2015/01/31

マッサンみたいに

NHKの朝ドラ 「マッサン」 を毎回観ています。
「ごちそうさん」 「花子とアン」 今回の 「マッサン」 と、明治生まれの主人公の物語がずっと続いていますね。

欧米の模造品ではない純国産のウイスキーの製造、そして当時は大変めずらしかった国際結婚がテーマのドラマです。
喜びも苦労も普通の人の何倍も味わったであろうマッサン (亀山政春) とエリー夫婦に、自分たちの姿を重ねながら観ている国際結婚のカップルは多いことでしょう。

画像はNHKの公式サイトより

マッサンの物語のモデルは、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏とスコットランド人の奥さんのリタさんです。
ドラマでは今、北海道の余市に移ったマッサンが、ウイスキー製造の資金作りのためにリンゴジュースを製造しているところ。 (でも、なかなか売れなくて困っている。。。)


これからも苦労が続くようで、「辛気臭い」 と茶化されるマッサン (玉山鉄二さん) の憂いに満ちた表情が、まだまだ見られることでしょう。

言葉も習慣も違う異国での生活だけでも大変なのに、周りに溶け込み、夢を追い続ける夫を温かいまなざしで見つめ、全面的に支えようとするエリー (シャーロット・ケイト・フォックスさん) 。
彼女のいつもポジティブな姿勢、見習わなくちゃ!と思います。

「大日本果汁株式会社」 の略称であった 「日果」 のカタカナ書きが 「ニッカ」 となったことは、初めて知りました。
社名の由来なんて、別に考えてみたこともありませんでしたもの。

なお 「サントリー」 の由来については、社長の名が鳥井信治郎氏であり、 「鳥井さん」 を逆にして社名としたと小学校の先生に教わった記憶があります。 (授業内容から脱線した時のお話がおもしろい先生でした!)
でも、どうやらそれは俗説にすぎないようです。


さて、ここから本題・・・

実は私たち夫婦も、初めての自家製アルコール飲料作りを体験しました!
アメリカではポピュラーな、アップルサイダー Apple cider が原料です。

アップルサイダーとは濾過や熱加工をしていない果汁100%のリンゴジュースで、琥珀色をしていて不透明なのが特徴。
1ガロン (約3.8リットル) 入りの大きな容器で売られていることが多いです。

アップルサイダー自体にはアルコール分は含まれていませんが、糖分とイーストを加えてしばらく発酵させると、ハードサイダー Hard cider と呼ばれる、グルテンフリーのおいしい発泡酒が出来上がります。
下の画像は私たちが使ったものではありませんが、アップルサイダーってこんな感じ♪
ビールやワイン、はちみつ酒など、何でも手作りしてしまう親戚、 Terra&Charlie 夫妻の家で行いました。
器具も何でも揃っているので、私たちはただ彼らの指示に従って手を動かすだけ・・・

専用の大きな容器に、5ガロンのアップルサイダーとブラウンシュガーを投入。


ワイン用のイーストや酵素、タンニンなど、魔法の粉っぽいもの (?) も一緒に混ぜ・・・


全体をよ~く混ぜて数日間は室温で、その後は冷蔵庫でしばらくおねんねです。



仕込んだのが10月で、瓶詰めは約3ヶ月後でした。
おいしくできているかな???

Charlie ご自慢の自家製ビールに混ざって、黄色い付箋がついているのが今回できたハードサイダーです。
この冷蔵庫は、アメリカではよく使われる深い大型のフリーザーを自分で改造したものだそう。


まずは、瓶を消毒。 専用の器具があるので簡単にできます。


そして、1本ずつ丁寧に注入していきます。 同じ量になるように気をつけなくちゃ・・・


写真を撮り忘れてしまいましたが、瓶に蓋をするツールだってちゃんと揃っているのです。

こちらは、マッサンリンゴジュースね。


こちらは、アップルサイダーから作られた私たちのハードサイダー
マッサンの工場とは規模が全然違うけれど、様子は似ているでしょ?

