先週後半から週末にかけて、お付き合いの予定がぎっしりでした。
でも、金曜の夜に泊まりに来る予定だった方から急にキャンセルの連絡があり、ありゃりゃ~という気分でくつろいでいたところ・・・
夜8時頃に、トントントンとドアをノックする音。(家にはインターホンがない)
窓からチェックすると、図体のデカいおっさんが中の様子ををうかがっていました。
この人は夫の幼なじみ(悪友?)で、数年に一度、なぜかいつもアポなしで突然やって来るのです。
私たちだって留守にすることも多いのに、彼が現れる時には百発百中在宅なのが不思議・・・
「ああよかった、今日もいてくれた!」と嬉しそうに言った後、「実は紹介したい人がいる」とのこと。
まだ車の中で待っていたひとりの女性を呼んでから、一緒に家に入ってきました。
お名前と共に紹介してくれた後、「僕のフィアンセです♪」とにっこり!!
私も30年以上前から知っているこの友人、レビー小体型認知症を患った奥様の自宅介護を、10年も続けていました。
2年程前に奥様を亡くされてからは、ひとり暮らし。でも、寂しくなってしまったようです。
フィアンセさんも、ご主人と死別なさったとのこと。
二人とも70代ですが実年齢より若々しく見え、少年少女のように恋を楽しんでいる様子で微笑ましいこと!
彼の話によれば、奥様は最後の数年は全く言葉を発すことはなかったそう。
でも、亡くなる1週間前に突然はっきりした声で "Let me go."(もう私を行かせて)と彼に告げたのですって。
奥様はすでに飲み込む力もなくなってきて、彼がスポイドで流動食を何とか与えていた最中だったとのことです。
最後の力を振り絞って、ご自分の意思を伝えたのでしょうか。
それからは食事を一切受け付けなくなり、亡くなる前の晩には彼の名を2回呼んだそう。
きっと愛情と感謝の気持ちを伝え、お別れを言いたかったのだろうと、聞いていて涙が出ました。
"Let me go. " は、「これまでありがとう。もうあなたを自由にします」という意味だったと私は解釈し、彼にもそう伝えました。
もし自分が奥様の立場だったら、やはりそのように言いたかったと思います。
周囲のアメリカ人を見ると、シニア世代でも恋愛意欲がお盛んで驚いてしまいます。
パートナーと離婚あるいは死別後にも、友だちの紹介やいわゆる「出会い系サイト」さえ利用して、生き生きと恋を楽しんでいる方がいっぱい。
「老いらくの恋」に対しては、日本人よりアメリカ人のほうがずっと積極的だし、周囲の人々も寛容な視線で見守ることが多いかな。
と言っても、子供や兄弟にとってはやはり複雑な気持ちかもしれませんね。
実際に結婚となると、財産問題などでひと悶着の心配もありますし・・・
それでも人を愛することは貴く、人生を輝かせてくれます。
私たちとしては、お幸せにね~と彼らを応援したいです。
翌日の土曜日は、お泊りガールズナイト。
女性ばかりのグループで、カクテルを飲みながらこの話をしたところ、「もし夫に先立たれたら、私も素敵な人と知り合ってまた恋をしたい」と即答した人がいました!
夫婦仲が悪いわけではなく、逆にすこぶる良好で愚痴など聞いたことがありません。
ご主人がいなくなってしまったら、寂しくてひとりではいられないので・・・とのことでした。
私は・・・・・・多分、その可能性はゼロです。
誰か別の人と一からやり直すなんて、ときめきより先に面倒臭いと感じちゃうだろうな(笑)
ただし逆の場合、私よりは寂しがり屋の傾向がある夫がもし誰か他の女性を好きになっても、「うらめしや~」と化けて出てくることはないでしょう。
それにしても友人くん、立派なスマホをお持ちなのですから、アポなし突撃で深夜過ぎまで居座るのは、もうやめてくださいね(大汗;)
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2011年夏、第二の人生を夫の故郷アメリカ・ミネソタ (Minnesota) 州
北部にある小さな町の湖畔の家で始めました。
コミュニティオーケストラのお仲間に入れていただき、
アラフォーで始めたヴァイオリンを時々弾いています。
大好きなお菓子作りやイベントごとのパーティーと料理、豊かな
自然の様子など。
子供のようにワクワクした気持ちで楽しむ田舎暮らしの日々を、
ブログに綴ります♪
テーマが絞り切れず、話題があちこち飛びますが、どうぞお付き合い
ください。
分かります~。夫の両親も離婚後二人とも結構すぐにパートナーを見つけたようで、そのパートナーに先立たれたあとも、かなりすぐにまた別の人と出会ってます。それを結構まわりは普通に見守ってましたし。私はいい意味で"すごっ"と、はじめはびっくりしましたが。。。アメリカはパートナー文化で、社交はパートナーと一緒に出席、というのがあるので、よけい寂しさを感じるのかもしれませんね~。
返信削除Reiko さん、
削除あら~、そうだったのですか!?
アメリカ人のそちらの方面での前向きな姿勢には、本当に感心してしまいますね。
ご本人が幸せなのが一番ですから、周りでもとやかく言いません。
年を取っても子供や孫とは同居することは稀、そして基本がパートナー文化。
ひとりになってしまった時に寂しさを埋めるのは、やはり異性なのでしょう。
でも未亡人同士で仲良しグループを作って、年中集まっているケースもあるようですよ。
Sakuraさんは1人暮らしをなさったことがないかもしれませんが、私は数十年間1人暮らしをしています。職業上この10数年間毎日ほとんど人と会わず暮らしています。つまり人生の約3分の2を1人で暮らしています。元々、1人でいることが好きなのですが。日本でも3組か4組に1組が離婚する時代です。バツ1どころかバツ2もたくさんいるでしょう。相手がどんなに良い人でも人間は1人でいるのが一番楽なのだと思います。
返信削除匿名さん、
削除実は私も、1人でいることには「寂しさ」より「自由」を感じるタイプです。
ずっと誰とも話をしないことに耐えられない人も多いですが、私はネコがいれば大丈夫(笑)
集中して仕事がはかどるのは、何と言っても1人の時ですよね。
でも誰かと共に時間を過ごし、時には不愉快な思いをしながらも、そこからしか学べないことも多いのだろうなと思っています。
本当は静かな時間を過ごすのが好きなのに、やたらと大勢で集まりたがる家に嫁いだのも、きっと何かの因縁なのでしょう。
Sakuraさんに直接関係ないかもしれませんが、国が入管管理庁の設置を検討しているとか。ご子息が日本にいらっしゃいますよね。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00000012-jij-pol
削除匿名さん、
削除入管管理局がアップグレードという感じでしょうか。
それだけ外国人労働者が増加しているのですね。
ありがとうございます、息子に知らせておきます。