2016/10/30

LとRの発音は永遠の課題 / グーグルの呪い

アメリカ人の夫と結婚して、既に33年になります。
英語はぺらぺらなのだろうと思われますが、そんなことはありません。
日常会話には不自由しないものの、専門用語や英語独特のイディオム・スラングには、まだ苦労しています。

それはさておき・・・
今日は、英語を学ぶ日本人にとって永遠の課題である、LとRの発音について。

ヒラリー・クリントンレオナルド・ディカプリオパラリンピックなど。
日本で英語とは縁のない暮らしをしていたら、これらのスペリングのどこにLとRが使われているか知らなくても、全然支障はありませんよね。

でも、アメリカに住んでいるとそうはいきません。
Clapcrapelectionerectionricelice など、単語によっては間違えるとかなり苦笑されるものも・・・

私の場合、スペリングが自分でわかっている単語については、LとRの区別はちゃんとできていると言われます。
(お世辞半分かな?)
なので、偉そうに申し訳ありませんが、簡単なコツも書いておくことにします。

L は、上の歯と歯茎の境のほんの少し奥あたりに舌先をしっかり押し付けるように。
息は舌の両側から漏れてきます。 そして舌を弾いた時の音なので、Rより明るい感じに聞こえます。

これに対して、日本語の 「ラリルレロ」 を発音する時は、舌先が口の中のもっと奥のほうに触れ、英語のDを発音する時の位置に近いと思います。

R は、動物の唸り声みたいな音を前に入れるような気持ちで、しかも舌先がどこにも触れないように注意しながら 「ゥラ、ゥリ、ゥル、ゥレ、ゥロ」 と発音すると、それらしく聞こえます。
舌先が喉の奥に向かって丸まるので、Lよりこもった感じの音に聞こえます。

CarOctober など単語の語尾や、alarmmorning など途中の音節語尾のRに対しても、ちゃんと舌先を奥に丸めるのがアメリカ英語の特徴。
それを無視して前の音を伸ばすだけのイギリスやオーストラリアの英語とは、ずい分違います。

日本人にとっては、この点、イギリス英語のほうが発音しやすいのかも?
逆に、音節語尾のRをきちんと発音すれば、とてもアメリカ英語らしく聞こえるということです。


実は私にとって最大の敵は、カタカナで覚えてしまっている膨大な量の外国語です。。。
日本での暮らしが長かったから仕方ないと自己弁護していますが、もっと英語のニュースを聴いたり英語の本や雑誌を読むべきだったなあ。
いくらLとRの発音の違いがわかっていても、スペリングが不明ではお手上げ・・・

会話の中で、国の名前や人の名前、食材や花の名前など、ポンポン登場させたくなりますが、LなのだかRなのだかわからない語は、なるべく避けるように (笑)

最近自分で迷ったのは、ダライ・ラマ、ガリレオ・ガリレイ、ドラキュラ、ベネズエラ、グアテマラ、コーラン、グラジオラスなどでした。
元々英語ではない語が多いですが・・・


わからない時は、いちいち調べます。
ダライ・ラマDalai Lamaガリレオ・ガリレイGalileo Galilei 、ひとつひとつ覚えるしかありません。
どちらもLしか使われていないので、こういうのはとても覚えやすいですね♪

その他の語の正解は、DraculaVenezuelaGuatemalaKoranGladiolus です。
どこを強調するか (太字にしました) もカタカナと違うので、注意が必要!

パソコンのメモ帳みたいなテキストエディターに、これらのリストを作ったところ、今のところ250個ぐらいに・・・
アルファベット順にして、毎日お経みたいに唱えていると、かなり覚えます。
ついでにスペリングも覚えるので、一石二鳥というわけ。

LとRが出てくる単語に限らず、欲張って医療関係、時事英語、植物や生物の名前など項目別にリストを作成中。
特に医療関係は、年と共にこれからお世話になる機会が増えるでしょうからね。。。

発音も、いちいちチェックして完璧を目指します。 (一応はね。)
グリコーゲン Glycogen の英語の発音はグライコジェンなど、あまりにも違って倒れそうに!
お菓子の 「グリコ」 は、実は 「グライコ」 だったか・・・

