2020/10/27

毎日の暮らしをちょっとワクワクさせてくれる腕時計

ちょうど1週間前は、「かなりの雪」との予報が的中でした。
午前中は慌てて庭いっぱいの落ち葉かきに励んでいたのに、午後はシャベルに持ち替えて雪かきという、笑える状況に・・・

その後も何度か雪が降って気温もなかなか上がらず、また解けるかどうかはビミョー。
例年よりずい分早い雪景色となり、残った落ち葉は来年春まで隠れっぱなしかもしれません。


それでも夏の終わりに買ったこの腕時計のおかげで、私は毎日ちょこちょこ動き回っています。


GPS でおなじみのガーミン(Garmin)の、Forerunner35という製品です。
ちょっとごつい感じに見えますが、おば(あ)ちゃんの腕にも意外と違和感はありません。

自分の走った距離や速度、ルートなどの記録用に、ランニングをする人の多くがこの手の腕時計を使っているみたい。
同じ機種ではありませんが、日常的に走っている娘や姪も愛用しています。

私はランナーではないものの、頻繁にウォーキングに出かけるため、義妹のご主人にすすめられて購入しました。

彼の一番のおすすめポイントは、「ウォーキング」や「ランニング」とセットした時には、自分がどこをどう動いたかの記録がスマホに自動的に送信され、グーグルマップ上で一目瞭然となる点でした。
サテライト表示にすると、地形の様子がわかってよけいに楽しい!


いつも歩くのは家の周りの雑木林で、ほとんど自然のまま。
近所の方に頼んで木を切り開いて作ったトレイルもあちこちにあって歩きやすくはなっていますが、鹿の通る道をたどったりして、未開の部分を歩くことにハマっています。


上のルートで5.46kmとの表示でした。これで400カロリー消費したとのこと。
平らな道だけでなくアップダウンもあり、倒木をよいしょとまたぐことも多いので、結構良い運動です。
四季それぞれの景色が美しく、小動物や鳥・木々や草花にご挨拶しながら、きれいな空気を思い切り吸えることに、心からの喜びを感じます。

時計のスクリーン上の表示を切り替えると、現在の心拍数歩数消費カロリー気温までもが表示され、「おぬし、ただ者ではないな!」と感心するばかり・・・
私はそのように設定していませんが、スマホに送られてくるテキストメッセージを腕時計でチェックすることも可能です。

毎日頑張って歩いていると、目標歩数がだんだん上がってきます。
買った時は7,000歩台(年齢などで自動的に決まるのかな?)でしたが、今は1万歩以上になってしまいました。
目標達成すると Goal! の文字と共に花火が上がるのが、ちょっと楽しみ♪


でもずっと座ったままで動かないでいると、腕時計に "Move!" と叱られてしまう・・・
これは、時々立ち上がって軽い運動をするための良いモチベーションとなります。

普通に家事などを行うだけでも結構動き回ることになるのですが、歩数を稼ぐには7月の記事でご紹介した「ゾンビ体操」が効果抜群です!!

しばらく、訳がわからなかったことがひとつ・・・
そんなに動いた覚えはない日にも、結構な歩数が表示されることがありました。

最近謎が解けたのですが、ピアノを弾くと、曲によってペダルを踏んだ時にそれがカウントされていたのです♪
左足でも、リズム取っていることがあるのでね。
ガンガン弾くと心拍数もかなり上がるし、バカにできない運動量だということですね~


こうして1日中こまめに動いていると、夜もぐっすり眠れる感じです。
この腕時計は、何と睡眠パターンも記録してくれます!

初めは時計をしたまま寝ることに抵抗があったものの、数日後にはすっかり慣れてしまいました。
レム睡眠まで表示してくれる機種もあるようですけれど、私の時計は「深い眠り」と「浅い眠り」と「覚醒」の記録だけです。


私は夜型人間で就寝時間は遅く、睡眠時間は短めなのですが、別に日中に眠くなることはありません。
これを見るとすぐに深い眠りに落ちているので、きっと大丈夫なのだろうと思っています。

1日の心拍数の変化の様子も、しっかり記録されます。
私の安静時の心拍数は、53程度。思ったより低くて驚いた・・・
それほど激しい運動はしていないものの、ウォーキングで130~150位まで上がります。

消費カロリーの数値も気になる所。
運動なんてしなくても消費される基礎代謝量の割合って、意外と高いものなのね。
年齢や体格などで変わり、私の値は約1260キロカロリーとのことです。
これに、毎日の運動量によって変わる値が加わった合計となります。

普段何も意識していなくても、心臓は休みなく鼓動し、呼吸や消化などもきちんと行われていることに驚きを覚えます。
この腕時計の購入がきっかけとなって、そんな体の仕組みに改めて感謝する毎日です。

2020/10/17

マスク増殖中 / デジャヴ / 初雪!

