7月にも1回ありましたが、もっとカジュアルなものでしたので・・・
9月23日のブログでご紹介した、あのイケメン作曲家(ただし若い時だけね)バーバー Barber の曲でスタート。
そして、いつもファーストヴァイオリンを一緒に弾いている高校生の男の子が、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲では、何とピアノのソリストとして登場!
彼のお兄さんも、今日はイタリアの作曲家カプッツィのコントラバス協奏曲 第1楽章のソロを務めました。
オーケストラパートのアレンジも、彼自身の手によるものでした。
まるで双子のようにそっくりな二人です。
休憩時間に話を聞いたら、彼らは何と11人兄弟ですって! (一番下の子は、まだ生後10ヶ月!)
家にピアノが5台もあって、みんな複数の楽器が弾けるそう。
一体、どんだけ金持ちなんだか・・・
それに、金太郎飴みたいに、兄弟みんなほぼ同じ顔をしているような気がします。
家でいつもアンサンブルを楽しんでいるそうで、さぞすばらしいご家族なのでしょうね♪
ご両親、偉い!いろんな意味で・・・
ピアノ協奏曲の第2楽章は特に、ロマン派のメンデルスゾーン独特の甘い香りに満ちています。
聞いていると恋をしたくなってしまうような、美しいピアノのメロディーにうっとりでした。
でも残念ながら、第2楽章でファーストヴァイオリンが登場するのは、最後の17小節だけ。
それもよく聞こえない地味な分散和音で、完全に「縁の下の力持ち」です。
甘美なメロディーは、低弦やホルンが担当。
じっと待っている間に、寝ちゃった人がいなくてよかったわ。。。
プログラムのメインは、同じくメンデルスゾーンの「イタリア」でした。
彼の交響曲の中では、多分一番親しまれているのではないかしら。
第1楽章は躍動感に満ちたリズムとメロディーで、陽がさんさんと降り注ぐようなイメージ。
気分はイタリアへと飛んで行き、演奏していてもどんどんハイになっていきます。
ただし、テンポが速くて指が回らなくなりそうな長いフレーズが多いので、自宅練習はものすごく大変でした(汗;)
第2楽章はゆったりとしたテンポで、素朴なメロディーです。
荷物を背に乗せたロバと共に、夕日に照らされながらどこまでも歩き続け、その影が長~く伸びているような絵が、私の頭の中に勝手に浮かんできました。
なぜロバなの?と突っ込まれても困るのですが・・・
第3楽章は、優雅な踊りを感じさせるような3拍子です。
中間部のホルンの和音が、のどかに響いてきれい!
第4楽章は打って変って、出だしからパワフル!
サルタレロ saltarello と表記がありますが、これはローマのカーニバルでメンデルスゾーンが目にしたかもしれない、動きの激しいナポリの民族舞踊だそうです。
どんどんテンションが上がっていき、お客様も演奏者も一体になって興奮状態となります。
まるでロックコンサートみたいな熱狂ぶり!?
テンポの速い、川のうねりのようなタランテラ、各パートの絡み合いがうまくいかないととってもダサいのです。
最後まで心配でしたけれど、本番では崩壊することなく大成功でした♪
お客様にも、イタリアへの小旅行気分を味わっていただけたかな?
以下が、今日のコンサートのプログラムです。
First Essay for Orchestra, Op.12 (Samuel Barber)
Piano Concerto No. 1 in G minor, Op. 25 (Felix Mendelssohn)
1. Molto Allegro con fuoco
2. Andante
3. Presto
Concerto for Double Base (Giuseppe Capuzzi)
1. Allegro moderato
Symphony No. 4 "Italian Symphony" in A major, Op.90 (Felix Mendelssohn)
1. Allegro vivace
2. Andante con moto
3. Con moto moderato
4. Presto
下の動画は、プロの演奏による「イタリア」です。
(この Gustavo Dudamel というベネズエラの指揮者、ちょっとした表情が「間寛平を若くしてもっと整えた」みたいな時があるように思うのは私だけ?)