夫に聞けば一番早いのですが、聞きたい時にいつもそばにいるとは限らないので、Forvo という発音チェックサイトが役に立っています。

歌ったり楽器を弾く時、楽譜を目で追うだけでなく、原曲を聴けば理解も覚えも早いのと同じ。
耳からの情報は強いです。
多くの語に発音記号も載っていますから、それもチェックすれば万全よ♪


色々な国の人が録音してくれているので、アメリカ・イギリス・オーストラリア、その他の国の発音の違いもよくわかります。
他国の言葉を、英語はいかに自分たちに都合の良い発音に変えてしまっているかもバレバレ。

「単語+pronunciation でググれば、YouTube などでも発音が聴けるので、これも便利です。

その他、これは私が以前から行っている方法ですが、イメージトレーニングも効果あり!
知り合いに Roy さんという方がいるので、Rの含まれる単語と Roy さんを無理やり結びつけて覚えてきました。
Roy さんは、尊師 Guru になったり、バイアグラ Viagra を使用したり、大忙し。 (ごめんな・・・)


「英語の発音や文法は二の次、そんなことに時間をかけるより、自分の考えをとにかく相手に伝えることを目指すほうが大切」 という意見もあります。
それも、一理あると思います。

でもアメリカに住むからには、誰にでも理解してもらえる、正確でわかりやすく聞き苦しくない英語を心がけたいと思っています。
自分で正しい発音ができれば、正比例してリスニングも楽になってきますし。
もちろん、ひとつひとつの単語の発音だけでなく、文章の中での強弱のリズムイントネーション単語と単語がつながる時の音の変化など、注意点が盛りだくさんですね。

帰国子女でもなく、留学経験もないので、一番覚えの良かった時期の本場の英語インプットはほとんどゼロ。
受験英語の蓄積もなく、既にいい年になってしまった私が、一体どんなレベルまで行けるのか??
楽しみながら、ずっと頑張るつもりで~す♪


おまけ 「L R カタカナ」 で何か参考になる記事があるかな?とググってみたところ、
     グーグル様に、変なものが憑依してしまったようです。
     呪いの言葉 (?) が並んでいる・・・怖すぎるっ!!




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2016/10/24

ミルクウィード変身の術

ミネソタのワイルドフラワーには、大好きなものがたくさんあります。
その中のひとつが、日本では出会ったことのなかったミルクウィード Milkweed です。

今頃の時期、あちこちで綿毛を飛ばしまくっている!
翼を広げて、これから青空に向かって飛び立つ鳥のように見えますね。


この辺にやたらと生えているミルクウィードは、オレンジ色のモナーク蝶 (オオカバマダラ) Monarch butterfly の大好物。
詳しくは過去の記事 モナーク蝶 (オオカバマダラ) とミルクウィード をご覧ください。

つぼみから種子まで、どの時期も個性的な姿で、観察するのが楽しみです。
ミネソタに住み始めた最初の年には、あまりにも様子が変わることにびっくりし、「さてはおぬし、変身の術を使ったな!?」 と問い詰めたほど。

以前にアップした写真と重なるのもありますが・・・

薄桃色のぼんぼりのようなつぼみ。

撮影日 6/29

ほのかに甘い香りのする、小さく可憐な花。

撮影日 7/7

花が枯れる頃、薄緑色の袋果 (たいか) follicle がにょきにょきと発達し始めます。

撮影日 7/31

この袋果と呼ばれる紡錘形のさやの中に、種子が育っています。
最初の年は、まずこの姿に驚いたというわけ。 小さな花からは想像もできない形態です。

撮影日 9/23

熟すと色も変化して片側で避け、中の種子が顔をのぞかせます。
これにもびっくり。 まるで魚のウロコみたい!

つぶつぶ恐怖症の人は、こういうのを見るとぞっとするかな・・・
(私も実は、シダの葉の裏の胞子嚢はかなり苦手なのですが、ミルクウィードの種は平気。)

撮影日 10/5

種子には絹糸のような長い綿毛がついていて、風に乗ってあちこちに飛んでいきます。
ガガイモ、トウワタ類のこのような綿毛は、種髪 (しゅはつ) と呼ばれるそうです。

撮影日 10/5

今の時期、あちこちですごいことになっています。  旅支度を整え、いつでも出発OKで~す。

撮影日 10/21

飛びそこなって、冬の間何ヶ月も雪に埋もれていた種子も、雪解けと共にまたその姿を表します。
きれいに折りたたまれた姿が美しい。
鳥の羽毛みたいで、これをたくさん集めるとダウンピローもどきが作れそう・・・?


