2019/11/14

映画「ジョーカー」が予想以上に暗かった

公開から1ヶ月以上経って、今さら・・・なのですが。
話題の映画「ジョーカー Jokerを観てきました。

きっかけは、ハロウィーンで日本在住の息子がジョーカーの扮装をしたこと。


近所の公道で、映画の中のジョーカーのように、華麗に(?)ダンスしてしまったそう!
渋谷や、映画の舞台のゴッサムシティと違って、ひどく閑散としているけど。。。)



ジョーカーは、コミックと映画の「バットマン」に登場する悪役であり宿敵です。
彼はどんな経過で誕生してしまったのか・・・それを明らかにしているのがこの映画なのです。

主人公のアーサーは貧しく孤独で、社会の底辺で生きていました。
それでも夢を持っていた彼が、傷つけられ追いつめられて無慈悲なジョーカーに変身していく様子には、恐ろしさと深い悲しみを覚えます。

ネタバレになるので詳しいことは省きますが、想像以上にぞっとするシーンが多くて、観ているのが辛くなってしまいました。
何が現実で何が妄想なのかも、段々わからなくなってくる・・・
そして、あんなに悲しみのこもった笑い顔は見たことがない。。。



アメリカでは、この作品がさらなる銃乱射事件の引き金になってしまうのではと、大いに懸念されているそう。(ネタバレしちゃってるかな?)
過去に事件が起こった都市では、実際に上映禁止の措置も取られているとのこと。

この映画で、心優しい人も環境によって悪魔に変身してしまうという可能性を見せつけられてしまいました。
現実での理解しがたい凶悪犯の多くも、蔑まれ虐げられた過去を背負っているのかも・・・だからと言って、同情はできませんが。

気持ちが落ち込んでいる人、人間が信じられなくなっている人・・・決して観てはいけません。
救いようがないほど、とにかく暗~い映画です。


それでも、主人公ジョーカーを演じた俳優ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix の演技力には圧倒されました。
全編通じて彼が出っ放しですが、どの場面も「すごい・・・」のひとことです。
アカデミー賞候補との噂には、心から納得!

また、私たち世代にとって懐かしい音楽が、あちこちに効果的に散りばめられていたのも嬉しかったです♪
エリック・クランプトンが参加していたバンド、クリーム「ホワイトルーム」が特に懐かしかった~

流行っていた頃、私はまだ小学生。
もちろん英語の歌詞の意味は全くわからず、メロディーラインと華麗なギターに惹かれていただけでした。
まさか半世紀後に、アメリカの田舎の映画館で再会するとはね~


そんなわけで、映画の内容はあまり人におすすめできませんが、やはり観に行ってよかったです。


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