2013/02/18

プレジデンツデーつながりで

毎年2月の第3月曜日(今年は2月18日)は、プレジデンツデー Presidents' Day というアメリカの祝日です。

二人の偉大なアメリカ大統領(ワシントンリンカーン)が2月生まれだったことから、制定されました。
今では、歴代の全ての大統領の功績をまとめて称えちゃえ!という日です。

昨日行われた私たちのコンサートのテーマも、プレジデンツデーにちなんで Music&President でした。
休暇のためミネアポリスから戻っていた娘も含め、家族みんなが聴きに来てくれました♪

今回は、人文学者であり、作家、社会評論家でもあるクレイ・ジェンキンソン Clay Jenkinson さんをゲストに迎えての、レクチャーコンサートでした。
そして私たちが、それぞれの大統領に関連する音楽を演奏したというわけ。


ジェンキンソンさんは、第3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソン Thomas Jefferson と、第26代大統領セオドア・ルーズベルト Theodore Roosevelt に扮して、その生涯と時代背景についての興味深い話をしてくださいました。

17年間にわたって、アメリカの49の州で大統領を演じているそう・・・
衣装だけでなく身振りも話し方もそれらしく、話も面白おかしくて、観客は何度も爆笑の渦!


ジェファーソン大統領ルーズベルト大統領に扮したジェンキンソンさん。
似てるかな?

Thomas Jefferson 大統領
Jenkinson 氏

Theodore Roosevelt 大統領
Jenkinson 氏


ジェファーソン大統領は、アメリカ独立宣言草案者の1人でした。
フランスからルイジアナを買収し、国土を大幅に拡張、議会制政治を導入したという功績があります。

フィドルの演奏が得意だったなんて、初めて聞いたわ~
奥様のことも、フィドルで口説いて射止めたとか?

ついでに当時の奴隷たちも射止めちゃったらしく、正妻だけではなく奴隷たちとの間にも、何人も子供をもうけてしまったそうです。
肖像画は、どちらかというと草食系っぽく見えるけれど、そちらの方はお盛んだったご様子 ( ̄ェ ̄;)

ヴァイオリンフィドルには、微妙な構造的違いがあるのかどうか、私にはよくわかりません。
お酒がこぼれちゃったら大変なのがヴァイオリンで、誰も気にしないのがフィドルとか?

私たちのコンサートマスターが、それぞれの代表的なフレーズを演奏しました。

正装してかしこまり、楽譜通りに弾くのがヴァイオリン。
ほろ酔いの(泥酔かも・・・)お父ちゃんが、楽譜なんか全然見ないで(っていうか読めない・・・)気分のおもむくままに弾いちゃうのがフィドル、そんな感じがします。

フィドラーはこういう曲は弾かないよという例で、前回のブログに書いた正統派のバロック音楽を演奏したのは、ちょっと苦しいこじつけかな?


一方、パナマ運河を建設してアメリカ経済を活性化させたルーズベルト大統領は、カウボーイ的な男らしさで知られていたそう。
カウボーイに関する歌も大好きだったとか。
私たちの後半の演奏も、 Cowboy Fantasy という曲から始まりました。

彼が在任中に作曲された、スコット・ジョプリン Scott Joplin
 ・エンタテイナー The Entertainer
 ・ラグタイム・ダンス Ragtime Dance
の2曲も演奏。

独特のかっこいいリズム、こけずに弾くには集中力が必要・・・

そして America the Beautiful An American Frontier など アメリカ万歳! の匂いがプンプンの曲も演奏。 レクチャーも入った分、とても長~~いコンサートでした。
お客様も、団員もお疲れ様でした。。。


本当は撮影厳禁なのですが、娘がひそかに隠し撮り!


昨日のコンサートのプログラム
(なかなか曲が決まらなかったので、今回は見かけがしょぼい)


次回のコンサートは、何と今月27日。
それに向けてのリハーサルが明日から始まるので、さっと頭を切り替えてまた練習に励まなければ!


