2012年10月22日月曜日

息子とお墓ウォッチング

家から少し離れた林の中に、一部だけ四角く切り取ったような公有地があります。
そこにひっそりと隠れているのは、今から100年以上前、20世紀初めに亡くなった方々の苔むした墓石が並ぶ、小さな共同墓地 (cemetery)
子供向けの夏のキャンプでは、格好の肝試しの舞台となります。

夜中に行ったら、かなり怖いだろうな~
日本と違って、夏は夜9時頃でもかなり明るいので、遅い時間にならないと盛り上がらないだろうと思いますが。


この忘れ去られたような墓地、なせだか時々訪れたくなるのです。
別に、知っている方のお墓があるわけではないのですが・・・

暖かかった昨日、息子と一緒に林の中をウォーキングついでに、行ってみることにしました。
(私ひとりでは、迷子になりそうで怖くて行けません。。。)


こんな林の中に、突如として出現します。

夏にはうっそうと茂っていた草木も、今ではすっかり枯れてしまいました。
おかげで、墓石 (gavestone, tombstone) が簡単にみつかるようになりました。

きちんと整備されている墓地ではなく、向きも間隔も全くバラバラ。
あちこちに、墓石がぽつんぽつんと存在しています。 全部で15基位でしょうか。

名前と誕生日&命日がきちんと記されたもの、金属プレートだけが立った簡易なもの、風化してしまったのか墓石の表面には何も彫られていないものと様々です。

支障があるといけませんので、名前などのないお墓の写真だけをそっと載せますね。



2歳までに亡くなってしまった子供のお墓も、いくつか発見・・・
また、同じ時期に亡くなられた方が多いので、何かの疫病が流行ったのかもしれません。
今より食料事情、衛生状態も悪く、冬の厳しいミネソタでは特に、生きていくのが大変だったのではと想像します。


アメリカでは、今でも半分位は土葬ですので、この時代のお墓は恐らく全部がそうでしょう。
すぐ足元に静かに眠っている方たちを脅かさないよう、そっと歩きました。

近くには湖もあり、林の中の墓地には安らかな雰囲気が漂います。

この方たちも、生きている時には今の私たちと同じように、家族や友人と笑っておしゃべりし、泣いたり怒ったりもしたのでしょうね。

一体どんな暮らしをしていたのだろう、どんなことを考えていたのだろう、子孫は今も近くに住んでいるのかな。
彼らの魂は、時々この林の中で遊んでいることもあるのかしら・・・

色々と想像して楽しむのは息子も同じで、彼にとってもこの墓地は特別な場所みたい。
やはり、時々行ってみたくなるのだそうです。

「墓地ウォッチング」 ってかなり変わった趣味ですが、今生きていることへの感謝にもつながり、なかなかおすすめですよ♪


墓地の近くに、コケに覆われた切り株を発見!
開いている二つの穴が目のように見え、ちょっと寂しそうなモンスターみたい・・・
息子が小枝を付け足し、ハッピーなスマイルフェイスにしてしまいました。




もうすぐ、鹿のハンティングシーズンがスタートします!
あちこちに deer stand が設置されていました。

見晴らしの良いこのスタンドの上で、ハンターたちは気長に鹿が現れるのを待つのです。
試しに上ってみたら足がすくみました。 そう言えば私、高所恐怖症だった・・・!


息子は平気みたい。


こんなスタンドもありました。


鹿と間違えられると大変なので、しばらくウォーキングはお預けです。



「墓地ウォッチング」 のお供は、フランスの作曲家 セヴラック (Severac) の 「春の墓地のひと隅 (Coin de cimetiere, au printemps) 」 という曲です。 (今は秋ですが・・・)
残念ながら、YouTube ではみつかりませんでした。。。

舘野泉さん演奏の、 ひまわりの海~セヴラック:ピアノ作品集 というお気に入りのCDに入っています。
セヴラックってあまり知られていませんが、ドビュッシーと同時代の作曲家です。
田舎の暮らしを愛した彼の曲は、情景が目に浮かぶような詩的で魅力的なものばかりで、おすすめ♪




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10 件のコメント :

  1. こんにちは。

    息子さんとの散策..素晴らしい時間が持てましたね。。
    家のご近所ですか?
    昔の人は敷地内にお墓を作る人がいますね..あの世でも敷地内で暮らす?てことでしょうか..息子さんとどんなことを話しながら散策したんでしょうか。。:)
    優しいひとときでしたね♪
    そちらはかなり北ですね..どちらかと言うとカナダ側??
    冬は直ぐ子寒いんでしょうね〜ぶるぶる。。

