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2023/12/27

ぎりぎりで、今年もホワイトクリスマスとなりました

今年の12月は、ミネソタにしては本当に暖かくて驚いています。
例年ですと日中も氷点下が続き、雪もかなり積もるのに、今年は昼間は0℃以上の毎日です。
24日は1日中が降り続け、ほんの少し残っていた雪は100%解けてしまいました。

「これじゃ、ブラウンクリスマスだ~」とみんなで言っていましたが、暖かさと雨で庭の芝が青々としてきたほど!
「もしかして、グリーンクリスマス?芝刈りしなくてはね」と、冗談を言う夫・・・

でも、夜になって雨がに変わり、翌日は辛うじてホワイトクリスマスとなりました♪
うっすらとですが、雪が積もったのが嬉しい。やっぱりこれでなくてはね。


前日は、冬のミネソタらしからぬこんな景色でした。。。


娘一家が22日にやってきて、26日まで一緒に過ごしました。
生後8ヶ月となった孫娘のファーストクリスマスですので、みんな大張り切りで準備しましたよ。

23日は日中の気温が5℃位あり、孫娘をキャンプファイヤー・デビューさせることになりました。
大張り切りのグランパ
地面は泥んこです・・・赤ちゃんを落とすなよ~


1時間半位外にいましたが、孫娘もずっとご機嫌でした。を見たのは、生まれて初めてだったようです。

孫娘は無事だったものの、上の写真の左下に写っている娘のコーギーは、こんなに泥だらけになってしまいました!



24日の午後には、婿殿がロシアの薄くて小さなパンケーキblini をたくさん焼いてくれました。
ググると、日本では「ブリヌイ」と呼ばれているようです。

イーストも使い、少し時間を置いて発酵させてから焼くのがコツだそう。
生地をこねる必要はないとのこと。とても軽いので、いくらでも食べられそう。
持ってきてくれたフレンチスタイルのクリームとキャビアを乗せ、おしゃれで贅沢で美味しい~



クリスマス当日は孫娘のスケジュールに合わせて、午後クリスマスビールと共に軽くスナックをつまみ、夕食の前にプレゼント交換をしました。

哺乳瓶やおしゃぶりも一緒に並ぶテーブル

娘も婿殿も、「夕食前にプレゼントを開ける」という子供の頃からの夢が初めて叶うとのことで大喜び♪
いくつになっても、これがクリスマスの一番の楽しみみたい。

孫娘も、ワクワク。次は何かな~?


たくさんのギフトの中には、毎年ジョークギフトも混ざっています。
今年一番ウケたのは、娘夫婦から私たち夫婦へのギフトのひとつのこれ!

きれいなラッピングペーパーの中から出てきたのは、赤ちゃん用の紙オムツでした。
それだけでも笑えますが、「中も見て!」と言われて恐る恐る広げると、キスチョコが入っていた・・・


チョコプディングを塗っておこうかと思ったけれど、それではあまりにリアルすぎるからとのことでした(笑)
娘夫婦よ、お気遣いありがとう。

夕食は、婿殿が午前中から仕込んでくれたローストビーフがメイン。
しっとり柔らかくて最高でした♪



楽しかったクリスマスも終わってしまいました。
でもアメリカでは、クリスマスの飾りは年明けまでそのままです。
お正月休みは1日しかなく、特別なことはしないのでね。

明日から義妹の家に親戚一同が大集合で、3日続く忘年会(?)です。
大晦日も友人宅に招待されているので、今年は毎日がやがやと騒いでいるうちに終わってしまいそう。

でも、お付き合いは大切にしなくてはね。
いつでも会えると思っていた身近な人が、クリスマスを目前に突然天国へ旅立ってしまう悲しい体験をしたばかり。
かなりショックな出来事で、当たり前の日常がどんなに有難いことであるか、つくづく思い知らされました。


2023年のブログは、これで最後になると思います。
皆様、いつも読んでくださることを、心から感謝しております。
どうぞ良いお年をお迎えください♪


2023/10/03

クマが出たっ!

週末に、娘一家がやって来ました。
5ヶ月になった孫娘は、ここに滞在する間に初めて離乳食を開始♪
古い日記をチェックしたら、娘も生後5ヶ月の時に始めたと記録が残っていました。

娘の時と同じく、りんごをすりおろしたりんご果汁からスタート。
ちょうど小さなシリコンスプーンがあったので、それを使いました。
初めてのスプーンの感触に戸惑った様子だったものの、少しは飲み込んだみたい。
婿殿も、りんごをすりおろしたり、スプーンを小さなお口に運んだり大活躍でした。

2日目は、人参を柔らかくゆでて裏ごしたものをほんの少し。


最初だけちょっと困った顔をしていたけれど、この1/4位の量をあまり抵抗なく食べてしまったようです。
大したものだ・・・
そう言えば娘も、好き嫌いなく何でも食べる赤ちゃんだったなあ。


家の近くに、私たちが Overlook と呼んでいる夫が建てた見晴らし台があります。
 写真はこちらの記事をどうぞ ⇒ セレンゲティに出現した、夫作成の見晴らし台

以前ののブログ記事にも写真を載せた360度回転する椅子が、最近何とクマに襲われてボロボロになってしまいました!


なぜクマの仕業だとわかったかというと、階段に爪痕歯型が残っていたからです。
あんな高い所までよく登ったものです。食べ物があると思ったのでしょうか。

襲われた椅子を見せるために娘と一緒に現場に行ったら、近くに割と新しそうなクマの糞を見つけてしまい、慌てて家に戻りました!
娘のコーギーが、クマのおやつにされちゃったら大変だ!!

婿殿はハンティングを楽しみにやって来たので、その日は自分の猟犬を連れて家の前の湖の反対側に出かけていました。
今の時期、あちこちに Ruffed grouse(エリマキライチョウ)が出没しています。
鳥がいそうな場所でじっと待っていた彼、背中側に何だか怪しい気配を感じてそっと振り返ったら、何とクマが2匹少し離れた所を歩いていたそう!