このハードサイダーのアルコール度数はビールより高く、ワインと同じぐらいありそう。
(作り方によってアルコール分は変わるみたいです)
いい気になって飲み過ぎないように、気をつけなくちゃ・・・



まだ朝ドラには登場しませんが、ウイスキーの原酒が熟成し製品化されるまでの間、リンゴジュースの他にアップルワイン (左から2番目) なども、ニッカの経営を支えていたそうです。

画像はニッカのサイトより
右から2番目のシードルというのが、英語ではサイダーなのでしょう。
ニッカのはどんなお味なのかな? 飲み比べてみたい気がします。


朝ドラの今週の展開・・・マッサンとエリーは、赤ちゃんの時から育てているエマが実は養女であると、本人に打ち明けました。
エマを演じている子役住田萌乃ちゃんの、戸惑いや不安の混ざった、泣きたいのに泣けないような表情に、こちらが泣かされちゃいました!
まだ6歳でこの演技力? ただ笑顔が可愛らしいだけの子役ではなさそうで、今後の活躍が楽しみです。



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2015/01/25

間違いなくおいしいラザニアのレシピ

昨日は家で、ちょっとした親族会を開きました。

ご招待したのは、夫の母の従弟ご夫婦・・・割と近所に住んでいらっしゃいます。
お二人とも90歳近くのようですが、まだまだお元気! 見習いたいわ。
そして彼らの甥3名 (そのうちの1人が3日前にシカゴから来て、家に滞在していました) とそのご家族など、全部で12名。

    「こういう関係の親戚は、日本語では何ていうの?」
   私 「う~ん、はとこまたいとこ? っていうか・・・ほとんど他人・・・?」

日本では、そのような関係の親戚とは全くお付き合いがなかったので、思わずそう答えてしまいました。
でもこちらでは、時々会う仲の良いお友だちという感じです。

夫は、何と呼んでいいかわからない親戚のことを、 second cousins でまとめてしまっています。
(少しだけ共通の遺伝子を持った人だけでなく、お母さんのお姉さんの旦那さんの妹の子供・・・みたいに、実際には血がつながっていない人のことも!)


みんなでワインなどを飲みながらおしゃべりし、軽いオードブルに続き、ランチをいただきました。
メインのラザニアは昨日準備しておいたので、オーブンで焼くだけ。

これは日本でも何度か作ったことがあり、失敗なしの自信レシピです。 (`ー´) ドヤッ!


全部で9層になっていて、肉、トマト、3種類のチーズ、ハーブなどのフレーバーがほどよく混ざり合います。
レシピは最後に載せますね♪ 野菜を切る手間はかかりませんから、簡単と言えば簡単なのかな?


今回は何かのお祝いなどではないので、特に凝ったメニューではありません。
カラフルなサラダのひとつは、前もって頼んでおき、ゲストが持ってきてくれたもの。
アメリカ人の集まりは、こういう点が気楽でいいです。


デザートは、客層に合わせてお上品なサイズにしました。
キュートでチャーミングなおばあちゃまたちも、いらっしゃいましたので。



何年か前に、娘がプレゼントしてくれたガラスの器・・・ちょうど12個あってラッキー!
下の部分がミルクゼリー、上の部分がオレンジのフルフルゼリー、さらに生のオレンジも乗せました。
ミントの葉でも乗せたら、もっとおしゃれね~夏だったら、ガーデンからちょこっと摘んでこられたのですが。

レシピはこちらを参考にさせていただきました。
    Cpicon キラキラ☆オレンジとミルクの二層ゼリー by ゆーたんたん


アーモンドパウダー入りの、しっとりしたクランベリーとクルミのケーキ
このレシピは、また後日ご紹介することにします。


この前のクッキーも、まだ残っていたのでお出ししちゃいました。
写真で見ると、サラミか何かみたい・・・ (汗;)


ゲストのうち4名は、 "Icebox of the Nation" (国の冷蔵庫) と呼ばれるほど寒い町として知られる、インターナショナルフォールズ International Falls から来てくれました。
   * Icebox of the Nation については、こちらの記事をどうぞ!

