2021/01/11

ミネソタの病院で羽ばたく16,000羽の折り鶴

コロナのせいで、会いたい人にも会えずに寂しい思いをした人が多かった去年のクリスマス。
それだけでも辛いことでしたのに、年明け早々ワシントンDCの連邦議会議事堂襲撃という恐ろしいニュースに、アメリカ住民は疲れ切っています。

こんな時期に、日本の大切な友人が素晴らしい動画を送ってくれ、気持ちが癒されました。
人と人との絆は、ウイルスや社会情勢に簡単に壊されてしまうほど軟弱なものではないと改めて気付かされ、思わず涙が・・・


この動画を作ったのは、ルーテル教会に属する日本人牧師、関野和寛さん。
ミネソタにある、アボットノースウェスタン病院 Abbot Northwestern Hospitalチャプレン chaplain です。
チャプレンとは主に教会外で働く聖職者のことで、病院の場合は入院中の患者さんたちに寄り添って心のケアをするのが仕事です。

彼が不安な気持ちを抱えながらコロナ病棟を初めて訪れた時、1羽のを折って渡したところ、患者さんが涙した後に大きな笑顔を見せ「必ず元気になってここから出る、そしてこの鶴を一生の宝物にする」と誓ったとのこと。


それがきっかけとなり、関野さんはSNSを通して日本の皆さんに鶴を折って送ってくれるように声をかけたそうです。
すると、小さなお子さんからお年寄りまで1,000人以上の方が、何と16,000羽もの折り鶴を送ってくれたのですって!

けれども関野さんおひとりの力では、これをどうすることもできませんでした。
相談してみたところ、入院中のお子さんや妊婦さんまでもが、こうやって飾ったら?と色々提案してくれたとのこと。

病院のセラピストや同僚のチャプレンも手伝ってくれ、ついに病院の吹き抜けホールに鶴たちが羽ばたき始め、皆さんを笑顔にしているそうです♪


病院職員の言葉
 「毎日この鶴の横を通るたびに、どれだけこの世界に人を思いやる心、そして愛があふれているかを感じ、祝福された思いになります」

関野和寛牧師の言葉
 「形も色も大きさも違う鶴。人種も、宗教も、言葉も越えて、皆がひとつの希望を持てるというメッセージを伝えるように、鶴たちは羽を広げている」
 「ソ-シャルディスタンスによって人と人が引き離されている。けれどもひとつの希望のもと、私たちのスピリチュアルディスタンス(心の距離)はぐっと近くなる」
 「希望には限界がない。それは私たちの暗闇を必ず照らす」



人々がそれぞれの思想や背景により分裂を深めつつあるアメリカで、絆を取り戻そうと力を尽くしていらっしゃる方も多く存在します。
パンドラの箱が開けられ、あらゆる災難が人間界に解き放たれてしまった時、最後に箱の底に残ったのも「希望」でしたっけ。
人間はまだまだ大丈夫だ・・・って信じたいです。


2021/01/03

今、世界中で一番好きなピアニスト角野隼人さん

新年おめでとうございます♪

1年前の今頃には誰も想像しなかったことが起こり、世界中が大混乱となった2020年がようやく終わり、ほっとしています。
2021年は、より良い年となりますように!

とは言え、日本でもコロナ感染者が増えてきて心配ですね。
数の上ではアメリカに比べればずっと少ないものの、また緊急事態宣言となるのでしょうか。。。

オリンピック開催、今年こそはぜひ実現して欲しいです。
でも、今の段階ではどうなることやらですね。


未来のことをあれこれ心配しているだけでは、暗くなってしまいます。
年末に「2020年の私のベスト5」を考えていたら、そんなに悪い年ではなかったことに気付きました。

ベスト5の中のひとつが、YouTube で素敵なピアノ男子を何人も発見したこと♪
中でも私のお気に入りは角野隼人さんです。YouTube 上では Cateen(かてぃん)さんとなっています。

ファーストアルバム "HAYATOSM" も購入しちゃった!