幸い、猟犬はクマには気付かなかったらしく、じっとしていたとのこと。
気付いてヘタに攻撃に出たりしたら、とんでもないことになっていたかも・・・!
この辺のクマはそれほど狂暴ではなく、子グマについて危険を感じた時以外は人を襲うことはないし、人間の姿を見たら向こうから逃げて行くと言われていますが、やはり怖いですよね。

電話がかかってきたので夫が車で迎えに行き、無事に戻ってきました。
やれやれ、よかったこと。

それ以来私も、ウォーキングの時はクマよけの鈴を鳴らしています。
夫も、しばらく外でのグリル料理はやめるとのこと。
以前、グリル後の美味しそうなにおいに惹かれたのか、家のすぐ近くまでやって来たことがあったのでね。

その時の写真がこちら。私たちは家の中でしたが、怖かったので手が震えたのかボケボケです。



娘たちが帰った直後、ミネソタのこの辺は真夏の暑さに!!
10月に入ってから30℃近くになるなんて、ここに移住してきて多分初めてです。

エアコンを使ったと言っていた人が多かったけれど、私たちはケチって我慢しちゃった。
夜になっても屋内は27℃もあって蒸し暑く、寝苦しい夜でした。
でも、これから週末にかけてはどんどん気温が下がり、金曜の夜はたったの2℃ですって!
まあ、そのほうがずっとミネソタらしいのですけれど、身体がついていくかしら・・・?

風の強い日が多くて紅葉はあっという間に終わってしまい、これからは冬支度に忙しくなります。
まずは、キャビンの掃除です。

今年はゲストキャビンに長期の泊り客はいませんでしたが、1泊か2泊していった人がボチボチと。
キャビンでの楽しい集まりも、何回かありました。

それらの思い出と共に、そしてまた来年よろしくね!との気持ちを込めて、隅々まで丁寧に掃除です。
その後、夫が水道管の水抜きの作業を開始しました。これは、冬の間の凍結を防ぐため。
水道管が破裂してしまったら大変ですものね。

明日は夫の友人たちが手伝いに来てくれ、ボートドックを片付ける予定です。
雨が降りませんように・・・


おまけ: 婿殿はクマを見かけた翌日、懲りずにハンティングを続け、見事にグラウスを仕留めました。
     自分できれいにさばいて、私たちのために置いていってくれた!
     良い婿じゃ・・・
     みんなが帰ってから夫が料理してくれ、とても美味しくいただきました♪



2023/05/08

新生児の天使のほほえみ / 婿殿が作ったビーフ・ウェリントン

無事に退院した娘と初孫の世話もひと区切りで、私は久しぶりに自宅に戻ってきました。
出かけた時にはまだ氷が張っていた湖はすっかり溶け、少し残っていた雪もやっと消えた!
茶色かった芝はぐんぐん緑を増して、ついに本格的な春の訪れです。

帝王切開となってしまった娘は、病院で翌日から歩かされたそうでびっくり。
でも、そのおかげか驚くほどの回復力で、数日後には普通に動き回っていました。
母乳もたっぷり出ているようで、孫は元気に育っています。

「天使のほほえみ」と呼ばれる新生児独特の表情は、別に楽しくて笑っているわけではないそうですけれど、見る私たちを幸せにしてくれますね。


私は1週間ちょっと滞在し、赤ちゃんの世話の手伝いだけでなく、料理、掃除、ワンコたちの世話で、毎日忙しかったこと!

ワンコたちは、ちょっとふてくされ気味の時も・・・


娘のコーギーと一緒に、私は毎日1時間近く近所を散歩。
郊外の閑静な住宅街なので、心配なく歩けて良かったです。

でも婿殿の大きな猟犬のほうは、何かで興奮して急に走り出すと引きずられて怪我しそうですから、やめておきました。
甘えん坊でとても良く懐いてくれてはいるのですが、何しろデカいのでね。

週末には婿殿のご両親もいらして、夫も私を迎えに来て、両家のジジババで大騒ぎ(笑)
孫のおかげで、彼らとも今まで以上に親しくなれた気がします。
あちらの「ジジ」はイギリス出身で、ブリティッシュアクセントがかなり強く、私には半分ぐらいしか理解できないのですが・・・(娘と夫さえ、同じように言っていました)

彼らにとっても初孫で、可愛くてたまらない様子 💛
ジョージア州からはるばる飛んできてくださり、これからも度々訪れる気満々のようで、「次に来ても良いのはいつ?」と娘に聞いていたそう。
娘よ、頑張れ。。。

両家で婿殿と娘がそれぞれ赤ちゃんだった頃の写真を見比べて(スマホに保存してある)、口元は父親似だとか、目は母親似だとか言い合いながら盛り上がっていました。


この1週間、昼食と夕食は全部私が担当。
娘の好物が中心でしたけれど、幸い婿殿は和食も大好きで、何でも喜んで食べてくれて助かりました。

そのお礼にと、全員集まった土曜日の夕食は、婿殿が腕によりをかけてご馳走を作ってくれたのです。
あまり評判の良くないイギリス料理ですが、彼の作ってくれたビーフ・ウェリントン Beef Wellington でしたら世界中で人気だそう。
イギリスでは、高級レストランの定番料理なのですって!

婿殿はお父さんと共に前日に材料を仕入れに出かけ、時間をかけて料理してくれました。
大きなフィレ肉のかたまり、たっぷりの生ハム、フォアグラ、マッシュルームなどと、2種類のパイ皮(phyllo pie crust と puff pastry) を使ったそう。

ひと口いただくと、コニャックの香りも口の中に広がり、まさに夢心地でした♪
あまりにもみんなが褒め称えたため、「じゃあ、クリスマスにも作ろうかな」と言ってくれた!


そうそう、夕食の前に出された前菜のオイスターもとても美味しかった~
購入したばかりのサービング用プレートに盛り付けられ、おしゃれな雰囲気でした。


彼は色々と気をつかってくれ、週の半ばにはダウンタウンにあるティーハウスにも連れて行ってくれました。
この店の抹茶は、宇治からのものを使っているのですって!


