2025/09/29

紅葉がきれいなのに、暑くてライラックも狂い咲き!

先週の火曜から、ずっと晴天が続いてカラカラ陽気です。
今日の最高気温は、何と28℃!!
もうすぐ10月だというのに、これからもしばらくこんな気候が続くようです。

最近は夜になってもあまり涼しくならず、半袖のまま・・・ここは本当にミネソタかい?という感じですが、紅葉はとてもきれいです。
少し前には、夜はひと桁台まで気温が下がっていたからでしょう。

写真であの美しさをお伝えするのは難しいですが、何枚か載せておきます。





地面に落ちてしまった葉が敷き詰められたトレイルも、また美しい♪


この時期、ウォーキング中に私の脳内で無限リピート再生されてしまうのは、やっぱりこの曲💛
YouTube で見つけちゃった♪
映画の中のこの場面、とてもよく覚えています。
明治チョコレートをたくさん買って、マークを集めて、タイガースのポスターやレコードをせっせと貰っていたのもこの頃だったな~ 実に平和な時代でした。



今年も、庭の落ち葉かきに忙しくなる時期です。
木にまだまだ残っている葉っぱを眺めると、始めるにはまだ早すぎる!と思って、ほとんど手を付けていませんが。


あまりの気温の高さのせいか、町のメインストリートに並ぶライラックが、また花を咲かせ始めてびっくり!
車で通り過ぎる時にあの薄紫色が視界に入り、「まさかね、見間違いよね?」とバックして確かめてしまいました。

上のほうに少しだけど、やっぱり花だった♪
が秋から冬にかけて狂い咲きすることがあるという話は知っていましたが、ライラックよ、おまえもか!?


ライラックは、普通は5月の終わり頃に、美しく香りの良い花を咲かせます。
ずっとここに住んでいる近所の友人も、こんな時期に花を見るのは初めてと驚いていました。
来年の初夏、ちゃんと咲いてくれるのかしら。。。


空が澄み渡っているので、夜空のもとてもきれいです。
夜寝る前に、昴(すばる)(プレアデス星団)が見える時期となりました。
肉眼で見えるのは6つの星とのことですが、双眼鏡で眺めると、数十個の星がそこにぎゅっと固まって大集合で、本当に不思議な光景・・・

もう少しすると、大好きなオリオン座も見えるようになることでしょう。
大宇宙の営みに比べると、地球に張り付いている私たち人間の喜怒哀楽なんて、本当にちっぽけなもの。
それでも、日々のあれこれを深く味わいながら暮らしたいですね。


2025/09/22

13年がかりで読破した「ファーブル昆虫記」

全10巻の岩波文庫「完訳ファーブル昆虫記」、やっと読み終えました!


これをオーダーしたのは、何と13年前・・・ふうっ、長い道のりだった・・・

住み慣れた日本からミネソタに移住して1年ちょっと、次第にこちらの生活に慣れてきたものの、気持ちはまだ何となく日本に残っていた頃に読み始めた本でした。

子供の頃にきっと皆さんも、「ファーブル昆虫記」「シートン動物記」の子供向け抜粋版って読んだ(読まされた?)ことがあるのではないかしら。

「シートン動物記」はすっかり忘れてしまっているのですが、フランスのジャン・アンリ・ファーブル(1823-1915)の「ファーブル昆虫記」のほうは、挿絵と共に紹介されていた「フンコロガシ(スカラベ)」などの不思議な昆虫の生態がとても印象的で、よく覚えています。

ミネソタに来てから毎日大自然に親しむようになり、あの懐かしい「ファーブル昆虫記」をまたじっくり読んでみたいなと思っていました。

時々日本の本や雑貨をオーダーしていた会社で、キャンペーン期間中に送料がとても安くなるとのことで、「ファーブル昆虫記」に飛びついたのです。
(その少し前に、映画を観て原作も読みたくなった「指輪物語 (The Lord of the Rings)」全10巻もオーダーしたばかりだった)

はるばると日本から届いた本を開いてみたら、あまりの字の細かさに絶句・・・! 


そして、それぞれの巻が400ページ前後あります。
翻訳には、第二次世界大戦をはさんで30年近くかかったそうで、昔しか使われていなかったような難しい漢字も多いのです。

読み始めたけれど途中で投げ出して、先に「指輪物語」全10巻を読むことにしました。
そちらは、それほど時間をかけずに全部読み終わった気がしますが、その後また気を取り直してファーブルにチャレンジ!