我が家はミネソタの最北端のように勘違いされることが多いですが、インターナショナルフォールズはさらに北にあります。 (ハイウェイを飛ばして、車で1時間40分位です。)
今年は暖冬で雪も少なく、あちらでも全然冷蔵庫っぽくないそうですよ。 よかったね~


間違いなくおいしいラザニア 9×13インチ (約23×33cm) の型 《12人分》

材料
  ラザニア用パスタ  6枚 (乾燥状態で25.5×5.5cmのもの)
  
  牛ひき肉  1ポンド  (450g) 
  トマトピューレ  28オンス (794g)
  みじん切りパセリ  大さじ1
  バジル (ドライ)   大さじ1 (生を使う時は大さじ2)
  オレガノ (ドライ)  大さじ1
  ベイリーフ  3枚 
  にんにく  1片 (みじん切り)
  固形ビーフコンソメ  1個  
  
  卵  2個 
  カッテージチーズ (小粒タイプ)  24オンス (680g)
  粉チーズ (パルメザンチーズ)  1/2カップ
  みじん切りパセリ  大さじ2
  ブラックペッパー  小さじ1
  塩  小さじ1/2~小さじ1
  
  モッツァレラチーズ (刻んであるタイプ)  1ポンド (450g

作り方
 1) ラザニア用パスタは、パッケージの指示時間に従ってゆでる。 水気を切り、くっつかないよう広げておく。
 2) 深めの鍋で、牛ひき肉を炒める。 全部色が変わったら、ひき肉から出てきた油はふき取っておく。
   トマトピューレからビーフコンソメまでの材料を加え、蓋はせずに時々混ぜながら30分位弱火にかける。
   ベイリーフは除き、塩・こしょうで味を調える。


 3) ボウルに卵を割り入れて溶き、カッテージチーズから塩までの材料を加えてよく混ぜる。


 4) 9×13インチのキャセロールの底と側面に、サラダオイルを薄く塗っておく。
   以下の順番で、材料を均一に全面に広げて9層にする。 
    *牛ひき肉&トマトとは 2) のこと。 チーズミックスとは 3) のこと。



8層目の牛ひき肉&トマトを広げたところ
一番上はモッツァレラチーズです

5) 華氏375度 (190℃) のオーブンで、チーズが溶けて全体に焼き色がつくまで30分位焼く。
  20分ほどおいてから、適当に切り分けていただく。
  (出来立てですと火傷しそう! 味をなじませるためにも、少し時間をおいたほうがいいです。)


 *挽肉は3等分して層にするので、かなり薄く広げる必要があります。
 *チーズたっぷりで少量でもお腹いっぱいになりますが、お好みで肉の量をもっと増やしてもいいかも?
 *今回使ったラザニア用パスタは、茹でるとちょうど3枚で9×13インチの型に合う大きさになります。
   もし合わない場合は、適当に切ったりずらしたりして、全面に敷きつめるようにしてください。



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2015/01/22

こんな時に不謹慎かもしれませんが

ついに日本人にも、テロリストの魔の手が!
過激派組織 「イスラム国」  Islamic State が日本人2名を人質にし、72時間以内に身代金 ransom 2億ドルを支払わなければ殺害すると脅しているとのこと。

日本政府がどのように対応するのか、世界中が注目しています。
人命は最優先したい・・・でも身代金を支払えば、それが新たなテロ活動の資金として使われるのは明らか。

こっそり裏取引などしようものなら、今後各国からそっぽを向かれてしまうでしょう。
安倍首相がどう出ようと、どちらにしてもまた国内外から非難の嵐なのだろうな。

安倍さんを責めるのは簡単ですが、今はとにかく皆で協力してほしいものです。
どのようにするのがベストなのか、連携して対策を練るのが先決です。


拘束されているお二人とそのご家族のお気持ちを考えると、のんびりとお菓子作りなんて本当に申し訳ないのですが・・・
明日からまたしばらく、夫の遠い親戚の1人が泊まりに来るので、クッキーを焼きました。

四角と丸型のつもり。
やはり罪悪感が邪魔したかな。 今回はちょっと失敗かも。。。


スライスアーモンド、ミニサイズのチョコチップを混ぜたココア生地のクッキーです。
生地をまとめてラップで包み、しばらく冷蔵庫で冷やしてからスライスするアイスボックスクッキーは、型抜きクッキーより楽なのでよく焼きます。