これが、赤ちゃんと一緒の初めてのお出かけ。(幸いずっと寝ていて静かでした)
記念にと、この店で夫婦用の抹茶茶碗をふたつ買ったのは、新米パパ。

おむつ替えもいつも手伝ってくれ、赤ちゃんにたくさん話しかけ、良きお父さんになりそうです。

2023/04/26

初孫誕生♪ でも、大変だった~

先週の木曜はとんでもない大雪となり、学校も休校、日曜のコンサートのためのリハーサルもキャンセルとなってしまいました。
娘の赤ちゃんは、もういつ生まれてもおかしくない状態だと聞いていましたが、こんな天候では手伝いにも行けないね~と心配していた私たち・・・

その翌日の金曜も雪だったものの、だいぶ小降りになりました。
昼過ぎに、娘から「破水してしまったので、今から入院する」との電話!

婿殿も病院で娘につきっきりとなるため、私たちは留守宅のワンコたちの世話を頼まれていました。
大急ぎで荷造りし、フリーザーに保管しておいた作りおきの食品その他をクーラーボックスに。

家のニャンコはワンコと違って2泊までなら何とかOKですが、何かあってそれ以上になる場合は、近所の友人に時々様子を見るよう頼みました。
一緒に出かけて夫は2泊だけで自宅に戻り、私は娘の家にしばらく残って色々と手伝う予定でした。

コンサートには出演できなくなってしまったので、楽譜をオーケストラ仲間に返しに行ったり、指揮者や実行委員の皆さんにも連絡を取ったり、大忙し。。。

車を飛ばすこと4時間で、夜の9時前に娘たちの家に到着。
まずは、ワンコたちを庭へ。
私たちの顔を見ると、リードなしの楽しい長い散歩だ!!と思うらしく、ウキウキした様子・・・
ごめんね、都会ではそうはいかないのよ。

赤ちゃん部屋は、もう準備万端!
クマのプーさんは私たち夫婦の友人の手作りで、娘が生まれた時にも同じものをプレゼントしてくれました。



破水してしまった娘ですが、その日は陣痛が始まらず。私が息子を産んだ時と全く同じ状況でした。
息子の時は自然に陣痛が始まるのを待ったため、翌日は病院のベッドでゆっくり雑誌を読んだりして過ごし、生まれたのは2日後だったのですが・・・

娘はその晩、さっそく陣痛促進剤を処置されたそう。
それでも、なかなか本来の陣痛につながらず、翌日は「きたっ!」と思うと次第に弱くなってしまうことがくり返された様子。

翌日の夕方、「いよいよ始まったようで、頑張っていきんでいる」と婿殿から連絡があり、まだかまだかと待っていたのですが、また陣痛が弱まってしまったので休憩するとのこと。
アメリカでは硬膜外麻酔で陣痛をやわらげるケースがほとんどで、娘も当然のようにそれを選択しましたが、それでも想像以上の痛みだったようです。

日本では「お腹を痛めてこそ我が子が可愛いと思える」みたいな思想があって、無痛分娩は今でもあまり普及していないようですね。
私が子供を産んだ頃は、そんな選択肢さえ全くなかったような気がします。

でも、出産翌日にはさっさと病院から追い出されてしまうアメリカと違って、日本では1週間近く入院していられるので、その点は楽ですね。


真夜中過ぎ、赤ちゃんがなかなか出てこないので帝王切開 C[Cesarian]-section に切り替えるとの連絡。
実は二人の義妹も姪も、それぞれ帝王切開を2度経験しているので、そういう家系なのかしら。。。

アメリカでは医療訴訟が多いため、少しでもリスクが予想されると帝王切開にしてしまうという話も聞いています。

とても心配していましたが、やっと無事に生まれ、母子ともに問題なしとの連絡が午前2時ちょっと前に入ってほっとした次第です。
すぐに送られてきた写真を見たら、娘が生まれた時とあまりにもそっくりで笑ってしまいました。


翌日、夫と共にさっそく病院へ。
IDとなる運転免許証を見せ、顔写真も撮られ、ドアを開ける時はこれがないと入れません!と証明書を渡されました。
セキュリティについてはかなり厳しいそう。赤ちゃんが盗まれたりしたら大変ですからね。

でも、新生児に会うのだからマスクが必要と勝手に信じて持っていったのに、別にしなくていいと言われて拍子抜けでした。
アメリカではもう、コロナ騒ぎはすっかり終わっちゃったのだなと改めて感じました。

広々とした個室には、婿殿がずっとついていられるようソファーベッドやシャワールーム付き。
娘のベッドの横に、生まれたばかりの私たちの初孫が穏やかな表情で眠っていました。
何て可愛らしいのでしょう・・・

ナースの許可を得て、私たちもさっそく抱っこさせてもらいました。
娘が一番大変だったけれど、なかなか出てこられなかった赤ちゃんも大変だったよね~

生まれてまだ半日だったのに、目を開けて辺りを見回したり、にこっとしたり、何だかしっかりした赤ちゃんだと感じたのは、さっそくの「ババ馬鹿」発動かしら?
私が初めて撮った写真がこちら。


その後、娘と婿殿から、すでに100万枚ぐらいの写真やビデオが送られてきていますけれどね(笑)

私が日本で子供を産んだ時は、赤ちゃんは授乳の時だけ連れてこられましたが、アメリカでは母子同室が基本だそう。
娘はすっかり母の顔になり、恐る恐る赤ちゃんを抱っこした婿殿も、ちゃんと父の顔に変身していました。

ほんの7ヶ月前はお魚みたいな様子だったのに、ちゃんと人間になってお腹から出てくるとは、まさにミラクルですね。


幸せを運んで来てくれて、ありがとう!
あなたがこれから育つ世界が、平和でありますように・・・


余談ですが、孫娘のミドルネームは日本名の「ユキ」だそう。
だから、季節外れの大雪を招いちゃったのかしら。。。

帝王切開ではさすがに入院期間が長くなるので(それでも3、4日とのこと)、私たちは一度自宅に戻りました。
週末に、また改めて手伝いに出かける予定です。


2022/11/09

スカンクとヤマアラシに遭遇

割と穏やかな日が続いていましたが、明日はいきなり大荒れだそうで、警報が出ています。
猛烈な吹雪となるようで、移動は危険とのこと!

