2022/04/09

「カムカムエヴリバディ」と英語

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が、ついに最終回を迎えました。
ものすごい情報量の最終回で、全ての謎も一気に解け、本当に(良い意味で)とんでもない脚本でしたね。
まだ、気持ちの良い余韻に浸っています。

こんなにも、毎日夢中で見た朝ドラは初めてでした。
戦争中の残酷な場面では胸がつぶされそうになりましたが、投げ出さずに見続けて良かった。

それぞれの登場人物がとても魅力的で、それを感じさせる俳優さんの演技力に圧倒されました。
同じ俳優さんが、親・子・孫の役を掛け持ちで演じるパターンが多く、「今度はこうきたか」とくすっと笑いながら・・・

AI さんの歌うテーマソング「アルデバラン」も、ペーパークラフトタイトルバックも、みんな好きでした。
(AI (アイ) さんのこと知らなくて、「人工知能」と同じく「エーアイ」と読むのかと思っていました。。。)


恋の場面では、昔の少女マンガを読んでいる時のようにキュンキュンしてしまい、私の目の中はハート模様でいっぱいになっていたと思います。

やっとのことで母子の再会が叶い、ぎゅっと抱き合った場面では涙が洪水状態・・・
そう言えば、自分の母親とこんなふうにハグしたことはないなと気付いてしまって反省。
アメリカでは、色々な人たちとハグしまくっているのに。
文化の違いとは言え、それはちょっと寂しいことなので、今度一時帰国した時に実行することにします!!

3世代での「あんこのおまじない」の場面、幸福感に満ちていましたね。
私もこれから何か作る時は、「おいしゅうな~れ」のおまじないをかけようかな。
いろんな意味で、人を思いやることの尊さと美しさを教えてくれたドラマだったと思います。



「カムカムエヴリバディ」では「英語」が大きなテーマだったことも、興味をそそられた理由のひとつでした。
私も3人のヒロインたち同様、NHKのラジオ英語講座で英語の基礎を身につけたひとりだからです。

ドラマ内で、テキストの表紙に東後勝明先生のお名前を見つけた時には、懐かしくてじ~んとなってしまいました。

今の夫と初めて出会ってから、彼の日本語能力の開花も待ちましたが、一向にその気配は感じられず(笑)
何とかもっと深くコミュニケーションしたく、私が英語を勉強した方がずっと早そうだと悟りました。

毎日タイマーをセットして番組をカセットテープに録音し、テキストと共に猛勉強!
まだ若くて、意欲満々だったな~

残念ながら、その頃のテキストもカセットテープも処分してしまいましたが、YouTube でこんなのを見つけました。
そうそう、このテーマ音楽も本当によく覚えています。



ドラマの最終回で、大杉正明先生、マーシャ・クラッカワー先生も声の登場でした。
講師の皆様、あの頃は本当にお世話になりました。
このドラマの影響で、NHKラジオ英語講座のテキストの4月号、売れまくっているかもしれませんね。

そういえば私も、こんなお仕事をいただいたことがあります。もう5年も前のことですが。

このドラマのヒロインだった上白石萌音さん、 深津理恵さん、川栄李奈さん、そして老後の安子役の森山良子さん、皆さん流暢な英語を聞かせてくれました。

川栄李奈さんは Haste Makes Waste(急がば回れ)を「ハステとワステが仲良く作った」と素晴らく和訳してしまったことがあるほど、英語は不得意だったようですが、ドラマのために本当によく頑張りましたね。

上白石萌音さんは帰国子女とのことで、英語も「さすが!すごい!」と思いましたけれど、住んでいたのはメキシコだそう。
英語は、帰国してから勉強したそうです。
ただし、ひとつ外国語を覚えると、次の言語は比較的楽に身につくという説もあり、少し有利だったのではないかな?

それに皆さん歌がお上手なので、英語独特のイントネーション発音を聞き分ける力が人より勝っているのでしょうね。


あちこちに遊び心も散りばめられていて、それを見つけるのも楽しいドラマでした。
脚本の藤本有紀さんに、大きな拍手~!
これから「カムカムロス」に陥りそう・・・
来週から新しく始まる朝ドラがよほどおもしろくないと、この喪失感から抜け出せなそうです。

2022/04/04

メープルシロップ作り / 紫芋まだら模様クッキー

毎年今頃の季節に、友人の敷地で行っていた夫のメープルシロップ作り、今年はお休みです。

理由は、
 ① 雪が深すぎて、メープルの木の幹にドリルで穴をあけて準備する作業が困難だった
 ② お仲間がみんな、メキシコやハワイに旅行に出かけてしまった
 ③ 実は去年までに作ったメープルシロップが、まだたくさん余っている

せっせと出かけていた時期の楽しみがなくなって、ちょっと手持無沙汰な様子の夫です。

けれども、親戚のひとりが今年もメープルシロップを作るとのこと。
我が家の敷地内にたくさん生えているメープルを使いたいと言うので、どうぞどうぞと来てもらっています。
夫も時々ちょこっと手伝っているので、少しは満足かな。

樹液を集めるには、こういう透明の袋(白っぽく見えるのは凍っている部分)と、


金属製のものの2種類を使っています。


私もウォーキングの途中で、どの位たまっているか時々チェック。
昼間は0℃を超え、夜間は氷点下に下がる日が続くと、一番樹液が出やすくなると言われています。
今年は、今がまさにその時期です。

木の大きさや日当たりなどによって違うのでしょう、中にはあふれんばかりに溜まっている容器も!


