2025/08/14

フィンランドの作曲家、パルムグレンの曲に挑戦中

久しぶりに、ピアノの話題です。
 「北欧のショパン」と呼ばれるノルウェーの作曲家、グリーグ (1843-1907) の「叙情小曲集」を、約1年半かけて楽しみながら全曲弾き終えました♪

次は何に挑戦しようかな~と選んだのは・・・
やはり北欧(フィンランド)の作曲家、パルムグレン Selim Palmgren (1878-1951) の「ピアノ名曲集」です。


娘のピアノの先生が、ピアニストの館野泉さんの大ファンだったので、先生おすすめのCDを買ったことがあります。
それに入っていた、本当に雪の降る情景が目に見えるような「粉雪」という曲に惹かれたのが、パルムグレンとの最初の出会いでした。
それまで全く聞いたことのなかった作曲家です。

さっそく楽譜を買って練習。(娘ではなく、私が・・・)
この曲だけは弾けるようになったものの、残りは今までそのまま放ってありました。

でも最近、グリーグシベリウス (1865-1957) など北欧の作曲家の音楽が結構好みだということに気付き、パルムグレンの他の曲にも挑戦してみることに・・・

館野泉さんが編集したこの名曲集、最初に「三つの夜想的情景」という三部作が載っています。

第1曲の「星はまたたく」「星は瞬く」というタイトルになっていることもあり)にチャレンジしたのは、ちょうど父の命日でした。
キラキラと透明な高音が並ぶ愛らしい曲は、心に染み入る清らかなメロディーで、天上の父からの贈り物のように感じました。

フラットが5つの変ニ長調、ピアノで弾くのに一番好きな調です。
ショパン「雨だれ」「子犬のワルツ」リスト「慰め(コンソレーション)」「ため息」ドビュッシー「月の光」もこの調♪
「月」つながりで、ベートーヴェン「月光」の第2楽章も変ニ長調なのです。
なぜだかこの調には、心が洗われるような澄み切った美しさを感じるのが不思議・・・

「星はまたたく」という曲は、たったの2ページでテンポもゆっくり。
すぐに弾けて、すっかり良い気分になっていたのですが、第2曲目に苦難が待ち受けていました!
「夜の歌」という曲で、何だかおどろおどろしい雰囲気で始まります。
最初はまあまあでしたが、第1ページの最後の段の譜読みの難しさったら。。。
(そう言えば一番最初に出会った「粉雪」も、真中部分の譜読みに手こずったっけ)

右手は4つの音を同時に押さえる和音が続くのですが、個別にフラットがついたりナチュラルがついたりで、なんじゃこれ?の世界です。
これは、何度も弾いて体で覚えなくてはいけなそう。

別にレッスン受けているわけじゃないし、この曲は飛ばしてしまおうかな~と怠け心も芽生えたのですが、YouTubeで音源を確かめたら、独特の世界観がとても魅力的で捨て難い!
気を取り直して練習を続け、だいぶまともに弾けるようになってきました。

「夜の歌」は気長に攻めていくことにし、並行して第3曲の「曙」へ。
これがまた、神秘的な魅力にあふれる曲♪
後半のハープのようなアルペジオ、何だかモダンな音使いで素敵です。
3曲続けて完璧に弾けるようになるまで、頑張りますよ~

その次の「5月の夜」、そしてそれに続く「とんぼ」まで挑戦しました。
まあ、どれも名曲揃いだこと!!

私の住むミネソタにはスカンジナヴィア系の人が多く住み、気候も似ているとのこと。
私が北欧の音楽に心惹かれるのは、ここで慣れ親しみ愛するようになった美しい自然の情景が、曲の中にちらちらと見えるからなのかな。


それでは、館野泉さんの演奏で「三つの夜想的情景」をどうぞ♪



恐ろしく季節外れですが、どうせなので「粉雪」もぜひ聴いてみてくださいね。
しんしんと降り続ける粉雪が目に浮かび、少しは涼しくなるかもよ。

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