午前中の予定はキャンセルしました。
日曜のコンサートのための夜のリハーサルも、多分無理でしょう・・・
その後は、気温が氷点下の日が続くらしいので、いよいよ真っ白な世界に突入かな。


さて、娘夫婦がワンコ連れで泊まりに来た週末の話に戻ります。
とても心配だったことが、ひとつありました。 

娘たちを迎えた週末の少し前に、私が雑木林の中をウォーキング中、スカンクに出くわしたことがあったのです。
いきなり目の前に現れたので、思わず "Hi!" とご挨拶してしまいました。
私をちらっと見たような気がしたけれど、逃げる様子もなく、そこら辺の落ち葉をかき分けながら何かを漁っている様子。


あの臭い臭~いガスをスプレーされたらどうしようと、私のほうが固まって動けずにいました。
「あなたに危害を加えたりしませんよ」という善人オーラを、必死で発しながら・・・

スカンクのガスはどんな臭いかと言えば、「焼けたゴム」に例えられることが多いです。
(私には、強烈な腋臭のように感じます)
ハイウェイでひかれているスカンクがいると、かなり遠くから臭って、すぐにわかります。
こんなのを至近距離でまともに受けたら、身に着けていたものはすべて処分だろうな。

幸いスカンクは、しばらくすると林の奥に移動していき、事なきを得ました。
でも、その翌日と数日後に、今度は夫がほぼ同じ場所で多分同じスカンクを見かけたのこと。

夫も無事だったけれど、さ~て、困った・・・
娘夫婦のワンコたちは都会暮らしなので、自宅周辺の散歩の時はリードをつけますが、私たちの家に来ると、当然のようにリードなしで嬉しそうに走り回ります。

特に婿殿のワンコはハンティング用に訓練されていて、小動物を見かけたらすぐに襲いかかりそう。
もしスカンクのスプレーを受けてしまったら、かなり悲惨です。
トマトジュースで洗うと良いとか、昔から色々な裏技が伝わっているけれど、ほんの気休めにすぎません。
とても家の中には置けないから、もしもの場合は庭に寝かせてねと宣言!

日曜日、婿殿は彼のワンコと共に、少し離れた所へハンティングに出かけました。
その間に、夫と娘と私の3人でウォーキングに出かけることに。
娘のワンコはコーギーで短足なのですが、頑張ってちょこちょこと結構早く走ります。

しばらくすると、私の視界の片隅に何かノソノソ動いているものがちらっと入ったのです。
ヤバい・・・あのスカンク!?と思い、急いで娘にワンコを抱いて遠ざかるように命じました。

でも、よく見たらスカンクではなくヤマアラシ porcupine でした!


これも、なぜか逃げ出さずにこちらの様子をうかがうだけ。
この辺の小動物、結構怖いもの知らずなのかしら・・・

ヤマアラシはスカンクみたいにスプレーを発射したりはしないけれど、別の意味で大変です。
もし襲おうとすると、ワンコには悲惨な未来が待っています。
ヤマアラシの鋭い針が体のあちこちや口の中にまで刺さって、とんでもなく痛い思いをすることになるのです。

今回は、ワンコたちが無事で良かった。
でも、いつどこで何に出会うかわからなくて、ちょっと怖くなりました。

婿殿は ruffed grouse(キジ目ライチョウ科の「エリマキライチョウ」)などを仕留めてきて、自分でさばき、せっせと料理して私たちにご馳走してくれました。
変な癖はなくて濃厚な味で、チキンより美味しいほどです。


この鳥もその辺に生息していて時々見かけるため、可愛くなってしまって、食べることに少し罪悪感を覚えるようになってしまったのですが・・・

画像は Wikipedia より


2022/07/19

アメリカの結婚式事情がよ~くわかった、娘の結婚式

3週間以上過ぎてしまいましたけれど、そろそろこの辺で、6月25日に行われた娘の結婚式について書いておきますね。
ジューンブライドということだけでもおめでたいけれど、偶然にもジュリー沢田研二さん)の誕生日でもあり、うふふな日でした♪
日本の結婚式とはかなり違う面もあって興味深かったので、それについても触れます。


式場選びから始まり、料理の選択、花の手配、カメラマンやダンスタイムの DJ の手配など、何もかも自分たちで行ったそう。
親の出る幕もほとんどなし・・・招待客の人選も任せました。
結婚式の費用は、アメリカでは花嫁の親が出すことが多いようですが、私たちが協力したのはほんの少しで、とても楽でした。
30代半ばになるまで待った甲斐があったかな?(笑)

大勢の友人たちを招いて、みんなの思い出に残る素敵な式を目指した様子。
細かい所にまで、感心するほど心配りが行き届いていたことにも、拍手を送りたいと思います。


夫と私、日本から来ている息子夫婦は、式の2日前に娘たちの家に到着。
我が家から車で4時間ぐらいで、ミネアポリス郊外の環境に恵まれた住宅地です。
(実は2年前に二人で家を購入してから、既に一緒に住んでいます)
引き出物(日本と違って小さく簡素なもの)をギフトバッグに詰めてタグをつけるのを手伝ったり、ダンスの練習をしたり・・・

アメリカの披露宴では、新郎新婦のファーストダンスを披露するのが定番です。
みんなで大騒ぎしながら練習。かなり笑えました。
息子の奥さんがダンスはお得意で、しっかり指導してくれて良かったこと♪


翌日には、花婿のご両親もアトランタから到着。初めてのご対面でした。
お父様はイギリスの方で、典型的なブリティッシュアクセントで英語を話します。
お母様は、すら~っと細身で背が高い方。
後でお会いしたお姉さま方も、お母様に似たモデル体型でおきれいです。
もしができたら、この方たちのDNAを受け継ぐことを期待しちゃう(笑)
「お嫁に行く」という感覚はほとんどありませんけれど、「娘をどうぞよろしく」と心の中でつぶやいていた私です。

その日の夕方に、式場でスタッフと共にリハーサルを行いました。
入退場のタイミングなど、簡単なものでしたけれど。
アメリカの典型的な結婚式に従い、花嫁と花婿の付き添い人たちが集まってくれました。
それぞれの親しい友人たちが、5名ずつです。

