2015/03/09

パンケーキではなくてホットケーキ

幼い頃の、セピア色の思い出・・・
父は休みの日に、妹と私を色々な所に連れて行ってくれたものです。

隣り駅だった池袋丸物 (まるぶつ) 百貨店というデパートがあり、そこの屋上がミニ遊園地みたいになっていました。
屋上でたっぷり遊んだ後 不二家レストランに寄ってホットケーキを食べる」 というのも、お決まりのコースのひとつ。 うれしくてうれしくて、心の中でスキップしながらのお出かけでした♪♪♪

不二家では、ふんわり厚みがあってバターが乗っているホットケーキに、シロップをたっぷりとかけて・・・
この世にこんなにおいしいものがあったのかと、感激しまくり状態! (子供の頃から食いしん坊だったな。)


不二家があった中2階というのがまた、子供だった私にとっては魔法っぽい不思議な空間に感じられました。
今はどうかわかりませんが、当時はエレベーターやエスカレーターは通り過ぎてしまう階だったと思います。

1階から階段をちょっとだけ上っていくと、夢の世界がこんにちは!
鼻息も荒く、階段を駆け上がっていく、幼い自分の姿が見えるようです。
      ♪c(*゚ー^)ノ*・'゚☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゚:*:・'゚☆
 (娯楽の少なかったその頃は、デパートって本当に特別な存在だったのです。)

店の入り口ではペコちゃんの人形が迎えてくれました。 季節によって服も違い、それも楽しみでしたっけ。
ボーイフレンドのポコちゃんも時々いたかな?

食券を買ってテーブルに置いておくと、お姉さんが半券だけちぎって持って行ったのも、懐かしい光景・・・
オーダーしたものが運ばれてくると、残りの半券も持って行ってしまうので、あれをどうにかして取り戻すことができたらなあと、ひそかに思ったものです。 (^_^;)


ホットケーキとペコちゃんたちの画像は、不二家レストランの公式サイトより拝借しました。

丸物百貨店は、1969年に池袋パルコ PARCO に変わってしまいました。
不二家があった中2階 (M2F) には、現在 PLAZA フライングタイガーコペンハーゲンという店があるそう。


そんなワクワクする思い出があるのに、夫と知り合ってからは、パンケーキしか作らなくなり、ホットケーキを封印してしまいました。
夫いわく、 「日本式のホットケーキは何だか変! 生地にミルクをもっとたくさん加えて薄く焼き、何枚も食べるのがアメリカ式」 ですって。

薄いと、1枚あたりのバターとシロップの使用量が増すところが、アメリカ人好みなのかも。
バターもてんこ盛りで、まるでメープルシロップの湖状態にしてしまう人が多くて恐ろしい~


そもそも、パンケーキとホットケーキの明確な違いって何なのかしら。
ホットケーキは和製英語で、日本では薄いのをパンケーキ、厚いのをホットケーキと呼ぶと解釈していますが。

今は日本でも、おしゃれなパンケーキが大人気で、専門店もたくさんできたらしい。
なぜか日本ではスパゲッティのことをパスタと呼ばないとバカにされる雰囲気になったみたいに (マカロニもラザニアもペンネも、みんなパスタなのにね~) 、ホットケーキという名称も、ちょっと時代遅れの響きになりつつあるのかな?
でも、ホットケーキミックスを使ったお菓子レシピなどは健在なので、死語にはならないですよね、多分。


話が飛びますが・・・

この前娘が来た時、久しぶりに 「魔女の宅急便」 を一緒に観ました。
キキ (うちのネコの名は、黒ネコのジジではなく、魔女のキキからいただきました) の仕事がなかなか軌道に乗らず、食事は毎日ホットケーキばかりというシーン、覚えてる?

画像はこちらから
キキもジジもうんざりした様子でしたが、私はそれ以来、ホットケーキが食べたくてたまらなくなっちゃった!

   不二家の思い出+魔女の宅急便=ミネソタでホットケーキ

・・・という公式ねっ!

今日、ついに実行いたしましたよ~ (大げさに宣言するほどのことでもないけれど。)
いつものパンケーキより牛乳の量を減らして、焼き時間もちょっと長めに。
表面にカニ穴みたいのが見えてきたら、ひっくり返します。


不二家や、ホットケーキミックスのパッケージの写真のようにはいかなかったけれど、まあまあの出来上がり?


側面が何だか違うのよね~ セルクル (底のない枠) を使うのは邪道な気がするし。


でも、いつものパンケーキよりずっと厚みがあって、ふんわりおいしいホットケーキができました♪


ああ幸せ~!
シロップも、メープルシロップにはちみつやガムシロップなど色々混ぜて、昔っぽい風味に・・・
また時々作ろうっと。


今日のレシピです。

昔ながらのホットケーキ (直径約12cm、5枚分) 

材料 
  卵 (Lサイズ)  1個
  牛乳  120cc
  サラダ油  大さじ1
  バニラエッセンス  少々
  薄力粉 (アメリカでは cake flour)  150g 
  グラニュー糖   35g
  ベーキングパウダー  小さじ1
  塩  ひとつまみ

  
作り方
 1) ボウルに卵を割りほぐす。
 2) 牛乳、サラダ油、バニラエッセンスも加えて泡立て器で均一になるように混ぜる。
 3) 薄力粉とベーキングパウダーを共にふるい、グラニュー糖、塩と共に2) のボウルに加えて混ぜる。
   (そのまま泡立て器を使ってしまって大丈夫)
 4) ノンスティック加工のフライパンを、弱めの中火にかける。
   温まったらごく弱火にし、油は使わずに、お玉に1杯ぐらいの量の生地を高めの位置から丸く落とす。
 5) 2分ほど焼き、表面にプツプツと穴が開き始めたらひっくり返す。
 6) 1分半ほど焼いて、フライパンから取り出す。

*ご家庭によって火力などが違いますので、焼き時間は焼き色を見て調節してください。


実はいつも作っている薄いパンケーキも、バターミルクを使うことで、フワフワシュワ~ッと数倍おいしくできるようになりました。
長くなってしまうので、パンケーキのレシピはまたいつか別の時に公開しますね。


おまけ 急激に春になりそう! 3月のミネソタにはあり得ないような暖かさです。
     手袋もマフラーもなしで出かけられるのが、新鮮だわ♪
     もう、半袖でお出かけの人もいるくらいです。
     一気に雪が解けると、また色々と大変なのですが・・・




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2 件のコメント :

  1. 子どもが小さかったときにパンケーキはよく作ってました。
    そして、その頃、ホットケーキが無性に食べたくなり作ってたのを思い出しました。
    (今はそれぞれ食べたいものを朝、各自が作るので手間がなくなりましたが…)

    やっぱり、「ホットケーキ♪」の美味しさって違いますよね☆
    あの厚みにシロップがしっかり吸われたホクホク感❤
    記事を拝見してまた食べたくなりました(^-^)

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    1. chopiana さん、

      家の子供たちも、やはりパンケーキで育ちましたよ。
      週末の朝、夫がよく作ってくれたものです。
      日本に住んでいたので、ホットケーキミックスを使っていましたけれどね。

      ホットケーキの厚みは、やっぱり懐かしいですよね♪
      そうそう、シロップがしっかり吸われているところが良いのです。
      久しぶりに作って、満足感でいっぱいです (*^ー^)
      chopiana さんも、ぜひどうぞ・・・

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