武漢で新型コロナウイルスが猛威を奮い始めた頃、アメリカ人にとってはまだ「対岸の火事」で、あまり問題にされていませんでした。

マスクに対する認識も今とは全然違い、あくまでも重病人がするもので、風邪をひいたぐらいで使うなんてあり得なかったのです。

店でマスクを売っているか尋ねると、「仮面のこと?」とか「防寒用の、顔をすっぽり覆うカバー?」と勘違いされたのが懐かしい・・・

その後 「with マスク」の暮らしがアメリカでもすっかり定着し、スーパーやドラッグストアなどでも、色々なデザインのものが簡単に手に入るようになりました。
箱入りの不織紙マスクもたくさん積まれていますが、洗って何度も使える布マスクを使っている方のほうが多い印象です。

皆さんが自主的にマスクを着ける日本と違って、こちらでは規則として強制されないと着けようとしないのが困ったもの。
それでもまだ、文句を言っている人も多いですけれどね。。。

この状態は当分続きそうですので、マスクのおしゃれ(笑)を楽しむことに決めました。
Etsy というハンドメイドの手芸品などを扱うサイトで、数点購入。
伸縮性のあるソフトなコットンで着け心地もよく、結構気に入っています。


この2点は、コンサート用に。
フォーマルな感じの黒のサテンと、ト音記号柄のマスクです。



友人たちからの手作りプレゼントも増えました。形も大きさも様々・・・皆さん、ありがとう!


会社名の入った宣伝用のマスクを配る所も多くなってきました。
初めてマスク着用命令が出た頃、手に入らなくて困っていた方が多かったのが、今ではウソみたいです。

うっかり忘れて出かけてしまうと店などに入れてもらえないので、予備のマスクを必ず車内に保管。
マスクがないために、また家に戻るなんてイヤですからね~


スペイン風邪 Spanish Flu が大流行した1918年~1920年にも、皆さんマスクを着けていたようです。
服装は違うものの、何だか親近感を覚えてしまいますね。
「マスクをしなかったら刑務所行きだよ」・・・ですって!





スペイン風邪は当時の世界人口の約1/4もが感染した、恐ろしいパンデミックでした。
第2波ではウイルスが変異し、健康な若年者層の致死率が非常に高かったとのこと。
最近特にヨーロッパで爆発的にコロナ新規感染者数が増加し、第2波に見舞われている真最中ですので、今後のことが心配です。

スペイン風邪が流行った100年前には、やはりマスク着用と人との距離を保つことを皆さんが心がけ、多くの死者を出しながらも何とか収束に向かったようです。

医療技術は当時よりずっと発達していることに期待して・・・
所持数が増えてきたマスクの出番がなくなる日が、1日も早く来るようにと願っています。


今日は、いよいよ初雪が!!
まだそれほど寒いわけではないので、すぐに解けてしまうと思いますけれどね。
5月からずっと目を楽しませてくれた手すりのパンジーなどの花とも、いよいよお別れの季節です。



2020/10/08

8ヶ月ぶりの演奏は、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」

2月の「映画音楽特集」を最後に、3回のコンサートをキャンセルせざるを得なかった私たちですが、

 ついにオーケストラ活動再開♪♪♪

指揮者と実行委員の方々の、大変なご苦労のおかげです。


ステージ上でもソーシャルディスタンスを守らなくてはいけないので、今回は15名という少人数で弦楽合奏だけを行うことになりました。
出演者はもちろんお客様にもマスクをしていただき、客席は椅子と椅子の間に距離を取り、団員は体調などに細心の注意を払って・・・

今まで使わせていただけた大学の練習室もハイスクールの大ホールも、リスク回避のため使えなくなり、まずは場所探しが大変だったようです。

色々な所を当たって、本番は一昨年新築されたばかりのイベントセンターをお借りすることができました。
新しい建物のため、グーグルマップで場所を調べても草原しか見えず、笑ってしまいます。
主に結婚式と披露宴を行うために使われることが多いそうで、なかなか素敵な造りです。

練習は、ルーテル教会の一室をお借りして・・・ここも天井が高く、ステンドグラスがはめ込まれた趣のある部屋でした。

実はどちらも音響がとても良く、少人数でも迫力の音が出せたのでは?と思っています。


今の状況で一度に大勢のお客様に来ていただくのは不可能ですので、土曜の夜と日曜の午後の2回コンサートを行いました。
その他に、ライブ配信でご自宅に居ながらにして鑑賞できるストリーミングのシステムも、今回初めて導入。
無料ならともかく、お金を払ってどれだけの方が聴いてくださったのかな・・・?

