2016/09/05

おしゃれな曲げわっぱのお弁当箱とシェーカーボックス

日本に住んでいた時に知り合ったアメリカ人の友人が、漆塗り曲げわっぱのお弁当箱を、先日私に送ってくれました。

ずっと前に生徒さんからプレゼントされたという、秋田杉のお弁当箱・・・多分日本人である私のほうがちゃんと使ってくれそうだからと、わざわざ郵送してくれたのです。
彼女もジョージア州に戻り、その後退職してから、どうやら断捨離決行中らしい。

実は私、曲げわっぱの形が以前から大好き! 大喜びでいただきました♪


今日は Labor Day の祝日で、労働者をねぎらう日であると共に、夏の終わりとされています。
学校の夏休みも、もうおしまい・・・

まだ気温は高めですが、残念ながらピクニックをするような良い気候ではありませんでした。
でも、家でいただくランチも、曲げわっぱのお弁当箱に入れると、何だかおしゃれに見えるじゃない?


友人の送ってくれた曲げわっぱに詰めたのは・・・
新しい卵焼き器 (息子が日本から持ってきてくれた) で焼いた卵焼き。
この辺では手に入らない大根 (娘が買ってきてくれた) を使っての鶏のおろし煮、近所に住む日本人の友人がおすそ分けしてくれた五穀米など。

写真には写っていませんが、7月に遊びに来てくれた友人のおみやげ、京都の 「玉しぐれ」 という山椒の風味豊かな佃煮も、ご飯の上に乗せていただきました!

皆さんの愛情と友情に感謝しながらの、幸せなランチでした♪


曲げわっぱのような楕円形の入れ物好きは、ずっと以前からのこと・・・
息子がお腹にいた頃に買った本、テーブルコーディネーターのパイオニアであったクニエダヤスエさんの 「ナチュラルな生活づくり」  に紹介されていた写真がきっかけでした。


クニエダさんの美意識にすっかり魅せられ、ものすご~く感化された私。
こんな風に、毎日の暮らしの一瞬一瞬が美しい写真のようであったらいいなあと、一応は目指したのです♪

・・・でも子供たちが生まれてから、ぐちゃぐちゃになりましたとさ (笑)


初版から30年以上も経っているのに、素敵な写真の数々はちっとも時代遅れな印象でなく、むしろ新鮮です。
今でも時々ページをパラパラめくっては、ほほうっと感心しつつ癒されています。

「女の弁当箱」 として紹介されていた杉の組曲げわっぱは、入れ子になるので収納の面でもばっちり!
お弁当箱として使うだけでなく、洋風・和風を問わず、オードブルや酒の肴などを少しずつ盛ることを提案していらっしゃいます。



日本では、江戸時代から伝わる伝統工芸品の曲げわっぱ。 (起源は奈良時代という説も・・・)
アメリカでは、シェーカー (シェイカー) ボックスという曲げわっぱによく似た形の入れ物が生まれました。
これは、18世紀の終わりから19世紀にかけて広まった、シェーカー (シェイカー) 教徒と呼ばれるキリスト教の一派によって作られてきたものです。

彼らが目指していたのは、今で言うシンプルライフ・・・質素で合理的な暮らしでした。
俗世間を離れて、農業や牧畜を中心に自給自足の共同生活を送り、工芸品や家具なども自分たちで作っていたそうです。

注: シェーカー教徒は男女の交わりを一切認めなかった点が、この近くにも数多く住んでいるアーミッシュとは違います。

シェーカーボックスには、釘や接着剤は使われていません。
特徴的な燕尾形の木が組み合わさった接合部分は 「スワロウテイル」 と呼ばれています。


クニエダさんは、シェーカーボックスにはローリエなどのハーブ類や、乾物、豆類を入れて使っていらしたそう。

私も、似たような形の入れ物をみつけるとついキープ。 失くしがちな小物を入れて愛用しています。
これは子供たち用に買ったので、だいぶ汚れが目立っていますが、まだ現役です。


チーズの入れ物なども、捨てられないのよね。。。



曲げわっぱは食洗器も電子レンジもNGですし、密封性ではプラスチック製品にかないませんが、木の製品を手に取った時の温かみは、何とも言えません。

自然に囲まれた文字通りの 「ナチュラルな生活」 を送る私たちに、このお弁当箱はやたらと似合うのです。


今朝起きたら、外は急に秋の景色になっていてびっくり・・・!
これからは、日に日に紅葉が進んでいくことでしょう。




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6 件のコメント :

  1. 私もShaker boxやbasket買いました。
    それから 可愛い入れ物も捨てられない・・・リキュールボンボンの入っていた丸い箱 、ホテルザッハのザッハトルテの箱(木製)、ペーパーカッカの缶等々、思い出があるから・・・。
    Payardとかチョコレートの箱も赤いハート型でキュート!小さなアクセサリーとか入れたりします。

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    1. Akko さん、

      可愛い入れ物は取っておいて、ちょこちょこ使いたくなりますよね。
      私もアクセサリー、腕時計や鍵などを入れています。
      Akko さんは、Shaker box もお持ちでしたか。
      これは持っていないので、本物のスワロウテイルの部分を触ってみたいです。

      缶類・ビン類がたまってしまったので、今日は少し整理したところ・・・
      何でもないジャムのビンや紅茶の缶も、アルファベットだと何だか素敵に見えるので、段々増えてしまいます。

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  2. 表紙が 秋らしくなりましたね!
    林檎の収穫の時期ですね。かつてミネソタに住んでいたとき、アモッツ(スペル忘れた)という林檎農園に買いに行きました。林檎をぎゅーっと絞った「アップルサイダー」 おいしかった。プレーリースパイという品種がお気に入りでした。収穫のあいだしょっ中行っていました。今もアモッツはあるのかな? わが家からStill Waterに行く途中 36沿線にあったのですが・・・。

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    1. Akko さん、

      いよいよ秋めいてきましたので、ブログも模様替えです♪
      プレーリースパイという品種のことは知りませんでした。
      ミネソタの州のリンゴ、ハニークリスプもおいしいですが、
      私たちがスーパーに行くと、ふじりんごに手が伸びてしまいます。
      アモッツという農園、今も残っているといいですね。

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  3. Akko-sanのコメントに"Stillwater"と称する地名がありましたが、懐かしい言葉です。今でも付き合いのあるミネソタ出身でウィスコンシン在住の友人夫婦のうち奥さんはStillwaterの出身です。しかし、便利な時代になりました。外国からの情報を無料で入手できるのですから。私が住んでいた30数年前は、インターネットもスカイプもなく、国際電話も通話料金が高く、緊急事態でも発生しなければかけれませんでした。半面、この便利さが英語の上達を阻止しているのかも?インターネットで日本語のサイトがいつでも閲覧できるので。語学の上達は、場所ではなく、本人のやる気ですね。外国にいても日本人ばかりと付き合っていては上達しません。

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    1. 匿名さん、

      国際電話、昔は本当に高かったですね。
      夏休みにミネソタに来ると、日本の情報は何も入って来ず、手紙だけが頼りでしたっけ。
      今はスカイプでお互いに顔を見ながら、しかも無料で話すことができ、本当に良い時代になりました。
      私の場合、英語のスイッチがずっとオンのままですと段々モヤモヤしてきますので、
      ブログを書くことは、良い息抜きになっています。

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