2012/10/07

イタリアへ小旅行♪

今日は、今シーズン最初の正式なコンサートでした。
7月にも1回ありましたが、もっとカジュアルなものでしたので・・・

9月23日のブログでご紹介した、あのイケメン作曲家(ただし若い時だけね)バーバー Barber の曲でスタート。

そして、いつもファーストヴァイオリンを一緒に弾いている高校生の男の子が、メンデルスゾーンピアノ協奏曲では、何とピアノのソリストとして登場!

彼のお兄さんも、今日はイタリアの作曲家カプッツィコントラバス協奏曲 第1楽章のソロを務めました。
オーケストラパートのアレンジも、彼自身の手によるものでした。

まるで双子のようにそっくりな二人です。



休憩時間に話を聞いたら、彼らは何と11人兄弟ですって! (一番下の子は、まだ生後10ヶ月!)
家にピアノが5台もあって、みんな複数の楽器が弾けるそう。

一体、どんだけ金持ちなんだか・・・
それに、金太郎飴みたいに、兄弟みんなほぼ同じ顔をしているような気がします。

家でいつもアンサンブルを楽しんでいるそうで、さぞすばらしいご家族なのでしょうね♪
ご両親、偉い!いろんな意味で・・・


ピアノ協奏曲の第2楽章は特に、ロマン派メンデルスゾーン独特の甘い香りに満ちています。
聞いていると恋をしたくなってしまうような、美しいピアノのメロディーにうっとりでした。

でも残念ながら、第2楽章でファーストヴァイオリンが登場するのは、最後の17小節だけ。
それもよく聞こえない地味な分散和音で、完全に「縁の下の力持ち」です。

甘美なメロディーは、低弦やホルンが担当。
じっと待っている間に、寝ちゃった人がいなくてよかったわ。。。



プログラムのメインは、同じくメンデルスゾーン「イタリア」でした。
彼の交響曲の中では、多分一番親しまれているのではないかしら。

第1楽章は躍動感に満ちたリズムとメロディーで、陽がさんさんと降り注ぐようなイメージ。
気分はイタリアへと飛んで行き、演奏していてもどんどんハイになっていきます。

ただし、テンポが速くて指が回らなくなりそうな長いフレーズが多いので、自宅練習はものすごく大変でした(汗;)

第2楽章はゆったりとしたテンポで、素朴なメロディーです。

荷物を背に乗せたロバと共に、夕日に照らされながらどこまでも歩き続け、その影が長~く伸びているような絵が、私の頭の中に勝手に浮かんできました。
なぜロバなの?と突っ込まれても困るのですが・・・

第3楽章は、優雅な踊りを感じさせるような3拍子です。
中間部のホルンの和音が、のどかに響いてきれい!

第4楽章は打って変って、出だしからパワフル!
サルタレロ saltarello と表記がありますが、これはローマのカーニバルでメンデルスゾーンが目にしたかもしれない、動きの激しいナポリの民族舞踊だそうです。

どんどんテンションが上がっていき、お客様も演奏者も一体になって興奮状態となります。
まるでロックコンサートみたいな熱狂ぶり!?

テンポの速い、川のうねりのようなタランテラ、各パートの絡み合いがうまくいかないととってもダサいのです。
最後まで心配でしたけれど、本番では崩壊することなく大成功でした♪

お客様にも、イタリアへの小旅行気分を味わっていただけたかな?



以下が、今日のコンサートのプログラムです。


     First Essay for Orchestra, Op.12 (Samuel Barber)

     Piano Concerto No. 1 in G minor, Op. 25 (Felix Mendelssohn)
       1. Molto Allegro con fuoco
       2. Andante
       3. Presto

     Concerto for Double Base (Giuseppe Capuzzi)
       1. Allegro moderato


     Symphony No. 4 "Italian Symphony" in A major, Op.90 (Felix Mendelssohn)
       1. Allegro vivace

       2. Andante con moto
       3. Con moto moderato
       4. Presto


下の動画は、プロの演奏による「イタリア」です。
(この Gustavo Dudamel というベネズエラの指揮者、ちょっとした表情が「間寛平を若くしてもっと整えた」みたいな時があるように思うのは私だけ?)


意外といけるグリーントマトのフライ

雪のため、あわてて収穫した野菜ガーデンのトマト・・・まだ熟していないものも残っていました。
夫が、グリーントマト(日本では青トマトと言うのかな?)をフライにするとおいしいよ♪と言います。 子供の頃食べたそう。

  う~ん・・・あまりおいしそうには思えないよな~・・・

じゃあ作ってあげるよ!とのありがたい(そして、しつこい)お言葉なので、任せることにしました。

薄くスライスして塩こしょうし、フライの衣をつけて揚げるだけのシンプルなレシピです。
小麦粉には、パプリカカイエンペッパーを少し混ぜたと言っていましたけれど。

スライスしたグリーントマトは、こんな感じ。


やっぱり、全然おいしそうではない。。。
トマトは赤いという固定観念があるので、違和感ありすぎ!

