2022/04/26

ええっ、非常事態宣言!?

今日の夕方、いつものように私はキッチンで料理、夫はリビングルームでテレビのニュースを視聴していました。

作業に集中していたため、何の話題なのか気に留めていなかったのですが、State of Emergency という言葉が急に耳に飛び込んできてドキッ!
日本で言う「非常事態宣言」で、パンデミック中にこの言葉を何度聞いたことでしょう。

コロナはかなり落ち着いているはずなのに、一体何だろうと思ったら、私たちの住む county (郡)で、洪水の恐れがあるとのこと。

先週末はひどい天候で、大雪暴風雨・・・と一日のうちに連続してやってきました。
舗装されていない我が家の私道は、ほぼ毎年春はひどい状態になることに慣れているものの、今年はあり得ないほどヤバいことになっています!

この写真を娘に送ったら、「カヌーで出かけたら?」と言われてしまいました。


毎春、道路脇には雪解け水が溜まって池のようになり、もう少し気温が上がるとカエルの大合唱が始まるのですが、先週末はその水が私道まであふれ出てきちゃった・・・


寒すぎて水が凍ってしまい、排水渠(きょ) が機能していなかったのが原因のようです。
そこに雷雨雪解け水の激しい流入が同時にあったのですから、たまったものではありません。

ドキドキしながら日曜日にチェックしたら、幸い水はだいぶ引いていました。
でも、排水渠が露出し、道路が陥没しそうな様子。


こんな現象が郡内のあちこちで起こっているようで、実際にひどく陥没してしまった道路の映像も見ました。
通行止め箇所が、ますます増えているようです。
また、シティホールなどでは地下室に大量の水が入り込み、かなりのダメージがあった様子。
修繕費用を考えると、気が遠くなります。税金が上がりそう。。。

川の近くでは、氾濫を防ぐためにたくさんの砂袋が置かれています。
20年ほど前に付近の川の氾濫があり、多くの家が浸水した義妹と義弟の住む町のことも心配です。

昨日の朝、夫がゴミ出しに出かける様子(笑)
Side-by-side という、小型のオフロード車の後ろにゴミ用ポリバケツを乗せ、私道の終わりにある所定の位置まで運びます。


当分の間はこれで私道を走り、舗装された町のメインストリートに出て、そこの大きな倉庫内に保管している車に乗り換えてから、お出かけしなくてはならなそうです。
ふぅ、毎日が冒険ですこと。

UPSFedEx の大型配送車なんて、絶対入って来られないので、当分ネットショッピングもできないわ。。。

週末の雷雨の前は、大雪でした。
小鳥にヒマワリの種をやっているのですが、これは集まり過ぎだろう。
あっと言う間に空っぽになります。


カリフォルニアなどアメリカの多くの州では、深刻な干ばつの被害に遭っているのに、うまくいかないものですね。
ミネソタでも去年は雪が少なく、雨もずっと降らずにカラカラで、キャンプファイヤーなども禁止でしたっけ。


すっきりと収束しないコロナや、ロシア対ウクライナのニュースでも気が滅入っているのに、天候もこんなですので、気持ちが沈んでいる方が多いです。
「神の怒りに触れて、ついにこの世の終わりなのか」と言い出す人も・・・

でも、夕食に招待してくれた親戚の家の温室では、たくさんの小さなたちがガーデンに植えられる日を待っていて、


時々我が家にやって来て、周囲にたくさん生えているメープルの木々から採取した樹液は、彼らの家の庭でふつふつと煮詰められ、メープルシロップになる時を待っています。


それに、元気な子供たちや、いたずらな子ネコちゃんたちを見ていると、こちらも明るくポジティブな気持ちになってきます♪
この子たちが、笑顔のままでいられる未来でありますように・・・



2022/04/18

今年のイースター / さすがに雪には飽きてきた

毎年違う日に訪れるイースター(復活祭)、今年は遅めの4月17日でした。
「春分後の最初の満月の次に来る日曜日」という決まりがあるので、早ければ3月22日、最も遅くて4月25日と幅があります。

金曜から我が家に泊まりに来た義弟&彼女と、まあまあ近くに住む友人夫婦と共に、イースター前日の土曜日は外でキャンプファイヤー
やたらと雪の多い今年の4月ですが、この日は天気に恵まれました。

みんなで飲んで食べておしゃべりしているうちに、満月も上ってきた!
4月の満月はピンクムーンと呼ばれるのですって。
開花の早いピンクの花、フロックスにちなんで名付けられたらしい。
でも、この辺では花どころか雪景色ですよ~だ!

ちょうどキャンプファイヤーの真上には北斗七星 Big Dipper も見えて、最高の眺めでした。
夜遅くまで楽しく騒いで、みんな気持ちだけは30代ぐらい?


