフやフォアグラを使ったものがあるそうです。

いかにも美食家という体格のロッシーニ

「ウィリアム・テル序曲」 は、賑やかなフィナーレの部分が特に有名ですが、この曲は静かで美しいチェロのソロによるプレリュードから始まります。
自然も人間もまだ休息している夜明け頃の、厳かな沈黙を感じる部分です。

そして、不安をかき立てるようなフレーズに続いてがやってきます。
この部分は文字通りの悪天候と、迫りくる戦争の両方を暗示しているそう。

嵐の後には、コールアングレイングリッシュホルン) とフルートによる牧歌的なメロディーが展開されます。
音符がぎっしり詰まったフィナーレの前に、私たちはゆったりしたピチカートでちょっと休憩・・・

華々しいトランペットとホルンのファンファーレに続き、いよいよ運動会などでおなじみの、明るくリズミカルなフィナーレの始まりです!
これを聞くと、本能的に走り出したくなってしまうわ~

ものすご~~く速いので、指がつりそう。。。そして、ヴァイオリンはちょっと特殊な弾き方をします。
フィナーレの初めの部分などに出てくるのが、リコシェ ricochet という奏法です。

弓の弾力を利用して、弦の上で弾ませることで、馬がギャロップしているような 「タカタッタカタッタカタッタッタッ」 の部分が歯切れよく聞こえるというわけ。

弓の中央から弓先の間にある、弾みやすいポイントを見つけ、弓を寝かせず平らにし、右手をリラックスさせたまま、うまくコントロールしながら演奏しなくてはなりません。
弓を上下に大きく動かしすぎないことも大切。


すぐに上手くはできないけれど・・・
頭で考えるより、実際に弾きながら調整していくのが一番です。
本番までに、みんなの足並みがきちんと揃うかな・・・?


下の動画、イタリアの屋外会場での演奏です。
日本では 「ウィリアム・テル」 と表記するのが普通ですが、ここではイタリア語の 「ギヨーム・テル Guillaume Tell となっています。

「嵐」 の部分で本当に雨が降り始めたようで、お客様が一斉に傘をさし始めます。
指揮のアバド氏も、思わずにんまり!

フィナーレ部分では、色とりどりのたくさんの傘が曲に合わせて弾んでいて、まるでダンスしているかのように見えます♪
お客様も、指揮者も団員もみんなニコニコ、とにかく楽しそう!


音楽はこれでなくちゃ。 私たちも、本番でこんな演奏ができるといいな~


今日はいよいよ、アメリカ大統領選の日です!
「史上最も人気のない候補者同士の戦い」 などと揶揄されています。

もちろん熱狂的な支持者もたくさんいますが、多くのアメリカ国民にとって、どちらのほうがちょっとはマシなのかが投票の決め手となるなんて・・・

下の動画は、パロディー音楽で大人気の Weird Al が、第3回目の大統領選ディベート直後にアップしたもの。


アメリカは、これからどこに向かっていくのやら。。。 世界中が注目していることでしょう。
とにかく早く終わってほしいのが、みんなの本音。
「ウィリアム・テル」 のような高らかなファンファーレは、どちらの頭上に響くのでしょうね。



ランキングに参加中です。
更新の励みになりますので、クリックで応援よろしくね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ中西部情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 音楽ブログ 大人の音楽活動へ
にほんブログ村

2016/09/25

おとぎ話のような・・・

紅葉がだいぶ進んできて、周りの風景もすっかり秋色。
風のない日の湖面には、色とりどりの木々が鏡のように映って、素晴らしい眺めとなります。


でも10月に入ると、初雪の可能性大です。
夏中楽しんだボートや桟橋は引き上げ、庭用のテーブルと椅子も片付けました。
ゲストキャビンの水も止めて、そこのトイレには不凍液を入れ、冬支度に忙しいのが今の時期です。


この大自然の中で暮らしていると、子供の頃 (大人になってからも時々) よく読んだ 「くまのプーさん」「ムーミン」 の舞台を思い出します。
何か大きな力によって、昔から憧れていた世界に引きつけられてしまったのかな?

ウォーキングしていると、そこで出会う動物たちが話しかけてくるのでは?と思う時があります。


この鹿は、私のことを怖がりもせずにしばらくじっと見ていました。
私も思わず 「こんにちは!」 ってご挨拶しちゃった。 英語のほうがよかったのかな・・・?

普通の鹿は、人の気配を感じるとさっさと逃げていくのに、この子は何か言いたかったのかしら。
「ハンターたちに気をつけなさいね」 と、注意しておきました。

ウサちゃんも、時々庭に現れます。 まるでピーターラビットみたいだな~


夏に現れたこのアライグマは、後ろ足で器用に甲羅を押さえ、を襲おうとしていたみたい。
産卵場所を探してウロウロしていた、ドロガメ mud turtle です。

例の洗うような仕草で、亀の頭を引っ張り出そうという魂胆?
アライグマって可愛らしい顔をしているけれど、結構凶暴らしい・・・


亀が食べられてしまう所は見たくなかったので、アライグマのほうを追い払いました。。。
林の中に、スタコラ逃げて行っちゃった。


キノコも、何だかメルヘンチック。
「不思議の国のアリス」 にでも出てきそうです。 ベニテングタケっぽいけど違うかな?
下に小人か何かが隠れていても、驚かないかも。


これは、息子のお嫁ちゃんが撮ったキノコの写真。 さらにメルヘン度が高いです。


以下の2点も彼女の作品。 リスなどの小動物や植物など、心惹かれるものが似ていてよかったわ~




しばらくは、外に出るたびに紅葉にウキウキの日々が続きそうです。
地面近くでも、鮮やかな葉が、長い冬がやってくる前のつかの間のひなたぼっこを楽しんでいます。



この赤い実も、妖精の食べ物なのだわ、きっと (笑)


すぐ近くにある、ビーバーダムの周辺です。
真夏は草茫々で、ダムがよく見えなかったけれど・・・


左右の湖がくびれて狭くなっている所に、ビーバーの作ったダムがあります。



今週末から、いよいよダックハンティングシーズンがスタート! この辺の男性陣が、待ちに待った季節です。
早朝からすごい銃声が聞こえてきて、まるで戦場みたい・・・とても、のんびり寝ていられません。
おとぎ話の世界も、良いことばかりではないということです。。。


ランキングに参加中です。
更新の励みになりますので、クリックで応援よろしくね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ中西部情報へ
にほんブログ村