撮影日 4/10


気持ちの良い天気なので、大草原のど真ん中に寝そべってみた・・・
こんなに広い空は、都会暮らしではなかなか見ることができません。


ミルクウィードの綿毛のように飛び立つことはできないけれど、心は自由に世界中 (宇宙中?) を旅することができるのです。

美しい青空に魂が溶け込んでいくような、不思議な感覚。
過去も未来も、すべてが今ここにあるような・・・?

晴れた日の午後、1人でニコニコする怪しいおばさんとなりました。 o(*^▽^*)o~♪


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2016/10/22

圧力鍋で簡単!安全!きれいに栗の皮がむける

地元の自然食品の店で、秋の味覚、を発見♪
栗は皮をむくのが面倒なので、今までは毎年スルーしていたのですけれど・・・
今年は無性に栗ご飯が食べたくなり、初めて買ってみることにしました。

1ポンド (450g) で約12ドルと、結構なお値段です。 日本ではいくらぐらいだったかしら?
高いのにおいしくなかったらがっかりですから、お試しに半ポンドだけ購入。


栗を甘くする方法として、しばらく0℃近くで寝かせるとよいと聞いたことがあるので、冷蔵庫の奥のほうの、うっかりすると食品が凍ってしまう場所に、3日ほど入れておきました。

日本に住んでいた時、圧力鍋を使うと栗の皮が簡単にむけるという裏技をみつけ、やってみたことがあります。
確かに普通に包丁でむくよりは楽だったのですが、渋皮は残ってしまうし、形も崩れるしで、やはりベストな方法ではないと、その時は感じました。

今回はリベンジも兼ねて、再挑戦! 方法も、少し変更です。
皮に切り込みを入れる時、コンサート前に黄金の指 (笑) に怪我でもしたら大変なので、すべりそうで怖い包丁は使わないことに・・・
代わりに、いいことを思いつきました!


皮を柔らかくするために、栗をしばらくぬるま湯に漬けておく。

栗の頭の部分に、十字の切り込みを入れる。
キッチンバサミを使うと、簡単に安全にできる。 
切れ目を深く入れ過ぎて、形が崩れる心配もない。

写真が激しくボケていますが・・・
まず、平らな面に直角にハサミをちょきん!
それから、その切れ目にハサミの刃先を入れ、平らな面と平行に左右に切る。
この時、少し深めに渋皮に達するように切れ目を入れておくと、後が楽。

圧力鍋に、栗と全体がかぶるくらいの水を入れ、強火にかける。
おもりが動き出してから30秒後に、火を止める。

そのまま放置し、15分位して蒸気が出なくなったらふたを取り、お湯を捨てる。
栗が全部浸るくらいの水を入れておく。

切れ目の部分に指を入れ、栗の皮をむく。

見て、見て~! 鬼皮も渋皮も一緒に、簡単にペロンとむけちゃう!


ほれ、ほれ~! きれいでしょ?
こりゃ、癖になるわ・・・


しかも、とても甘くてほくほくしたおいしい栗でした。 さっそく栗ご飯を炊きましたよ♪
ただし、パスタで言うとアルデンテぐらいに栗に火が通ってしまっていたので、ご飯を炊いてから栗を混ぜ込む方法にチェンジ。

それが嫌な方は、従来通り頑張って初めに包丁で栗の皮をむき、一緒に炊き込んでください。。。
または、まだ圧力がかかっているうちに鍋を急速に冷やしてふたを取ればいいのかもね。
どなたか、試してみてくださいな。


あ~幸せ・・・ 日本のに比べると栗の色はイマイチかもしれませんが、大満足のおいしさでした。
どこの州かは忘れましたけれど、出産地の表示があったので安心。 アメリカ産の栗って、初めて口にしたかも。

圧力鍋で短時間ゆでて栗の皮をむく方法、今回大成功でしたが、栗の種類や新鮮さなどによっても違うかも。
もし、この通りにやってもうまくいかなかったら、ごめんなさい。


我が家の栗ご飯のレシピも、載せておきま~す!
栗の量は、お好みとお財布事情によって加減してくださいね。

栗ご飯

材料
  生栗  皮付きで1/2ポンド (225g、今回は23個)
  米   2.5合 
  もち米  0.5合
  酒  大さじ2
  塩  小さじ1
  しょうゆ (薄口がベター)  小さじ1