近くを歩く時に、樹液がポタンポタンと落ちる音が聞こえてくる木もあります。
何だかメープルの木の鼓動のようで、結構感動します♪


たくさん集めた樹液を、40分の1まで煮詰めると、やっと私たちのよく知っているメープルシロップの色と味、香りが生まれます。
時間のかかる大変な作業ですが、夫にとっては、野外で火の番をしながら友人たちと語らうのが何よりも楽しみ・・・来年はまたできますように。

作り方について詳しいことは、過去の記事をご参照ください。



今日は、久しぶりにクッキーを焼きました。
フリーザーに、一体何年前のものかわからない紫芋パウダーを見つけたのでね。

とてもきれいな色を保っているので、味は感じられなくてもまあいいか・・・

参考にさせていただいたのは、こちらのレシピ

ずっと前にこのレシピ通りに焼いて美味しかった覚えがありますが、今日はマーブル模様にしてみようと無謀な計画!
生地を、約半分(プレーン生地のほうが少し多め)に分けました。
片方にだけ紫芋パウダーを混ぜ、適当に少しずつちぎって並べてから、全体をむにゅむにゅと・・・

模様入りのお菓子は、スライスする時が一番楽しみ♪


マーブルにはならず、まだら模様になりました。。。
これはこれで、なかなか良いのでは?


夢のようにきれいな色の紫芋パウダー、まだだいぶ残っているので、せっせと使うことにします。

東京のは、満開を過ぎてもう散り始めているでしょうか。
ミネソタに移住したばかりの頃は、桜が見られないことが寂しくてたまりませんでしたが、何だかもう慣れてしまったのが、悲しいようなほっとするような・・・

桜の模様が入ったトレイにクッキーを乗せて、ちょっとだけお花見気分を味わいました。
ミネソタ北部の春は、まだもう少し先です。

2022/03/28

ウクライナ国歌を演奏、他にも盛り沢山 ♪

また寒くなって、せっかく解けてきた雪が凍っています。ツルツルで危ないです。。。
でもハイウェイ沿いは地面が見えてきて、ほとんど茶色になりました。
雪の上ではよく見えていた鹿が見えにくくなり、急に飛び出してきませんようにと祈りながら運転しています。

昨日は、またコンサートでした。寒くても素晴らしい天気でしたので、客入りは上々!
もうマスクが必要でなくなったことも、影響ありかもしれません。

今回は色々な意味で盛り沢山で、ついて行くのが大変でした。
オープニングは、2月にも行ったハイスクール(小中学生もちらほら)の有志を交えて「カリブの海賊」を賑やかに。

私のパートナーは、6年生の可愛らしくて元気な女の子!
ヴァイオリンだけでなく、ヴィオラピアノギターも弾けるという才女です♪
リズムも音程もしっかり、とても上手に弾けていた!と賞賛したら、私のことも上手だとほめてくれて嬉しかったです(笑)

ここで子供たちは客席に戻り、次はアルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラ Astor Piazzolla の曲です。

私たちの指揮者は、ミネソタの隣のノースダコタ州のコミュニティオーケストラも掛け持ちで指揮しています。
今回はそちらのオケのコンサートマスターが参加してくれ、私たちのコンマスと二人で、ソロ部分を担当。
曲のアレンジも、ノースダコタのコンマスが自分で行いました。

ピアソラの代表作「リベルタンゴ」他、全部で3曲演奏。
タンゴのリズムは難しいけれど、好きだな~
弾いていると血が騒ぐので、私の前世はアルゼンチン人だったと妄想をふくらませることにします。

アレンジは違いますが、下の動画によく似た雰囲気でした。
出だしは、ヴァイオリンのの後ろで弓を動かすという指示・・・
私にとっては、そんなの初体験です。。。



「オブリビオン(忘却)」この哀愁を帯びたメロディーにも、心を鷲づかみにされます♪
やっぱり私は、元アルゼンチン人!?

 

ピアソラと言えば「リベルタンゴ」が代表作ですので、これも載せておきましょう。
色々なアレンジがありますが、これはヴァイオリン4台によるもの。




お次は、モーツァルトとほぼ同時代の作曲家 Christian Ludwig Dieterファゴット協奏曲
英語ではファゴットと呼ばずバス-ン Bassoon ですが、普段は縁の下の力持ち的な、重要だけれど割と地味な楽器かな?