    こちらの親戚の多くはノースダコタとミネソタ、セントポール辺りにすんでます.一度8月のそちらに行った事があるんですが、オクラホマの5月のような季節だったことを覚えてます.(以前はオクラホマに住んでました)

    素敵な所にお住まいですね♪

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    1. ねこちゃんさん、

      家から車で2時間位行くと、カナダとの国境になります。
      ミネソタでも北の方ですから、かなり寒いですよ~~
      夏はさわやかで快適ですけれどね♪

      前回一緒に墓地を訪れた時は、何だか少し落ち込んでいた息子でしたが、
      今は希望に燃えているようでほっとしています。
      家の中でおしゃべりするより、
      林を散策する時の方が、本音が話せるような気がします。

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  2. 墓場を散歩 ちょっと怖いかな?でも息子さんと一緒なら楽しいですね。
    気の弱い(??)私は一人では絶対に行けない場所です、
    最近は寂しい散歩道も怖い気がしてきました。コレも季節のせいかな?
    鹿猟のシーズンが来ると、 会社の同僚が休暇とってハンティングに行きます。いつも ”殺したの?”
    と聞いて”ダメだった”と聞くと心のなかで ホットして良かったと思います。
    でもこんな高いとこで鹿が通るまで待ち続けるのは根気のいる仕事ですね。

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    1. staさん、

      私も、絶対ひとりでは行きません。
      道に迷ってたどり着けないかも・・・?

      私も、動物を殺すことの一体どこが楽しいの?と思ってしまいます。
      でもこちらでは、子供の頃からハンティングが娯楽として根付いていて、
      みんなものすごくウキウキしています。
      ある程度の数は殺さないと、生態系がうまく維持できないとも聞きましたので、
      仕方ないのかな?

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  3. おかべ なお2012年10月23日 23:03

    日本にいるより息子さんと一緒に出歩いたり何かしたりする時間が持てたのではないですか?幸せなことですね。こちらでは恐るべき事件に人間のすることかと・・嫌な気分です。
    でも、さくらさんの日誌を見てなんだかほっとしました。
    ところで、鹿だけでなくクマやピューマ?とも合いそうな季節になりましたね。御気を付けて

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    1. なおさん、

      日本でもアメリカでも、ぞっとするような事件が多いですね。

      林の中をを歩いていると、自然に色々話すことができていい感じです。
      今までにも、ああ、彼は今こんなこと考えてるのかと
      びっくりしたり、心配したり、ほっとしたり・・・

      鹿、クマ、キツネなどはいますが、ピューマはさすがに見たことない♪
      でもいつか出没するかもしれないので、気をつけま~す!

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  4. おはようございます。

    そちらはすっかり秋に衣替えですね。
    東京はまだ紅葉もなく、ただ寒いだけ・・・

    日本の四季もいいですが、最近は身近できれいな景色に出逢うことが少なくなってきてしまいました。
    ちょっと心が疲れてるのかな?

    カナダの親戚の家に遊びに行った時の紅葉のきれいさは
    忘れられません。
    寒暖の差が激しいからきれいなのかな?

    息子さんとご一緒に散策なんてステキ。
    お母様思いの息子さんって感じがお写真からお見受けできます。
    癒されたので仕事します。
    また☆

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    1. greenさん、

      このところ暖かかったのですが、
      またど~んと寒くなるみたいです・・・
      日によって、また同じ日の朝晩でも、寒暖の差が激しいです。
      確かにこの厳しさが、紅葉を美しくするのかもしれませんね。
      ついでに、人間もきれいにしてくれないかしら?

      いい年して母と遊んでくれる息子は、
      どこか子供っぽさが残っているようです。
      同級生でもうお父さんになっている人も、何人かいるのですけれどね。

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  5. ありますよね~こんなお墓。昔は、どこだったのよ~って。
    息子さんのイタズラ楽しいね。お母さんとお散歩をして
    くれるなんて優しい息子さんです。うちの娘なんて無理ですよ。
    音楽のご紹介いつもありがとうございます。
    参考にさせていただきますね。

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    1. みどりさん、

      日本のお墓と違って、
      おどろおどろしい雰囲気は全くなく、
      そこにいるだけで、厳かな気分になります。

      ひっそりと、この土地を守ってくれているような気がするので、
      こちらも、どうぞ安らかにお休みください・・・と祈ってきます。
      息子は、いくつまで一緒に散歩してくれるのかな?


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