雪に覆われた地面が明るい満月に照らされ、夜道でも懐中電灯などは必要なく、そのまま徒歩10分位で車に戻れました。


イースターの朝は、イースターコーヒーね♪
普通のヘーゼルナッツフレイバーのコーヒーですけれど、パッケージの可愛さに惹かれて、買っちゃった。


義妹夫婦も加わり、ゴルフ場隣接のレストランのイースターバフェイへ。
ここ数年、イースター母の日に行くことにしています。
(さすがに、一昨年は営業していませんでしたが)

10時、12時、2時の3交代制で、予約がいっぱいだったそう。
もうマスクも必要なくなり、大勢のお客様で賑わっていました。

私たちは最初の10時からの回に参加で、運よく湖側の席をゲット。
(今年はどこの湖もまだ凍っていて、あまりメリットなかったかも・・・)

皆さん、真っ先に大きなプライムリブポークリブに殺到していましたが、私は野菜料理のコーナーに一番乗りのめずらしい人!


その後にちょっと戻って、具沢山の小さなオムレツフレンチトーストをいただき、肉料理やポテトには全く手を出しませんでした。
最後に、デザートをちょこっとだけね。それほど大きくないけれど、かなり砂糖たっぷりだった・・・

ここでも、ケーキやチョコレートなど何種類かをお皿に取った上に、大きめのキャラメルシナモンロールにも手を出しちゃう人たちが続出!
これだからアメリカ人は膨張し続けるのだ、と納得してしまう(笑)

その後、一日中満腹感が続いてしまいました。。。
自分では加減したつもりでしたが、典型的アメリカ料理はやはりお腹にこたえます。


家に戻ったらまたが降り始め、今日も昼頃まで雪でした。

雪道に続く私の足跡。


そして、誰かさんの足跡。


小鳥用のエサとして、ヒマワリの種スーエット(牛や羊の脂)を設置しているのですが、時々図体がでかいのもやって来て、がっついています。
この辺ではよく見かける、カンムリキツツキ pileated woodpecker です。
遠いご先祖様は恐竜だった雰囲気を、プンプンと漂わせています。


近くの木には鈴なりのレッドポール(ベニヒワ) redpoll が。
写真はぼけてしまいましたけれど、まるで木に花が咲いたみたい♪


先週は、待ちに待った雪解け水が湖に向かって流れる音を聞けて喜んでいたのに、気温が下がってまた凍っちゃった。
本当に、春が待ち遠しいです。

2022/04/09

「カムカムエヴリバディ」と英語

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が、ついに最終回を迎えました。
ものすごい情報量の最終回で、全ての謎も一気に解け、本当に(良い意味で)とんでもない脚本でしたね。
まだ、気持ちの良い余韻に浸っています。

こんなにも、毎日夢中で見た朝ドラは初めてでした。
戦争中の残酷な場面では胸がつぶされそうになりましたが、投げ出さずに見続けて良かった。

それぞれの登場人物がとても魅力的で、それを感じさせる俳優さんの演技力に圧倒されました。
同じ俳優さんが、親・子・孫の役を掛け持ちで演じるパターンが多く、「今度はこうきたか」とくすっと笑いながら・・・

AI さんの歌うテーマソング「アルデバラン」も、ペーパークラフトタイトルバックも、みんな好きでした。
(AI (アイ) さんのこと知らなくて、「人工知能」と同じく「エーアイ」と読むのかと思っていました。。。)


恋の場面では、昔の少女マンガを読んでいる時のようにキュンキュンしてしまい、私の目の中はハート模様でいっぱいになっていたと思います。

やっとのことで母子の再会が叶い、ぎゅっと抱き合った場面では涙が洪水状態・・・
そう言えば、自分の母親とこんなふうにハグしたことはないなと気付いてしまって反省。
アメリカでは、色々な人たちとハグしまくっているのに。
文化の違いとは言え、それはちょっと寂しいことなので、今度一時帰国した時に実行することにします!!

3世代での「あんこのおまじない」の場面、幸福感に満ちていましたね。
私もこれから何か作る時は、「おいしゅうな~れ」のおまじないをかけようかな。
いろんな意味で、人を思いやることの尊さと美しさを教えてくれたドラマだったと思います。



「カムカムエヴリバディ」では「英語」が大きなテーマだったことも、興味をそそられた理由のひとつでした。
私も3人のヒロインたち同様、NHKのラジオ英語講座で英語の基礎を身につけたひとりだからです。

ドラマ内で、テキストの表紙に東後勝明先生のお名前を見つけた時には、懐かしくてじ~んとなってしまいました。

今の夫と初めて出会ってから、彼の日本語能力の開花も待ちましたが、一向にその気配は感じられず(笑)
何とかもっと深くコミュニケーションしたく、私が英語を勉強した方がずっと早そうだと悟りました。