作り方
 1) 米ともち米を研いで、炊飯器にセット。
 2) 分量の水と調味料を入れる。  もち米が入るので、水加減は普通より少なめに。
 3) 炊けたらふたを開け、上記の方法で皮をむいた栗を混ぜ込み、しばらくおく。
 4) 茶碗によそい、ゴマ塩をかける。

水加減は、このぐらいでちょうどよかったです。
White (白米) と Sweet (もち米) それぞれの3合の目盛りの中間で・・・


お米はいつもアマゾンでオーダーします。 日本人ですもの、なるべくおいしいお米が食べたいっ!
この 「望」 または 「玉錦」 が我が家の定番。 「田牧米」 ですと、値が張るけれどさらに美味です。

もち米は、sweet rice と表示されていることが多いです。
米自体が甘いわけではないので、アメリカ人に勘違いされないよう、説明しなくてはいけません。




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2016/10/17

北国のパンジー&ビオラ開花期 / 友達の親を何と呼ぶか

紅葉の時期もほとんど終わり、春から夏にかけて庭で育てていた花も、次第に元気がなくなってきました。
ゼラニウムペチュニアはまだ頑張っているものの、マリーゴールドインパチェンスダリアバーベナなどはすっかり枯れて、かわいそうな状態に・・・

美しい花を長期間楽しませてくれたダリアは球根を掘り上げて分球し、来年また植えてみるつもりです。
これについては、また別の機会に書きますね♪

5月の終わりにあちこちに植えた、大好きなパンジー Pansy ビオラ Viola です。


動物が侵入しないよう囲った、野菜ガーデンの柵に飾っていました。

これらも、もう今はほとんど息絶え絶えです。
一緒に植えたスイートアリッサムは、まだ最後の頑張りを見せてくれていますが。。。



でも、ちょっと待てよ・・・???

日本では、パンジービオラが店に出回り始めるのは、ちょうど今頃の時期ですよね。
秋から冬、そして春まで、色とりどりに咲き続け、見る人を元気にしてくれる花♪
切り戻しをせずに放っておくと、5月の連休を過ぎた頃から徒長してきて、段々弱ってくる・・・というサイクルだったと思います。

安くて丈夫で長持ちするので、日本に住んでいた時は、マンション暮らしでも下の写真のように毎年植えて楽しんでいました。


日本でパンジーとビオラが蒸し暑さに耐えられなくなり、終わりを迎える時期が、北国のミネソタでは逆に植え付けのシーズン・・・まるっきり反対なのです。
「日本で」 と言ってしまいましたが、私が住んでいたのは関東地方なので、北海道あたりではミネソタと同様なのかしら?

そして真夏にも元気にずっと咲き続けるのですが、9月から10月にかけて段々弱ってきてしまいます。
ミネソタでは、10月に初雪が降ることも多いですからね。 (今年はまだですが)

厳寒の真冬の時期が長いため、日本と違ってどんな花も庭で生き延びるのは絶対に不可能!
紅葉がすっかり終わると、目に入るのは雪の白と常緑樹のグリーンだけとなる季節も、そう遠くはありません。

生き残っている花を、あともう少しだけ思い切り楽しまなくちゃ。
落ち葉の中にひっそり隠れるように咲いている、季節外れのタンポポもね♪



ここで脱線し、ビオラにまつわる別の話題です。

親友のお母様の名前が Viola だったという話を、今朝夫から聞きました。
花の名前つながりで、ふざけてそのお母様のことを Dandelion (タンポポちゃん?) と呼んだら大ウケだったのですって。

Viola は楽器の名前でもあるので、彼女を Cello と呼んでもよかったかも・・・なんて今さら言っています。
いたずら&おふざけ好きは、昔からちっとも変わらない夫です。

友達の親をファーストネームで呼んでしまうなんて、なれなれしすぎて日本ではほとんどあり得ないことですが、アメリカでは全く違和感なし。
でも子供が小さいうちは、周囲の大人のことを Mrs. ~Mr. ~などと呼ぶように親は躾けます。

子供の成長と共に、友達の親のほうから自分のことをファーストネームで呼ぶよう促したりするのです。
Mrs. ~や Mr. ~では、堅苦しくよそよそしく感じてしまいますから。
上流階級では違うかな・・・(笑)

アメリカでは義父母のことをファーストネームで呼ぶのも、ごく普通です。
(私は Mom, Dad と呼んでいましたが。)
中には、自分の親のことさえファーストネームで呼ぶ人も・・・ これにはびっくり!