続いて、リハーサルディナー

これもアメリカの結婚式には定番のイベントで、式の前夜に行われます。
付添人たちと、ごく近い親族、特に親しい友人たちだけで食事を共にします。(もっと少人数でまとめることもあり)
ごくカジュアルな形で済ませることもありますが、結婚式当日ほどではなくても、フォーマルな服装で参加する方がほとんどです。

近くにある、ビールの醸造所付きのレストランで、ビールもお料理もとても美味しかった♪
両家の親兄弟が同じテーブルを囲み、交流を深めました。
当日は忙しい新郎新婦ともたくさんおしゃべりできるし、お互いの友人を知ることができる良い機会だと思います。


そしていよいよ当日。

娘が泊まったホテルのスイートルームに、早朝から友人たちが集まりました。
花嫁の付き添い人はブライズメイド bridesmaids と呼ばれ、その長はメイドオブオナー maid of honor です。
ウエディングドレスの裾を持ったり、ブーケを預かったり、色々なことに気を配ってくれます。
ウエディングドレスを買いに行った時にも、彼女が付き合ってくれたそう!
娘のロースクール時代の親友や、勤務先の同僚が、全部で5人。
インド人やハーフの方で、やたらと国際的でした。

彼女たちは、結婚式のテーマカラーの色のドレスを着ることになっています。
全く同じデザインで揃えることが多いですが、今回は色だけネイビーブルーと決めて、あとは各自自由にというスタイルでした。
私もそこに混ざって、順番にヘアメイクをしてもらったり、プロのカメラマンに写真を撮ってもらったり、ワイワイ楽しかったです。

シャンペンを開けて、早々と乾杯もしちゃいました。
お揃いの紺色のローブ(娘だけは白)でくつろいでいたのですが、ついにウエディングドレスを着る時間に・・・!
背中のジッパーを上げるのは花嫁の母の仕事と言われ、その様子もしっかり写真撮影されました。

日本では、花嫁は決して日焼けしないよう気を付けると思うのですが、アメリカでは逆。
白いドレスに白い肌では不健康そうに見えるからとの理由で、せっせと日焼けサロンに通ったり、1週間ぐらいは持つスプレーで肌を小麦色にしたりするのです。

娘もこのスプレーを使ったらしく、確かに健康そうに見えたかも?
ドレスがきつくなると大変ですので、食べる量にも気を付けていました。


全員着替えてから、式が始まる前にかなりの時間をかけて屋外で撮影タイム
まずは花婿、その後に父親が、初めてウエディングドレス姿の花嫁に会う様子も、感動的でした。
夫は少し涙ぐんでいたみたいだな。。。(下の写真の後に、夫が振り返ってご対面)


セレモニー会場でみんなが着席した後、いよいよ娘と夫が腕を組んで入場。
入退場の時のヴァイオリン演奏は、息子の役目です。
娘を花婿にお渡ししてハグ。(その前に私も含めて親子でハグ)

アメリカでは、オフィシアント Officiant という資格を持った人に、結婚式を執り行ってもらうことになっています。
キリスト教の場合は牧師司祭が担当しますが、今回は宗教的色彩は抜きでした。
姪のひとりが、なぜかオフィシアントの資格を持っているので、司式をお願いしました。
明るくにこやかに式を進めてくれて、みんなの緊張感もほぐれた感じです。

途中で、甥がギターを弾きながら歌ってくれました。司式してくれた姪の弟です。
つまり娘のいとこたちで、子供の頃からとても親しくしています。

夫婦となる二人のそれぞれの誓いの言葉指輪交換三々九度の真似事までありました。
日本の風習も、少しだけ取り入れたいとのことだったのでね。
本物のお酒だったそうで、アルコールが回って娘の顔が赤くならないかとちょっと心配でした。
司式者の姪が、夫婦となった二人を皆さんに紹介し、そこでキス♪ おめでとう!!
「彼氏」、プロポーズ後は「フィアンセ」と紹介していた人が、ついに「夫」に昇格しました

フラワーガールリングボーイを、飼っているワンコたちにやらせようかという案もあったようですが、何が起こるかわからないので、それはボツになったそう。
(でも、ちゃんとおしゃれはしていた)


セレモニーが無事に終わると、すぐ隣りの会場でカクテルアワー
まだテーブルに着席はせず、時々配られる軽食を手でつまみながら、雑談タイムです。
親戚一同と、私たち夫婦の友人で娘を子供の頃からよく知っている人たちも集まり、あちこちで話が弾みました。

新郎新婦ブライズメイド bridesmaids とグルームズメン groomsmen(花婿の付添人)と共に登場すると、レセプション(披露宴)の開始です。
自分の名札を確認して、テーブル席に着きます。



招待客は、前もってサラダ2種のうちひとつ、肉料理・魚料理・ベジタリアン用の料理の3種の中からひとつをそれぞれ選択済みでしたので、それに従って料理がテーブルに運ばれました。

ひと通り食事が終わった頃、デザートの前にスピーチの時間です。
日本の結婚式ですと、会社の上司などの長ったらしいスピーチが続きますけれど、アメリカでは違います。
まずは花婿の親友である ベストマン bestman(花婿の付添人の長)が、ご来賓の皆様への歓迎の言葉と新郎新婦へのお祝いの言葉。花婿の紹介や暴露話も・・・
メイドオブオナー maid of honor(花嫁の付き添い人の長)も同じような内容で、それに続きました。

その次は、何と私の番!
「花嫁の母のスピーチ」を、娘に頼まれていたのでね。
日本ですと、花嫁が両親への手紙を読んで涙、涙・・・となるはずですが、こちらでは逆でした。

ベストマンメイドオブオナーが、iPhone に入れた原稿をチラチラ見ながらだったのに対し、私は昔ながらの紙の原稿を使用。
小さなスクリーン上で、どこを読んでいるかわからなくなったら最悪ですもの。

100名以上の方の前に立ち、皆さんの視線が一斉に集まっても、ちっとも緊張しなかったのはなぜだろう。
多分、自分が映画のシーンに入り込んでいるような錯覚に陥り、役を演じている気分だったような?