夏にブログ記事でご紹介したことがありますが、友人たちにも知らせまくってしまいました。
夫も子供たちも、すっかりハマった様子。よしよし・・・

12月13日に行われたサントリーホールでのソロリサイタル、チケットは5分以内に即完売だったそう。
私はもちろん行けなかったけれど、嬉しいことにリアル公演の後に無観客のストリーミング公演も行い、日本だけではなく世界数ヶ国に配信されました。

あの素晴らしい音響のホールを、あの美しい空間をたったひとりで使うなんて、何という贅沢!
数ヶ月前にコンサートのお知らせを配信した時にも、そのためにだけサントリーホールを借りて、ショパンの「英雄ポロネーズ」を演奏・・・
この思い切った発想は、只者ではないことを証明していますね。

私もストリーミング公演分をこちらで予約購入し、映像はパソコンで、音は良いスピーカーを使ってオンラインで夫と共に楽しんだというわけです。

期待以上に素晴らしく、彼はフランツ・リストの生まれ変わりなのではと真剣に思ったほど。
リストは初見と即興演奏に長けていて、繊細しかも情熱的な演奏だったとか・・・
ショパンと違って74歳まで長生きしましたが、若い頃は超イケメン!
性格も良くて、女性にモテモテだったのですって。


角野さんの演奏姿も、本当に美しい。楽し気に弾く様子が、好感度抜群です♪
表情が優しい、指もきれい、速弾きとは対照的に落ち着いた話し方で声も素敵・・・

そして、ネコ好きな人には私は無条件に弱いのよね。
実家のネコちゃんたちに捧げたオリジナル曲「大猫のワルツ」は、ショパンの「子犬のワルツ」とペアで聴くと楽しいです。

演奏能力がもちろん一番大事ですけれど、絵になるピアニストかどうかも、やはり求められるのでしょうね。
リストの時代の女性ファン(興奮のあまり失神した人も多かったとか)と、12月にサントリーホールに駆け付けた女性ファンの気持ちは、多分時代を超えて全く同じだったのでは?

クラシックの曲を楽譜に忠実に、しかも自分の色を表現しながら暗譜で弾くだけでもすごいことです。
そんなピアニストはたくさんいますが、角野さんの場合はオリジナル曲も作曲し、良く知られた曲をジャズ風、ジブリ風、いろんなスタイルにささっと苦もなくアレンジするのもお得意なのがすごい!

このストリーミング公演、1週間は聴き放題でしたので、何度もくり返せて嬉しかったです。
飽きるなんてとんでもない・・・もっともっと聴きたかったわ。

その中の1曲、リスト作曲の「ハンガリー狂詩曲第2番」を、今年の私の課題曲にすることに決めました。
まあ、こんなに速くは弾けないし、カデンツァの部分は省略するしかないけれど・・・



実はこの曲も、昔挑戦したけれど挫折した中のひとつ・・・
今度はあきらめないよう、頑張ります♪

角野さんは必ず、世界に向かって羽ばたくピアニストとなるはず。
彼のことは割と早くから知ってたわよ~と、アメリカでも鼻高々で自慢できるようになると信じています。


今週は、1月のミネソタとは思えないほどの暖かさ。
いつもはマイナス20℃以下になることも多いのに、有難いことです。
ピアノも弾きたい、外も歩きたいで、体がふたつ欲しい感じ!



2020/12/29

ハッピーエンド

激動の2020年も、残りあとわずか・・・何だかほっとしますね。

今年のクリスマスは、世界中で地味なものだったことでしょう。
せっかくゲットしたクリスマス柄のマスクは、人に会う機会もなくてほとんど出番なしでした。
もったいないけれど、来年は全然使わずにすみますように。

定番のクリスマスリース型ポテトサラダ

我が家でも娘と彼氏が来ただけで、クリスマスは4人で静かに過ごしました。
彼氏が持参して調理してくれた豪快なプライムリブが、クリスマスのメイン料理です。


この前のブログに書いたジョークギフトも大ウケでしたが、娘からのギフトにも爆笑!
サンクスギビングに来た時に残り物を入れて持たせたプラスチックの保存容器が、きれいにラッピングされてたくさん戻ってきました。。。
クリスマスのご馳走の残りを再び詰めて持たせたので、来年のクリスマスに同じことをするかもね。

娘の彼氏からは、「お姫様抱っこ (英語で princess hold となっていました)」のクーポン券が!

