夜のコンサートでしたが、今の季節は夜10:00頃まで薄明るいので、車の運転も楽勝。
私は、ファーストヴァイオリンでの参加です。
何と昨日のたった1度だけのリハーサルで、本番を迎えました。
そんなでいいのかい??? 大胆不敵というか、アバウトというか・・・
それでもちゃんと合ってしまうのが、皆さんすごい!プロ並みです。
サマー・コンサートでは、アメリカ人の愛国心を盛大にくすぐるような曲を特集するのが、毎年のお約束らしい。
7月4日の独立記念日に近いからでしょうね。
コンサート最初の曲は、いきなり アメリカの国歌(National Anthem)です。
この曲が始まってお客様が総立ちになるのを見るたびに、鳥肌立つのよね~
・・・と、ある団員が言っていました。
本当は英語で I get goose bumps ~. と言ったのですけどね。
「鳥肌が立つ」とか「鳥肌もの」って、本来は恐ろしさなどを表す言葉なのでしょうけど、感動した時にだって使いたいのは、英語も日本語も同じかな?
全員が起立して胸に手を当てて国歌を聴くのを目にすると、確かに日本人の私でも震えがきました。
高揚感のツボが計算されたようなメロディーなんですよね。 (「君が代」では鳥肌は無縁?)
私がアメリカ国歌を最初に耳にしたのは、1964年の東京オリンピックの時だったでしょうか。
たくさんのアメリカ選手が金メダルをさらっていったので、何度も耳にしてすっかり覚えてしまいました。
まさか自分が演奏するようになるとはね~ あの頃は、夢にも思わなかったな。。。
世界的に有名な行進曲のひとつ、American Salute は、学校の運動会で流れていた気がします。
そして、「星条旗よ永遠なれ」まで愛国心をやたらと煽るシリーズが続きました。
正直言って、えっ、日本人の私がやっちゃっていいの? と少しとまどいを覚えました。
まっ、いいか。 ここに住んでいるわけだし・・・
アメリカ在住の日本人の皆さん、アメリカ国歌が鳴り始めた時、どうしていらっしゃるのでしょう。
アメリカ人と同じように、起立して胸に手を当てているのかしら。
今日の目玉は、ノースダコタ North Dakota からやってきた、ギター片手に自作の歌を歌うおっちゃん!!
数々の曲をどなたかがオーケストラ用にアレンジしてくれ、私たちが華麗に(?)伴奏しました。
Chuck Suchy さんというこの方、めちゃくちゃ健康そうに日焼けしています。
それもそのはず、彼は歌の合い間に農業もやっている現役ファーマーなのです。
昨日のリハーサル中にも、良い天気が続いたから干し草ロールを作ってきたよ~という話をしてましたっけ。
干し草ロールって、こんなのです。
町ののど自慢大会でみんなにおなじみのおっちゃん・・・ぐらいに思っていたら、大間違い。
実は、結構有名なプロのシンガーソングライターでした。
ちゃんと公式ホームページもあるので、びっくりしちゃったわ。 こちら
Wikipedia にだって、しっかり出ていますし、日本のアマゾンでも彼のCDが購入できます。
歌とギターだけでなく、合い間のしゃべりも抜群に上手で、たくさん笑いを取っていました。
プログラム中ほどの、「川」シリーズその1、 River Songs について一言♪
この曲は、黒人霊歌の中でも特に有名な Deep River(深い河)と、讃美歌 Shall We Gather The River(まもなく彼方の)のメドレーです。
後半の曲、日本では
「たんたんたぬきの “キ●●●” は、風もないのにぶーらぶら♪」
・・・の替え歌で有名です。
讃美歌ですからあくまでも格調高く演奏される中、たぬきの “キ●●●” がどうしても頭に浮かんでしまい、楽しく元気よくプレイしそうになって困っていたのは、絶対に私ひとりだけだったはず。
Burma Shave Boogie には、トランペットのアドリブソロが24小節も続く部分がありました。
見事なソロで、拍手喝さい♪♪ この辺の音楽センスは、さすがジャズの本場の国の人!と思ってしまいます。
もし私が、この空白の部分はどうぞお好きにね・・・と言われたら、固まってしまうでしょう。
Chuck Suchy さんの、温かく優しい歌声・・・草原や広い空に囲まれ、牛の赤ちゃんの誕生を見守ったり、古いトラックを乗り回したりする田舎暮らしを、心から愛しているのが伝わってきました。
最後に指揮者に渡された花束も、今日はバラなどではなく、ネコジャラシなどが混ざった野の花シリーズ!
