2026/05/11

人生5回目の「ベト7」でへとへとになる

今シーズン最後のコンサートが、無事に終わりました。
ポップス、ジャズ、現代音楽など、私たちのオーケストラの演奏するジャンルは幅広いのですが、今回は全曲が正統派クラシック
こういうのを待っていました!という方も多かったかもしれません。

指揮者の気合も入っていて、リハーサルも全部で6回ありました。
ポップスなどですと2、3回で本番を迎えることも多いですが、今回はいつもよりみっちりでした。

オープニングは、モーツァルト「フィガロの結婚」序曲です。

画像は Classical Educator より

弦楽器ファゴットによる弱音の序奏の後、大変きらびやかに全楽器で主題が演奏されます。
パッと光が射すようなフォルテッシモのこの部分、弾いていてとてもワクワクします。



7小節続くピアニッシモの序奏部分、弦楽器はずっとアップボウで弾きましょう!という指揮者の「鶴の一声」で、今回はそうなりました。
普通は弓をダウン、アップと交代で弾くことが多いので、斬新な試みだったかも?
腕がそちらの弾き方に慣れてしまっていたため、直すのはちょっと大変でしたが・・・

明るく軽快なテンポ、華やかさを感じるニ長調、ドラマチックな強弱の対比・・・文句なしに名曲です♪


2曲目は、同じくモーツァルト「シンフォニア・コンチェルタンテ(ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲)」です。
これはモーツァルトだな!とすぐにわかるような、いかにも彼らしい曲♪
2人のソリストの生き生きとした対話を、オーケストラがさらに盛り上げていくような手法が絶妙です。



ヴァイオリン
は、Aisslinn Nosky さん。
お客様を惹きつける、パワフルでダイナミックな演奏を披露してくだいました。

ヴィオラは、前回のコンサートではヴァイオリンのソリストとして来てくださった Maureen Murchie さん。
隣りのノースダコタ州にあるコミュニティオーケストラの、コンサートマスターです。
前にも書きましたが、彼女は日本育ちですので、私とは普通に日本語で会話してくださるのが嬉しい♪

お二人共、演奏家や指揮者として各地で活躍するだけでなく、教育者としても情熱的に後輩の指導に当たっていらっしゃいます。



そして、休憩後はベートーヴェン「交響曲第7番」です。(略してベト7
この曲を演奏するのは、私にとって5回目でした。
日本で2回、ミネソタに来てから3回。もう、曲のほとんどを覚えてしまっています。

最初に演奏したのが2000年ですから、何ともう26年も前です。
私はヴァイオリンをスタートしたのがとても遅かったため、長年ずっと初心者のような気がしていますけれど、(年数だけは)もうベテランの域ですよね(汗;)

2000年、2007年、2014年、2019年、そして2026年と、偶然ほとんどが7年おき。
交響曲第7番だから、それに合わせているわけではないでしょうけれど・・・
演奏するたび、それぞれに色々な思い出があり、それこそ走馬灯のように脳内に浮かびます。

きらびやかな冒頭の和音から、あっという間に曲に惹きつけられ、ものすごい推進力によって最後まで運ばれてしまう曲なのではないでしょうか。(第4楽章はロックのノリです)
200年以上前に作られたのに全然古臭い感じがしないなと、私はいつも思っています。
あの「のだめカンタービレ」のテーマ曲になったほどですものね。(テレビで放送されたのも、もう20年も前ですって!!)
楽譜上の音符が、指揮者と演奏者によって踊り出すような、そんな不思議な感覚です。



今回は、木、金曜の夜、土曜の朝に2時間から2時間半のリハーサルで、同日土曜の夜に本番というハードなスケジュールでした。
本当に体力を使い果たした感じ・・・

若い団員は良いけれど、シニア団員は目はショボショボで、肩や腕は痛むし、指もつりそうです。。。
へとへとになるので、「ベト7」ではなく「ヘト7」と呼びたいほど。

この「7年おき」というペースですと、人生であと何回「ベト7」が演奏できるのでしょう。
身体も頭脳もこれからますます衰えていくのでしょうが、生命力にあふれたこの曲を演奏する度に、フェニックスのようによみがえりたいものです。


♪5月9日のコンサートプログラム♪ 

     Marriage of Figaro, K. 492: Overture 「フィガロの結婚」序曲 (W. A. Mozart)

     Symphonia Concertante in E-Flat Major, K. 364
       ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 (W. A. Mozart)

