まだバリバリ雪景色のミネソタなのですが、ブログは一足早く春の雰囲気に変更しました。
(*^▽^*)
次の日曜から
Daylight Saving Time も始まるので、日没は7時過ぎになりますし、気温もだいぶ上がってくるようです。 そろそろ雪も解け始めるかな? 楽しみ~
さて、3月2日のコンサートの話に戻ります。
まずは
モーツァルト の
「魔笛」 より
序曲 。
「魔笛」 は、彼が残した最後のオペラです。
VIDEO
1791年の9月に初演され、12月にはもう亡くなってしまったのですね。
(×_×;)
映画
「アマデウス」 では、このオペラの演奏中にモーツァルトが倒れてしまったシーンが印象的でした。
VIDEO
35歳の若さで亡くなってしまった天才モーツァルト・・・ 「魔笛」のメロディーは、最後の最後まで彼の頭の中に鳴り響いていたようです。
そして、
2月27日の記事 に書いた
ブルッフ の
ヴァイオリン協奏曲第1番 のソリストは、
Everaldo Martinez さんという、中央アメリカの中ほどに位置する
ホンジュラス 出身の方でした。
演奏家として、また指揮者、指導者として活躍するだけでなく、作曲もなさる多才な方だそう。
ロックやジャズ、ポップス、ラテン音楽など、クラシック以外にも様々なジャンルの音楽に造詣が深く、彼の作る曲にはそれらが融合されているようです。
ソロはお気持ちのおもむくままにテンポがかなり揺れ、よ~く聴いていないと合わせるのが大変でした。
どんな状況でも大変頼りになる指揮者のおかげで、当日はばっちりでしたが・・・
第1・3楽章は情熱的に、第2楽章は繊細に、変化に富んだ大変美しいソロでした。
休憩をはさんで、第2部は
ベートーヴェン の
交響曲第7番 ・・・通称
「ベト7」 です。
この曲、テレビドラマ
「のだめカンタービレ」 のおかげで一気に人気大沸騰でしたね。
私も、毎週とても楽しみに観ていました♪
落ちこぼれ集団のオーケストラ
(Sオケ) が、
玉木宏 演じる
千秋 の指揮でこの交響曲第7番を演奏し、コンサート当日には大喝采を浴びたのです。
楽器をみんなでひょいと持ち上げたり、クルクルと回してしまったり、とにかくワクワク感いっぱいのパフォーマンス!
第4楽章なんてまるでロックのノリ・・・この曲って、こんなにかっこ良かったんだ♪と再認識しました。
玉木宏 は、
千秋 の役が一番似合っていた気がします。
さりげない真っ白なシャツを着こなすのが、本当に上手だったこと
♥ 。・゚ ♡ ゚・。 ♥
上野樹里 も、大河ドラマの
「江」 より、やっぱり
のだめ でしょう。
ベト7の冒頭部分と、終楽章の最後の部分の動画(
「のだめカンタービレ 第4話」 より)です。
VIDEO
*最初にアップした動画が削除されてしまったため、別のを載せました。
中国語の字幕がついていますが・・・
ベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章で思い出すのは、イギリス映画
「英国王のスピーチ King's Speech 」 の最後のスピーチの場面です。
吃音に悩まされた
イギリス王ジョージ6世 (現エリザベス女王のお父上)は、言語療法士の協力によって数々の特訓を受け、二人の間には次第に友情と信頼関係が生まれます。
第二次世界大戦の宣戦布告の際、大英帝国全土に向けて、国民を鼓舞する演説を行わなければいけないことに・・・
ちゃんとスピーチができるのか、本人も家族も言語療法士もハラハラドキドキ!
そのスピーチの場面でバックに流れていたのが、この曲でした。
訓練の甲斐あって、ジョージ6世は大変立派な演説をやり通すことができたのですが、緊張感が漂うシーンにぴったりの曲だったと思います。
VIDEO
余談ですが、彼のお兄様であった
エドワード8世 は、離婚歴のある平民のアメリカ人女性
ウォリス・シンプソン と恋に落ち、王位を継いでから1年も経たないうちに彼女と結婚するために退位・・・ジョージ6世は、押し付けられた形で国王に即位したようです。
このウォリス・シンプソンという女性、実は夫のご先祖様の遠い親戚にあたるそう。
国王をたぶらかせて王位を捨てさせたということで、当時はかなり評判悪かったと思います(汗;)
実はこの映画を夫と観に行ったのは、2011年の3月5日でした。
横浜市の自宅に割と近かった、
ららぽーと横浜 の映画館・・・ホールの天井や階段の装飾がなかなかおしゃれだな~と思って、二人で眺めていました。
(画像は、
こちらのブログ からお借りしました。)
それから6日後の3月11日に、あの
東日本大震災 が日本を襲ったのです。
その美しい映画館の天井は落下してしまい、復旧まで何ヶ月もの間営業休止でした。
もし映画を観ている最中に大地震に襲われていたらと思うと、ぞっとします。
(幸い、怪我人は出なかったそう。)
「英国王のスピーチ」 は、2011年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞を総なめ。
恐ろしかった大震災の記憶とも重なって、忘れられない映画となり、
ベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章 も、特別な曲のひとつとなりました。
間もなく、あれから丸3年ですね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、悲しみを抱えながらも復興のために奮闘される方、震災を風化させないよう、今でもあちこちで活動していらっしゃる方々を心より応援いたします。
♪3月2日のコンサートのプログラム♪
Magic Flute Overture (Wolfgang Amadeus Mozart)
Concerto No.1 in G minor for Violoncello and Orchestra, Op. 26 (Max Bruch )
Ⅰ. Vorspiel: Allegro moderato
Ⅱ. Adagio
Ⅲ. Finale: Allegro energico
Symphony No.7 in A major, Op. 92 (Ludwig Van Beethoven )
Ⅰ. Poco sostenuto - Vivace
Ⅱ. Allegretto
Ⅲ. Presto - Assai meno presto
Ⅳ. Allegro con brio