2022/09/10

日本のものの使いやすさが懐かしくなる、アメリカの冷蔵庫

今の家を新築して住み始めたのは、ちょうど20年前の2002年のこと。
その時に、電化製品も全部新しく購入しました。
2011年まで日本に住んでいて、ミネソタに来るのは夏の間だけでしたので、電化製品の使用頻度も低かったのですが。

なぜかすぐに壊れた食洗器以外は、みんな元気に働いてくれていました。
けれども、毎日お世話になっていた冷蔵庫が、ついに寿命を迎えてしまった(涙;)
中身の移動(ゲストキャビンの冷蔵庫へ)と清掃、新しい冷蔵庫の購入、中身の整理、しばらくバタバタ状態が続いたけれど、やっと落ち着いたところです。
また、料理が楽しくできるようになりました♪

アメリカの冷蔵庫って、取柄はたくさん詰め込めることだけかな・・・
家のはサイドバイサイド side-by-side という形で、左側が冷凍室、右側が冷蔵室となっていました。

日本で使い慣れていた、野菜室製氷室チルド室冷凍室が別々の引き出し型になっているものに比べると、かなり使いにくい。
野菜を取り出す時に、いちいちメインドアを開けなくてはならないのが面倒です。
しかも、野菜室がとても小さいのよね。。。
こちらの人、日本人に比べるとあまり野菜を食べないのでしょうね。

ドアに外付けの自動製氷機自動給水器がある点は、確かに便利でした。
けれども冷蔵庫の故障も、大半がこれが原因で起こるとも言われています。
我が家のも、既に何年か前にここだけ壊れてしまい、冷凍室内の製氷機の下に大きめの容器を置いて、直接ここに氷が落ちるようにセットして使っていました。
水のほうは、もうあきらめていましたし・・・

20年前は、冷蔵庫の色はまだ白っぽいものが主流でしたっけ。
我が家のはオフホワイトで、レザー風のマットな仕上げのドアが、結構気に入っていました。
指紋も手垢も全然目立たない。(それでも、拭き掃除は頻繁にしていましたけれどね)


その後主流になったのは、ステンレスです。
冷蔵庫だけでなく、どの電化製品もやたらとステンレスばかりになってしまった感じ。
友人宅を訪れるとステンレスドアの指紋がずい分目立つので、強度の「手垢&指紋恐怖症」の私には絶対無理~~!と思っていました。

今まで使っていたものを引き取ってもらわなくてはいけない関係で、ネットショッピングではなく、町の電器屋さんを数件見て回りました。

避けたかったステンレスですが、最近は Fingerprint Resistant Stainless Steel という、指紋がつかない嬉しい素材のものが増えてきました!
去年買ったごみ入れがこの素材で、指紋が全く目立たないことは保証済み。
ですから、冷蔵庫も迷うことなくこの素材に決めました。

あとは、前と同じサイドバイサイドにするか、冷蔵室がフレンチドア(観音開き)で、下に引き出し式の冷凍室がついたものにするか迷ったのですが、値段の点などで、やはり使い慣れたサイドバイサイドに決まり♪

もうひとつのこだわりは、普通のサイズではなく、キッチンのカウンターと同じ奥行きのものを選ぶことです。
我が家のキッチンはアメリカにしては狭めで、冷蔵庫を置く位置もキッチンのど真ん中になりますので、これだけ飛び出してしまうと困るわけ。

冷蔵庫の右側にパントリー(食品庫)、左側のカウンターにオーブントースター小さなシンクがあります。
そして、通路を挟んで向かい側には大きなシンク、調理スペースとなるカウンターガスレンジが並ぶ使いやすいレイアウトです。

同じ幅でも容量が小さくなるのに、なぜか Counter Depth と呼ばれるこの奥行きの狭い冷蔵庫のほうが、値段が高めになるのが残念・・・
大きめがお好きな方が多く、需要が少ないからなのでしょう。
冷蔵庫の奥のほうにしまい込まれた食材が忘れられがちな大きな冷蔵庫より、私はこの奥行きのほうが断然好きなのですが。

結局、前のとほとんど同じ大きさとデザインのものを選んでしまいました。
36インチ(91.5cm)× 約30インチ(76.2cm)× 69インチ(175.3cm)というサイズで、容量は21立方フィートですので、約600リットルに換算されます。

二人暮らしにしては大きいものの、週に1度のまとめ買い来客の多いライフスタイルでは、これより小さいのは無理そうです。
この他に、ビールなど飲み物専用の小さな冷蔵庫も使っています。
そして、チェストタイプの大きなフリーザーが別の場所にあり、そこにも食材がぎっしり。
毎日でも買物に出かけられる日本の都会暮らしとは、全然違う点です。

 ★こちらも読んでね ⇒ 冷凍庫の霜取りと中身の管理法


ところで、以前の冷蔵庫はオフホワイトでしたので、可愛いマグネットなどをドアにペタペタ貼っていても、別に気になりませんでした。
これらをそのまま新しい冷蔵庫につけてみたら、何だか変・・・
モダンな雰囲気のピカピカのステンレスには、似合わないったらありゃしない。

便利なのでサイドにくっつけていた買物メモ帳ケースなども、とてもうるさく感じるようになってしまいました。
だから、次の日には全部取り外しちゃった。
毎日頻繁に使うペーパータオルだけ残したけれど、これも外したほうがいいかな。。。
このデザイン、料理中にも片手だけでペーパーを切ることができて、とても便利なのです。
困ったな。

アメリカでは、お子さんやお孫さんの写真などを冷蔵庫のドアにたくさん貼っているお宅も多いのですが、私は今の所「無」の美を味わいたい気分でいます。
皆さんのお宅の冷蔵庫は、どんな雰囲気ですか。


冷蔵庫の中はこんな感じ。
野菜室は2つあるものの、やはりその小ささと使いにくさにちょっと不満を感じてしまいます。


冷凍室のほうは、ルーテル教会提供の無料のお弁当セットを受け取ったばかりで、それをたくさん積んでいます。
お年のせいで、または病気やケガなどで出かけることが困難な方に配ってください、という趣旨です。
お渡しする当てはあるものの、まだ家で保管中。
電子レンジでチンするだけで良い、栄養バランスに富んだお弁当で、とても有難いサービスです。


ネットでオーダーした「ほんだし」が、予想以上のデカさで、それもここに保管(笑)


話は全然変わりますが・・・

突然のエリザベス女王崩御のニュースに、世界中が悲しみに包まれています。
96歳というお年でしたのでいつかは・・・と案じてはいたものの、数日前に、トラス氏イギリスの新首相として女王から任命されたばかりでしたものね。

私が生まれる前から今まで70年もの間、ずっと女王としての任務を立派に果たされ、敬愛を受けていらしたのは、本当に尊敬に値する功績です。
イギリスには女王がいらっしゃるのが、あまりにも当たり前でしたので、これからは何だか世界の様子が変わってしまいそう。。。

以前にブログでご紹介したエリザベス女王の動画を、もう一度載せますね。
これは在位60年をお祝いする動画でしたから、それからもう10年経ってしまったということです。

誰も真似ることのできない、内側からほとばしる美しさと気品に圧倒されてしまいます。
どうぞ天国でフィリップ殿下と、そして、ずっと飼い続けてきたたくさんのコーギーたちと共に、安らかにお休みください。





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