           Intermission

     Symphony No.7 in A Major Op. 92  交響曲第7番 (Ludwig Van Beethoven)
       Ⅰ. Poco sostenuto – Vivace
       Ⅱ. Allegretto
       Ⅲ. Presto - assai meno presto (trio)
       Ⅳ. Allegro con brio

       

2026/04/30

ひいおばあちゃんの美しい食器

無事に引越しを済ませた私たちですが、今まで住んでいた小さな町に、大きな物置(&その周りの土地)を未だに所有しています。
以前に比べるとかなりものが減ったとは言え、まだまだ訳のわからないものが古い段ボールにたくさん・・・

夫の父母の代、祖父母の代、そして曾祖父母の代のものまで残っているのですから、頭が痛くなります。。。
古い手紙、日記、写真などのほとんどは、引越し前に夫がえいっ!と勢いをつけて処分してしまったのですが、まだ家具雑貨工具衣類までいろいろあるよ~

ガラクタなら未練もないですけれど、質の良いものも多いため、さよならするのが難しいのです。
義妹たちやいとこたちにも声をかけ、引き取ってもらったものも色々。

私も、興味津々でいくつかの段ボールを開けてみました。
(私にとっては)お宝を見つけちゃった!
夫の曾祖母ちゃんが使っていた、とても繊細な薄いガラスでできたデザートボウルです。
古い新聞紙で無造作に包まれ、中身もうっすら曇っていましたが、洗ったらピカピカに♪


何十年の歳月を経て、また元通りの輝きを取り戻しました!
夫は妹たちにも見せたことがあり、二人共いらないとの答で、そのまま戻してあったそう。

シュガーポットクリーマー。夫は、これが使われていた日々を覚えているそう。
(曾祖父母が亡くなったのは、夫が小学校高学年頃だったようです)

小さい透明のガラスのものは、何に使うのか見当がつきませんでしたが、お客様ひとりひとりに塩を使っていただくためのものだったらしいです。
おままごとのような小さなスプーンもついています。
こんなのは見たことがありませんでしたけれど、古き良き時代の優雅な習慣だったのでしょうね。


これは使わなそうなので寄付することにしますが、上のデザートボウルは使ってみることに決定。
食器棚に並んでいるのを見るだけで幸せな気持ちに、そして実際に使うと余計にハッピー♪
ただのヨーグルトが、何だか高級デザートに見えてきます。


洗うのにもかなり気を遣うので、あまり実用的ではありませんけれどね。

従妹のひとりが同じ曾祖母から譲り受けた美しいワイングラスも、彼女の家では絶対使わなそうだとのことで、数年前に我が家にやって来ました。
大切な記念日などに、時々使っています。


あまりに断捨離しまくっても、しばらくすると後悔することもありそう。
ご先祖様が大切に使っていた美しいものには、私たちがまた命を吹き込みましょう。


実は今年の夏、その物置でオークションセールを開催することになりました。
プロのオークショナーにお願いするので、物置に残っているたくさんのものを、賑やかに勢いよく売ってくれることと思います。
売れ残ったものを引き取ってくれる業者も見つけたので、いよいよ空っぽになるのかな?

空になったら、物置 (Shed) そのものと周りの土地も、どなたかに買い取っていただくつもりです。


この大きな物置についての詳しい話と内部の写真は、かなり前にアップしたこちらの記事をご覧くださいね。


2026/04/25

キッチンのアップグレード

新居に引越してから、早くも5ヶ月が経ちました。
これから夏に向かって「庭の手入れ」という大きな課題が加わるので、まだ何とも言えませんが、今のところは引越して本当に良かったと思っています。

「狭すぎるのでは?」と一番不安だったキッチンも、使い始めてみると思ったよりずっと使いやすかった。
シンクのあるアイランド周りの動線が、今までのキッチンより動きやすく、夫とぶつかることがなくなりました。

キャビネット引き出しの数がぐ~んと減ってしまったので、かなりの断捨離は必要でしたけれどね。
本当に必要なものだけ残しましたから、スツールを使って高い所のものを取り出す回数も減りました。

ただし、これはどうしても何とかしなくちゃ・・・とずっと思っていたものが2つ。
シンクコンロです。

何度も引越しを経験しましたけれど、子供の頃からず~~~~っと、シングルシンクガスコンロとを使い続けてきたため、ダブルシンク電気コンロは、非常に使いづらいものでした。