夫はおいしい!と何枚もポリポリ食べていましたが、実は私の好みはサクサクホロホロのクッキーなのです。
今日のは、ちょっと固めになってしまいました。

バターと粉の比率が問題ね。
今まで焼いた中でおいしかったな~と思うクッキーは、バターと小麦粉などの粉類の比率が1:1.5~2ぐらいです。

お気に入りの絞り出しクッキーなんて、1:1.2だ! サクサクなはずだわ・・・
その分カロリーも高いということか。。。

今日のクッキーは、1:2.5ですので、かなり食感が違うのは当然ですね。
こういう固めのクッキーのほうが好きな方だって、たくさんいらっしゃると思いますけれど。

今まで材料の比率などにはあまり注意を払わずに、何となく焼いていました。
お菓子作りや料理への科学的なアプローチ、凝り始めるとおもしろくてたまらないでしょうね。
自分なりの黄金比を見つけ出すのも楽しそう。

バターの量を増やして納得いくものが焼けたら、レシピを載せることにします♪


おまけ 世界平和への祈りを込めて。 心に沁みる音色です。




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2015/01/17

旅の終わり、そして始まり

話が少し遡りますが、先週観に行った映画、ホビットについてです。

アメリカでは2001年12月に初公開されたロード・オブ・ザ・リング The Lord of the Rings シリーズの三部作、そしてその序章とも言える、ホビット The Hobbit シリーズの三部作が見事につながり、6話全話がついに完結してしまいました。

ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン (J.R.R.Tolkien)  著の 「ホビットの冒険」 に出会ったのは、児童文学のゼミを受けていた大学生の時でした。 あれから、一体何年経ってしまったのかしら。
主人公のホビット、ビルボ・バギンズ Bilbo Baggins と共に、私も長い長い旅をついに終えたような気分です。



興味のない方はごめんなさ~い。 今日のブログ記事は全く意味不明ですね。
こういうファンタジーは、敬遠してしまう方も多いことでしょう。

でも夫も私もこの手の映画が大好きなので、覚書として残しておきたいと思います。
ゲーム好きの息子が、実は一番ハマっていました。 一応は観たものの、娘にとってはいまいちだった様子。

「ロード・オブ・ザ・リング」 シリーズは日本で、「ホビット」 シリーズはアメリカに引越してきてから、どれも夫婦仲良く (笑) 一緒に映画館で観ました。
今回の最終章以外はそれぞれの上映時間が約3時間というとんでもない長さでしたのに、神話のような壮大な世界観に引き込まれ、夢中で観てしまいました。

ホビットシリーズの最終章、The Hobbit: Battle of the Five Armies (邦題は、「ホビット 決戦のゆくえ」 ) は去年の12月半ばから世界中で公開されているので、もうネタバレでも全く問題ないですよね~
 *これから観る予定の方は、読まないでくださいね。

早く観に行きたかったのですが、なかなか時間が取れず、すっかり出遅れちゃった。
友人夫婦も交えて4人で、先週やっと観に行ったのです。
映画鑑賞にはお決まりのポップコーンを頬張りながら、みんなで楽しみました。


ホビットシリーズの第1作目については約2年前のこちらの記事、第2作目はちょうど1年前のこちらの記事をご参照ください。
今回はあらすじなどはサラリと省略で、(いい男を中心に) 主に画像でその雰囲気をお伝えしたいと思います。

とにかく、戦闘シーンの多かったこと!
去年の大河ドラマ、「軍師官兵衛」 での関ヶ原の戦いもまだ記憶に新しかったので、それも頭に浮かんできてしまいました。
敵・味方が途中から変わる点も、何だか重なりましたし・・・

こういう大軍のシーンを見ると、あっさり殺されてしまう大勢の人たち (ホビットの映画ではドワーフエルフも含めて) それぞれにも、乳飲み子だった時期があって、色々な経験をしたり学んだりしながらやっとここまできたのにね・・・と切なくなってしまいます。


闇の森のエルフ王スランドゥイル Thranduil のお出ましには笑えた。 馬の代わりにムース (ヘラジカ) かい!?
やたらと大きな角が邪魔だろうと思いましたが、後であり得ないような活躍をします。


