2021/04/29

ミネソタの「困ったちゃん」たち

もう湖が凍る心配もなくなったので、昨日の午前中はドックボートを設置しました。
古くてボロいボートですが、小さなこの湖にはぴったりです。
夫の友人二人が手伝ってくれ、割とあっという間でした。これで、春から秋のお楽しみが増えます♪



終了後に少しくつろいでから、そこら辺をウロウロしていた夫がひょっこり出会ったのは、ビーバー捕りのおっちゃん!(捕獲したビーバー Beaver の毛皮を売ると、お金になるらしい。。。)

数年前の冬に彼の車が雪道でスタックしてしまった時に、夫が救い出したことがあり、「お礼に、ビーバーで困った時に力になるよ~」と言ってくれていたっけ・・・
(ミネソタならではの、物々交換ならぬサービス交換です)

実はここのところ、湖沿いの木をビーバーが荒らしまくって困っています。
その鋭い歯で多くの木がやられ、このままでは裸にされそう。


画像は Wikipedia より

夫はいつか自分でを使って仕留めるつもりだったらしいですが、良いタイミングで出会った彼に頼むことにしました。

近所の家の庭でゴーファー gopher が出没しているのを退治した後に、こちらに向かうとのこと。
ゴーファーとは、ミネソタに多く生息するげっ歯類の小動物です。
地面にトンネルを掘り、きれいな芝地も農作物も容赦なく荒らしまくります。

画像は PROTEC より

話が脱線しますが、我が家と湖をはさんで向かい側に住む友人の庭は、ゴーファーにボコボコにされています。
ゴーファーが中指立てている画像を見つけて、友人の留守中に庭に置いておいたら、大いにウケて爆笑されちゃった!



・・・はい、脱線は以上で、ビーバーの話に戻ります。

今シーズン初めて湖に浮かべたボートで、ビーバー捕りのおっちゃんと夫はさっそく現場へ。
手際よく、罠を3つ仕掛けてくれたそうです。

その間に友人のひとりから電話がかかってきて、相談があるとのこと。
何か真剣なお悩みかと思ったら、ガレージにシマリス chipmunk が入り込んで、捕まらずに困っているそう(笑)

リス用の罠を持ってなかったっけ?と聞かれちゃった。
「このままでは、色々かじられて荒らされちゃう~!」と、田舎ならではの心配事でした。
残念ながら家にそんな罠はないことを伝えたら、翌日に町に買いに行くと言っていました。

リス類は庭で見る分にはとても可愛らしいけれど、屋内に入り込まれたら大変なことになります。
入り口のドアを開けっぱなしにしておくのは、ちょっとの間でも厳禁です。

画像は Extension より


次から次へと、いたずらな動物たちの話題がてんこ盛りの日でした。
夕食時に夫と共に1日の出来事を振り返ったら、二人とも笑いのツボにはまってしまった!
しばらく食事どころではなくなって、悶え苦しみました。
腹筋めちゃ痛い・・・!

日本に住んでいた時には、絶対起こらなかったことばかり。
都会育ちの私が、このド田舎で動物関係のドタバタに巻き込まれているのが、やたらとおかしくって・・・


ビーバー捕りのおっちゃん、昨日仕掛けた罠を確かめに、今日もさっそうと登場しましたよ~
何だか可愛い格好だ。。。(隠し撮りしちゃってごめんなさい)


罠を仕掛けた場所に出かけると、見事に2匹かかっていたそうで、大きいほうは背負いかごに、小さいほうは手にぶら下げてテクテク帰ってきました。
ビーバーたちには気の毒だけれど、その様子を見ていたら、ああ、またまた腹筋崩壊だ~

