2025/12/13

今日はマイナス28℃という寒さ / IHヒーターに苦戦

引越しから2週間以上が経ち、新居はだいぶ整ってきました。
毎年楽しみだった本物のクリスマスツリーは、さすがに今年はあきらめましたけれど・・・
息子が赤ちゃんの頃に通販で購入し、毎年欠かさず飾ってきた小さなツリーだけ、夫と飾り付けて楽しんでいます。



親戚や友人から、「もう近所の人たちに会った?」と聞かれますが、まだです。。。
アメリカでは、日本の「引越し蕎麦」に準じるものをご近所に配る習慣はほとんどないようで、私たちもわざわざ挨拶には出かけていません。
知らない人の家をいきなりピンポンするのは、ちょっと勇気のいることです。

12年前に他の町からこちらに引越してきた義妹に、当時の様子を聞いてみました。
やはり自分たちからは挨拶に出かけることはなかったけれど、ご近所の方のひとりが、ちょっとしたお菓子などの入った「ウェルカムバスケット」を持って来てくれたそう。

その方を通じて他のご近所さんとも仲良くなり、今も心地良いお付き合いが続いているとのことでした。
ご近所さんのほうからこのように歓迎のアクションを起こしてくれるなんて、日本とは逆の発想ですね。

季節柄、庭仕事などで外で過ごすこともないので、偶然顔を合わせるという機会がありません。
車でどなたかとすれ違ったこともないし、犬を散歩させている人も見かけません。
夜になるとクリスマスライトが美しいお宅が多いですけれど、何だかとても静かな界隈です。

まあ、今日は マイナス28℃ というとんでもない寒さでしたし、皆さん家の中に引っ込んでいるのでしょう。
そのうち、ぼちぼちと顔見知りが増えるのを、楽しみに待つことにしましょう。


アメリカでの家の売買は、冷蔵庫洗濯機などの家電込みですので、新しいものにひと通り慣れるまでにちょっと時間がかかります。
幸い、それほど複雑な機種はなくて、マニュアルを見なくても使えるものばかりでほっとしています。

どんな家電が当たるかは、運次第です。
この家はまともな家電ばかりでラッキーでしたが、壊れる寸前の古いものが当たる可能性もあるのでしょうね。

それに、前に住んでいらしたご夫婦が、家の隅から隅まで全てを完璧にきれいにしておいてくださって、本当に感謝です。
私も、以前の家を磨き上げて出たつもりでしたが、この家を見て敗北感に浸っています(汗;)

唯一困っているのが、キッチンのコンロが使い慣れたガスではなく、IHヒーターであること。
最初に使ってみた鍋は、たまたまIH対応で問題なかったのですが、実は手持ちのほとんどの鍋やフライパンが使えなくてショック・・・

取りあえず、IH対応の大小のフライパンを新しく購入して、何とか使い回しています。
その他、発熱プレートをアマゾンでオーダーし、届くのを待っているところです。
これをIHと鍋などの間に挟めば、どんな材質の鍋でも使えるようになるらしいですが、本当かな???

夫が数回だけ外で使った卓上ガスコンロ(カセットコンロ)も、持って来てもらいました。
まだ使っていないけれど、それも試す価値がありそう。

暖かくなったら、IHをガスコンロに交換することができるかどうか、調べてもらう予定です。
この家の構造を考えると、ちょっと無理そうに思えますが・・・

IHは安全面ではガスより優れているのでしょうし、何と言っても掃除が楽です。
でも、慣れていないので火力調節が難しい!焦がしてしまったり、失敗続きです。。。
まるで、料理初心者みたいだあ・・・


大がかりなハウスウォーミングパーティー(新居のお披露目で、ハウスツアーと称して家中をご案内する)は行いませんでしたが、ちょこちょこと友人たちを招待して、小規模にご披露しています。
皆さん、「何だかず~っとこの家に住んでいるみたいに、しっくり馴染んでるね」との感想です。
私たち自身もなぜかそんな気がして、すっかり落ち着いています。

今まで住んでいた湖の家のことも、時々無性に懐かしくなりますけれどね。
図らずもしばらく一緒に暮らすことになってしまった、ロバ・ヤギ・ニワトリたちは、この寒さの中でどうしているのかな。(詳しくは11月10日の記事をどうぞ)
新オーナーがもう住んでいるので、ヒーターを設置してくれているといいけれど。
家の中ではワンコ2匹&ネコ3匹を飼っているそうで、旧我が家はすっかり動物園になってしまいました(笑)


とても近くなのにほとんど行ったことがないバーに、引越し直前に行ってみました。
バーとは言え、結構まともな食事もできるので、いつも流行っている店です。
ふと壁を見たら、こんな方がいらっしゃいました!


