2012/10/25

日本領事館の出張サービス

23、24日とミネアポリスに行ってきました。
日本領事館の出張サービスがあったためです。


話は、5月に父が亡くなった時に戻ります。
不動産や父名義の銀行預金を母が相続するためには、「遺産分割協議書」という書類を提出しなければなりません。

まずは、相続人が母、妹、私以外にいないことを確認。 (隠し子はいなかったようね♪)
妹と私は、一切の財産を母が相続することを承認。 そりゃもちろん、異議なしです。

普通は「遺産分割協議書」に相続人全員の住所、氏名を書き、それぞれの実印を押し、住民票印鑑証明書と共に提出します。

けれども今回の私のように、相続人の中に海外在住者がいると、手続きが大変!
住民票も印鑑証明書も、日本に住んでいないとゲットできませんから・・・

司法書士に相談したり、ネットで調べたりした結果、以下のようにしなければならないことがわかりました。

・海外在住者の氏名・実印を押す欄を空欄にしたままの「遺産分割協議書」を、日本から送ってもらう。
・日本領事館に行き、担当官の面前で自分の名前を記入し、実印の欄に拇印を押す。
・領事館から、これが本人の署名と拇印に間違いないということを証明する「サイン証明書」を受け取り、
 「遺産分割協議書」と共に日本に送り返す。

これが印鑑証明書の代わりになります。


そして住民票の代わりになるのは、日本領事館が発行してくれる「在留証明書」です。
「在留証明書」をいただくために必要なのは、

・有効な日本のパスポート
・グリーンカードなど米国での滞在資格を証する書類
・現住所に住んでいることが証明できるもの(現地の運転免許証、銀行のステイトメントなど)

日本領事館に在留届を提出済であることも条件です。 これはオンラインでもできます。
戸籍謄本も必要だと思っていましたが、それはいらないと言われました。


日本領事館は、州ごとにあるわけではありません。
シカゴにある日本領事館が、イリノイ、インディアナ、アイオワ、カンザス、ミネソタ、ミズーリ、ネブラスカ、ノースダコタ、サウスダコタ、ウィスコンシンの10州を管轄しているのですね。

ずい分広範囲だこと!
ミネソタは、その他大勢扱いってことね?

初めは、シカゴまで行かなきゃいけないの!?遠いよ・・・と憂鬱でしたが、年に2回位 各州への出張サービスがあることを聞いて、ほっとした次第です。
母は、それまで待つからゆっくりでいいと言ってくれました。


その出張サービスが、昨日ミネアポリスであったというわけです。

シカゴよりはずっと近いものの、ミネアポリスだって家からだと車で片道4時間半位かかります。
あっ、あれを忘れた!と思っても、取りに帰ることは不可能。

前もって領事館に電話し、必要な物をよ~く確かめました。
領事館のスタッフの方はとても感じが良く、丁寧に教えてくださいます。

出張サービスなので、全ての書類をシカゴに持ち帰り、後日郵送してくださるとのこと。
その場でのコピーは不可能。 パスポートの顔写真があるページ、グリーンカード、現住所が証明できるもののコピーも、自分で用意してきてくださいと言われました。

クレジットカードや小切手は使えないし、おつりも出ないので、手数料は現金かマネーオーダーでぴったりの額を用意することが必要。


私たちは前日にミネアポリスに行き、ついでに8月末に引越していった娘に会うことにしました。
アパートメントを初めて見せてもらったら、ちょっとレトロな建物ですが、天井が高くて窓も大きく、なかなかいい感じだわ!


娘が通っている大学院は、横断歩道を渡った向かい側。 1分で着くそうです。
構内も案内してもらい、その後で夕食を共にしました。

娘のリクエストで久しぶりのベトナム料理、おいしかった~
都会では、駐車のスペースをみつけるのもひと苦労・・・この感覚、忘れていました。


今日のランチは、これまた久々の生ラーメンだったので幸せ~♪
(安上がりな私たちです。。。)



領事館の出張サービスがあるホテルに行って泊り、朝一番でさっさと手続きをしてもらいました。

「在留証明書」と「遺産分割協議書」それぞれ4通。
「在留証明書」には、住所を英語と日本語の両方で書きこまなくてはならないので、疲れたわ。。。

何とか無事に提出できて、ほっ・・・


せっかくミネアポリスまで行ったので、久しぶりにモールオブアメリカにも行きたかったな。
でもアッシー君役の夫もお疲れの様子だったし、天気が悪くなるとのこと・・・さっさと帰ることにしました。

いつもは田舎道をトロトロ運転しているため、何車線もある道を時速70マイル(110キロちょい?)のスピードでビュンビュン走るのは、見ているだけでぞっとします。

夫は慣れているので運転そのものは危なげないですが、道がよくわからず激しく迷ったりしました。
(カーナビ、ついてない・・・)

もしミネアポリスに住んでいたら、私の場合、毎回命がけで運転だわ。。。
引きこもりになってしまいそうです。

田舎に帰ってきて、ものすごくほっとしている自分自身に気がついて、ちょっと驚いています。
だんだん交通量が減り、草原の広がる見慣れた風景へと変わるにつれ、ゆっくり息ができるようになってくるから不思議。

都会には都会の楽しみがありますが、私はどんどんアメリカの田舎暮らしになじんできているようです。

子供でもお年寄りでも、ひとりで電車やバスに乗ってどこにでも行ける東京での暮らしは、また話が別ですが。
ママチャリで近所に気軽にお買い物という生活も、何だか懐かしいな~

4 件のコメント :

  1. ミシガンだとデトロイト。けど、出張サービスも
    あるようです。手続きは大変ですね。
    神経がくったくたになります。でも、ご無事にすんで
    よかったですね。
    娘さんとの素敵なランチ。これもよかったですね。
    子供たちが自分の将来に向かって頑張る姿。
    大好きです。

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    1. みどりさん、

      この書類の提出、長いこと To do list の中で保留になっていたので、
      やっと終わってほっとしています。
      国際結婚での大変な面ですね、こういうのって・・・

      娘が頑張っている様子を見ることもできて、
      はるばる出かけた甲斐がありました。

      娘も無事に、日本のパスポートを更新。
      これについては、またブログに書きますね♪

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  2. こんばんは。

    私も都会の運転はにがてです.。となりに誰かいると安心してできますが、方がガチガチと固くなるんです。
    そちらは領事館の出張サービスがあるんですね...家の以前はそうでした,サンフランシスコから出かけてきたようです。今はデンバーに領事館ができたんです,,笑 便利ですね..と言っても家からは高速をドライブしないといけません。。。

    私は遺産相続破棄にサインしました..8年前です。。

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    1. ねこちゃんさん、

      日本に住んでいた時には、全くのペーパードライバー。
      おかげで、間違えて左側を走る心配はないですが・・・
      隣りに誰かいたとしても、固くなってしまいます。

      デンバーの領事館までは、車でどの位かかるのでしょう。
      泊りがけで来たと言ったら、
      領事館の方にびっくりされてしまいました。
      やっぱり家は、ド田舎なのだわと実感。。。



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