思ったより多くのビーバーがうろついているらしいので、明日もっとたくさんの罠を持って来るそうです。

愛嬌のある顔した彼らも一生懸命生きているわけで、動物たちには申し訳ないのですが・・・
ここは、実に平和です♪


2021/04/21

甥夫婦に赤ちゃんが! / アメリカのコロナワクチン事情

先週は、甥夫婦に3人目の赤ちゃんが無事に誕生!
上2人が女の子なので、初めての男の子にみんなドキドキしています。

生まれて数時間後に、グランマ(夫の妹)に抱っこされている赤ちゃんです。
とてもしっかりしたお顔立ちで、きっと将来イケメンになることでしょうね。


夫の祖父(甥にとっては曾祖父)の誕生日が4月12日、夫の父(甥にとっては祖父)が4月14日、そしてこの赤ちゃんが4月16日と、きれいに1日おきに誕生日が並びました♪
きっと天国のお二人も、赤ちゃん誕生を喜んでくれているに違いありません。

まだコロナがこれからどうなるのかわからない状況で、赤ちゃんを産むと決めたのは勇気のいることだったことでしょう。
明るいニュースに飢えていた私たちにとっては、大変喜ばしい出来事ですが。

その日のうちに、赤ちゃん無事誕生のメッセージが写真と共に親戚中に伝わりました。
特に上のお姉ちゃん(7歳)は弟の世話をする気満々で、きっと色々な面で両親をサポートしてくれそう・・・その様子を聞くのも楽しみです。

私はその日ウォーキングに励んでいたのですが、ついに今シーズン初めての雪割草を見つけました!
毎年春の到来を告げてくれる小さく健気なこの花も、お祝いのために急いで顔をのぞかせてくれたようです♪



さて、しつこくコロナワクチンの話題ですが、日本ではなかなか接種が進まず、歯痒い思いで順番を待っている方が多いと思います。
再び緊急事態宣言となるようで、こんな調子ではオリンピックは一体どうなることか・・・

ダントツ世界一の感染者数・死者数を出してしまい、世界中から後ろ指をさされたアメリカでは、今は自国で開発されたワクチンの接種が大変好調に進み、やっと汚名を晴らしつつある感じです。

我が身を守るだけでなく、家族はじめ周囲の大切な人々を、そしてコミュニティを守るためにも、一刻も早く受けたいという思いの方が多く、既に住民の26.3%が必要回数のワクチン接種を済ませました。

ミネソタ州だけですと約30%が完了、1回接種した人は43%以上と半数に近づいてきました。
働き盛りの若い方たちにも、学生にも、十分な対応ができるようになってきています。

ただし、健康上の理由などにより接種できなかったり、絶対に嫌だと拒否する方も多くいらっしゃるのも事実です。
そういう方たちにとっては、ワクチンってとてもセンシティブな話題であり、かなり気を遣います。決して無理強いすることはできません。

アメリカでのコロナワクチンの様子を詳細に伝える動画を見つけたので、ここにご紹介します。
自分では怖くて注射針見ていなかったけれど、こんな形だったのね・・・
さほど痛みは感じず、本当にあっという間だったのは確かです。

 

政府と民間の協力により、大がかりに接種が進められている様子がわかります。
大リーグのスタジアムアリーナまでが接種会場に指定され、無料送迎サービスもあるそう。
接種できるよう、従業員に有給休暇を与える企業もあるとのこと。
田舎暮らしの私は知らなかったことで、驚きました。

この動画では触れていませんが、クリスピークリームドーナツでは、ワクチン接種者にドーナツを1個無料進呈というキャンペーンを行っているそう。
いやはや、何ともアメリカらしいですなあ・・・

ただし、ワクチンを受けたからと言って気を許し過ぎてはいけません。
有効率は100%というわけではないですからね。
まだ当分の間(悲観論者は「一生の間」と言っています)マスク生活は続きそうですので、色々なデザインで楽しむことにします。

2021/04/14

あらまあ、雪! / 怪しい荷物が届いたので鯛焼きを作った

昨日は冬に戻ってしまったようで、前の晩からのがさらに降り続いていました。
ここはミネソタですから、4月の雪には別に誰も驚きませんが・・・


今日はもう雪は解けてしまい、顔を出した芝の緑がさらに濃くなったようです。


またもや警官が黒人男性を射殺してしまうという事件の起こったミネソタ州ブルックリンセンター市では、夜間外出禁止令が今日も出ています。
雪の降った日は、暴徒たち(抗議デモの一部が暴徒化)の動きも少しはおとなしくなったのではないかと思いますが。