でもアメリカでは、ほとんどの家がこの組み合わせ。
引越し前、売り出し中の家を何十件も見ましたが、90%以上がそうだったと思います。

シングルシンクガスコンロとにこだわっていては、永遠に家が見つからなそうでしたので、後で直せばいいか・・・と妥協したわけです。

約5ヶ月経って、やっとそれが実現しました。
本当は、カウンタートップも取り替えて天然石のものにし、すっきりしたアンダーマウントシンクにしたかったけれど、それは諦めることに。

これが、シンクBeforeAfter です。ずいぶん旧式で驚いた蛇口も取り替えました。

Before

After

ダブルシンクは、まだ dish washer(食洗器)が普及する前の名残なのでしょうね。
片方に洗剤を溶かしたお湯を溜めて食器を洗い、その後お湯だけを溜めたもう片方に入れます。
さっと浸すだけで、まだ洗剤の泡が残っている感じなのに、引き上げて拭いてしまう様子にひえ~っとびっくりしたものです。

今はそれこそ100%近く食洗器が普及していますから、シンクで洗うのはそこに入らない大型のものと、食洗器には入れたくない繊細なもの。
大型のものを洗うには、絶対シングルシンクのほうが良いと思うのですが・・・

慣れていなかったので、2つのシンクの区切りの部分に、何度食器をぶつけて壊しそうになったことか。。。
何も壊さないうちに交換できて、何よりでした。


お次は、コンロBeforeAfter です。

Before

After

ガスでなくてがっかりだったコンロは、しかも普通の電気コンロではなく IH (Induction Heater) 式でした。
使える鍋やフライパンが制限されるため(磁石がつくものに限られる)、手持ちのものの半分ぐらいしか使えません。
仕方なく買い足したり、卓上用のガスコンロを使ったりしていました。

IH コンロは多分この家が建てられた2010年から使われていたものらしく、別に汚くはなかったけれど、ちょっと使い古された感じでした。
火力調整する時は High, Medium, Low と書いていある所を何度かクリックしなければいけないのですが、いちいちピッピッとうるさいし、日によってなぜか使えないバーナーもあり・・・
電光表示される数字も、薄くなってちっとも読めないし・・・

ストレスだらけの IH コンロにさよならし、ガスコンロに交換しようと思ったのですが。
チェックしてもらったところ、ガスを引くとなると、壁に穴を開けたり、キッチンにガス管が見えてしまったりということになるようです。

仕方なく、もっと新しいモデルの IH コンロを購入することにしました。
掃除がしやすい、高齢者にも子供にも安全である、お湯があっという間に沸くといった利点もありますので。

色々調べて、レビューの良かった GE (General Electric) のエアフライヤー付きのものを選びました。
コンベクションオーブンとしても使えるなんて、素敵だこと!
火力調整が、ガスや普通の電気コンロと同じく全面ノブ式ですので、とても使いやすいです。

お菓子を焼いてみたら、均一に焼き上がってくれてほっとしました♪


処分したコンロ付属のオーブンは、クッキーにしてもケーキにしても、焼き上げるのになぜか5~10分も長くかかりましたが、新しいのはその心配がなくなりました。

ところで、アメリカの都市部では、新築住宅のガスコンロ設置を禁止、または規制する動きがあるとのこと。
ガス漏れの可能性、衣服に火が燃え移る危険性などを考慮してかと思いましたが、そういうわけではないようです。
ガスコンロは、環境や人々の健康に害を与える化学物質を排出していると主張する人たちがいるそうで、将来はオール電化となってしまうのかな? 残念なことです。

IH と仲良くする道を選びましたけれど、私はそれでも、フライパンを振って調理ができるガスコンロが一番だと思っています。
いかにも、「ザ・料理人」という感じがするではないですか。
それに、ガスなら停電になっても使えますしね。

まあこれからは、今まで持っていなかったエアフライヤーも試して、「利点」のほうに目を向けることにしましょう。


ところで、今日の記事を書くにあたって、ひとつ戸惑ったことが・・・
英語では stove または range と表現しますので、日本では何と呼んでいたのだっけと考えて思い出したのが「コンロ」という言葉でした。

それでは、「コンロ」って一体何語なのかしら?
ググってみたところ、AI によるお答えは以下の通り。

コンロ(焜炉)は外来語ではなく、日本語(漢語)です。 江戸時代に中国語の「火炉(コロ)」が伝わり、それが転じて「コンロ」になったとされています。漢字では「焜炉」と書き、火がほんのりと輝く様子を意味します。

ええっ、初めて知った!皆さんは、ご存じでしたか?

「英語では stove または range と表現する」と上に書きましたが、日本では「ストーブ」は暖房器具ですし、「レンジ」と言えば普通は電子レンジを指すので、時々頭が混乱してしまいます。