2016/03/24

「ピーターと狼」 が楽しすぎる♪

4月3日のコンサートでは、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Sergeevich Prokofiev によるものを2曲演奏します。

その1曲が、おなじみの 「ピーターと狼」 "Peter and the Wolf" です。
ナレーションが随所に入る 「子供のための交響的物語」 とされていますが、大人が聴いても本当に楽しい♪
演奏するのは、もっともっと楽しい~♪♪

弦楽器がピーター少年、フルートが小鳥、オーボエがアヒル、クラリネットがネコ、ファゴットがお祖父さん、3本でハモるフレンチホルンが狼、漁師の鉄砲の音はティンパニーとバスドラムで表現されています。
あまりにぴったりな音色、リズム・メロディー・ハーモニーの織りなす世界に、すっかり魅了されちゃう!

音楽はまさしく、翻訳不要の世界 (宇宙?) 共通語であると実感。


夫が4歳頃に生まれて初めて買ってもらったレコードは、 「ピーターと狼」 だったそう。
絵本もあって、お母さんが読んでくれたのをよく覚えているとのこと。
ストーリーがおもしろくて何度も読んでもらったけれど、狼が出てくる場面はすごく怖くて、その度にビビッていたのですって。

団員の中にも、そんな思い出を持った人たちがたくさんいます。
学生オケのメンバーだった頃、この曲を演奏したい!とリクエストしたのに叶わず、数十年経ってやっと夢が実現したと張り切っている人もいますよ。

プロコフィエフは、祖国ロシアを離れ、約2ヶ月の日本滞在を経てアメリカに亡命したことがあったので、こちらでも人気があるようです。

「ピーターと狼」 は子供のための曲とは言え、演奏は決して簡単なわけではありません。
やたらと速い部分もあるし、ナレーションや他の楽器とどのようにかけ合うか、しっかり確認が必要。

色々聴いてみましたが、ブラムウェル・トヴェイ Bramwell Tovey 氏の、指揮をしながらのナレーションがピカイチだと思いました。 素晴らしい表現力に脱帽。 すごい役者だわ~
演奏は、バンクーバー交響楽団 Vancouver Symphony Orchestra です。


まず、どの楽器が何を担当しているか紹介することから始まります。
子供たちにとって (大人にとっても)、それぞれの楽器の音色に親しむ良い機会になりますね。

この動画に合わせて自宅練習したので、ナレーションの部分も覚えてしまったほど。。。


下の動画は絵本仕立てになっているため、英語のナレーションがよくわからなくても内容が理解できます。
指揮者とオーケストラの団員の絵がちょっと不気味ですが (汗;)、登場人物の表情や風景も、有名なディズニーのものより魅力的だと思います。


昔話の多くがそうであるように、このお話も実はちょっと残酷なの。
生きたまま狼に丸のみにされたアヒルが、狼のお腹の中で鳴いているのが聞こえてくる場面で終わります。

グリム童話 「狼と7匹の子ヤギ」 では、眠っている狼のお腹をお母さんヤギが鋏で切ると、子ヤギたちが無事に飛び出してきてハッピーエンドですが、「ピーターと狼」 のアヒルはそのまま放置かい・・・?

「ピーターと狼」 のナレーションは、様々な “意外な人” がチャレンジしていますね。
今年の1月に亡くなってしまったデヴィッド・ボウイや、日本語では明石家さんまさんなど。
通して聴いてみたいものです。

私たちのコンサート当日のナレーションは、オーケストラ運営資金集めのオークションでこの大役を当てたという一般の方が担当するそう。
髪をピンクとパープルに染めたパンク系お姉ちゃんだという噂で、一体どうなることやら?

色々な意味で、コンサート当日が楽しみです。

ただし、同じくプロコフィエフの 「ヴァイオリン協奏曲第2番」 は、ものすごい難曲・・・
このところ、この練習のために眉間のシワが増えちゃった気がします。 この曲については、また後日。


余談ですが、プロコフィエフが亡くなったのは1953年3月5日でした。
最近、私の誕生日の生年月日が全部奇数であることに気付いてから、皆さんのご命日その他にまで反応するようになり、これにも 「おおっ!」 と思ってしまいました。

偶然にも、スターリンと同じ日に亡くなったのですって。
モスクワ市内の全ての生花はスターリンの葬儀のために予約されてしまったため、プロコフィエフには紙製の造花だけが捧げられたそうです。

ちょっと残念な最期でした。。。


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2 件のコメント :

  1. 雪の土曜日朝、

    お早うございます。ピーターと狼” 以前良く聞きました。
    楽器で動物の表情力に感嘆,トヴェイ氏のナレーションは本当ぴか一,引き込まれる感じですね。グリム童話。。恐い。。狼に食べられた我が子を取り戻す為にお腹を切って取り出す。。子供にはちょっと難儀なものが多いけど,お母さんの愛情とでも言うのでしょうか。。童話だから許せる,,なんか憎めないグリム童話。

    余談ですが,明石家さんまさんのナレーションはいったいどんな感じなんでしょうね??
    聞いてみたくなりました。。。大汗,

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    1. ねこちゃんさん、

      こちらは昨日ずっと雪が降り続き、今朝は (26日です) 晴れて輝くような銀世界でした。
      「ピーターと狼」、私は何歳の時に初めて聞いたのか覚えていません。
      ピーターのメロディーと狼のメロディーはよく知っていましたが、
      他の部分はうろ覚え・・・

      グリム童話なども、日本の昔話も、結構残酷なものが多いですよね。
      怖いもの見たさで、絵本を読んでもらっていた覚えがあります。
      さんまさんの 「ピーターと狼」 は、一部だけ YouTube に載っていますよ。
       https://www.youtube.com/watch?v=DjHtLszudoo

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