2025/08/26

プレスリーが町にやってきた!

急に肌寒いほどになった先週の土曜日、町のコンサート会場は熱気に包まれました。
エルヴィス・プレスリー Elvis Presley に扮した歌手 Anthony Shore さん&彼のバンドと、私たちのオーケストラの、ジョイントコンサートがあったのです。


前売り券は記録的な枚数が売れたそうで、会場いっぱいのお客様!
中には、プレスリーを真似た衣装で来てくださった方もいらっしゃいました。
私たちも、いつもの黒のフォーマルではなくカラフルなシャツでとのリクエストを受け、気分も上がった感じ。
すごい声援で、正にロックコンサートのノリでした♪

去年のサマーコンサートで演奏したプリンスティナ・ターナーの曲に続き、今年もコントラバス担当の団員が、全曲をオーケストラ用に編曲してくれたのです。
休憩なしで1時間半近くのコンサートで、プログラムの途中にバンドだけの演奏も数曲入りました。

前日夜と当日朝の2回のリハーサルに続いて、コンサート本番。
よく声が枯れないものだと感心してしまいます。

実は、前日夜の初リハーサルで私がコンサート会場に入る時、さっとドアを押さえてくれたのがエルヴィスさまでした!
その時に彼のほうから自己紹介し、笑顔で握手してくれたのです。
おばさんの心を即座に鷲づかみにするのが、何てお上手なのでしょう♪

コンサート本番でも、途中でステージの下に降りた彼が、首に巻いたスカーフをお客様にプレゼントするコーナーがありました。
次から次へとスカーフを巻いては、それをお客様の首に巻いてあげて、ハグまでしてくれちゃいます。
おばさま方のお目目がハートマークになっているのが、ステージの上からもわかりました。
(スカーフ、私も欲しかったな~)

衣装はもちろん期待通りのセクシーなもの。彼がステージに登場すると、大歓声の嵐でした!


エルヴィス・プレスリーが実際に人気絶頂だった頃は、私はまだ若すぎて全然興味なかったけれど、練習のために YouTube で彼の動画を観ると、多くの人が夢中になったのは当然だなと思います。
(かなりの批判も受けていたようですが・・・)



Anthony さんのエルヴィスは、途中でお色直し(笑)もありました。
これも胸がはだけて、またまた期待通り。
演奏中に、どこを見ているのだと怒られそうですが・・・


本日の歌手 Anthony さんがプレスリーに夢中になったのは、何と3歳の時だったそうです。
お父様が持っていらしたカセットテープを聴いてすっかり心を奪われたのが、この "My Boy" という曲だったそう。


既にその時に、「大きくなったら僕はエルヴィスになる!」と決めたそうで、子供の頃から練習を重ね、16歳で既にプロとして活動を始めたとのこと。
元々は英国出身で今はミネアポリス在住だそうですが、ミネソタ州だけでなく、アメリカの他の州やヨーロッパでも演奏活動を精力的に行っているそうです。

バックバンドの方々も皆さんとてもフレンドリーで、リハーサルの合間に私たちとも雑談してくれました。
こちらのオーケストラは、クラシックの名曲だけでなく、このように色々なジャンルの曲を演奏できるのが本当に楽しいです♪

エルヴィス・プレスリーは「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれ、ビートルズなど後のミュージシャンたちにも多大な影響を与えました。
あまり良くは知らなかった彼の曲を、今回たくさん覚えたのが大きな収穫でした。
彼が42歳の若さで亡くなってしまったのは、とても残念なことです。


★8月23日のコンサートのプログラム★

     Opener (Thus Spoke Zarathustra) - C. C. Rider  
     Kentucky Rain  Eddie Rabbit and Dick Heard
     68 Comeback Medley: Heartbreak Hotel, Hound Dog, All shook Up
      Axton, Durden, Lieber, Stoller, Blackwall and Presley 
     Suspicious Minds  Mark James
     My Way (Comme d'habitude)  Jacquens Revaus and Paul Anka
     My Boy  Jean-Pierre Bourtayre and Claude François
     I can't Help (Falling in Love with You)
      Hugo Peretti, Luigi Creatore and George David Weiss
     If I Can Dream (Inspired by a speech of Martin Luther King, Jr.)  Walter Earl Brown
     An American Trilogy: Dixie, Battle of the Republic, All My Trials  

