2013/01/17

The Hobbit(ホビット)を観てきました

1か月ほど前に世界中で同時公開された映画、  The Hobbit : An Unexpected Journey「ホビット~思いがけない冒険」をやっと観てきました。

去年の11月に予備知識ゼロで観た Life of Pi と違って、初めて本で読んだ20歳前後の頃から、この作品には特別な思い入れがあったのです。

映画化の情報に、思わず万歳三唱していたものね♪


ブログの記事、長くなってしまいますので、登場人物などの部分はスキップしてくださっても結構です。
でも、この映画を観て、人生の(特に海外で暮らしていく上での)大切な気付きを得た気がします。
今日の記事の最後に書いたその部分だけは、読んでいただければうれしいです。


私は大のファンタジー好きで、児童文学を専攻に選んだほど。
ここではない別のどこかに憧れる気持ちが、子供の頃からあったのでしょうか。

特にこの作品みたいに、神話を思わせるような壮大な物語には目がありません。
ファンタジーが苦手な方にとっては、長ったらしくて嘘臭くて退屈な映画なのかもしれませんが・・・

原作は、イギリスの作家 ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン J.R.R.Tolkien の同名の作品。
同じ著者による「ロード・オブ・ザ・リング The Lord of the Ring / 指輪物語」三部作も、公開と同時ぐらいに映画館に出かけて観ました。
 「ロード・オブ・ザ・リング」の方が先に映画化されてしまいましたが、「ホビット」はその60年前が舞台です。

家の息子も、中学の時に国語(英語)の授業で The Hobbit の小説を読み、やはりハマってしまいました。
夫は原作を読む気はしなかったようですが、映画ならこういう系も結構好き。

今回も、親子3人+飛び入りの友人1人で観に行くことに。。。


私が持っている「ホビットの冒険」は、瀬田貞二さん訳、寺島竜一さんのすばらしい挿絵が入った本です。


中つ国 Wiki より下の画像をお借りしました。 
原作者トールキンも、べた褒めだったそう。

「ロード・オブ・ザ・リング」の英語のセリフがかなり難しかったのを覚えているので、気合いを入れて本を読み直してから映画を観に行きました。
ストーリーさえわかっていれば、何とかついていけますからね。

白黒でイメージしていた各場面が、総天然色(古っ!)でくっきり鮮やかに生まれ変わった印象です。

「ロード・オブ・ザ・リング」でおなじみのキャスト、魔法使いガンダルフ Gandalf 、主人公だったホビットのフロド Frodo 、エルフと人間のハーフ(?)のエルロンド Elrond 、そして強烈な印象のゴラム Gollum(日本語訳の本ではゴクリという名、本名はスメアゴル Smeagol )なども再登場して、うれしかった♪

フロド役のイライジャ・ウッド Elijah Wood は1981年生まれだけれど、まだ少年の面影・・・かわゆい。

ガンダルフ役のイアン・マッケラン Ian McKellen は70過ぎているのに、アクションシーンの鮮やかな動きがすばらしい!
イギリスで Knight に叙勲され、 Sir の称号を得ている名優です。

出演者の中で一番表情豊かなのがゴラムでしょうね。 キモかわいい・・・?
本の中で「いとしいしと(人)」と訳されているのは、やたらと出てくる My Precious! というセリフ。
はめると姿の消える指輪のことを、こう呼んでいます。


ドワーフが13人も出てくるので、正直言って誰が誰だかよくわかりませんでした。

原作では、ドワーフ御一行様の中で一番お偉いトーリン Tholin(リチャード・アーミティッジ)は最年長のはずなのに、これは若くてかっこ良すぎだろう!?
(真ん中のお方です)


本の中では「わしは~」とか、「~じゃわい。」とか、「そうじゃ、そうじゃ。」「かたじけのうござった!」(侍かい・・・?)なんて語っていて、じいさんのイメージがすっかり出来上がっていたので、この配役は全くの想定外!

キャラ、違いすぎです!!
原作では バーリン Balin(左下のお方)より年上のはずだけどな。

男の中の男! 武士魂(?)を感じさせるトーリン
刀を抜いてみんなの先頭に立って走る姿も、死にかけて目を閉じた姿も、クラクラする素敵さでした。


ドワーフの中で一番若い兄弟、キーリ Kili フィーリ Fili も、際立ってイケメンでした。
こういう人たちが出てくると、映画がますます楽しいこと♪



いい男にしか注目していなくて、その他のドワーフさん達、ごめんなさい。

ちょっとびっくりしたのがボフール Bofur



何気ない表情が、ビートルズのジョージ・ハリスン George Harrison に似ている気がしました。 どう?


物語の詳しいあらすじなどを書いていると、また恐ろしく長くなってしまいますのでごく簡単に・・・

主人公のホビット ビルボ・バギンズ Bilbo Baggins(マーティン・フリーマン Martin Freemanが魔法使いのガンダルフに誘われ、13人のドワーフたちと共に、邪悪なドラゴンスマウグに奪われたドワーフの王国と財宝を取り戻しに行く、中つ国 Middle-earth を舞台にした冒険物語です。


ビルボドワーフたちは、追いかけられては逃げ、そして戦うことのくり返し。
かなりメタボなボンブール Bombur を含めて、あの状況でドワーフ全員が助かるってあり得ないよな・・・とつっこみながら観ていました。

この映画の最後の最後に、黄金の中で眠っていた竜のスマウグ Smaug が目を覚まします。
続きは第2部のお楽しみというわけ。 また12月まで待たなくちゃ。

一緒に行った友人、「ホビット」が3部作とは知らず、ええっ、なぜここで終わる!?とびっくりしていましたっけ。


ビルボの住居であるホビット穴は、とても居心地がよく、いつも清潔にきちんと整頓されています。
見習わなくてはね~

アポなしのお客がどどっと押し寄せてきても、ちゃんと全員をお腹いっぱいにさせるだけの食料の蓄えがあるのもすごい!