サンクスギビングの時に娘がしてもらい、私もお願い!と言ったら、快くひょいと抱き上げてくれたのがきっかけ。
その時に、私がよほど嬉しそうな顔をしていたのでしょう。
「有効期限2199年12月31日」というクーポン券を自分で作って、きれいに包装したものをプレゼントしてくれたのです♪
使うのが楽しみだ~


話は変わりますが、今年も去年に続きショパンエチュードの練習に励みました。
去年は Op.10 の12曲(「別れの曲」「黒鍵」「革命」など)を順に毎月1曲。
今年は Op.25 の12曲(「エオリアンハープ」「木枯らし」「大洋」など)を順番にです。

コロナのおかげで(?)、いつもより時間もたっぷり。
今月は最後の Op.25-12「大洋 (Ocean)に、何とかたどり着きました。
毎月のはじめ、「初見でどれほど弾けるかな」と試す時のドキドキワクワク感(&挫折感)も、エチュードについてはこれで最後かと思うとちょっと寂しいような・・・

プロが弾くと2分半から3分程度であっと言う間に終わるのに、月末になっても私はまだ6分もかかります(笑)
大変ドラマチックな心揺さぶられる曲で、弾けば弾くほど好きになり、ほとんど中毒状態で夢の中にも出てきちゃいました。

このピアニスト、人魚姫みたい!
海の色のようなドレスの裾には、尾びれがついていそうな気がします。



「大洋」という愛称(ショパンがつけたものではない)に洗脳されてしまうのでしょうが、延々とうねり続ける波のイメージ。
分散和音の練習が目的のため、動きは割と予測しやすく、ひとつ前の「木枯らし (Winter Wind)(多分エチュードの最難曲?)に比べるとずっと楽に弾けます。

他の3本に比べ、中指と薬指の出番が極端に少ないというのも、めずらしい点ですね。
暗譜は意外と楽にできそうなので、その後のテンポアップも可能だと思います。(本当かい?)

大海原で嵐に遭い、もみくちゃにされている小舟もイメージできるかな・・・
まるで、コロナに翻弄される真っ只中の私たちのようです。

一体どこに向かうのかもわからず、今年はずっと不安な気持ちを抱えたまま、必死で舟にしがみついてきました。
途中で力尽きて、海中に放り出されてしまった人も。。。痛ましく悲しいことです。

けれどもこの曲の魅力的な点のひとつは、短調の曲なのに途中で明るい長調がダイナミックに姿を見せ、最後の最後も長調の和音でポジティブな力強い音が響いて終わることです。
2020年も、この曲のようなハッピーエンドであって欲しいですね。

ついでに言うと、最後はハ長調の主和音で、ショパンのエチュードの最初の曲 Op.10-1 の出だしと同じだということに気付きました。

長く困難な旅をやっと終えたと思ったら、なぜかまた出発点に戻っていました・・・みたいな。
う~ん、何やら意味深で哲学的だなあ。ショパンが狙ったのか、偶然なのかわかりませんが。


来年2月半ばのコンサートについての通知が、本日オーケストラの団員たちに届きました。
12月のクリスマスコンサートは、ミネソタ州でのコロナ感染者の増加により、残念ながらライブストリームのみに変更。
弦楽器それぞれのパートリーダー5名とピアニストだけに縮小され、がっかりしていましたから、このお知らせは本当に嬉しい。

2月にはまたみんなで生演奏することを前提に、近々楽譜が配られるそうで楽しみです♪
みんなで・・・と言っても、まだフルオーケストラでの演奏は不可能で客数も制限されますが、細々とでも活動を続けなくてはね。

コロナのワクチン接種も、いよいよ始まりました。
今年の6月で教師リタイア後に医療関係のパートの仕事を始めた下の義妹が、今日優先的にワクチンを受けるとのこと。
モルモット気分だわ~と、少し不安そうでしたが。

来年は世界中の人々がもう少し安心して暮らせるようになることを願いつつ、ショパン「大洋」の練習も今月いっぱい頑張ります!
皆様もご健康にはくれぐれも気を付けて、どうぞ良いお年をお迎えくださいね。