エスガロス Esgaroth という湖の町を焼きつくそうとした邪竜スマウグを、息子の協力で見事に倒したバルド Bard。 男はこうでなくちゃ!という見本のような人物で、かっこ良すぎ♪


第2作目に続き、今回もエルフの王子レゴラス Legolas の華麗な活躍ぶりを堪能できました。
オーランド・ブルームのファンは、きっと大満足ね。
何だか、うちの息子が子供の時にハマっていたスーパーマリオのゲームを思わせるような動きもあったぞ。


彼のお父さんにあたるのがスランドゥイルなのですが、親子の年に見えないってば。。。


エルフの女戦士タウリエル Tauriel も、レゴラスと共に大活躍。



灰色の魔法使いガンダルフ Gandalf the Grey、冥王サウロンとの戦いで途中から鬼のような形相も見せるエルフのガラドリエル Galadrial


後には裏切り者となるのですが、ホビットシリーズではまだ味方だった白の魔法使いサルマン Saruman the White 。 そして、裂け谷の領主であるエルロンド Elrond 。
皆さん、ホビットの後日談であるロード・オブ・ザ・リングにも登場しますので、時間は逆転する感じですが懐かしいお馴染みの出演者たちです。

サルマン役の Christopher Lee は、現在何と92歳!!
生え際が心配・・・?

それまで頼れるリーダーだったドワーフ族の統領トーリン・オーケンシールド Thorin Oakenshield に、黄金の病という困った問題が発生。
英語のセリフでは dragon sickness と言っていました。 竜が貯め込んでいた黄金などの宝物を見て目がくらみ、本来の自分を失ってしまいます。

独占欲、執着心、仲間への猜疑心・・・人間の心の弱くて暗い部分を見せつけられるシーンです。
現代の国家や組織のトップにも、こんな状態になってしまっている人が多いのでは?

トーリンがおこもり状態となってしまったため、他の特殊メイクドワーフたちも今回はあまり活躍する場面がありませんでした。
ビルボも、第2作目でひそかに見つけたアーケン石を用いての取引と、魔法の指輪で姿を消して急を知らせに行った以外は、大事な働きがなかった感じ。

やっと本来の気高い心を取り戻したトーリンと二人の甥フィーリ Filiキーリ Kili のイケメン三人衆&ドワーリンは、敵であるオークの首領アゾグ Azog の元へ。

残念ながら、三人衆はここでお亡くなりになってしまいます。
原作にはその様子が詳しく書かれていませんでしたが、映画では重要な見せどころ。


種族を越えた悲恋の相手であるエルフのタウリエルにみとられるキーリ、最後の最後でビルボと和解し友情を取り戻してから目を閉じるトーリンはともかく、フィーリの殺され方は、そりゃないだろ~という気の毒なものでした。。。

トーリンとアゾグの死闘は、ほらやっぱりね・・・の展開。
冷たい湖に落ちたからって、それで死んでしまうような甘い相手ではないってば。


下の写真は私たちの家の前の湖。 凍り始めた頃はこんな状態です。
氷の下から、醜悪なアゾグがうわ~っと出てくるような気がしてしまうではないですか!
湖の上、もう歩けないかも・・・



激しい戦いは多くの犠牲と引き換えにようやく終わり、ビルボは自分の故郷へ。
はめると姿を消すことができる魔法の黄金の指輪、途中で落としてしまったとガンダルフに嘘をつきます。


これは持ち主の心を惑わす恐ろしい魔力を持った指輪で・・・約60年後のロード・オブ・ザ・リングへとお話が続くわけです。
また新たな旅の始まりを予感させるエンディングでした。

エンドロールでは、ロード・オブ・ザ・リングでピピン Pippin を演じたビリー・ボイド Billy Boyd の澄んだ歌声が聴けました。

"The Last Goodbye" という歌と共に映画の色々な場面を思い出して、胸が熱くなりますね~



シリーズ6作全部を監督したピーター・ジャクソン Peter Jackson 氏をはじめ、出演者の皆さん、長いこと本当にお疲れさまでした!