今回は、警官がテーザー銃(スタンガンの一種)と拳銃を間違えて発砲してしまったとのこと。
彼女は既に辞職したそうですが、ベテラン警官で銃の扱い方を教える立場だったとのこと。
ふたつの銃は形も重さも全く違うのに、そんなのありかしら。
ジョージ・フロイド氏の事件に続き、ミネソタの知名度がこんなことで増してしまうのはやり切れません。


少し前のことですが、アマゾンから実に怪しい箱で荷物が届きました。
何だか、新種の詐欺っぽい様子。
開けるのをためらってしまったけれど、そう言えば色々オーダーしていたっけ。

これだけ別便で届いたようです。開けてみたら、森永小倉あんの缶だった!
なぜ、全く中身が想像できないこんな箱だったのでしょう・・・謎すぎる。


あんこをゲットしたので、久しぶりに鯛焼きを作りました。
日本だったら、スーパーで冷凍で売っているものだって結構おいしいけれどね。
ここでは自分で作るしかないので、日本から持って来た鯛焼き器を使用。



鯛焼きレシピは色々出回っていますけれど、個人的にはベーキングパウダーを使ったパンケーキのようなふんわりしたものより、ベーキングソーダ(重曹)使用でぱりっとした薄皮のものが好みです。
これは、はみ出した部分がまたおいしい! ブログの最後に、レシピをご紹介します。
タピオカ粉餅粉を使ったレシピもあり、みんな食感が違っておもしろいです。

自分で小豆をゆでて餡を作ったこともあります。美味しくて一番安心だけれど、時間がかかるのが難です。。。
今回は缶詰の小倉あんをそのまま使って、かなり満足できる味でした。

一時帰国の度に訪れるのは、たまプラーザ「銀のあん」という鯛焼き専門店。
買ったその場で、熱々を頬張ります♪ 中身はやはり、一番オーソドックスなあんこが好き。
あの味と食感は、家ではとても無理だなあ・・・



意外なことに、鯛焼きは韓国でも大人気だそう。
そのせいもあってか、鯛焼き器はアメリカのネット上でもわんさか売っています。

形はほとんど同じに見えるけれど、実は韓国のものは「鮒(ふな)」なのですって。
日本の鯛焼きがルーツだそうですが、プンオパン (붕어빵)(英語では Bungeoppang)と呼ばれ、韓国では「我が国独自のものだ!」と主張する方も多いかもしれませんね。

YouTube で、韓国の方がプンオパンの作り方を紹介している動画を見つけました。
韓国訛りの英語は、日本人の訛りとの共通点もあり、韓国独特の特徴もあり、興味深いです。
でも、こんな風に堂々とよどみなく話せたら、恥ずかしがる必要は全くありませんし、訛りがむしろチャーミングに思えます。

鯛焼きをどこから食べ始めるかで性格がわかる・・・という話も紹介しています。これは、日本でも聞いたことがありますね。
私は尻尾からだな~ 「思いやりがあって親切」なのだそう。
実は、あんこがたっぷりの部分を、最後に味わいたいという理由だけなのですけれどね。




最後に、私が何度か使っている鯛焼きレシピをご紹介します。
出典は不明です。試行錯誤の上、いくつかのレシピを組み合わせたかも・・・

鯛焼き(6匹分)

材料
  薄力粉 150g
  ベーキングソーダ(重曹)  小さじ1/2
  卵  1個
  砂糖  大さじ1・1/2
  塩  ひとつまみ
  水  150cc
  小倉あん  適宜(1匹分35gほど?)