こういうの、いいですよね♪
最後に、今日のプログラムを載せておきます。
オレンジ色のが、Chuck Suchy さんが歌ったオリジナル曲です。
The Star Spangled Banner アメリカ国歌
American Salute (Based on "When Johnny Comes Marching Home")
The Stars And Stripes Forever 星条旗よ永遠なれ
June Fields
America, The Beautiful
Grasses Grow
Prairiesong
Old Dakota Dreams
River Songs (Based on DEEP RIVER and SHALL WE GATHER THE RIVER)
Ol' Man River
Burma Shave Boogie
Be With You
The American Frontier
(The Girl I Left Behind Me, Chester, Oh Susanna, Shenandoah, America The Beautiful)
Father For Us All
Molly's Field
私たち団員は一応正装でしたが、ほとんどのお客様はラフな格好で、ふらっと夕涼みに来た感じの方も・・・
チケット代、いつもの半額だったしね。 とにかく会場いっぱいのお客様でした。
町の方々の中にしっかりと音楽が根付いているようで、とても喜ばしいことです。
終了後に全然知らない方が、良かったよ、ありがとう!と声をかけてくださるのがすご~くうれしいな♪
夏の野外コンサートいいですよね~♪
返信削除そして、Sakuraさんはなんと言っても演奏なさる側。いいなぁ~素敵♪♪
バンクーバーでも夏に大体二つVSOのFREE野外コンサートがあるのですが、観客は芝生にブランケットを広げ、夏の普段着のお子様連れでとてもカジュアルです。毎年、行くようにしてるのですが、仕事が最近週末シフトになってるので今年はいけません。残念無念。
カナダに住んでいるのでカナダの国家しか歌う機会がありませんが、アメリカの国歌が私は実は一番好きなのです。親しみやすい旋律でなんといっても自然に力が沸いて来るというのか…
君が代はどこの国の国歌にもない荘厳さがありますが、親しみとはちょっと程遠い感じがしますよね。
干草ロール、こちらでもありますよ。ハイウェイを走らせるとジャイアントロールが見えきます。こういうのはこちらの夏の風物詩かもしれませんね。^_^
Chopianaさん、
返信削除お客様が家族連れで気軽に来られるようなコンサートで、
演奏する方も楽しかったです♪
ただし、弦楽器のボウイングなどは指定されていず、
行き当たりばったりで、コンマスに合わせながら・・・
譜面と指揮者とコンマスを同時に見なければならず、
ちょっと気を許すと落ちそうで、スリル満点でした。
子供たちが小さかった頃、干し草ロールを見るたびに
「のり巻き~!!」と騒いでいたのを思い出します。
都会ではお目にかかりませんものね!
サクラさん、
返信削除ヴァイオリン すごいですね~ 楽器ができる方たちが羨ましい!The Star Spangled Banner アメリカ国歌 いいですね。皆が総立ちで胸に手を当て国に敬意を払い一緒に歌います。あれを見ると私も胸にジーンときます。
staさん、
削除去年こちらに移住して、初めて姪のアイスホッケーの試合を見に行った時のこと。
試合前にアメリカ国歌が鳴り始め、どうしようと迷いながらも、
1人だけ浮いてしまうのも変なので、周りのアメリカ人と同じようにしました。
最初はちょっと違和感を感じましたが、2度目からは当たり前のように例のポーズ。
ああ、アメリカの住民になったのだなと、しみじみ感じた瞬間でした。
私が幼かった頃にアメリカ!との出会い・・原宿から代々木八幡に向かう通り(公園になりましたね)ここが出会いの場所・・といっても山の手通りに近かった我が家の二階から見てるだけでしたけどね。緑一面の芝生に真っ白な大きな洋館。日曜には、朝早くから「♪ワシントン広場~♪」が大音響で流れていました。とても素敵な景色でよく眺めていたもので憧れでしたね。今またあの感動が蘇ったわ (^ム^)
返信削除こちらでは、前日いじめで自殺した中学生の話題で心が・・・
なおさん、
削除幼い頃にそのような景色が身近にあったなんて、ステキですね。
緑の芝生に、白い洋館・・・
金髪に青い目の美しい男の子が遊んでいたりして!?
きっと、おとぎ話の中の世界のように見えたでしょうね。
いじめ自殺の話題、私も気になって毎日ネットで読んでいます。
いじめた子の親たちも、非常識甚だしいようで、
日本の将来が心配になってしまいます。