礼儀を重んじるのか親しみを優先させるのか、アメリカと日本では色々な面で基準が違い、それぞれのお国柄が表れていておもしろいです。


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2016/10/12

究極のグラノーラレシピに、ついに到達♪

夫のメープルシロップ仲間が、ある日手作りグラノーラを持ってきてくれました。
もちろん、メープルシロップ入りです。

彼のレシピを参考に、材料も温度設定も色々と試行錯誤した結果、ついに私なりのレシピ完成!
グラノーラは栄養バランスが良く食物繊維も豊富ですが、高カロリーなのが玉にきず・・・

でも、少し口寂しい時にちょこっといただくには、ジャンクフードよりずっと良いと思います。
もちろん牛乳や生のフルーツなどと共に、堂々と朝食にしてもいいですし♪


下のレシピの分量が、偶然手持ちのガラスコンテナにちょうどぴったり入るのでご機嫌だわ~

家では、17×11インチ (約43×28cm) のベイキングシート使用です。
もっと小さい天板でも大丈夫だと思います。


無糖のギリシャヨーグルトに、この手作りグラノーラと、友人が日本から持ってきてくれたオリゴ糖シロップをかけていただくのがお気に入り。


時には、コーヒーミルでパウダー状に挽いたフラックスシードを、この上にかけることもあります。

主な材料は、以下の通りオーツ麦、くるみ、細切りアーモンド、ココナッツ、クレーズン (ドライクランベリーのこと) です。
くるみの代わりに、ピーカンナッツ、ヘーゼルナッツ、カシューナッツなど、または色々混ぜてもOK!


ベイキング友達でもある親戚の Terra も、色々なグラノーラのレシピを試しては、どれもイマイチ・・・と感じていたそう。
おすそ分けしたらとても気に入ってくれ、「究極のレシピ探し」 の長い旅もこれで終わり! とにっこり。

お好みで、パンプキンシードや小麦胚芽、ドライアプリコット、ゴマなどを加えてもいいですね。
オーツ麦は、日本ではオートミールとして売られているもので結構です。


手作りグラノーラ 

材料
  ロールドオーツ (Rolled Oats / 今回は Old fashioned タイプを使用)  1-1/2カップ (125g)
  細切りアーモンド (Slivered Almonds)  1/2カップ (60g)
  刻みくるみ (Chopped Walnuts)  1/2カップ (60g)
  ココナッツフレーク Sweetened Coconut Flakes  1/3カップ (20g)
  ブラウンシュガーまたは三温糖  大さじ3
  メープルシロップまたはハチミツ  大さじ3
  バター  大さじ2
  ドライクランベリーまたはレーズン  1/2カップ (60g) 

作り方
 1) 耐熱性の大きなボウルにバターを入れ、レンジで溶かす。 
 2) ブラウンシュガー、メープルシロップも加えて混ぜる。 
 3) ドライクランベリー以外の全ての材料を全て混ぜ合わせ、アルミホイルなどを敷いた天板に均等に広げる。
 4) 325°F (約160℃) に予熱しておいたオーブンで10分焼き、取り出して全体をかき混ぜる。
 5) オーブンの温度を250°F (約120℃) に下げて20分焼く。 途中10分経過したところで、もう一度混ぜる。
 6) 出来上がって完全に冷めたら、ドライクランベリーも混ぜ合わせる。
 7) 密封容器に入れて保存する。

*アメリカの計量カップは、1カップが約240ccです。


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2016/10/07

さわやか春巻と、フィリピンのバナナ春巻トゥロン

夫の元同僚が9月の終わりにジョージア州から遊びに来た時、手土産のひとつがシソ (大葉) でした。
数年前に日本の種を彼のガーデンに蒔いたところ、どんどん育ってジャングル化し、放っておいても毎年嫌になるほど生えてくるのですって。