作り方
 1) ボウルに生地の材料を全部入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。
 2) 鯛焼き器を火にかけ、隅々までサラダ油を塗る。
 3) 弱めの中火にかけ、大さじ1杯半の生地を広げる。
 4) あんを乗せ、その上に大さじ2弱の生地をかけて蓋をし、すぐ裏返して2分位焼く。
 5) 表に返して、1~2分様子を見ながら焼く。

2021/04/07

レストランでも病院でも、リラックスムード

日曜日はイースターでした。
まだ大勢での集まりは避けたほうが良いので、娘と彼氏とワンコたちだけが我が家にやって来ました。

彼氏はすでにコロナワクチンの1回目は済んでいましたが、娘はまだ・・・
・・・と思っていたら、都会よりずっと空いているこちらのクリニックでワクチンの予約を取ったそうで、途中で済ませてから行くね~との報告。
全く待たされることなく、あっという間だったとのこと。

私たち夫婦はモデルナでしたが、娘はファイザーだったそうで、3週間後に2回目の接種です。
ということは、またこちらに来るつもりなのかな?(笑)
下のカードは私のです。接種してから3週間以上経ち、安心感が増しました。


この町では、ウォルマート Walmart でも買い物ついでにワクチンが受けられるようになって、驚くほどの勢いで既接種者が増えています。

画像は The Wall Street Journal より

終わった方は、体調の急変などに備えてしばらく指定の椅子に座って待機します。
普通の買い物客がすぐ横を通って行くので、ちょっと不思議な光景・・・


ウォルマート系列の会員制の店サムズクラブ Sam's Club や薬局などでも、接種が始まっているようです。

イースターサンデーには、ゴルフ場隣接のレストランでのブランチに4人で行って来ました。
レストランの出入り時と、バフェイ式の食べ物を取りに行く時はマスクが必要ですが、それ以外は皆さん元気ににこやかに食べたりおしゃべりしたり・・・
イースターなので、小さなお子さんたちがドレスアップしている姿も可愛らしいこと♪
こんな普通の日々がやっと戻ってきたのが、有難くてたまりません。

バイデン大統領は「就任後100日間で1億回分のワクチン接種」を目指していましたが、それはたった58日間で成就されました。
公約の筆頭に掲げていた米国救済計画法に署名し、1.9兆ドルという多額の予算をかけてくれたのは本当に心強いです。

現在ではさらにワクチンの加速が進み、ほとんどの州で16歳以上の住民が対象となっています。
ミネソタ州では、35.4%が少なくとも1回の接種を終え、既定の回数接種済は22.3%だそう。(ジョンソン&ジョンソンは1回だけでOK)
他の州でも、それほど大差はないようです。


昨日は、年に一度の検診のためにクリニックへ。
去年は2月に定期検診、3月に乳がんと子宮がん検査に出かけましたが、ちょうどコロナの感染者がミネソタでも増加し始めた頃で、ドキドキでしたっけ・・・

その時は入り口でひとりひとりが呼び止められ、何か症状はないか、海外に行った経験はないか真剣に聞かれました。
同じ質問を1日中くり返さなければならない職員に、同情したものです。

今年は入り口のデスクに職員が座っていたものの、数人にまとめて声をかけるだけで、だいぶアバウトな感じ。
内科の受付では、症状の有無をきちんと聞かれましたけれどね。
その後に「春休みでアフリカに行ったりしていないですよね~あはは!」・・・と、とても陽気なおばちゃんでした。

私も一緒に大笑い♪そう言われたら、何だか行ってみたくなっちゃったわ。


別にアフリカでなくてもいいから、久しぶりにどこかに旅行したい気分です。

この1年間、まさしく命がけで大変な思いをされたでしょうに、いつもと変わらず明るい、担当のナースとドクターにも本当に頭が下がります。
1年ぶりの再会。皆さんご無事で、本当に良かった・・・

アメリカ全体で、コロナによる死者は56万名を超えてしまいました。
世界中で一番多くの涙が流されたこの国に、たくさんの弾けるような笑顔がもっともっと戻ってきますように。。。