日本で、今年2025年の漢字は「熊」だそうですね。
襲われて亡くなられた方、大けがをされた方も多く、ニュースを聞くたびにぞっとしています。
この辺にもはいますが、日本の熊より気弱なのか、人が襲われたという話は聞きませんが・・・

引越し前の最後のウォーキング、私が歩いたルートsmart watch で記録したら、何だかおめでたい図柄になっていた♪
敷地内の木の友だちにお別れを言いながら、約2時間かけて5.7kmの距離を歩いた日でした。


長いドレスをなびかせて、手には扇を持って、ステップを踏んでいる女性に見えませんか?
お別れのはなむけに、森の妖精ダンスを踊ってくれたのだと思っています。

この広大な土地を好きなだけ歩き回る自由、そしてそれを管理する困難さと引き換えに、シンプルな暮らしを手に入れた訳ですが、町に近くなったのは嬉しいものの、身体がなまってしまった気がしています。
もう少し落ち着いたら、町のジムにでも通おうかな。

2025/12/08

ついに引越し完了!

ずいぶん長いことブログから離れてしまいましたが、引越しも一段落で、やっと少し落ち着いた時間を持つことができるようになりました。

季節はすっかり変わり、周りはもう銀世界です。
引越しの日の前日にかなりの雪が降ったものの、当日は曇り空で、荷物の運搬にも支障がなくてラッキーでした。

重い段ボール箱が多くて申し訳ないな・・・と思っていましたが、引越し業者の若い(しかもナイスルッキングの)頑強そうなお兄ちゃんたちが3人来てくれ、笑顔でトラックにどんどん詰め込んでくれました。

夫が愛用するマッサージチェア(ものすごく重い!)や、私の2台のピアノ(一台はクラビノーバ)もあって、さぞかし大変だろうと心配だったのですが。
彼らは、午前中にもう1軒の引越しを終えてから来てくれたそうで、その怪力にびっくり。

色々な事情により、引越し業者が到着する時間のギリギリになって、やっと新居の鍵を受け取ったという綱渡り状態で、最後までドキドキでした。

夫は湖の家で荷物運びを手伝い、新居には私が先に、ネコのキキと一緒に到着。
年のせいか最近あまり元気がなかったキキが、全く躊躇せずに、さっそく新居の各部屋を歩き回って探検し始めました。
すぐに、気に入ってくれたようです(笑)

引越しにはちょうど6時間かかり、終わったのは夜7時。
その日はもうへとへとで、町のレストランに食事に出かけてから、バタンキュー。

翌日11月27日は、感謝祭 Thanksgiving Day でした。
毎年、親戚と親しい友人を招待して我が家でパーティだったのですが、さすがに今年は無理ですから、義妹夫婦が招待してくれました。

その次の日は、ブラックフライデー
夫がルンルンと、新しい大型テレビを買いに行きました。
町まで車で10分かからなくなり、本当に楽ちんです。
親戚一同が手伝いに来てくれ、新居がどんどん家らしくなってきて有難かったこと!

私は12月2日にクリスマスコンサートにも出演で、本当に忙しかったのですが、それも終わってまとまった時間ができました。
ガレージに山積みだった段ボール箱も、ようやくほぼ全てが空になり、何とか新居の各部屋に収まったところです。



キキの部屋は、今までのユーティリティルームから、ランドリールームに昇格。


南向きのとても明るく暖かい部屋で、かなり気に入ってくれたみたいです。
夜寝る時とトイレ以外は、大体私のそばをウロウロしているけれどね。

細かいことについては、また改めて少しずつ書きますね♪

2025/11/17

最低限のものだけの暮らしが心地良い / 11月のコンサート

引越しまで、あと10日を切りました。
持ち物の80%位は、もう段ボール箱その他に詰め終わったかな?
最後の最後まで荷造りできないものも数多くありますが、どこを開けてもすっからかんで気持ちいいこと!