我が家とはどうも相性が悪くて、なかなかうまく育たないシソは、とても嬉しいおみやげ♪
元同僚の滞在中にも、この辺で釣れた白身の魚とマッシュルームの天ぷら、人参のかき揚げと共に、シソも天ぷらにしてご馳走しました。

久しぶりの味に狂喜する私を見て、彼も喜んでくれたみたい・・・

シソがまだ余っていたので、昨日の夕食にはこれまた懐かしいものを作りました。
とても簡単にできる 「さわやか春巻 」 という一品なのです。(さっぱり春巻」 だったかも)


ず~っと前に何かの料理雑誌に出ていたのだと思いますが、我が家では春巻と言うと、普通のものよりこちらのほうがまず頭に浮かぶほど、よく作っていました。

冷めてもおいしいので、持ち寄りパーティーや子供たちのお弁当にも大活躍だったな!
でもこの辺ではシソなんて売っていないので、アメリカに引越してきて以来、仕方なく封印していました。

久々の懐かしい味に、夫も大喜び。
シソと梅干しというのは、大好きな組み合わせ♪ とにかく簡単に作れるのが有難いし・・・
この梅干しも、7月に日本から来てくれた友人のおみやげ。 皆さんのおかげで作ることができた一品です。

簡単すぎて、レシピというほどではありませんが・・・
市販の春巻の皮にシソ1枚 (小さいものなら2枚)、半分に切ったささみ (塩少々を振る)、梅干しをちぎって乗せ、普通の春巻のように皮を包み、閉じ目には水溶き小麦粉を少し塗って、油で揚げれば出来上がり!


今回使ったのは、春巻に近いアメリカのエッグロールの皮 Egg roll wraps です。
日本のものよりサイズがひと回り小さく、もっとぶ厚くて、1袋に20枚も入っています。
Spring roll と違い、皮には卵が使われています。


はがすのが大変なほど薄い、日本の春巻の皮の食感のほうが好きだけれど、文句を言っても仕方がありません。
都会なら、日本のような Spring roll の皮も手に入るかな?
薄い皮ですと、シソのグリーンが透けて見えて、もっと食欲を誘います。

餃子の中身だけ余っていたので、これも残りの皮で包んでしまいました。
下の写真の四角いものです。

それでもまだ皮が余ったので、息子のお嫁ちゃんに教わったフィリピン名物のバナナ春巻 「トゥロン (もどき) Turon 」 も作ってみた!

本当は専用のバナナを使うらしいですが、普通のバナナにブラウンシュガーをふりかけ、エッグロールの皮で包みました。 真ん中左寄りの細長い3本がそれです。
揚げると、バナナがそれこそトゥロ~ンとして美味♪


エッグロール皮を揚げると、なぜか表面にボコボコと気泡ができ、あばたになってしまうの。。。
見た目はイマイチです。
さわやか春巻バナナ春巻は斜めに切り、揚げ餃子もどきは対角線上を半分に切りました。


シソ・ささみ・梅干しの組み合わせが抜群な 「さわやか春巻」 、機会があればぜひ作ってみてね♪


おまけ もうひとつの、ガーデン失敗例。
     花はたくさん咲いたのに、1個も育たなかった夫のパンプキンです・・・

     オーケストラの友人が、彼女のガーデンでたくさん採れたパンプキンを分けてくれたので、
     夜のうちに庭にこっそり置いておきました。

     翌朝、「パンプキン・フェアリーが来た!!」 と大喜びの夫。 大ウケで、いたずら大成功♪




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2016/10/03

2つの 「ジュピター」

さわやかな秋晴れの日曜日、約3か月ぶりのコンサート出演でした。

今回のテーマは Planetary Legends ということで、グスターヴ・ホルスト Gustav Holst 作曲の、組曲 「惑星 The Planets より 「木星~歓喜をもたらすもの Jupiter, the Bringer of Jollity で華々しくスタート♪

この曲は、3年前にも演奏したことがあります。  結構忘れてしまっていたけれど・・・
その時のブログ記事にかなり詳しく書きましたので、そちらもぜひご覧ください。


木星の大赤斑は、地球の2、3個分の大きさがあるそう。 大きな目に見つめられているようで、ゾクッとします。


次は、モーツァルトの最後のシンフォニーとなってしまった、交響曲第41番 ハ短調 「ジュピター」 を演奏。
亡くなる3年前 (1788年) の夏に、「三大交響曲」 と呼ばれる、性格の全く違う第39番から第41番までを一気に書き上げたというのですから、彼の天才ぶりに改めて驚かされます。

