今日、母が無事に卒寿を迎えました!
90歳って、本当にすごいです・・・私がそんなに長生きできたとしても、あれほど元気にしていられるかしら。
いつも穏やかで周りへの感謝の気持ちを持ち続けていること、自分でできることは人任せにしないで自発的にやり続けることが、幸せな長寿のコツかも?
長い道中色々と大変なことはあったけれど、たくましく乗り越えて今があるのですね。
母の娘であることを、心から誇りに思っています。
日本で一緒にお祝いしたかったのに、残念ながらしばらく一時帰国は難しそう。
でも妹と息子夫婦が、私の分まで盛大に祝ってくれたようで良かったです。
私は、メンデルスゾーンの「ベニスのゴンドラの歌(ベニスの舟歌)」(「無言歌集」より)を、ここミネソタの家で弾きました。
一時帰国するたびに、母のリクエストに応えて実家のピアノで必ず弾く曲です。
海を越えて、気持ちだけは届いたかな?
小学生の時にレッスンで習った曲で特に難しくはないのですが、ベニスの情景が目に浮かぶようで、母のお気に入りとなりました。
今まで何気なく何度も弾いてきたけれど、間近で母に聴いてもらえるのはあと何回なのでしょう。
母ではなく、私に何かあるかもしれませんしね。。。そんなことを考える年になってしまいました。
週末は、こちらのオーケストラのコンサートでした。
日本で私が所属していたオケの定期演奏会と同日の予定でしたのに、緊急事態宣言により、去年に続いてまたもやキャンセルとなってしまったそうで、残念でたまりません。
こちらでは順調に開催できているので、何だか申し訳ないような気持になってしまいます。
今回は今までより大きな会場で、お客様の入りも上々。
もちろん、まだマスク着用が義務付けられていますが・・・
この夏からの来シーズンには、やっと元通りハイスクールの大ホールを使わせていただけることになり、ようやく日常が戻りつつあるのだなと実感しています。
コンサートの前半は、ブラームスの「セレナード第1番ニ長調」。
彼がまだ20代半ばだった頃の作品です。
第6楽章まである長い曲ですが、それぞれの楽章が全く違った性格で飽きることがありません。
第3楽章「アダージョ・ノン・トロッポ」は大変美しいのですが、ゆっくりでやたらと長くてお昼寝にぴったり・・・
聴きに来てくれた夫には「眠るな、いびきかくな」と注意が必要でした(汗;)
とても弾き甲斐のある曲で、自宅練習も本当に楽しかった♪
指揮者からの指示も、「この部分は、恩師シューマンの奥さんクララへの恋心に気付いてしまった若き日のブラームスが、 "Oh, no...oh, no..." とつぶやいている感じでね」とか、
「ここのスフォルツァンド(その音を特に強調して演奏)は、急に誰かをぶん殴る感じではなく、big bear hug をイメージしてね」など、絶好調でした。
途中で休憩の入る長いコンサートも、去年の2月以来のこと。
休憩の終わりを誰がアナウンスするか決まっていなくて、少し混乱がありました。。。
後半は、コントラバスのイケメンな若いソリストを迎え、コントラバスコンチェルトでした。
ハイドンとほぼ同時代の作曲家、ヴァンハルの作品です。(聞いたことない作曲家でした)
こう言ってしまっては失礼かもしれませんが、ブラームスのようにフレーズごとに細心の注意を払う必要がなく、ひたすら明るさに満ちています。
ソリストと初めて合わせたのが、夕方に本番を控えた土曜日の午前中のリハーサルという綱渡りでドキドキ!
最後はグリーグ作曲の「ペールギュント組曲」より「山の魔王の娘の踊り」で賑やかに終わりました。
一度聴いたら忘れない、お馴染みのメロディーですね。
短い曲ですが次第に音に厚みが増し、エンディングは金管もパーカッションもド派手でした♪
出演者数も減らし、ほとんど室内楽のようにまとめざるを得なかった今シーズン。
それはそれで別の発見がありましたが、やはり寂しくもありました。
来シーズンは、ブラームスのピアノ協奏曲第2番や交響曲第4番、今回演奏した「ペールギュント」の全曲、ブルッフのヴァイオリン協奏曲など、フルオーケストラによる魅力的な曲がたくさん予定されているそうで、今からワクワク楽しみです♪
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