毎日タイマーをセットして番組をカセットテープに録音し、テキストと共に猛勉強!
まだ若くて、意欲満々だったな~

残念ながら、その頃のテキストもカセットテープも処分してしまいましたが、YouTube でこんなのを見つけました。
そうそう、このテーマ音楽も本当によく覚えています。



ドラマの最終回で、大杉正明先生、マーシャ・クラッカワー先生も声の登場でした。
講師の皆様、あの頃は本当にお世話になりました。
このドラマの影響で、NHKラジオ英語講座のテキストの4月号、売れまくっているかもしれませんね。

そういえば私も、こんなお仕事をいただいたことがあります。もう5年も前のことですが。

このドラマのヒロインだった上白石萌音さん、 深津理恵さん、川栄李奈さん、そして老後の安子役の森山良子さん、皆さん流暢な英語を聞かせてくれました。

川栄李奈さんは Haste Makes Waste(急がば回れ)を「ハステとワステが仲良く作った」と素晴らく和訳してしまったことがあるほど、英語は不得意だったようですが、ドラマのために本当によく頑張りましたね。

上白石萌音さんは帰国子女とのことで、英語も「さすが!すごい!」と思いましたけれど、住んでいたのはメキシコだそう。
英語は、帰国してから勉強したそうです。
ただし、ひとつ外国語を覚えると、次の言語は比較的楽に身につくという説もあり、少し有利だったのではないかな?

それに皆さん歌がお上手なので、英語独特のイントネーション発音を聞き分ける力が人より勝っているのでしょうね。


あちこちに遊び心も散りばめられていて、それを見つけるのも楽しいドラマでした。
脚本の藤本有紀さんに、大きな拍手~!
これから「カムカムロス」に陥りそう・・・
来週から新しく始まる朝ドラがよほどおもしろくないと、この喪失感から抜け出せなそうです。

2022/04/04

メープルシロップ作り / 紫芋まだら模様クッキー

毎年今頃の季節に、友人の敷地で行っていた夫のメープルシロップ作り、今年はお休みです。

理由は、
 ① 雪が深すぎて、メープルの木の幹にドリルで穴をあけて準備する作業が困難だった
 ② お仲間がみんな、メキシコやハワイに旅行に出かけてしまった
 ③ 実は去年までに作ったメープルシロップが、まだたくさん余っている

せっせと出かけていた時期の楽しみがなくなって、ちょっと手持無沙汰な様子の夫です。

けれども、親戚のひとりが今年もメープルシロップを作るとのこと。
我が家の敷地内にたくさん生えているメープルを使いたいと言うので、どうぞどうぞと来てもらっています。
夫も時々ちょこっと手伝っているので、少しは満足かな。

樹液を集めるには、こういう透明の袋(白っぽく見えるのは凍っている部分)と、


金属製のものの2種類を使っています。


私もウォーキングの途中で、どの位たまっているか時々チェック。
昼間は0℃を超え、夜間は氷点下に下がる日が続くと、一番樹液が出やすくなると言われています。
今年は、今がまさにその時期です。

木の大きさや日当たりなどによって違うのでしょう、中にはあふれんばかりに溜まっている容器も!


近くを歩く時に、樹液がポタンポタンと落ちる音が聞こえてくる木もあります。
何だかメープルの木の鼓動のようで、結構感動します♪


たくさん集めた樹液を、40分の1まで煮詰めると、やっと私たちのよく知っているメープルシロップの色と味、香りが生まれます。
時間のかかる大変な作業ですが、夫にとっては、野外で火の番をしながら友人たちと語らうのが何よりも楽しみ・・・来年はまたできますように。

作り方について詳しいことは、過去の記事をご参照ください。



今日は、久しぶりにクッキーを焼きました。
フリーザーに、一体何年前のものかわからない紫芋パウダーを見つけたのでね。

とてもきれいな色を保っているので、味は感じられなくてもまあいいか・・・

参考にさせていただいたのは、こちらのレシピ

ずっと前にこのレシピ通りに焼いて美味しかった覚えがありますが、今日はマーブル模様にしてみようと無謀な計画!
生地を、約半分(プレーン生地のほうが少し多め)に分けました。
片方にだけ紫芋パウダーを混ぜ、適当に少しずつちぎって並べてから、全体をむにゅむにゅと・・・

模様入りのお菓子は、スライスする時が一番楽しみ♪


マーブルにはならず、まだら模様になりました。。。
これはこれで、なかなか良いのでは?


夢のようにきれいな色の紫芋パウダー、まだだいぶ残っているので、せっせと使うことにします。

東京のは、満開を過ぎてもう散り始めているでしょうか。
ミネソタに移住したばかりの頃は、桜が見られないことが寂しくてたまりませんでしたが、何だかもう慣れてしまったのが、悲しいようなほっとするような・・・

桜の模様が入ったトレイにクッキーを乗せて、ちょっとだけお花見気分を味わいました。
ミネソタ北部の春は、まだもう少し先です。