曲目は、チェンバロも加わってバッハ「ブランデンブルク協奏曲第3番」
指揮者自らが編曲した「アメージング・グレース」などの小曲を3曲。
最後は、日本では「オー人事、オー人事」のCMですっかりおなじみになった、チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」

楽譜が配られてから初リハーサルまで1週間ぐらいしかなく、かなりの荒業でした。。。
特にチャイコフスキーが大変だった・・・
以前から大好きで一度は弾いてみたかった曲ですが、毎日の自宅練習でへとへとになりました。


それにしても、何と魅力にあふれた曲なのでしょう!
CMに使われたほどですから、冒頭のインパクトがものすごく強い第1楽章。
重厚な和音がぐわ~と一斉に鳴る部分には、鳥肌が立ってしまいます♪

第2楽章は優雅で軽やかなワルツ
実は、第1ヴァイオリンの楽譜には装飾音符と臨時記号が多くて、なかなか大変・・・
水面ではのんびりしているように見えるけれど、下で一生懸命足をかいていると言われる水鳥の気分です。

第3楽章は、「エレジー(哀歌)」というタイトル。
でも哀しみよりは、出だしの部分などは家のリビングルームから見る朝もやに包まれた湖の光景が浮かんでくるのだけどなあ。
眠っている赤ちゃんを、微笑みながらそっと見つめる若いお母さんの横顔とか・・・

続けて演奏される第4楽章では、穏やかな音の流れの序奏から主題に入ると、ロシアのにおいが色濃く香り始め、リズミックで快活な民謡風のメロディーが楽しくてたまらない!
マスクの下で、思わずニコニコしてしまいます。
最後には第1楽章の出だしの部分が再現されるという素晴らしい構成で、大変ドラマチックな終わり方です。


ステージと言っても、少しだけ高くなった所で演奏したのはコントラバスとチェンバロだけ。あとはお客様と同じ床面でした。
客席とこんなに近かったのは初めてで、それがかえって評判良かったようです。

「ブランデンブルク協奏曲第3番」は、指揮者に「とにかく楽しんで演奏しましょうね!」と言われていたため、肩の力を抜いて・・・
でも少人数なので、音の掛け合い中に誰かがコケたら大変ですから、ひとりひとり責任重大でした。


コンサートが終わってほっとすると同時に、みんなでこの曲目で演奏するのはこれで終わりなのだと寂しい気持ちも・・・

これからオーケストラ活動はどうなるのだろうと、長いトンネルに迷い込んだような不安な気持ちだった数ヶ月が終わり、やっと光が見えてきてみんなの笑顔が戻りました。
マスクしていて口元は見えなくても、みんな目が笑っていましたから。

11月、12月のコンサートも小規模で行う予定が立っていますが、その後のことはまだ何も決まっていません。
元のフルオーケストラで、大きなホールにいっぱいのお客様を埋められるようになるのは、一体いつになることやら。
でも、取りあえず再スタートすることができたことを、心から感謝しています。


★10月3日&4日のコンサートのプログラム★

     Brandenburg Concerto No. 3 in G major, BWV 1048  (Johann Sebastian Bach)
      Ⅰ. Allegro
      Ⅱ. Adagio
      Ⅲ. Allegro Assai

     3 Songs of Hope  (arr. Beverly Everett)
      God's Time is Always Best
      O God beyond all Praising
      Amazing Grace

     Serenade for Strings in C major, Op. 48  (Pyotr Ilyich Tchaikovsky)
      Ⅰ. Pezzo in forma di sonatina: Andante non troppo - Allegro moderato
      Ⅱ. Valse: Moderato - Tempo di valse
      Ⅲ. Elegie: Larghetto elegiaco
      Ⅳ. Finale (Tema russo): Andante - Allegro con spirito