幼い頃から 「こことは違うどこか、今とは違ういつか」 の存在に興味があった私は、大きな感謝と共に、中つ国 Middle-earth を舞台とした壮大な映像美と、登場人物それぞれの心の動きを楽しみました。


ロード・オブ・ザ・リングの第1作公開から13年以上も経ってしまったことも驚きですが、
阪神・淡路大震災からもう20年とは・・・!
そう言えば、うちの子供たちもまだ小学生だったっけ。

改めて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
時は残酷なほどに早く流れ、いつでも会えると思っている人にも明日は会えないかもしれない。
平凡と思える1日も、かけがえのない大切な日として味わいつくさなければね。



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2015/01/11

「はじめの一歩」 に感動

先週は夫と一緒に、甥夫婦の子供、Gちゃんの子守りをしていました。
いつも自宅でこの子の世話をしている義妹 (甥のお母さん) が、諸事情によりしばらく留守にしているためです。

Gちゃんは、1月2日に初めてのお誕生日を迎えたばかりの、とてもかわいい女の子♪
私たちの家にはおもちゃもハイチェアも何もないので、甥夫婦の家に行って子守りすることに決定。

車で30分ほどの所に住んでいる彼らは、二人とも朝早くの出勤ですから、私たちも6:30には家を出て彼らの家に急ぎました。
まだ真っ暗で、とにかく寒いこと、寒いこと・・・! 私は夜型人間なので、早起きは苦手です。


人見知りの時期なのでは?と心配でしたが、Gちゃんは人懐っこくニコニコと出迎えてくれました。
私、こんなに愛されちゃっていいの?と思うほど、さっそくべったりと甘えてくれてうれしかったわ~

抱きついてくれ、頬ずりしてくれ、顔を見ては満面の笑みを浮かべてくれ、髪で遊んだりアーアー話しかけてくれたり、もう大変!!

ちょっと変わった大きなおもちゃとでも、思われたかな?
夫にはそうでもなかったので、少しいじけていました。。。


私も英語と日本語両方で話しかけ、笑いかけ、思い切り抱きしめ、チュッチュッしてかわいがっちゃった♪
(実はネコのキキにも、家で毎日同じことをしています。)



おむつを取り換えたり、離乳食をあげたりするのは、一体何年ぶりかしら。
現在大学生の姪の世話をちょっとしたのが、最後だったと思います。

どうか好き嫌いなく育ってね♪
食べさせるのにはとても時間がかかりますが、食事って楽しいな~と思わせなければね。

Bib (よだれかけ) に、My Auntie Loves Me なんて書いてある。  そうよ、大好きよ ♥♥♥
おばちゃんというより、おばあちゃんの年だけど・・・


毎日のお召し替えが楽しみ・・・こんなドレスでポーズを作るなんて、やっぱり女の子ね。
(この段差が結構危なくて、目が離せない。)


最後に子守りに行った日には、何と初めて歩き始めたのです!
前日まで盛んに仁王立ちしていたので、そろそろだなという予感はありました。
ひとりの人間の大切な決定的瞬間に立ち会うことができて、大感激です。

誰にでも、そんな 「はじめの一歩」 があったのですよね。
あなたにも、私にも・・・ねっ♪
これから長いこと歩み続ける人生の、まさしく第一歩目! 感慨深いではありませんか。

得意げな顔で3~7歩位私に向かって歩いてくれ、しっかり受けとめてあげると、また私を後ろに少し押すようにしては立ち上がって一生懸命バランスを取り、何度も何度もくり返すのです。
うちの子供たちも、こんなだったな~ すっかり忘れてしまっていました。

夫の優しいおじいちゃんぶり (?) も見られたし、大変だったけれど楽しかったです。
子守りをしに行ったのに、私たちのほうがGちゃんからたくさんの喜びをもらえました。
本当の孫ができる日はまだ遠そうですが、良い予行演習になったかもね。


両親や親戚、その他の人たちに可愛がられ、温かい言葉をかけられ、毎日ミルクや食事がきちんと与えられ、汚れたおむつや服はすぐに取り替えてもらえる。
これこそが、人間が他者を、そして自己を信頼できるようになるための基本なのでしょう。

どうか世界中の赤ちゃんが、周りの大人からこんな愛情をしっかり受け取り、生まれてきてよかった、地球って素敵な所だ!と感じることができますように・・・


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