で、フライにするとこんな風になりました。
料理の名前はそのまんま Fried green tomatoes フライドグリーントマトだそうです。


これに、夫特製のディップ企業秘密らしいけど、マヨネーズがベースとのこと ⇒ 聞き出してコメント欄に追加しました!)をつけました。
恐る恐る一口食べてみたら、

     おいし~~い!!!

これは意外といけますよ♪ 息子も、なんじゃこれは?と言いながらもパクパク・・・


熟していないグリーンのトマトは、実がしっかりしていてフライの衣もつけやすく、揚げてから時間が経っても水分が出てきません。
赤いトマトだと、べちゃべちゃになってしまいそうですけれどね。

ただしカロリーはすごく高そう・・・一度にたくさんは食べられないよ~
それに未熟のトマトには、完熟のものにはほとんどないトマチンという有毒成分がまだ残っているので、食べ過ぎると胸やけなどを起こすことがあるそうです。

グリーンのトマト、まだこんなにあります。
放っておけば赤くなってくるのかしら・・・?


何個分かが合体したような、不思議な形のもありますね。


早い時期に同じ苗にできたトマト、横綱級の巨大なものが何個もあって、枝が折れそうでした。
チャンピオンは、重さが何と855g直径は14cmというとんでもない大きさ!

なぜか、出べそみたいのもくっついていたし・・・



こんなに大きいのが不味かったら泣いてしまいますが、幸いとても甘くておいしいトマトでした♪
サラダに使ったり、ミートソースやチリコンカンに利用したり、本当に毎日お世話になりました。

以前収穫したチェリートマトイタリアントマトの一部は、天日干しとオーブンのダブルで水分を抜き、ドライトマトにして保存。
Sea salt をふりかけてからドライにしたので、そのままつまんでもおいしいし、パスタなどに混ぜても very good!



私たちの野菜ガーデンも、今年はこれで完全に店じまいです。
また来年ね!

2012/10/04

大統領選ディベート、そして初雪

この前の記事に載せた天気予報通り、 今日は雪です!
10月初めの雪なんて、生まれて初めて・・・

この1週間で、リビングから見える景色が激変してしまいました。


ガーデンにまだどっさり生っていたトマト、凍ってしまうので今朝慌てて収穫しました。
雪景色に真っ赤なトマトって、全然似合わなくて笑っちゃいます。

せわしなく冬支度していた、庭のリスたちはどうしているかしら。
来週はもう少し暖かくなるようですけれどね。


昨日、林の中をウォーキングすると、地面はほぼ全面的に落ち葉に覆われていました。
この葉っぱ1枚1枚が、お札だったらいいのに・・・なんて、アホなことを言う夫。
すぐ近くで、鹿の姿も見かけました!


まだ紅葉真っ盛りの、出遅れ組の木もありました。



暑いほどだった週末から一転して、今日のミネソタ北部は1日中冷たい雪。
けれども、夕べは多くのアメリカ国民がテレビの前で熱くなっていたことと思います。
次期大統領選に向けて、オバマ大統領 VS ロムニー候補のディベートがテレビで放送されていたからです。

国民の知らない所で国のリーダーが決まってしまう日本とは、大違いのシステムです。
政治の話になると、信じられないほどに熱く語り出して止まらなくなる人たちが、私の周りにも何人かいます。

強い関心を持つのは良いことですが、民主党の支持派と共和党の支持派が口論を始めると大変・・・
「自分が正しい、相手が間違っている」との態度で、一歩も譲ろうとしないのは、いかがなものでしょうね。


オバマは民主党 (the Democrats) の色である、ロムニーは共和党 (the Republicans) の色であるのネクタイで登場でした。
ディベートでは、どうもロムニーの方がゆとりのある様子。 オバマ、どうした!?

税金問題、雇用問題、医療保険問題・・・色々山積みですものね。
今のアメリカにどうも元気がないのは、オバマが大統領に選ばれたからだと決めつけている人も多いようです。

期待が大きかっただけに、その後のガッカリ度も高かったのでしょう。
日本で、民主党に政権交代となった時に似ているかも?
「言うは易く行うは難し」なのは、 どこの国でも同じです。


ディベートは、話の内容だけでなく、表情、視線、声の調子、間の取り方まで、テレビの前で食い入るように見つめるアメリカ国民(だけでなく、世界中にですね)に、厳しく採点されてしまいます。
大統領選には莫大な費用もかかり、本当に大変です。

「カリスマ性」「機敏に空気を読み取る能力」「相手の言うことに即座に反応して自分の流れに持っていくセンス」
大統領に求められる要素って、私は持ち合わせていないものばかりだわ。。。

大統領選の行方は気になりますが、私はここでのんびりと、季節外れの雪景色を楽しむことにしま~す♪