2020/10/02

基本中の基本と信じて疑わなかった「英語のルール」が、ネイティブにとっては実はどうでもよかった・・・

アメリカに住み始めてから私が気付いた「英語に関する勘違い」は色々ありますが、つい最近知った衝撃の事実をご紹介します。
ネイティブスピーカーであり、日本で長年英語の教師をしていた夫のことも驚かせてしまった話題でした。

まずは、下の動画をご覧くださいね♪
「学校で学ぶその常識、日本人しか知らない? 母音と子音で使い分ける The の発音ルール」なんて書かれていると、ついついクリックしちゃいますよね。


「おすすめ」に出てきたのでチェックした動画ですが、目からウロコが確実に100枚以上落ちました!

多分、中学の英語の授業で初めて冠詞について習う時、
 【不定冠詞】 子音の前は a, 母音の前は an
 【定冠詞】 子音の前は the [ðə], 母音の前も the だが発音は[ði] 
・・・と先生からしつこく注意されましたよね。

卒業後に英語からすっかり離れてしまっていても、この程度の基本ルールは忘れていないのでは?
*注)子音・母音の区別は、スペリングではなく「音」に関してです。

ところがこの動画によれば、ネイティブスピーカーはそもそも the の発音にそんな使い分けがあるなんて、習った覚えがないそう。
従って、会話の中でもかなりいい加減のようです。

興味津々で、さっそく夫に聞いたら、やはり「ええっ?????」という反応!
そんなルールがあることは、親にも先生にも一度も教わらなかったそう。
もちろん、自分が生徒に教えたこともないとのこと。

この発音はカタカナでは表すことができませんが、ここでは便宜上「ザ」「ジ」と書きますね。
夫は色々な単語を実際に口にしてみながら、「そう言えばそうかもしれない」とブツブツ確かめていました。

でも次に続くのが子音か母音かというより、そのほうが言いやすいからという理由で何となく使い分けているにすぎないとのこと。
日本人的には「ジ」ではなくてはおかしいと思う母音の前の the を「ザ」ですませている例は、数多くあるようです。

「二人で会話していて、私が子音の前か母音の前かで『ザ』と『ジ』を使い分ける努力をしているのに気が付かなかった?」と聞いたら、「全然!」と即答。
多分私もアメリカ人同様、the なんてモゴモゴ発音しているからでしょう。

唯一意識的に使うのは、この動画の中でも説明されているように、 "This is the best restaurant in this town." などと、何かを強調したい時だと夫も言っていました。

こういう時は、次が母音か子音かには関係なく「ジ」を使い、あいまいに発音せず、アクセントをつけて伸ばし気味に [ðíː] とはっきり言います。
これについては日本の学校で教わった記憶がありませんが、確かにこちらではよく耳にします。

週末、娘&彼氏が遊びに来ていたので、同じ質問を投げかけてみました。
二人とも、「鳩が豆鉄砲を食ったような」顔に・・・(笑)

夫と全く同じ反応で、教わったことも意識して使い分けたこともなかったそうです。
不定冠詞 aan については書く時に注意するけれど、the は発音上の違いなのでどうでもよいのでしょうね。


アメリカ人の講師はどう教えているのかな?と探してみたら、こんなのもありました。
英語学習者を対象とした、3分程度の短い動画です。


コメント欄を読むと、ネイティブスピーカーによる「そんなルールがあったとは初耳!」的なコメントが並び、興味深いです。

日本に限らず、英語が母国語でない国の英語の授業ではこのルールをしっかり教えているのでしょうが、ネイティブスピーカーにとっては全く重要ではなさそう。
間違えたって「教養のない奴だ」なんて思われる心配はないとわかれば、私たちももっと気楽になれますよね。


さて、火曜の夜にはトランプ大統領民主党候補バイデン氏の第1回目のディベートが、テレビで放送されました。

私は今週末のコンサートのためのリハーサルがあって見逃しましたが、夫と娘たちはしっかり全部観たそう。
どうだったか聞いたら、「最悪だった!」との答え。
お互いにののしり合いを始め、大人同士の討論とは思えないひどいものだったそうです。

4年に1度のエンターテイメントとしておもしろがって観る分には、最高だったようですが。
こんなのがこの国の代表かと、暗澹たる気持ちになった方が多かった様子。
アメリカには、明るい未来なんてなさそうだ・・・一体どうなってしまうのだろう。。。