ミニマリストは、きっと普段の暮らしがこの状態なのでしょうね。
何かをどかして、奥のものを取るというストレスが皆無で、本当に快適です。

荷造りの時、たまにしか使わないものの箱には「C」、数ヶ月以内には使うかも?というものの箱には「B」、日常的に使うものには「A」とマークを書き込みました。

もちろん、「C」のものから順に段ボールに詰めたのですが、結構な数になったことに自分でもびっくり。
これには、季節外の衣料品や、イースター・ハロウィーン・クリスマスといったイベントの時だけ使うもの、ガーデニング用品、処分してしまうことができない思い出のものなどが含まれます。
ほとんどのも、ここに分類。

かなりのものを処分したつもりだったけれど、まだまだ多いですね~
引越してもっと時間ができたら、さらなる断捨離に励むつもりです。

「B」には、変化をつけるために時々使う食器や、製菓・製パン用品ギフト用のあれこれ、ソーイングの道具、など・・・
たまにしか弾かない楽譜も、ここです。

そして、「A」の箱もだいぶ増えてきました。
日用使いの食器なども、最低限のものだけ残してあとは箱詰め。
衣料品も、あと9日分だけクロゼットに残して、他は詰めちゃった。

冷蔵庫もなるべく空になるように計画してメニューを考えたので、余白だらけになってきました。
我ながら、うまくいっています。

ものが少ないと、何て楽なのでしょう!掃除もささっと簡単にできるしね~
どこを開けても、ほれぼれしてしまいます(笑)


このパントリー、ぎゅうぎゅう詰めだった時は、こんな状態でした。。。



キャビネット内のものがなくなるにつれ、生活空間が段ボール箱などに占領されつつありますけれどね・・・



話は変わりますが、引越し準備の忙しい時期にもかかわらず、昨日はコンサートに出演しました。
9月末に楽譜をいただいてすぐ、みっちりと自宅練習に励んだので、ぎりぎりになって慌てずにすんで良かったです。

1曲目の Overture は、作曲者自身がリハーサル2回にお付き合いくださって、テンポなどの指示がありました。
亡くなった叔母様に捧げた曲だそう。叔母様、お幸せだな・・・
音源が全くなくて、みんなで合わせるまでどんな曲だかさっぱりわかりませんでしたが、うまく仕上がり、評判も良かったようです。

メンデルスゾーン交響曲第5番「宗教改革」は、最初は厳かにゆったりと始まります。ところが、ヴァイオリン譜で言うと1ページ目の3段目から突然速くなり、7段目からは細かい音符が続いて地獄です・・・
最初に YouTube で曲をチェックした時、「設定スピードを1.25倍に間違えたかな?」と思ったほど。
自宅練習の時、スピードを0.75倍にしても初めはついていけませんでした。

2週間前にリハーサルが始まり、初めはプロオケの演奏に比べるとだいぶゆっくりでほっとしたのですが、指揮者が段々自信をつけたのか、どんどんスピードアップしてきて本番は突っ走っていました(汗;)

続いて踊るような第2楽章、哀愁に満ちた美しい第3楽章、壮大なコラールに続く力強い第4楽章と、とてもドラマチックな交響曲です。
最終楽章はまたテンポが速くなり、落ちないように、息をするのもまばたきするのも忘れて必死でした。



休憩後のヴァイオリン協奏曲も、なかなかの難曲でした。
うっとりする部分も多く、最後はハッピーエンドなのですが、第2楽章はカオス・・・なんじゃこれ?の世界です。

ソリストとしてフィラデルフィアから来てくださった Mitchell Newman さんは、34年もの間ロサンジェルス・フィルハーモニックの団員として演奏活動をされたそう。


この曲の作曲者 Lucas Richman 氏とコラボを組み、音楽を通してホームレスの方々を擁護する事業を行っているとのことです。

人間の尊厳を問うこの曲、一度聴いただけではとっつきにくいと思いますが、何度も演奏するうちに結構ハマりました。
Mitchell Newman さんご自身の演奏する YouTube 動画と合わせて自宅練習したので、本番もばっちりだったと思います。




このコンサートが終わってほっとしたものの、2週間後にはまたクリスマスコンサートが控えています。
支障なく引越しできれば、次は新居からリハーサルに通えるはずです。
町にだいぶ近くなるので(今の半分以下の時間で行ける)、ずいぶん楽だろうな~


♪11月16日のコンサートプログラム♪ 

     Overture 序曲 (Christopher Hart)

     Symphony No.5 in D Major / D Minor, Op. 107 "Reformation" 交響曲第5番「宗教改革」 
       (Felix Mendelssohn)
       Ⅰ. Andante – Allegro con fuoco
       Ⅱ. Allegro vivace
       Ⅲ. Andante 
       Ⅳ. Andante con moto – Allegro vivace – Allegro maestoso 

           Intermission
       
     Concerto for Violin: Paths to Dignity  (Lucas Richman)
       "Our Stories"
       "Fever Dreams / Move"
       "Shelter for my Child"
       "Finding Home"