芋虫みたいのが、モゾモゾ動いていました。
よく見ると、羽化中のセミでびっくり!!
体の95%はすでに殻から出ていて、最後のひと踏ん張りだったみたい。
午後3時頃の出来事でした。
セミって、暗くなってから羽化するものだと思ってたけれど・・・?
しかも、思い切り足場の悪そうなパンジーの花の上で!?
やはり庭仕事中だった夫を、急いで呼びに行きました。
下の方で良く見えなかったため、彼がちょっと花をかき分けると、ぽとんと地面に落ちちゃった・・・
芝の上でもがいているようなので拾ってみたら、薄緑色の羽がまだ短くまとまったまま。
そんな姿で、私の手の上を元気に歩き回り始めたのです。
虫嫌いの人には絶対無理でしょうけれど、これはかなり可愛らしかった♪
とっさに近くのゼラニウムの葉の上に、移してやりました。
最適な場所ではなくとも、パンジーよりはマシな気がしたので。
自力で移動してしっかり葉につかまった後、短かった羽がどんどん伸びてくるのを見るのは感動もの!
殻から出てくる前半は見逃したものの、セミの羽化なんて、子供の頃の夏休みに母の田舎の家で偶然目撃して以来だわ。
眠気を我慢しながら観察していた気がします。
庭仕事の途中でまた見てみると、美しい透き通った羽がぴ~んと伸びていました。
薄緑色の弱々しい羽が、その後時間の経過と共にしっかり固く茶色くなるのだろうなと思っていたのですが・・・
あれえ?数時間経ってもこのままの色。 セミは全然動かなくなっていました。。。
体力を使い果たし、力尽きてしまったのでしょうか。
ググってみたところ、セミの羽化の成功率はたった40%程度らしいです。
地面に落ちただけでも、かなりの衝撃! 歩き回ると、ものすごく体力を消耗してしまうそう。
人間に触られるのも、周りが明るすぎるのもNGなのですって。
・・・ダメなケースが、全部当てはまっちゃった。
真夏に大音量でミンミン鳴いているとタフな奴って印象だけれど、羽化についてはデリケートな虫だったのね。
大体、どうしてパンジーの花びらの上なんて選んだのかしら。
そんなところでは、踏ん張りがきかなそうなのに・・・
虫が大の苦手という方も多いことと思いますが、例のG君と人間を刺す虫以外は、私は割と大丈夫です。
小さいのに、それぞれがとてもユニークで精巧な形。 思わず見とれてしまいます。
変態によって、想像もつかない姿に変わっていくのも不思議でたまりません。
あ~あ、私が見つけなければ、このセミの羽化も無事に経過していたのかも。
暗い地中で何年も過ごした後にやっと太陽の光を見たというのに、気の毒なことをしてしまいました。
今日の出来事を思い出して、今年はセミの声を聞くとちょっと切なくなってしまうかも・・・
追伸:
夜8時過ぎにもう一度チェックしたら、セミは何だか体勢を立て直したような?
写真は斜めになっていますが、葉の裏に逆さにしがみついている感じ。
羽と体の色も濃くなってきていました。
「人間に触られるのはすごいストレス」と読んだ後なので、触ってチェックする気にはなれません。
私の早とちりで、もしかして大丈夫なのかな!?
そうだとしたら、すごくタフな子だったのね。
明日の朝、飛び立って姿が消えていたら嬉しいです♪
またご報告します!
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