2018/03/26

女性万歳!

かなり緊張感を強いられた昨日のコンサートが終わって、ほっとしています。

今回は「女性万歳!」みたいなテーマでした。
私の所属するオーケストラ、実は指揮者もコンサートマスターも、実行委員会の会長もみんな女性で、男性団員を尻に敷いています(笑)
今回はさらに、女性作曲家の曲を取り上げ、チェロのソリストまでもが女性でした!

前半はメンデルスゾーンハイドンの典型的クラシック音楽で、まあ楽だったのですが、後半はやたらと集中力が必要な曲でへとへとになりました。。。
楽譜をいただいたのは2月のコンサートが終わった翌週でしたので、練習期間も限られていましたし。

ファーストヴァイオリン仲間のひとりは、楽譜を最初に開いた瞬間に「無理~」と思ってしばらく放置してしまった・・・と笑っていました。
聞いたこともない曲の時は、自宅練習に取りかかるのに勇気がいります。


後半の1曲目は、アメリカの作曲家ジェニファー・ヒグドン Jennifer Higdon「ブルーカテドラル Blue Cathedral
各楽器の様々な音色が美しい織物を共に織り上げていき、それが魂の奥深くを包み込むような、不思議な響きに魅了されます。


タイトルからして、スピリチュアルなものを感じますね。
作曲者自身による解説がプログラムに載っていましたが、Blue はすべての可能性が高揚する「空」の色だそう。
この曲が生まれる少し前に、若くして亡くなった弟さんの名も "Blue" だったそうです。

そして Cathedral(カテドラル)は、思考と成長、精神的表現の場所を象徴し、この世界と別のどこかを結ぶ出入口として存在するのだそう。
弟さんの死が、人生とは?音楽とは?魂が我々を運んでいく行先とは?と深く考えるきっかけになったようです。

クラリネットのメロディーが亡くなった弟さんを表し、フルートが姉である作曲者自身を表しているとのこと。
姉と弟の会話が美しく悲しく続き、最後にはクラリネットだけが残って昇天していくかのようです。

この曲は5/4拍子に所々4/4や3/4が出現し、ちゃんと数えていないと絶対迷子になります。
大体は覚えてしまいましたが、複雑な部分は楽譜とにらめっこで、目が血走りそうでした。
どこが1拍なのか線を引かないと訳がわからず、こんなふうに・・・


まるで空間に溶け込んでいくようなエンディング、管楽器の皆さんは、水を入れたグラスの縁を指でこすって音を出しました。
弦パートには、Chinese Reflex Bells の使用が指定されています。
球状で、手のひらで静かに転がすとチリンチリンと澄んだ音を立てるのです。
借りものなので、「もし失くしたら、ひとつ25ドル弁償!」と脅かされました・・・


本番中、チェロの誰かが床に落としちゃった!精神的世界に静かに浸るパートなのにな~
転がるボールを見て吹き出しそうになるのを必死でこらえていたのは、私だけではなかったと思います。。。

2000年の初演以来、アメリカではかなり人気のある曲で、頻繁に演奏されているそう。
日本ではどうなのかな?
この曲を演奏した初めての日本人だったら、ちょっと嬉しい♪


コンサートの最後は、ユダヤ系でオーストリア生まれのエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト (またはエリック・ウォルフガング・コーンゴールドと表記)Erich Wolfgang Korngold 作曲による「チェロ協奏曲ハ長調」でした。

コルンゴルトは、私の生まれた年に亡くなっています。
9ヶ月弱だけこの世でご一緒したのだな~と思うと、何だか感慨深いです。

彼はミドルネームがモーツァルトと同じ Wolfgang で、神童と噂されたそう。
アメリカに亡命して映画音楽を作曲するようになり、アカデミー賞を受賞しています。

このチェロ協奏曲も、音楽に関わる人たちの三角関係を描いた1946年の映画 "Deception"「愛憎の曲」)のサウンドトラックとして書かれ、後日手を加えたものだそうです。

映画の中でも、映画を離れての初演でも、ハリウッド弦楽四重奏団 Hollywood String Quartet で有名だった女性チェリスト、エレノア・アラー Eleanor Aller によって演奏されました。
彼女は、アメリカの名指揮者レナード・スラットキン Leonard Stlatkin (現在、デトロイト交響楽団の音楽監督)の母でもあります。

今回のコンサートでは、New York City Ballet Orchestra のメンバーの Hannah Holman さんが、情熱的なソロを聞かせてくださいました♪
日本にも、演奏ツアーに出かけたことがあるそうです!