2025/08/14

フィンランドの作曲家、パルムグレンの曲に挑戦中

久しぶりに、ピアノの話題です。
 「北欧のショパン」と呼ばれるノルウェーの作曲家、グリーグ (1843-1907) の「叙情小曲集」を、約1年半かけて楽しみながら全曲弾き終えました♪

次は何に挑戦しようかな~と選んだのは・・・
やはり北欧(フィンランド)の作曲家、パルムグレン Selim Palmgren (1878-1951) の「ピアノ名曲集」です。


娘のピアノの先生が、ピアニストの館野泉さんの大ファンだったので、先生おすすめのCDを買ったことがあります。
それに入っていた、本当に雪の降る情景が目に見えるような「粉雪」という曲に惹かれたのが、パルムグレンとの最初の出会いでした。
それまで全く聞いたことのなかった作曲家です。

さっそく楽譜を買って練習。(娘ではなく、私が・・・)
この曲だけは弾けるようになったものの、残りは今までそのまま放ってありました。

でも最近、グリーグシベリウス (1865-1957) など北欧の作曲家の音楽が結構好みだということに気付き、パルムグレンの他の曲にも挑戦してみることに・・・

館野泉さんが編集したこの名曲集、最初に「三つの夜想的情景」という三部作が載っています。

第1曲の「星はまたたく」「星は瞬く」というタイトルになっていることもあり)にチャレンジしたのは、ちょうど父の命日でした。
キラキラと透明な高音が並ぶ愛らしい曲は、心に染み入る清らかなメロディーで、天上の父からの贈り物のように感じました。

フラットが5つの変ニ長調、ピアノで弾くのに一番好きな調です。
ショパン「雨だれ」「子犬のワルツ」リスト「慰め(コンソレーション)」「ため息」ドビュッシー「月の光」もこの調♪
「月」つながりで、ベートーヴェン「月光」の第2楽章も変ニ長調なのです。
なぜだかこの調には、心が洗われるような澄み切った美しさを感じるのが不思議・・・

「星はまたたく」という曲は、たったの2ページでテンポもゆっくり。
すぐに弾けて、すっかり良い気分になっていたのですが、第2曲目に苦難が待ち受けていました!
「夜の歌」という曲で、何だかおどろおどろしい雰囲気で始まります。
最初はまあまあでしたが、第1ページの最後の段の譜読みの難しさったら。。。
(そう言えば一番最初に出会った「粉雪」も、真中部分の譜読みに手こずったっけ)

右手は4つの音を同時に押さえる和音が続くのですが、個別にフラットがついたりナチュラルがついたりで、なんじゃこれ?の世界です。
これは、何度も弾いて体で覚えなくてはいけなそう。

別にレッスン受けているわけじゃないし、この曲は飛ばしてしまおうかな~と怠け心も芽生えたのですが、YouTubeで音源を確かめたら、独特の世界観がとても魅力的で捨て難い!
気を取り直して練習を続け、だいぶまともに弾けるようになってきました。

「夜の歌」は気長に攻めていくことにし、並行して第3曲の「曙」へ。
これがまた、神秘的な魅力にあふれる曲♪
後半のハープのようなアルペジオ、何だかモダンな音使いで素敵です。
3曲続けて完璧に弾けるようになるまで、頑張りますよ~

その次の「5月の夜」、そしてそれに続く「とんぼ」まで挑戦しました。
まあ、どれも名曲揃いだこと!!