子供の頃のエピソードなどを混ぜた6分ちょっとのスピーチは、なぜか大好評で、笑いも取れたし、親戚や友人からも、全く知らない人にまで「泣かされた・・・」と後から言われてしまいました。
私としては、途中でつかえたりせずに、ちゃんと終わりまでスラスラ話せてほっとした、というのが一番だったのですが。
娘の顔を見ると崩壊しそうで心配でしたけれど、意外と大丈夫でした。
でも、娘のほうは大泣きだったみたい。

その次に「花嫁の父」としてスピーチした夫は、「あの大拍手の後ではやりにくかった」ですって・・・
夫は、人前で話すのは私よりずっと慣れていますが、やはり紙の原稿を片手に頑張っていました。

ケーキカットは省略で、その後ケーキコーヒータイム。
そしていよいよ、みんなが楽しみにしていたダンスの時間です♪

まずは「花嫁と花嫁の父」のラストダンス
そして、「花嫁と花婿」のファーストダンス
花婿が緊張しているのが感じられましたが、二人で見事に踊り切りました。
夫と娘のほうが、安心して見ていられた感じです。

その後はノリの良い DJ 登場で、みんなでダンスタイム!!
次第にアルコールも入ってきて、老若男女が入り乱れて大変な騒ぎで踊りまくりました。
夫を含め、アメリカでは70代でも頑張るのが微笑ましい。
私も頑張った。若かりし頃、六本木などで踊っていたのを思い出すな~
(その頃は「クラブ」でなく「ディスコ」と呼んでいました。)

ウエディング姿のまま、娘もずっと踊っていたのですが、片手にはカクテルグラス!
「真っ白なドレスにこぼれる~」と心配していた母です。。。

ブーケトスもありました。受け取った人が次に結婚できるそう。
誰が受け取ったのかな?
これは、日本の結婚式でも採用されているようですね。

踊っているうちに段々足が痛くなってきて、裸足になってしまった人も・・・
とにかく賑やかで、みんな楽しそう。
踊らなかった人は途中で帰ってしまいましたけれど、夜11時までの予定だったのが夜中12時まで延長となって、かなり大勢の方が最後まで残りました。

その後ホテルの部屋に戻ってから、また親戚数名が集まってビールと共にしばらくおしゃべり。
やっとベッドに入ったのは2:30頃という、長い長~い幸せな1日でした。


ちなみに、「新郎新婦」は英語で bride and groom で、必ず「新婦」が先です。
結婚式の主役は、あくまでも花嫁なのね~

2021/12/27

2021年クリスマスの新メニュー、レシピ付き

今年のクリスマスは、娘と彼氏がワンコ連れで4泊5日でやって来て、どこにも出かけずに静かに過ごしました。
約1ヶ月前のサンクスギビングにも登場でしたから、何だかその続きみたい・・・

それほど寒くもなく天気にも恵まれ、家の前の凍った湖をスノーモービルで走ったり、敷地内でキャンプファイヤーを楽しんだり、かなりアウトドア万歳!なクリスマスでした。

ワンコたちも、雪の上を自由に走り回るのが楽しそう。
コーギーは足が短いのに、相棒の足の長いハンティング用ワンコに負けずに頑張っていました。


クリスマス当日は、4時頃からオードブルスタート。
ムール貝の白ワイン蒸しに加え、今年の新メニューはクリスマスカラーを意識したチーズボール
3種類のクラッカーを用意したところ、どれも美味しくて好評でした。
このチーズボールは、これからも定番になりそうだな♪



ディナーのメインは、娘の彼氏が前夜から仕込んでくれたプライムリブでした。
いかにも肉っ!という感じ・・・


クリスマスカラーのサラダも、今回初登場。簡単に用意できるのでおすすめです。
以前友人が持って来てくれたサラダに似せて、記憶をたどりながら自分で分量を考えたもの♪


前もって焼いておいた、いつものジンジャーブレッドマンクルムカカ
大量に作ったけれど、どんどん減っていきました。


日本のような美しくデコレーションされたクリスマスケーキを食べる習慣はないので、デザートはピーカンパイ
去年は頑張って自分で焼きましたが、今年は市販品で許してね。

プライムリブ、ピーカンパイ、オードブル用のクラッカーやオリーブなども、全て Aldi という店で調達しました。
Aldi は、去年の秋頃に近くにオープンしたヨーロッパ系の店です。
お菓子やパンもアメリカのスーパーで売っているものより数段美味しく、夫婦共にかなりお気に入り。
お値段は成城石井明治屋のようではないのが嬉しく、頻繁に入り浸っています♪

クリスマスギフト交換は、いくつになっても楽しいな~
キキは、ワンコたちからもらったおもちゃがとても気に入ったようです。うっとり~


ホワイトクリスマスホワイトルシアンWhite Russianウォッカベースのカクテル)で祝うために、クリスマスイブには夜のお散歩も・・・(これはさすがに、めちゃ寒かった。。。)


ツリーの前で記念撮影・・・を横から撮ってみた。おすまし顔が可愛い!
足の長さ、違い過ぎ(笑)


以下は、今年の新メニュー2品のレシピです。

クランベリー・ピーカン・チーズボール

材料
  クリームチーズ 1箱(8オンス、226g)
  細切りチェダーチーズ 1カップ
  ドライクランベリー 1カップ
  刻みピーカン(クルミでも良い) 1カップ
  チャイブ(グリーンオニオンでも良い) 1/4カップ
  ガーリックパウダー 小さじ1/2

作り方
  1)刻みピーカンは、オーブントースターで少しこんがりさせる。
  2)ボウルにクリームチーズを入れ、レンジに短時間かけて柔らかく混ぜる。
  3)チェダーチーズとガーリック、半量のピーカン・クランベリー・小口切りチャイブを混ぜる。
  4)ラップに包んで丸く形作り、冷蔵庫で冷やしておく。
  5)残りのピーカン・クランベリー・チャイブを周りにまぶしつける。
  6)クラッカーなどと共にいただく。

*計量カップはアメリカのもの。1カップ約240cc。
*英語の元レシピはこちら ⇒ Cranberry Pecan Cheese Ball

ほうれん草とイチゴのサラダ

材料
  サラダ用ほうれん草 適宜
  イチゴ(薄切り) 10個
  スライスアーモンド 適宜
  フェタチーズ 100g
  オリーブオイル 大さじ2
  バルサミコ酢 大さじ1-1/2
  酢 大さじ1/2
  はちみつ 小さじ1
  塩、こしょう