銅鑼の音に誘導される重々しい出だし、燃え盛る火のようなチェロ、 テンポの速い不協和音で緊張感の漂うオーケストラだけの部分・・・
夢見るような美しいメロディーが現れたかと思うと、また胸をかきむしられる恋の炎のフレーズが!


でも、難しい掛け合いが完璧にうまくいって、私たちも心からの満足感を味わうことができました。
そして、客席からの割れるような拍手とスタンディングオベーション!
指揮者の絶大なるパワーと、ソリストと団員みんなの頑張りのおかげです。

4月はブラームスの2番とグリーグのピアノ協奏曲で、とても楽しみ~!


♪3月25日 コンサートのプログラム♪

     The Hebrides (Fingal's Cave), op. 26 フィンガルの洞窟 (Felix Mendelssohn)
     Song Without Words (for solo chello) 無言歌 (Mendelssohn)
     Concerto for Cello in D major, Hob.VIIb-2, op. 101 
      チェロ協奏曲第2番 (Franz Joseph Haydn)
       Ⅰ. Allegro moderato
       Ⅱ. Adagio
       Ⅲ. Rondo (Allegro)

           Intermission
     
     Blue Cathedral ブルーカテドラル (Jennifer Higdon)
     Cello Concerto in C major, op. 37 チェロ協奏曲ハ長調 (Erich Wolfgang Korngold)


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2018/03/19

セントパトリックスデーの新メニュー

ひな祭りと同じく、今年はアイルランドのお祭りセントパトリックスデー St. Patrick's Day も土曜日でした。
義妹夫婦と近所の友人夫婦を招き、我が家でお祝いを♪
全員リタイア組なので、曜日はあまり関係ないのですけれどね。

本当にアイルランドの血が混ざっているのは二人だけですが、「実は私のひいおばあちゃんもアイルランド人だったのよ~」と口から出まかせを・・・
数年前に聖ルシア祭に参加した時にも、「ひいおじいちゃんがスウェーデン人だった」の手を使って笑いを取ったっけ。
あまりやりすぎると、そのうちそっぽを向かれるようになるかもしれません。


今年も夫が、コーンビーフ corned beaf(アメリカのは、やたらとデカい塩漬けかたまり肉)、キャベツ、じゃがいもなどの根菜をど~んと料理してくれました。
これが定番メニューです。
まあ、ほとんどクロックポットにお任せなのですけれどね。


私はアイリッシュソーダブレッド(とても簡単!レシピこちら)と、フルーツサラダ担当。
フルーツサラダは、しつこくひな祭りの時と同じです(汗;)



友人が、アップルケーキを焼いてきてくれました。カスタードクリームは、ご主人作♪
甘さひかえめでおいしかったです!


お酒も、アイルランドのものがずら~り。
食前にはギネスビール (Guinness) をいただきました。
私たちはみんな好きですけれど、独特な色と味なので苦手な方も多いようです。



デザートと共にお出ししたコーヒーには、ベイリーズ Baileys を。
ドボドボと(笑)大量に入れていた方もいました。かなり甘いので私は少しだけ・・・


その後はアイリッシュウイスキー、ジェイムソン Jameson をオンザロックでちびちびと・・・
これがおいしいのよね~♪
この頃、甘いカクテルよりこういうお酒の方が断然好きです。大人になったかな?


セントパトリックスデーの夜は、こんな風になっちゃた人が多いかもね。



食事前のギネスのおつまみとしてお出しした新メニューが、なかなか好評でした!
特にセントパトリックスデーと関係があるわけではないのですが・・・
今年もメープルシロップ作りのシーズンが始まったのに、去年のが結構残っているのでね。


最近友人と町に出た時、銀行で待っている間に料理雑誌をパラパラと眺めていてみつけたものです。
この通りだったかどうかはビミョー?
一応、レシピを載せておきますね。(料理名も不明なので、適当に名付けました。)


ブリーチーズとピーカンのとろ~り焼き 

材料
  ブリーチーズ  1パック
  半割のピーカンナッツ  1/3カップ
  ドライクランベリー(オリジナルはチェリーだったような?)  1/3カップ
  メープルシロップ  1/4カップ
  ローズマリー  小さじ1/2

作り方
 1) オーブンは350°F(約180℃)で予熱。
 2) 耐熱容器にブリーチーズを丸ごと置いてオーブンに入れ、7分温める。
 3) ドライクランベリー、メープルシロップ、ローズマリー、塩こしょう少々を混ぜ合わせておく。
 4) ブリーチーズが温まったら、ピーカンナッツをチーズの周りと上に形よく並べる。
 5) 3) を上からかけ、オーブンに戻し、さらに7分温める。
 6) 好みで、上にクラックドブラックペッパー少々をふりかける。

クラッカーなどと共に、お熱いうちに召し上がれ♪


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2018/03/12

夏時間始まる / 寿司屋とラーメン屋が間もなく開店!?

