2023/05/23

今年は、マダニも蚊もすごい!

庭のクラブアップルツリーは、満開が近づいてきました。
カナダでの大火事の煙が漂ってきて、このところ何だか曇っていますが。


数日前に夫が今年初めての芝刈りを済ませ、私も花を植えたり雑草を引っこ抜いたり、忙しくしています。

この頃庭でよく見かけるウサギ、初めは可愛いなと思って眺めていたのですが、せっかくきれいに咲いている花を食べてしまうのです。
去年のこぼれ種から咲いたパンジー、短い命だった。。。
買ってきたばかりのゼラニウムも、つぼみをみんな食いちぎられていたし。

パンジーってウサギにはあまり良くないようですが、お構いなしに食べちゃった。
お腹をこわしても、知らないよ~
そこら中にたくさん咲いているタンポポで我慢してくれないかしら。

オレンジ色の美しい小鳥、Baltimore oriole ボルチモアオリオール(ボルチモアムクドリモドキ)のために、グレープジェリーオレンジを用意しました。


しばらくの間、頻繁に飛んできて楽しませてくれましたが、このエサもリスに横取りされちゃった・・・


どの生き物も、お腹を満たすために必死なのですよね。


今年はマダニの量がいつもより多いようで、ウォーキングの度にたくさん家に連れ帰ってしまいます。
もちろん完全防備のスタイルで出かけるのですけれど、家に戻ってからどんなに気を付けてチェックしても、服のどこかに隠れていることが多いです。
髪の中に潜んでいたこともあり、ひえ~っ!

よくいるのは、wood tick(森ダニ)という種類で、体長は5ミリ位です。
蚊や蜂などと違って、人間や動物の体に触れた途端に噛むわけではなく、しばらくウロウロとおいしそうな所を探し回っています。

もし少し噛まれてしまってもすぐに除去すれば、蚊に刺された程度の痒さで、数日後には治ってしまいます。
だから、それほど大騒ぎしなくても大丈夫。(いちいち騒いでいたら、この辺では生きていけません)

けれども噛まれたのに気づかず、マダニが深く潜って吸血を始め、体も数倍の大きさになってからの発見でしたら、無理に引き抜くのは危険!
皮膚科を受診するのが正解です。

Wood tick はあまりにも身近なので慣れてしまっていますが、deer tick(鹿ダニ)にはもっと注意しなくてはいけません。
体が小さくてゴマ粒程度ですから、まず見つけること自体が難しい・・・
メスはお尻の部分が赤いのが特徴です。

虫が苦手な方、ごめんなさい。下がミネソタで一般的な2種のマダニです。
実際には deer tick のほうが wood tick よりずっと小さいです。
画像は LÄRKK EQUIPMENT より

Deer tick に噛まれると、ライム病に侵される確率がもっと高いそうです。
初期にはターゲットのような紅斑が噛まれた部分に現れ、だるさ、頭痛、筋肉痛などの症状が出てくるとのこと。

風邪か何かかな?と放っておくと、心臓や神経など体のあちこちに障害が出てきて、ヘタすると命にかかわることもあるそう!
でも、すぐに受診して抗菌薬による治療を開始すれば、問題ないそうです。

実際にライム病にかかってしまった方も、治療して無事だった方も、両方何人か知っています。
実は私も deer tick にも噛まれたことが数回ありますが、全てが病気を媒介するわけではなく、幸い無事でした。

何か症状が出てくるだろうかと、しばらくドキドキでしたけれどね。
念のために、そのマダニはセロテープの間にはさみ、噛まれた日付を記入して保管しておきました。


マダニはかなり怖いですが、今年はも大量発生!
こんなにたくさんの蚊は、これまでの人生で見たことがないほどです。
網戸にびっしりとたかっていて、どこかに穴が開いていたらどうしようと心配になってしまいます。

トレイルで久しぶりに Jack-in-the-pulpit(説教壇のジャック、和名はマグシグサ)という花を見つけ、写真を撮ったのですが、カメラを構える両手に蚊がワンワンと・・・
滅多に見つからない花なので良い写真を撮りたかったけれど、ゆっくり構図などを考えることもできませんでした。

  マムシグサについては、以前 こちらの記事 に詳しく書きました。


ツクシがたくさん生えている場所を発見!でも、この大量の蚊と戦いながら摘むのはとても無理。
今年も食べそこなった・・・手間もかかるので、まあいいか。


例年ですと、そろそろトンボたちが生まれる時期のはず♪
たくさんのトンボ軍団がやって来て、蚊を片っ端から退治してくれますように!

長い冬は飽き飽きだったけれど、マダニや蚊の心配をせずにすんだのは有難かったなあ・・・


2023/05/15

夏が来ちゃった? / ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」

娘の家から戻った1週間前には、湖の氷が溶け、雪もすっかり消えていたことに驚いたのですが、その後は突然夏のような暑さに!

ここ数日は少し落ち着いたものの、最高気温28℃位の日がしばらく続き、日なたでは30℃を超えていました。
華氏表示ですと、よけいに暑く見えますね。摂氏30℃は華氏で86度です。


雪割草がそこら中に顔を出しましたが、あっという間にピークを過ぎてしまった感じ。
せっかく春を告げてくれたのに、夏の暑さでしたもの。


今は、Large-flowered Bellwort (和名はわかりませんが、ユリの仲間)のうつむいた花、水辺に生える Marsh marigold(和名はリュウキンカ立金花) の黄色い花が、あちこちに目立ちます。



1週間前にはポツポツと点のようだった若葉も、日に日にむくむくと大きくなってきています。
(これが、秋になるとまた全部枯れ落ちて、落ち葉かきをしなくてはいけないのですが、今は考えないことにしましょう)