作り方
  1)スライスアーモンドは、オーブントースターでこんがり色付ける
  2)サラダボウルにほうれん草、イチゴ、スライスアーモンド、フェタチーズを盛る。
  3)オリーブオイル以下のドレッシングの材料を良く混ぜ、いただく直前にサラダにかける。

*今回はいただきもののザクロフレーバーのバルサミコ酢があったので、それを使用。

2021/09/20

ゲストキャビンに、友人夫婦とワンコが滞在しています

夫の大学の頃からの友人夫妻が、私たちのゲストキャビンに先週から滞在しています。
10年近く住んでいたアイダホ州の家の周りの環境が悪くなってしまったそうで、学生時代を過ごしたミネソタ州に戻りたくなったのですって。

当初より人口が爆発的に増え、常識が通じない人も多くなったとか・・・
近所に小さな飛行場があり、以前は自家用飛行機が時々離着陸するだけだったのに、この頃は飛行訓練用に使われるようになり、タッチアンドゴーなど危険で騒音の激しい訓練も含まれるそう。
そりゃ、引越したくなるわ。。。

もう家は売り払い、家財道具のほとんどは倉庫に預けたそう。
しばらくこちらに腰を落ち着け、ゆっくりとこれから住む場所を探すのだそうです。

我が家と地続きのキャビンが空き家になっていてもったいないから、好きに使っていいよと彼らに告げたのは夫。

ご自由にどうぞ♪

夫が集めたアンティークがいっぱいの、湖の前のキャビン

友人夫婦も大喜び。必要最低限のものだけ持参で、13歳のワンコと共にやって来ました。
年なのでだいぶ動きが鈍くなってきていたワンコですが、ここに来たらすっかり元気になって散歩を楽しみ、疲れたら自分のベッドでお昼寝という気楽な毎日よ~ん。



お迎えするための掃除などに何日もかかりましたけれど、二人の嬉しそうな顔を見ているとこちらも幸せな気持ちになります。
ストレスいっぱいの暮らしがしばらく続き、こんなにくつろぐのは久しぶりだそう。
静かで美しい環境には、誰だって心癒されないはずがありません。

気温が氷点下になる前に、キャビンの水を止めて冬支度をしなくてはいけませんから、滞在は今月末までのお約束。
その後は、別の場所に移ることになっています。

早いうちに、気に入った家が見つかると良いのですけれどね~
今日も、ある家を二人で見に行ってきましたが、残念ながら水回りに難があったそう。

ネット上の写真では完璧な物件に見えても、何かしら問題が見つかるのはよくあることです。
私たち世代の人生に残された日々は、それほどたっぷりあるわけではありません。
どこか妥協して住み始め、こんなはずじゃなかったと不満を抱えながら暮らすのは嫌ですから、なかなか難しそうですね。

私たちも無理しておもてなしに励むことはせず、それぞれ勝手に過ごすことにしています。
お互いの暮らしのペースも違い、あちらにはワンコ、こちらにはニャンコがいるのでね。
でも時々は食事を共にして、昔話に花を咲かせたりして楽しんでいます。

みんなが若かった頃の写真を持ち出して、「男共はじいさんになっちゃったけれど、私たちはそんなに変わってないよね~」と、私の肩を抱く奥さん。
「本当よね~」と私は賛同し、みんなで大笑い。

彼らはこのキャビンに泊まったことも何度かあり、一緒にカナダに行ったことも・・・
共通の思い出をこうして明るく語り合える友がいるのは、有難いことです。

以前は親しくお付き合いしていたのに、残念ながらあまりにも価値観が違ってきて、会うのをやめてしまった友人もいます。
寂しいけれど、それも仕方のないことなのでしょう。。。



前回の記事では、紅葉について「今年はいつものような鮮やかな色はあまり期待できない」という予報だと書きました。
ところが、それは良い意味で裏切られたようで、例年通りのゴージャスな紅葉を楽しんでいます♪

夏には緑一色だったのに、一体どこにこんな鮮やかな色が隠れていたのでしょう。
雪の白一色になる前に、思い切り味合わせていただきますね。






10月初めにコンサートがあるので、明日からリハーサル開始です。
演奏曲目のひとつは、大好きなブラームスピアノ協奏曲第2番で楽しみ~♪
1時間近くかかる長い曲ですけれど、ドラマチックで決して飽きません。

この第3楽章は、それはそれは美しいチェロのソロから始まり、「あれ?チェロ協奏曲?」と勘違いするほど・・・
心の中に少しずつ溜まった汚れがすっかり洗い流されて清められるような、芸術の秋の夜長にふさわしい名曲です。

良かったら、聴いてみてくださいね。

 Brahms: Piano Concerto No.2, 3rd movement - Filippo Faes, soloist 




2020/07/04

この上なく静かな独立記念日

2020年も前半が終わってしまいました。
穏やかで希望に満ち溢れていた新年が、今では夢のよう。本当に怒涛の数ヶ月でしたね。

さて、今日は Fourth of Julyアメリカ独立記念日です。


いつもなら親戚一同が集まって、週末の3日間飲んで食べてワイワイと大騒ぎするのですが・・・
今年は7月4日がちょうど土曜日に当たって計画しやすかったものの、コロナのため早々にキャンセル決定で残念!

