少し元気が出てきたかと思うと、急にまた弱々しくなってしまったり・・・
同じ世代の友人とおしゃべりすると、ほぼ全員が親の介護のことで大変な思いをしたことがあり、そんな年頃になってしまったのだなあと実感します。
あきらめていたお花見ですが、父が3年前に母と一緒に見に行ったという「千本桜」をどうしても見たくなり、先日病院にお見舞いに行く前に大急ぎで寄ってきました。
「千本桜」と聞くと、吉野の千本桜が真っ先に頭に浮かびます。
実は、日本全国色々な所にこの名称のスポットがあるのですね。
両親が行ったのは、小田急江ノ島線の桜ヶ丘駅から高座渋谷駅の間、引地川沿いの「千本桜」でした。
地図で調べると、ウォーキングにもちょうど良さそうな距離です。
行った日はお天気も素晴らしく、ポカポカ陽気・・・
満開の桜並木、のんびりと歩く幸せそうな人々の様子に、父もきっと大丈夫なのではという気がしてきました。
間違えて太い幹から直接飛び出したような桜の花も、何だかほほ笑ましくて大好き・・・
ついでに、その近くにある常泉寺も訪れました。
ここは縁結びのお寺ですが、男女間に限らず人と人、人と物、物と物、そして仕事、恋愛、学問、健康、家族、友人、上司、部下、子宝などすべてのご縁を与えてくださるのですって!
キリスト教徒が3/4以上を占めるアメリカで暮らしていると、他の宗教の存在を忘れてしまいがちですが、ご縁を大切にし、日々感謝して生きていくことを説く仏教的考え方にも魅力を感じます。
人智を超えた何か大きな力の存在を信じ、それにすがりたい、守っていただきたいと願うのは、きっと人間の本能なのでしょうね。
このお寺には、優しげなお顔のお地蔵さんがたくさんいらっしゃいます。
こんな風に夫婦仲睦まじく、年を重ねていけたらいいですね。
私の両親にこのような日々は戻ってくるのだろうかと、また胸が痛みました。
(二人が手を取り合ったりすることは、元々なかったか・・・)
ここは「花のお寺」とも呼ばれ、特に三椏(みつまた)が有名なのだそうです。
紙幣や和紙に使われる沈丁花科の植物で、花は丸いユニークな形をしています。
さまざまな河童の像も、クスッと笑わせてくれますね。
残念ながら時間がなく、ほとんど駆け足で通り抜けましたが、いつかもっとゆっくり見てみたいものです。
沈みがちな気持ちが、花とお地蔵さんのおかげで、少し明るくなりました♪
父の心の目にも、3年前に見た美しい桜並木がきっとまだ映っていることと思います。