私の住むミネソタにはスカンジナヴィア系の人が多く住み、気候も似ているとのこと。
私が北欧の音楽に心惹かれるのは、ここで慣れ親しみ愛するようになった美しい自然の情景が、曲の中にちらちらと見えるからなのかな。


それでは、館野泉さんの演奏で「三つの夜想的情景」をどうぞ♪



恐ろしく季節外れですが、どうせなので「粉雪」もぜひ聴いてみてくださいね。
しんしんと降り続ける粉雪が目に浮かび、少しは涼しくなるかもよ。

2025/08/06

ゼラチン不要!グラスでレアチーズケーキ / ネコの糖尿病

昨日は我が家のネコ、キキの14歳の誕生日でした。
生後3ヶ月位の頃に動物愛護協会からお迎えして以来、いつも私たちのそばに寄り添ってきた、かけがえのない存在です。

お祝いに、久しぶりにチーズケーキを作ることにしました。(ネコは食べないけど・・・)

以前ご紹介した オーブン不要、ちゃちゃっとできるレモン・チーズケーキ によく似ていますが、今回はヨーグルトではなく生クリームを使って。
底には、前回同様グラハムクラッカーの台を敷きました。
クラッカーを砕いて溶かしバターと混ぜるだけなので、とても簡単です。


キキは、「なんじゃこれは?」という顔で見ていましたが、人間の食べ物には今まで一度も手を付けたことはありません。


上に乗せたフルーツで、肉球を表してみました(笑)
ミントの葉を乗せたりしたら、さらにおしゃれになると思います。
レシピは、最後に載せますね♪


さて、14歳になったキキのことですが・・・

人間でいうと72歳位だそうで、私の年齢をいつの間にか越してしまいました。
眠っていることが多くなり、高い場所に飛び乗ることもできなくなっています。

今までネコを飼ったことがなかったので比べようがありませんでしたが、前に耳のトラブルで獣医に連れて行ったら、耳がとても小さいと驚かれました。
そのせいか、炎症を起こしやすくて詰まりやすいみたい。
両耳とも痒そうにしていることが多く、獣医でいただいた薬をずっと使っています。

そして最近は、やたらと水を飲むようになり、おしっこの回数が増えました。
もしかして、腎臓にドラブルがあるのかな?
一昨日そのことで獣医に連れて行き、血液検査をしてもらいました。

昨日電話をいただき、検査の結果、糖尿病だということがわかったのです。
ありゃりゃ、めでたい誕生日に病名告知となってしまった!

インスリンの投与という選択もありますが、その前にまずキャットフードを変更して、食事管理で血糖値を下げる努力をしてみようということになりました。
フードの量も、厳格に守らなくてはいけません。

さて、どうなることやら・・・
今まで、ちゅ~る(アメリカのスーパーでも買えます♪)などのおやつも時々あげていましたが、それもお預けだなあ。
ちゅ~るを食べる姿が可愛らしくて、その姿を眺めているのが大好きだったのですが。。。


ちゅ~るのパクリも、色々と売っています。
アメリカのネコちゃんたちにも、大人気のようですね。



それでは、レアチーズケーキレシピです。
オーブンも不要、ゼラチンを溶かす手間もなく、とても簡単!
口どけが良くて、うっとりする美味しさです。

糖尿病のネコに合わせて、砂糖は控えめにしました(しつこく言いますが、ネコは食べないけど・・・)
私たちも甘いものを食べすぎないよう、気を付けなくてはね。


グラスでレアチーズケーキ (4人分)

材料
  グラハムクラッカー 3枚(48g)
  バター 大さじ2
  クリームチーズ 150g
  砂糖 40g
  生クリーム 200cc
  バニラエクストラクト 小さじ1/2
  レモン汁 大さじ2

作り方
  1)ボウルにバターを入れ、レンジで溶かす。
  2)クラッカーをビニール袋に入れてめん棒で細かく砕き、1)に混ぜ入れる。
  3)2)をガラス容器の底に広げる(あまり押し付けなくて良い)
  4)ボウルにクリームチーズを入れ、レンジに短時間かけて柔らかくする。
  5)砂糖、バニラ、レモン汁を加えて泡立て器でなめらかにする。
  6)別のボウルで生クリームを7分立てに泡立てる。
  7)クリームチーズのボウルに、泡立てた生クリームを少しずつ混ぜ合わせる。
  8)ガラス容器のクラッカーの上に、スプーンで7)を乗せる。
    (星口金をつけた絞り袋を使うと、さらに美しい)
  9)冷蔵庫で30分以上冷やし、上にフルーツやミントの葉を飾る。