2台(2本と呼んだほうがいいのかしら?)のファゴットのための曲で、とても明るく、リラックスして聴けます。
実は、指が結構早く動く部分もあるものの、この日に演奏した他の曲に比べると、安心して弾ける1曲でした。

ファゴットのおひとりは、「カリブの海賊」の指揮もしてくださいました。
一瞬、竹中直人さん?と思ってしまった・・・



休憩後は、ウクライナの国歌を演奏・・・シンプルで覚えやすいメロディーです。
客席の皆様も起立してくださいました。
ご自分の車にウクライナの国旗を掲げている方や、国旗の色の服を身に着ける方も。
それぞれが独自の方法で、平和への祈りを捧げています。

色々なオーケストラ合唱団が、同じことを行っているようです。
この動きが世界中で大きな渦となって、プーチン政権を押し倒してくれますように。
音楽の偉大な力を信じています♪


この国歌のすぐ後に、ロシアの作曲家の曲を演奏というのが何とも皮肉なのですが・・・
ニコライ・リムスキー=コルサコフ Nikolai Rimsky-Korsakov の壮大な交響組曲「シェヘラザードシェエラザードという表記もあり)です。

この曲は、「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」が題材になっています。
子供の頃から題名はもちろん知っていたけれど、ぜひ読んでみたいと思ったことはありませんでした。
この曲も、なぜか第1楽章と第3楽章だけはよく知っていたのですが、「シェヘラザード」とは、その「アラビアンナイト」の語り手の名前だと初めて聞いてびっくり!

「アラビアンナイト」ってどんなお話かというと・・・

妻の不貞を知った王様が、怒り狂って妻と相手を殺害。
その後は女性不信となり、一夜を共にしては翌朝に殺すことをくり返したそう。

大臣の娘であるシェヘラザードは、「私がその悪習をやめさせます!」と宣言。
毎晩、王様におもしろい話を聞かせ、「続きは明日ね~」と期待を持たせました。
よほど興味深い話が続いたのでしょう。千夜と一夜経つ頃には子供も生まれ、ふたりはめでたく結婚しましたとさ。

・・・というわけで、この交響組曲は、彼女が語ったお話がモチーフとなっています。
とても美しいヴァイオリンのソロが随所に現れ、シェヘラザードを象徴。
ハープがポロロ~ンとからまり、うっとりしちゃう。

今回は本来のコンマスがピアソラのソロでご活躍だったので、普段はセカンドヴァイオリンのトップである団員が、この曲のソロに抜擢されました♪

何と、彼はまだ高校生なのです。
私たちのオケに初めて参加したのは、11歳の時!
人一倍小柄で可愛らしい笑顔・・・「ええっ、こんな子がオケで弾けるのだろうか」と誰もが思ったのですが、演奏力も読譜力も素晴らしい。
あれよあれよという間に成長して、今はすらりと長身になりました。

そして、ヴァイオリンの腕も信じられないほどに上がったのを誰もが認め、指揮者の絶対的な信頼を得るに至ったのです。
リーダーシップもあって、ずっと年上のおじちゃんやおばちゃんたちを、礼儀正しくしっかりと導いてくれ、将来が本当に楽しみな子です。

今回「カリブの海賊」を一緒に弾いた子たちの中にも、彼のような宝石が隠れているかも!?

曲は物語性に富み、海の波のうねりや王子と王女のダンスの様子、荒れ狂う波に難破する船などが楽器で見事に表され、とても魅力的です。
でも、今までに演奏した中で、確実に5本の指に入る難しさ!
数々の高度なテクニックとものすごい集中力が必要で、リハーサルの度にみんなへとへとになっていました。

土曜日のゲネプロ後には、みんなでお寿司を食べに行ったのが嬉しかったです。

YouTube で色々なオケの演奏を聴き比べましたが、これは第4楽章の難破シーンで、指揮者が雄たけびを上げちゃうという、めずらしいもの♪
ヴァイオリンはじめ、チェロ管楽器のそれぞれのソロも素晴らしいです。



コメントのひとつにあるように、ロシアの作曲家フィンランドの指揮者スペインのオーケストラペルシャの民話が見事に調和。
素晴らしき音楽の世界に乾杯したくなります♪ 世界全体が、このような姿であればいいのにね。


♪3月27日のコンサートプログラム♪

     Pirates of the Caribbean: At the World's End カリブの海賊    

     Primavera  (Astor Piazzolla)
     Oblivion  (Astor Piazzolla)
     Libertango リベルタンゴ (Astor Piazzolla)   

     Concerto for Two Bassoons and Orchestra 2つのバスーンとオーケストラのための協奏曲 
      (Christian Ludwig Dieter)
       Ⅰ. Allegro
       Ⅱ. Romanze-Adagio
       Ⅲ. Rondo-Allegro

           Intermission

     National Anthem of Ukraine ウクライナ国歌          

     Scheherazade, Symphonic Suite, Op.35 
交響組曲「シェヘラザード」
      (Nikolai Rimsky-Korsakov)
       Ⅰ. The Sea and Sinbad's Ship 海とシンドバッドの船
       Ⅱ. The Kalandar Prince カランダール王子の物語
       Ⅲ. The Young Prince and the Young Princess 若い王子と王女
       Ⅳ. Festival at Baghdad バグダッドの祭り