アメリカ大統領といえば・・・
サウスダコタラシュモア山 Mount Rushmore 、花崗岩の山肌に掘られた大統領の彫像は、よく知られていますね。
内側の2人が、昨日ジェンキンソンさんが取り上げた大統領たちです。

私は実物を見たことがありませんが、夫によると、バカみたいに大きくて(鼻だけで6メートルもある!)周りには何もないので、わざわざ見に行くほどのものではないとか・・・

でもアメリカ人にとっては「自由の女神」に次ぐアメリカの象徴として、人気スポットのようです。
何かのついでに機会があれば、そのバカでかさをこの目で確かめてみたいな!

各大統領の名前を付け加えました♪


おまけ バッハブランデンブルク協奏曲 第3番
     私たちもこの動画のように、指揮者自らが弾くチェンバロに合わせて演奏。
     指がもつれそうになった所もあったけれど、気持ち良く弾けました♪


6 件のコメント :

  1. こんばんは。

    コンサートご苦労様です。
    家族が来てくれてプラウドお母さんです。今日はプレシデントデー、2人の大統領の誕生記念日.偉大な二人でしたね。

    写真の左側の黒髪の女性はもしかしたらSakuraさんかな?27日に向けてまた練習ですが頑張ってください。コロラドでのコンサートだったら行きます。。

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    1. ねこちゃんさん、

      そうです、一番左が私です。
      いつもはヴァイオリンのメンバー、もっと多いのですが、
      今回は割と小編成・・・目立つのでドキドキでした。。。

      今夜はまた次のコンサートに向けて、
      必死で練習中です。
      CD や YouTube で原曲が聴ければわかりやすいのですが、
      そうでない場合も多いので、ひたすら拍数を数えながら・・・

      外はまだ雪景色!
      コロラドはずい分春めいてきたようで、うらやましいです♪


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  2. Sakura さん、こんばんは。

    楽しい趣向のコンサートでしたね。
    その曲を聞くと、その大統領を思い出しそう?
    お疲れさまでしたー。でも、次のコンサートまで一週間?すごいー。
    ラシュモア山の写真見ると、どうやって彫ったんだろうっていつも思う・・・。
    きっとすごく大雑把にできているんだろうけど、ちゃんと似ていますよね。

    わたしバッハ好きー。ヘンデルも好きー。バロック音楽って人の生命や力も感じます。
    で、なぜか朝を連想します。

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    1. じんさんも、バロックのファンですか!?
      以前、「バロック音楽の楽しみ」 というFMラジオ番組がありました。
      平日の早朝に放送していたのを聴いていたせいかな?
      私にとっても、バロックは朝のイメージです。

      大統領の彫像、鼻だけで普通の人の身長の3倍以上あるのですから、
      近くで見たら化け物のようでしょうね。
      作るの大変だっただろうな・・・

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  3. 今年のオーケストラ活動がいよいよ稼動なのですね!お忙しそ~♪

    バッハは聴くにはとてもきめ細かな旋律でクリーンな気持ちでつい聴いてしまうのですが、
    弦楽器で弾くのは大変ですよね…いつも、動画とか音源を見たり聴いたりして
    いつも思うのが「どうしたらあんなにスムーズに流れるように弾けるのか…」
    自分の弾くざまを見て撃沈してしまいます。なんで、もっぱら手を出さず聴いてるだけにしてます。^^;

    チェンバロ+指揮、スゴ、スゴ、凄いです☆

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    1. chopiana さん、

      バッハは 「小川」 という意味だそうですが、
      ベートーヴェンが言ったように、大海に匹敵する功績を残していますね。

      バッハの曲を弾くには、ヴァイオリンよりピアノの方が好きかな。。。
      平均律クラヴィーア曲集の4声や5声のフーガは、
      脳の隅々まで全力稼働させないと弾けず、ボケ防止にもぴったり。
      難しくて深海に溺れそうな気分になりながらも、時々楽しんでいます♪

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