外はまだこんなに雪が深くても・・・


Daylight Saving Time と呼ばれる夏時間(?)の始まりです。

日曜の午前2時に時刻が変わるので、土曜の夜寝る前に時計の針を1時間進めておきました。
時計を進めるのか遅らせるのか迷ったら、"Spring forward, fall back." 「前に跳ねて、後ろに転ぶ。」と思い出せば大丈夫。
spring (春、跳ねる) と fall (秋、転ぶ) が、掛詞(かけことば)になっているのがおもしろいです。

日の出の時間も遅くなりますが、日の入りは7:20頃になり、いつまでも明るくて何だか得した気分。
でも、しばらくはちょっと時差ボケのような感じかな?

ネコのキキは、「あれ?もうご飯の時間なの?」という顔をしています。
11月に Daylight Saving Time が終わる時には、「まだなの?早くしろ~」とうるさいですけれどね。

勝手に時間が変わる電子機器が増えたとはいえ、手動で動かさなくてはいけないものも多くて大変です。
壁掛け時計などはついでにほこりも払い、ガラス面もきれいに拭いてまた戻します。
1年に2度、きちんと時計を合わせる機会があるのはよいことですね。


話は変わりますが、いつも買い物などに出かける隣り町に寿司バーラーメン屋がオープンするそう!
数年前に開店したタイ料理レストランの評判が良いので、そのオーナーがやる気ムンムンらしい。

最初に耳にした時には「まさかご冗談を・・・」と思っていましたが、本当に工事が始まり、求人広告も出ていましたっ!


経験は不要とのこと。まあ、この町に寿司職人がいるわけないわね。。。
どんな寿司を提供してくれるのか、とても楽しみです♪

寿司バーより先にオープンするらしいラーメン屋にも、ひそかに期待していま~す!
店の名は SLURP だそうなので、ズルズル音を立てて食べてもOKなのかな?
アメリカでそれはないか・・・と思いますが、もしオーナーが新しい流行を仕掛けることを狙っているのなら、数ヶ月後にはみんなで得意げにズルズルしているかもよ~

開店したら、どんな様子かさっそくご報告しますね!


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2018/03/04

アメリカンガールズを招いてひな祭り

去年は手首骨折のために無理でしたが、昨日は親戚の女の子たちを招いて、一緒にひな祭りを祝いました。
共に祝うのは、これで3度目だったかな? なぜか女の子ばかりが、毎年着々と増えています(笑)

本来の持ち主である娘が遠くに住んでいても、毎年欠かさず飾っているおひな様
出し入れを面倒に思うようになったら、人生終わりのような気がしちゃう・・・


女の子の健康と幸せを願う Girls' Festival について今年も簡単に説明し、5段飾りや7段飾りのひな人形の写真も見せました。

4歳になったGちゃんと3歳のLちゃんは興味津々で、私に色々と質問。
Auntie(おばちゃん)も子供の頃にこういう人形を飾ったの?とか、ずっと出しておいてはいけないの?とか。

とても大事なものだというのは本能的にわかるようで、触ろうとはしませんでした。
娘が小さかった頃は、おひな様より飾りのお餅で遊びたがったっけ・・・


材料は限られているものの、ちまちまとした手作業が結構楽しかったです。



大人は皆さん刺身が大好きなのですが、なんとGちゃんまで、パパとママを真似してわさびをつけておいしそうに食べているのを見てびっくり!
将来が楽しみだ・・・


バターミルクベースの衣をつけたささみの揚げ物や、フルーツサラダなど、ひな祭りとは関係ない料理も用意。
アメリカだから、まあいいよね。

桃の花なんてどこにも売っていないので、「桃の節句」ならぬ「チューリップの節句」です。
ひし餅ひなあられもない代わりに、デザートにはロールケーキを作りました。


ネコのキキは、いつも子供たちに大人気♪
キキも実は女の子なの。喉をゴロゴロ鳴らしてうれしそう。平和な光景だな~


長女組は、会うたびにどんどんボキャブラリーが豊かになり、私はすぐに追い抜かされそう。
自分が女の子であることを、幸せだと思っているそうです♪ 私も同じよ~

次女組も、意味は不明でも盛んにおしゃべりを始めているので、来年はさぞや姦しくなることでしょうね。
彼女たちの成長が、とても楽しみです。

アメリカでもひな祭りを祝えてよかった・・・
皆さん、お付き合いありがとう!


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