今回のメインであるフルートコンチェルトは、アメリカの作曲家クリストファー・ラウズ Christopher Rouse の、バリバリの現代音楽です。
最初に YouTube で聴いた時には、頭の中が?????状態でした。
この動画のソリストが、私たちの本番で吹いてくれるのだそうです。 へえ、すごいな~
どこか尺八の音を思わせるような、ゆったりとした第1楽章の後、第2楽章はいきなり脳みそがかき回されるようなカオス状態・・・
私が弾くファーストヴァイオリンの楽譜は、こんなです。 ピアノで音取っても、わけわからない!
けれども第3楽章の途中からオーケストラだけのテーマが登場し、鳥肌が立つほどの壮大さです。
フルートのソロが入ると、やがてそれも波打ち際の砂の城のように崩れ去り、混沌状態に戻ってしまうのですが。
・・・そしてしばらくすると、どこからかまたあのテーマが!
第4楽章はまたしてもカオス・・・でも、フルートソロに加えて他のフルート3本との掛け合いがとてもスリリングで、めちゃくちゃかっこいいこと!
どのパートもちゃんと数えていないと、絶対落っこちるよ~ 誰か1人が落ちたら、全体が崩壊しそうな気配です。
そして最後の第5楽章で、私は天国に行っちゃいました。
それまでの苦労が報われるような、この世のものとは思えない美しさ♪
第5楽章だけの抜粋の動画は、こちら・・・
この曲の楽譜を渡された時も、何てつまらない・・・と最初は思ってしまったわ。
慣れ親しんだベートーヴェンやドヴォルザークなどの、調和のとれた響き、口ずさむことのできる美しいメロディーが、無性に恋しくなりました。
けれども不思議なもので、何度も何度も聴いて、何とか音をちゃんと追えるようになってくると、この未知の領域の音楽に、魅力を感じるようになってきました。
他の団員も、こんなの本当にやれるのかいな?と懐疑的でしたが、今日初めて合わせてみたら、
うん、なかなかいい感じ・・・
指揮者の力量に負うところも大いにありますが、皆さんの努力もすばらしいです。
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