さすがにもうの降りる心配はないと思うので、近くのグリーンハウスで、花と野菜の苗を少し買ってきました。
来週は、他にもたくさんある店をはしごして、大量に購入する予定です。
プランターに植え付けるのはひと仕事ですけれど、これで夏の終わりまで楽しめます。



初孫の誕生騒ぎでしばらく中断していたピアノの練習も、やっと再開♪
去年の1月から始めたベートーヴェンピアノソナタ全曲に挑戦という企画、まだ続いていますよ~
以前弾いたことのある曲も含めて、第1番から順に弾いています。
今は、第21番「ワルトシュタイン」です。「ヴァルトシュタイン」と表記されることもあります。

聴力の衰えに絶望して「遺書」を書いたほどだったベートーヴェンが、それを克服し、難聴と共に生きる決心をした頃の作品だそう。
まばゆいほどに輝かしく希望にあふれた曲の裏には、そんな苦しみがあったとは・・・
曇りのない圧倒的な明るさですが、ここまでの境地に達するには、どれほどの気持ちの葛藤があったことでしょう。

この時期に、これまでより音域の広いパリのエラール社製のピアノをプレゼントされたことで、新たな挑戦をしてみたくなったことは確かです。
「ワルトシュタイン」はベートーヴェンの支援者だった伯爵の名で、この曲は彼に献呈されています。

和音の速い連打というめずらしい出だしも、それまでのピアノでは不可能だったようです。
何だかロックっぽくてかっこいいなあ!
第3楽章でニコニコしている角野さん、気持ちわかるよ♪



オーケストラのコンサートは、4月末は出演しそこなってしまったまま今シーズンは終わり。
来シーズンの7月のコンサートまで、しばらくひと休み・・・2月から毎月コンサートが続いて練習に忙しかったので、少しほっとしています。


2023/05/08

新生児の天使のほほえみ / 婿殿が作ったビーフ・ウェリントン

無事に退院した娘と初孫の世話もひと区切りで、私は久しぶりに自宅に戻ってきました。
出かけた時にはまだ氷が張っていた湖はすっかり溶け、少し残っていた雪もやっと消えた!
茶色かった芝はぐんぐん緑を増して、ついに本格的な春の訪れです。

帝王切開となってしまった娘は、病院で翌日から歩かされたそうでびっくり。
でも、そのおかげか驚くほどの回復力で、数日後には普通に動き回っていました。
母乳もたっぷり出ているようで、孫は元気に育っています。

「天使のほほえみ」と呼ばれる新生児独特の表情は、別に楽しくて笑っているわけではないそうですけれど、見る私たちを幸せにしてくれますね。


私は1週間ちょっと滞在し、赤ちゃんの世話の手伝いだけでなく、料理、掃除、ワンコたちの世話で、毎日忙しかったこと!

ワンコたちは、ちょっとふてくされ気味の時も・・・


娘のコーギーと一緒に、私は毎日1時間近く近所を散歩。
郊外の閑静な住宅街なので、心配なく歩けて良かったです。

でも婿殿の大きな猟犬のほうは、何かで興奮して急に走り出すと引きずられて怪我しそうですから、やめておきました。
甘えん坊でとても良く懐いてくれてはいるのですが、何しろデカいのでね。

週末には婿殿のご両親もいらして、夫も私を迎えに来て、両家のジジババで大騒ぎ(笑)
孫のおかげで、彼らとも今まで以上に親しくなれた気がします。
あちらの「ジジ」はイギリス出身で、ブリティッシュアクセントがかなり強く、私には半分ぐらいしか理解できないのですが・・・(娘と夫さえ、同じように言っていました)

彼らにとっても初孫で、可愛くてたまらない様子 💛
ジョージア州からはるばる飛んできてくださり、これからも度々訪れる気満々のようで、「次に来ても良いのはいつ?」と娘に聞いていたそう。
娘よ、頑張れ。。。

両家で婿殿と娘がそれぞれ赤ちゃんだった頃の写真を見比べて(スマホに保存してある)、口元は父親似だとか、目は母親似だとか言い合いながら盛り上がっていました。


この1週間、昼食と夕食は全部私が担当。
娘の好物が中心でしたけれど、幸い婿殿は和食も大好きで、何でも喜んで食べてくれて助かりました。

そのお礼にと、全員集まった土曜日の夕食は、婿殿が腕によりをかけてご馳走を作ってくれたのです。
あまり評判の良くないイギリス料理ですが、彼の作ってくれたビーフ・ウェリントン Beef Wellington でしたら世界中で人気だそう。
イギリスでは、高級レストランの定番料理なのですって!

婿殿はお父さんと共に前日に材料を仕入れに出かけ、時間をかけて料理してくれました。
大きなフィレ肉のかたまり、たっぷりの生ハム、フォアグラ、マッシュルームなどと、2種類のパイ皮(phyllo pie crust と puff pastry) を使ったそう。

ひと口いただくと、コニャックの香りも口の中に広がり、まさに夢心地でした♪
あまりにもみんなが褒め称えたため、「じゃあ、クリスマスにも作ろうかな」と言ってくれた!


そうそう、夕食の前に出された前菜のオイスターもとても美味しかった~
購入したばかりのサービング用プレートに盛り付けられ、おしゃれな雰囲気でした。


彼は色々と気をつかってくれ、週の半ばにはダウンタウンにあるティーハウスにも連れて行ってくれました。
この店の抹茶は、宇治からのものを使っているのですって!


これが、赤ちゃんと一緒の初めてのお出かけ。(幸いずっと寝ていて静かでした)
記念にと、この店で夫婦用の抹茶茶碗をふたつ買ったのは、新米パパ。

おむつ替えもいつも手伝ってくれ、赤ちゃんにたくさん話しかけ、良きお父さんになりそうです。