今日、11月11日は Veteran’s Day(退役軍人の日)という祝日です。
コンサートのテーマも "Musin&War" でした。 退役軍人の方は、入場も無料ですって。
彼らを称えて、アメリカ国歌も演奏しました。
もしかしたら日本軍と戦った方もいらしたかも。。。 ちょっと複雑な気分でした。
第一部の最初は、この前のリハーサルの時には危ぶまれたワーグナーの曲でしたが、無事に終了。
指揮者にあれだけ言われてしまったので、みんな真剣に練習してきたようです。
お次は、アメリカの作曲家ロメオ・カスカリーノの Blades of Grass(草の葉)という曲。
またやたらと長いブログになってしまうので、これについてのお話は次回にいたします。
第一部はベートーヴェンの「運命」で終わりました。
寒い日なのに、演奏する私たちは汗だく・・・休憩中に外の空気を吸いに行く団員、続出でした。
上半身だけとは言え、ヴァイオリンの演奏ってずっとエクササイズしているようなものですからね。
エルガーが第一次大戦から受けた印象が、曲に盛り込まれているのだそうです。
曲の途中で拍子がずい分変化しますし、リタルダンド(次第に遅く)やフェルマータ(拍節を止める:普通はその音をほどよく伸ばす)がふんだんに使われています。
杓子定規に1、2、3、4のようには数えられない部分が多いので、指揮も演奏もかなりの集中力が必要・・・
このテンポの揺れが、まるでため息のよう・・・決して癒えぬ悲しみを表している気がします。
今日のチェロのソロは、 Dr. Wesley Baldwin という方でした。
テネシーの音楽大学の教授で、アメリカ国内だけでなく世界各国で、独奏または室内楽の演奏活動も行っているそう。
日本にもいらしたことがあるのですって。 私にとびきりのスマイルをくださって、ドキドキしてしまいました。。。
そして、彼のチェロの音色にすっかりやられちゃった・・・!
何とも言えず温かみがあり、しかも官能的な響き!
ヴァイオリンの高音もきらびやかで素敵ですが、チェロは深くて豊かな低音からつややかな高音まで音色に幅があり、何て魅力的な楽器なのでしょう。
アメリカのお客様は、いつもスタンディングオベーションで心からの拍手を送ってくださいます。
終了後、ステージ上でチェロのソリストと指揮者(女性)が固くハグ・・・おおっ!でした。
じ~んとしてしまいます。
以下が、今日のコンサートのプログラムです。
Tannhauser: Prelude to Act Ⅱ (Richard Wagner)
Blades of Grass (1945) (Romeo Cascarino)
Symphony No. 5 in C minor, Op.67 (Ludwig Van Beethoven)
1. Allegro con brio
2. Andante con moto
3. Allegro
4. Allegro
Cello Concerto in E minor, Op. 85 (Edward Elgar)
1. Adagio - moderato
2. Allegro molto
3. Adagio
4. Allegro - Moderato - Allegro, ma non troppo
おまけ エルガーのチェロ協奏曲、全曲です♪
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