ミネアポリスで、黒人男性
ジョージ・フロイド氏が白人警官に拘束されて亡くなるという痛ましい事件が起こってから、もう1週間が経ちました。
これについて書くべきかどうか迷いましたけれど、やはりこのまま素通りはできない大きな出来事ですので、記録を残しておくことにします。
偽札を使ったようだという通報を受けて警官が彼を拘束したという話ですが、その一部始終はまだ解明されていない様子。
警察が主張する「容疑者はアルコールか薬の影響下にあった」「抵抗した」についても、これから明らかになることでしょう。
すでに手錠をされた後の動けない状態で、フロイド氏は警官の膝によって首を強く地面に押さえつけられました。
「息ができない・・・」と何度も訴えているのに、無情にも決して力を緩めない警官。
そのうちについに息絶えてしまう動画は、とてもショッキングで思わず目を覆うものでした。
この事件から間もなく
抗議デモが起こり、大勢の人々が参加しました。
それはミネソタ州だけに留まらず、他の多くの州に飛び火し続け、有名人たちも次々と自らの声明を発しています。
白人警官が無慈悲に黒人を殺してしまう・・・これまでに何度もくり返され、その度にアメリカに残る根深い
人種差別がむき出しにされてきました。
一体いつになったら、これが断ち切られるのでしょう。
白人警官が咎められなかったケースもありましたが、今回はこの場にいた4人の警官はすぐに
免職処分となり、実際に膝で押さえつけていた警官は
過失致死容疑で起訴されることに。
権力者に反抗することなど決してできない国も存在する中、人々が
正義に対して声を上げることができるのは、恵まれた国だと言えるのでしょう。
そういう勇気ある行動があるからこそ、世の中は少しずつ動いているのです。
けれども、最初は別に暴力的でなかった抗議デモも、だんだん様子が変わってきました。
警官隊が催涙ガスやゴム弾などで抑えようとすると、一部の抗議者は反抗して暴徒化。
多くの
暴動や
略奪が発生するようになり、町はめちゃくちゃに荒らされています。
警察署やパトカーなどが放火され、建物の窓を割ったりする破壊行為が次々と起こりました。
そして、ターゲットなどの店で売り物が盗まれています。
ちゃっかり、大型テレビまで略奪する人も!
「非常事態」というと最近はコロナのことしか頭に浮かびませんでしたが、今回は違うことで多くの都市でそれが宣言され、
夜間外出禁止令も出てしまいました。
正当な理由で始まった平和的な抗議デモと、暴動・略奪は別だと考えたほうが良さそうです。
ミネソタの住人ではなく、外部からやってきた人たちが騒ぎを起こしているという情報も・・・
日頃の鬱憤を晴らすために、この事件を利用している人がいるのでは・・・と勘ぐってしまいます。
特に今はコロナによる失業者も増え、怒りや不安をぶつける対象を探していた人も多いでしょうから。
実際に自分の目で見たわけではないので、あまり無責任なことは言えませんが。
コロナによる
自宅滞在命令がやっと解除となり、長いこと閉店していたレストランなども6月から営業できることになって、準備を進めていた矢先にこの騒ぎ。
めちゃくちゃにされた店を黙々と片付けるしかない、オーナーのやり切れなさが伝わってきます。
人種差別に反対しているはずなのに、
マイノリティの住む地域までが破壊されていると聞くと、一体何が目的でどんな人たちが行っているのだろうという疑問でいっぱいになってしまいます。
警官への不信感はもっともですが、私たちの暮らしの安全は、残念ながら彼らなしでは守られないのも事実です。
過剰に、そして不当に力を行使することがある
「警察」という組織への嫌悪感の一方で、個人としての
「警官」ひとりひとりのことも考えなくてはいけません。
使命感に燃えて、その職に就いている警官も多いと信じたいです。
彼らとそのご家族も、こういった事件の後は特に、恐れを感じてしまっているのではないでしょうか。
ニュースはここ数ヶ月ずっとコロナのことが中心でしたのに、最近はこの話題がほとんどです。
この騒ぎの中ではマスクなんてしていない人も多く、
social distancing も無視されている様子。
まだまだ
コロナは収束したわけではないので、これが元での感染の拡大も心配です。
アメリカは
銃の国というのも怖い・・・この事件が発端で、さらなる犠牲者の出ないことを祈っています。
被害者とそのご家族も、この事件が発端となってコミュニティが破壊され、人々がますます分裂することは、決して望んでいないでしょう。
ミネソタがこんなことで話題の中心になるなんて、何ともやりきれない思いです。
何か大きなものに、悪意を持ってコントロールされているような気さえしてきます。
事件の全容が解明され、この国が
分裂ではなくより良い方向に向かうことを願うばかりです。
我が家の周りは、おかげ様で静かで平和です。
ご心配くださった皆さん、ありがとうございます。
ミネアポリスに住む娘も、4月にダウンタウンから少し離れた住宅街に引越したので、多分安全だと思います。
それまで住んでいたアパートメントの建物の窓と外壁は、ひどい言葉を並べた落書きで埋め尽くされたそうで、ぞっとしていますが・・・
一昨日は肌寒くて夜はヒーターを使ったほどでしたのに、今日はまさかの32℃!!
すっかり夏の景色です。
庭のクラブアップルの花は、あっという間に盛りを過ぎ、
今は、あちこちでライラックが満開です。
少し手折って、その芳香をしばらく楽しむことにしました。
世界平和と、肌の色に関わらず全ての人命が尊ばれることを祈って・・・