きっと、彼の頭の中では細部に至るまで完全に出来上がっていて、それをただ書き写しただけだったのでしょう。
もしモーツァルトがもっと長生きしていたら・・・と思うと残念ですが、短い人生だったからこそ才能が凝縮されていたのかもしれません。

「ジュピター」 は、雄大さと壮麗さに満ちたこの交響曲に与えられたニックネームで、ローマ神話の最高神 Jupiter (ユピテル) にちなんでつけられたそうです。 (ギリシア神話のゼウス Zeus に相当する。)


力強い第1楽章、優雅な第3楽章、快活な第4楽章、どれも魅力的♪
でも今回、指揮者が特にこだわったのは、第2楽章アンダンテ・カンタービレでした。

弦楽器は最初から最後まで弱音器を使用し、繊細で気品のある音を求められています。
とてもゆっくりのテンポですので、丁寧に弾かないとその分アラも目立つということ・・・神経を使います。

第4楽章のフーガは緻密な素晴らしい構成で、聴いていると天にも昇るような心地です。
でも、もし入る所を間違えたら一気に崩壊しますので、どのパートも責任重大。。。

このフーガ、きっと後に 「俺もいつか、これ以上のものを作ってみせるぜ!」 とベートーヴェンを奮起させ、その通りになったのだと想像します。

・・・というか、モーツァルトも、対位法の大家J. S. バッハの曲をかなり研究しています。
やはり、音楽の父と呼ばれるバッハの影響力はすさまじいのです。
(モーツァルトは、大バッハの息子の1人であるヨハン・クリスティアン・バッハとも直につながりがあったそう!)

こんな曲です。



休憩後は、若き有望なピアニスト Gareth Cordery さんをお迎えして、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調」 を演奏。


それはもう、魅力的なピアノ演奏だったわ~ ♥♥♥
終わった後は、観客のどなたも迷うことなく、さっさと立ち上がってのスタンディングオベーションでした。

バックステージに、彼の分厚いピアノ楽譜がさり気なく置いてあったので、ちらっとのぞき見しちゃった。
(ステージ上では、もちろん暗譜でしたが。)

ただでさえ、非常に細かくて速いフレーズやオクターブの連打が多い難曲・・・
そこに書き込みがいっぱいで、黒々としていました。

あまりにも有名すぎ、大衆ウケする要素満載なので、いわゆる 「クラシック通」 の中には、この曲を少々バカにする人もいるそう。
いいじゃないの・・・私は平凡な大衆の1人なので、この曲大好きですけれどねっ♪

第2、第3楽章は今まであまり馴染みがありませんでしたが、牧歌的なメロディー、モーツァルトなどとは明らかに違うモダンなフレーズ、ウクライナ民謡に基づいた生き生きとしたリズムなど、変化に富んでいて楽しいです。

YouTube の動画も載せていますので、9月の記事も、よかったらお読みください。


盛大な拍手の後には、アンコールとしてベートーヴェンピアノソナタ 「悲愴」第2楽章が始まり、皆さんまたうっとり・・・
この曲は、若い頃からの私のお気に入りのひとつです。



コンサート終了後は、ソリストに握手してもらっちゃった。
あの完璧な素晴らしい演奏を聴かせてくれた手! そのぬくもりを直に感じることができて、嬉しかったです♪

芸術の秋は忙しい。。。 ほっとする暇もなく、また11月のコンサートに向けて練習開始!!


★10月2日のコンサートのプログラム★

     The Planets: Jupiter, the Bringer of Jollity 「惑星」 より 「木星~歓喜をもたらすもの」
       (Gustav Holst)
     Symphony No.41 in C Major, K. 551, "Jupiter" 交響曲第41番 ハ長調 「ジュピター」
       (Wolfgang Amadeus Mozart)
       1. Allegro vivace
       2. Andante cantabile
       3. Menuetto. Allegretto
       4. Molto Allegro
       
        INTERMISSION

     Piano Concerto No. 1 in B-flat minor ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 
       (Peter Ilyich Tchaikovsky)
       1. Allegro non troppo e molto maestoso
       2. Andantino semplice
       3. Allegro con fuoco


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