2022/11/16

寿司とカワウソと、ノリノリのジャズ

前回のブログ記事で予想していた通り、先週は木曜にいきなり  到来!!
吹雪だと脅かされていたものの、そこまではひどくなくて良かったですけれどね。

でも、午前中に降った雨が気温の下降と共に凍ってしまい、その上に雪が積もって道路が危険な状態になりました。
ですから、日曜のコンサートのための木曜夜のリハーサルは、「命をかけてまで来ないように」ということでキャンセル。
道路事情が悪くて、隣りの州からのサックスソリストは前日土曜のお昼まで来られないとのことでした。

通常なら、午前中にリハーサルがある土曜日。
終わってから気の合う仲間とお寿司を食べるのが楽しみなのですが、今回はソリストの到着に合わせて、リハーサルが午後に変更になってしまいました。
どうする?とみんなに聞いたら、始まる前に行こう♪と前向きな意見が(笑)
いいね~
ちょっと気ぜわしかったけれど、4人でタイ人経営の寿司&ラーメンレストランに集合!

お箸の持ち方も教えて、友人もだんだん上手になってきました。
ミネソタのこんな田舎町で寿司が食べられるのは、本当に有難い・・・
ほとんどの方はアメリカ式のロール寿司をオーダーしますが、実は握りちらしもあるのよ~


スタッフも皆さんタイ人で、フレンドリーで感じの良い方たち♪
パンデミック中はテイクアウトのみでしたけれど、去年の夏頃からまた店内での飲食ができるようになり、店が繁盛しているのを見るのが嬉しいです。


コンサート当日の日曜は、かなり寒くなりました。
朝起きた時に、家の前の湖が凍り始めたのを発見!
カワウソ otter が2匹氷の上に寝そべっていて、時々湖にもぐって魚を食べている様子が可愛い💛



鹿のハンティングシーズン真最中で狩りに出かけている人が多く、コンサートの客入りが心配でしたけれど、お天気も悪くなくて大勢の方がいらしてくださいました。

11月11日は Veteran's Day(退役軍人の日)という祝日でした。
ですから、退役軍人の方は入場無料というサービスもあり。
彼らの功績を称えて、コンサートのオープニングはアメリカ国歌です。
名物おじいちゃん(?)が飛び入りで歌い、すごい声量なので地響きがしていました(汗;)

次は、ニューヨーク在住の作曲家 Eric Ewazen 氏の、サックスコンチェルト
前回10月のコンサートでも、彼の別の作品を演奏したばかりです。
現代音楽にありがちな訳のわからない曲とは違って、エネルギッシュで温かみもあり、第3楽章は踊り出したくなるようなリズム!
第2楽章はちょっと切ないメロディーで、子供の頃のピュアな感情を思い起させるような・・・




後半は、アメリカのジャズ界に偉大な功績を残した作曲家、Duke Ellington デューク・エリントンの曲です。
コンサートで演奏する曲のほとんどは、YouTube で聴くことができる有難い時代ですが、これは同じアレンジのものを誰も見つけられず、みんな困ってしまいました。

渡された楽譜で自分のパートは練習したものの、他の楽器が何をやっているのか全く不明・・・
初リハーサルの時に、やっと全貌がわかったという状態でした。

指揮者とパーカッション、管楽器がしっかりリードしてくれ、うまくまとまって良かった!
いつものオーケストラのメンバーの演奏なのに、今回はビッグバンドみたいでご機嫌だったな~♪

  (別アレンジ)




デューク・エリントンスウィングしまくったため、アメリカ国歌もそのノリで演奏したくなっちゃったほどです。
多分ほとんどの団員は、主にクラシック音楽を学んできていると思いますが、ジャズの曲を与えられても全く困らないのは、さすがアメリカ人と感心しました!
さては、生まれつきDNAにスウィングのリズムが組み込まれているな?

私もジャズは大好きでよく聴くし、学生の頃から演奏もしてきたので、皆さんの足を引っ張らずにすんで良かった~
コンサートを聴きに来てくれた義妹は、実はジャズはそれほど好みでないそうですけれど、今回はとても楽しくて、ホールが華やかで生き生きした音に満たされている様子に感激したと、嬉しい言葉をかけてくれました。

お次は、12月初めにクリスマスコンサートが控えています。
来週は自宅でサンクスギビングの集まりもあり、バタバタと過ぎていく毎日です。
それでも、普通の暮らしが戻ってきたことに感謝しなくてはね♪


♪11月13日のコンサートプログラム♪

     Classical Concerto for Tenor Saxophone (Eric Ewazen)
       Ⅰ. Allegro energico
       Ⅱ. Andante appassionato con rubato
       Ⅲ. Lento con rubato - Allegro vivace

           Intermission
       
     Black, Brown and Beige: Suite (Duke Ellington)
       Ⅰ. Working Song
       Ⅱ. Come Sunday
       Ⅲ. Light
       Ⅳ. Last of Penthouse
       Ⅴ. Finale

     A Medley for Orchestra: Duke Ellington!  (Edward Kennedy, arr. Calvin Custer)
       Don't Get Around Much, Do Nothin' Til You Hear from Me, 
       Sophisticated Lady, It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)

2 件のコメント :

  1. 握り寿司 ちらし寿司 25年前のBemidjiでは、考えられないですね。
    サンジルシ醤油NJ工場のたまり醤油と森永乳業の充填豆腐が手に入っただけで、さらに田舎のFosstonから考えると感激したことを思い出します。

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    1. 小林さん、

      寿司が食べられるとは、本当に夢のようです。
      保存期間が異様に長いMori-Nuの充填豆腐は、今でも売っています。
      値段は高いですが、普通の豆腐も簡単に手に入るようになって有難いです。
      私が初めてミネソタを訪れたのは、もう40年も前のこと・・・何もなかったその頃に比べると、今では多くの日本の食品がスーパーの棚にも並ぶようになり、こんな田舎町でも食生活がずい分豊かになりました♪

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