寝る前に数ページ読むと良い感じで眠気に襲われてくるので、睡眠薬代わりにもなる有難い本でした。
毎晩読めば、蟻さんの歩みのようでも段々終わりに近づきます。

何回かの日本への一時帰国も、必ず「ファーブル昆虫記」がお供。
飛行機の中では読みませんでしたが、空港での待ち時間や、日本滞在中に電車内でも・・・
これを読むのにかなりの時間がかかるので、他の本を何冊も持って行かなくてもすみました。

年のせいか、読んだそばから内容を忘れている気がしますが、ファーブルの虫たちへのとてつもなく深い愛情、気が遠くなるような長時間の観察による洞察に、かなりの感銘を受けました。

フンコロガシとの再会にも、ちょっと感激(笑)


本能によって行動する虫は、誰に教わるでもなく、人間よりはるかに高度な技術を持った麻酔医であったり解剖学者であったりします。
反面、決まりきった行動の過程が少しでも狂うと、それを修正する能力は全く持ち合わせていないようで、失敗しながら少しずつ学習していくということもなさそう。

ですからファーブルは、私たちが学校で習ったダーウィン(1809-1882))の「進化論」については、「昆虫記」の中で何度も頭から否定しています。
アメリカでは、「神が全てを創造した」という理由で「進化論」を否定する人は多いため、これについてはそれほど驚かなかったのですが・・・

ファーブルが1878年から1907年にかけて書き綴ったこの本、堅苦しい表現ではなく、楽しい物語のようでした。
昆虫学者として優れていただけでなく、相当な文才もユーモアもあったからこそ、世界各国で読まれてきたのでしょう。
(ここアメリカでは、日本のように「誰もが知っている本」ではなさそうですが)

この本を読んでから、身近にいる昆虫たちにもますます親しみを覚えています。
人間にとっては害のある虫も多く、嫌なヤツはやっぱり嫌ですけれどね。

ようやく読み終わって、ほっとしたような残念なような・・・
いつかまた読み返すことがあるだろうかと考えると、根気も視力も衰えてきてちょっと無理かな~と思いますが。


今朝は、庭にこんなお客様が!


体は小さいけれど、立派なが生えてきていますね。

とても暖かくて素晴らしい天気だった今日、夫とボートに乗ったら怪獣のような雲が見えました♪


小さな虫から大きな空まで、自然の営みに圧倒されることが多いミネソタライフです。

2025/09/12

アメリカのド田舎コンビニで、「きのこの山」を見つけた!

アメリカのガソリンスタンドには、コンビニが併設されていることが多いです。
給油は自分で行い、クレジットカードを給油機に挿入して支払うことが多く、終わったらすぐ出発してもOK。

でも、店内に入ってホットドッグやコーヒー、スナック菓子などを買い、ガソリン代をそこで払う人もいます。
長旅の途中で、ついでに店のトイレを利用することも。
日本のコンビニのようなワクワク感はちっともありませんが、まあまあ便利な存在です。

先日、給油がてら夫と立ち寄ったド田舎のコンビニで、嬉しいものを見つけちゃった!
何と、「きのこの山」が並んでいたのです!!
名前は Chocorooms・・・中国製か何かのパクリかと思いましたが、ちゃんと meiji って書いてある♪


そしてパッケージの裏には、 "Kinoko no Yama" と説明文も入ってる!


5ドル39セントとちょっと高かったけれど、懐かしくて買ってしまいました。
隣りに並んでいた Hello PANDA は色々な店で売っていますが、「きのこの山」は町中の大きなスーパーでも見たことがありませんでしたのでね。
142gも入っているので、結構長いこと楽しめます。(夫にも取られちゃったけど・・・)


ぜいたくを言えば、「たけのこの里」も欲しかったな。
どちらも好きですが、私の脳内では「たけのこの里」のほうがちょっとだけ上です。
アメリカ人は筍なんて滅多に食べないでしょうから、あまりウケないのかな?

家に帰ってさっそく袋を開けてみると、大きさも味も日本の「きのこの山」と全く同じ(多分)。
食べたのは何年ぶりかしら・・・何十年ぶりかも。
絶対売っていなさそうなド田舎の小さなコンビニで出会ったのが、かなりの感動でした。


秋になりましたので、庭や雑木林の中には本物のきのこがたくさん生えています。
何だか美味しそうだな~



これはテングタケの仲間みたい。きれいだけど、こういうのは絶対怪しいよ~


去年は不作だったドングリが、今年はものすごい数です。
パラパラと雨のように落ちてくるので、樫の木の下を歩く時は傘をさしたほうがいいかも(笑)

ドングリを食べに、鹿たちが毎日やってきます。
お母さんが見守る中、今年生まれたばかりの兄弟同士で追いかけっこをしたり、本当に可愛らしい♪


木の葉もだいぶ色づいてきて、毎日違った景色を見せてくれます。
ハイウェイの運転も、楽しくなってきました。
見とれていて事故らないように、気を付けなくちゃ・・・