代わりにテキスト(SMS)やアプリで、写真やメッセージが家族間・親戚間で飛び交いました。
義弟、義妹たち、その家族とも、メッセンジャーでお互いの顔を見ながらそれぞれ長々と会話し、明日の朝は子供たちと同時に話す予定です。

娘のワンコ

それでも今日はどこにも出かけず、誰にも会わないという、とても静かな独立記念日でした。
夕べ近所の友人たちを招いてごちそうしたので、夕食は残り物で十分!
デザートも、2種類作ったしね~♪

なぜかアメリカ人にも好評、甘さ控えめの豆乳ゼリー

夫は、もう独立記念日なんて祝う気持ちになれない・・・と、今年はちょっと悲観的。
町では花火が上がり、パレードもあったそうだけれど、全然行く気しないってさ。。。

アメリカ人のアホさに、何だか嫌気がさしてきたそう。
ダントツでコロナの感染者数の記録を更新中、最近は南部の州を中心に急増で、1日あたりの新規感染者数が5万人以上ととんでもないことになっています。

アラバマ州の大学生が、「誰が最初にコロナに感染するか」にお金を賭けてパーティーを開催したとか・・・
頭をかち割って、脳みその状態を調べたくなるほどです(怒)

そもそも国のリーダーである大統領が率先してマスクをするべきなのに、男らしくないとかいう理由で拒んでいるのが信じられない。
トランプに遠慮していた(?)ペンス副大統領さえ、最近は着用しているとのことですが。

「自由の国アメリカ」では、マスクをしない権利を主張する人が多く存在します。
健康上の理由がある場合は仕方ないけれど、人にうつさないことが最大の目的なのにね。
それらの人が全員トランプのサポーターというわけではないかもしれませんが、彼の影響も大きいでしょうね。

人種差別反対運動にしても、それを声高に叫んでいる人が、何も行動を起こさない人を見下すような態度を取る場合もあると聞きました。
この国では「分断」がますます進んでいる気配で、夫がうんざりするのも無理ないです。



それは置いといて・・・久しぶりの更新ですので、この辺の最近の様子を思いつくままに色々お伝えしますね。

私の住む町では、店員はマスク着用が義務付けられているようで安心です。
買い物客はマスクをしていない人もいるけれど、レジ待ちの間ソーシャルディスタンスを守ることは、すっかり暗黙の了解となりました。

マスクをし始めた頃は、お互いの表情がわからなくてちょっと怖いなと感じたものの、「よそ行きの顔」をしていなくても良いのは結構楽かも。
どうせマスクに隠れてしまうので、最近はほとんどノーメイクです。
ブスっとした表情でも、感じ悪~いと思われないだろうしね(笑)

3月から外食はずっと控えていましたが、友人と久しぶりにカフェでお茶したり、レストランの外の席で湖を眺めながらランチなんていうことができるようになり、少しほっとしています。
まだちょっと怖々で、周りを伺いながらなのですけれどね。

ミネソタでは今のところ大丈夫でも、州によってはレストランなどの店内の営業が再び禁止になった所もあり、経営者も従業員も厳しい状況に追いやられています。
それに、今は子供たちものんびりですが、9月からの学校再開はどうなるのかな。
親にも教師にも、不安がいっぱいの夏休みです。

お気に入りのディスカウントショップも先月再開したものの、品数は極端に少なく試着室も使えないとのこと。
購入して家で着てみて、合わなかったら返品可能だそうですが、返品された服はどう扱うのかしら。
当分の間、新しい服は買わなくてもいいか・・・となりそうです。


私たちは今日1日を静かに過ごしましたが、多分例年のようにバカ騒ぎしている人たちも多いでしょう。
コロナの感染が、また急拡大しないことを祈っています。
約半年後、クリスマスの頃までには、もう少し安心して暮らせる世の中になっていますように・・・

2020/06/21

ハスキー犬に育てられたネコ / ハシボソキツツキの砂浴び

ジョージ・フロイド事件で世界中の話題になったミネアポリスが、相次ぐ銃撃事件でまたニュースに・・・
アップタウンで12名が撃たれた銃撃事件により、2人の幼いお子さんのお父さんであった若い男性が犠牲者となってしまいました。
ご家族にとっては、とても辛い父の日だったことでしょう。

救われるのは、事件現場には警官だけでなく多くの一般市民も駆けつけ、怪我人を助けようと手を差し伸べたこと。
この前の暴動後にも、めちゃくちゃになった通りや建物を、多くのボランティアが片付け清掃し、元のきれいな街並みを取り戻すことに大いに貢献しました。

ここにはまだ「希望」があり、多くの住人は自分の住む都市に誇りを持っているという証拠です。
人々の気持ちが「分断」ではなく「団結」に向かうよう、心から願っています。


人間界では嫌な恐ろしいニュースが続くので、今日は動物の話題でほっこりしましょうか。

何年か前にハスキー犬に育てられたネコの画像を見て、胸がキュンキュンしたのですが、
そのワンコ&ニャンコについての動画を見つけました♪

瀕死だった小さな子ネコが、ハスキー犬リロの深い愛情を受けて助かり、ロージーと名付けられたところから始まっています。
二匹は本当の親子みたいにいつでも一緒・・・何でもリロお母さんに教わって、ロージーは日に日に犬らしく立派に成長しました(笑)
散歩も大好き、泳ぎも得意。雪道だって山道だってヘッチャラよ~!


その後飼い主のご家族は、恵まれないネコたちを助ける保護活動を始めました。
リロは慣れた様子ですぐに子ネコたちの面倒を見始めるものの、ロージーはちょっと戸惑った表情。

でも、リロおばあちゃん(?)のアドバイスを受けながら、ロージーも子ネコたちのお母さんとして子育てを始めました。
最初は恐る恐るだったけれど、すっかり貫禄が出てきて、ロージーも今では立派なお母さんに♪
良かったね~ みんなお幸せに・・・

本当にじ~んとくる、素敵な動画です。ワンコ好きの方もニャンコ好きの方もぜひ観てね!


家の庭でも、思わず笑顔になってしまう光景が・・・
Northern flicker(ハシボソキツツキ)という鳥の、砂浴び dust bath の様子です。
砂浴びは、羽についたダニ寄生虫を落とす目的で行われます。

くちばしでせわしなく地面をつつきながら、何度もパタパタと。
いつもは飛んでいる時にだけちらっと見える美しい黄色い羽、砂浴び中は惜しげもなく見せてくれました。


片方が終わったら、もう片方もきれいに・・・とても念入りです。


こんなに幸せそうな顔をした鳥、見たことあります? 抱きしめたくなっちゃう♪


毎日飛んできて同じ場所で砂浴びしていたけれど、最近見かけなくなってしまいました。
そう言えばこの鳥は渡りをするので、違う地方に飛んで行ってしまったかも。
どこかで元気にしていてくれますように・・・