ホビット族は元々、お客が大好きでもてなし上手なのだそうです。
ドワーフ13人とガンダルフがいきなり押しかけて来たので、さすがのビルボも目を白黒させていましたけれどね。

お客様が多く、知り合いの知り合いといった初対面の人まで急に訪れることがある、ここミネソタでの我が家の暮らし・・・それと重なって、困惑しているビルボに思いきり同情してしまいました。


ビルボは、初めは気が弱くて優柔不断で、どちらかというとドワーフたちのお荷物になっていました。
けれども物語が進むにつれ、たくましく勇気にあふれ、深い知恵により的確な状況判断ができるように成長していきます。

私は本を最後まで読みましたので、ビルボとドワーフたちがたどるさらなる冒険についても、もう知っています。
広い世間から見ればほんの小さな平凡なひとりにすぎないビルボに、偉大な魔法使いガンダルフは、物語の最後で心からの敬意を示すのです。


優しさ、誠実さ、謙虚さ、賢さ、種族を超えた和を尊び、出会った人に心を開いていく素直さを持ったビルボ
毎日の平凡な暮らしを大切にし、自分の家を最高に居心地の良い場所として愛し、きちんと整えておくビルボ

体が小さくても、魔法なんて使えなくても、どんな状況でも卑屈にならず、プライドを持って自分の中にある素晴らしい素質を育んでいくビルボ

辛い状況でも、やけを起こしたり、ごまかしたり、いつまでも愚痴ったり、あきらめたり投げ出したりしないビルボ
安定した平和な暮らしに満足しながらも、全てを投げ出して冒険に飛びこんでいく勇気と好奇心と心の柔軟さを持ったビルボ

不思議な運命に導かれるように、ここミネソタで暮らすことになった私も、思いがけない冒険の真最中なのかもしれません。
私自身の心の中にも、いつもビルボを住まわせておきたいな。

少しでも彼に近付くことができるように、この物語を忘れないようにしよう・・・

人より目立ちたい、人より少しでも多く分け前を取りたい・・・そんな人間が多いこの世界で、小さなビルボの愛すべき心根を、映画を観た皆さんが大切に思ってくれますように。


ああ、第2作、第3作の公開が待ちきれませ~ん!


おまけ 家のバードフィーダーにやってきた美しい赤い鳥。
     夫によれば、 Grosbeak という仲間に分類されるそう。
     多分、Pine Grosbeak かな?
     
     調べてみたら、日本ではギンザンマシコ(銀山猿子)という名らしい。
     (「さるこ」 じゃないのね・・・)
     まっ白な雪景色に赤が映えます。


以前、集団でやってきたことも!


2013/01/12

はみ出しているのが好き

食べ物の「本来の部分」からちょっとはみ出している、周りの部分が好き。
羽根のついた食べ物って、何だかお得な感じがしませんか?

人間だって堅苦しく型にはまった人より、少しはみ出た部分のある人の方が、味があるでしょう?
はみ出し過ぎは困りますが・・・

羽根付き鯛焼きとか、
たいやきの神田達磨の店主さんブログから、画像をお借りしました。)


羽根付き餃子とか、
クックパッドより、まじゅじゅさんパリッパリ羽根つき野菜いっぱい✿家の餃子から、
画像をお借りしました。)


こういうパリパリした部分に、目がないのです。


幼い頃の思い出・・・
幼稚園で、 ♪ Happy birthday to you ♪ の歌を初めて教わった時、風邪をひいて休んでいました。
元気になって登園した時、みんなが何を歌っているのかさっぱりわからなかった。。。

こんなはずはないと思いながらも、仕方なく「はみ出せ、つゆ~」と歌ってしまいました。
歌詞が英語だということさえわからなかったその頃から、はみ出し愛好家だったのかも?



先日、北欧の焼き菓子クルムカカ krumkake を、またしつこく作ってみました。
初めて挑戦した時の記事は、こちら

専用の器具(私のは VillaWare というメーカーのもの)に生地を流し込み、ふたをして1分位で焼けます。
直径は5インチ(12.5センチ位) 。

おおっ、はみ出している (*^▽^*)/



今回は、円錐形細い筒型の両方を作りました。
焼き立ての柔らかいうちに、くるりと巻くことが多いお菓子です。

あっという間に固くなってしまうので、火傷しそうだけれど作業は素早くね。


最後の方は疲れてきて、丸いまま・・・



生地の流し込み具合によって、大好きな羽根付き(?)のように出来上がります。
羽根の部分は、特別においしく感じるから不思議。

手抜きバージョンの丸いフラットなクルムカカも、結構気に入ってしまいました♪

湿気の多い季節ですと、すぐにパリパリ感が失われてしまいそう・・・
でも、冬のミネソタは極端に湿度が低いので、その心配はありません。 数日経っても大丈夫。
その代り、お肌もパリパリで困っています。。。(-_-;)

北欧系の方が多い集まりに持って行って、私の作り方これで合ってるの?と恐る恐る聞いてみたら、すごくよくできている!本場と同じ!と称賛の嵐でした。

昔、お母さんが作ってくれたのと同じ味だ~!とか・・・ほめすぎですって。

これって、外国人が作った桜餅か何かを、私たち日本人が試食するようなものよね。
そんなおもしろい経験もしてみたいかも。


もう1月なのに、クリスマス柄のペーパーナプキンでごめんなさい。


クルムカカを食べたことはないので、今回も器具に付属のレシピ通りに作りました。
面倒そうに見えますが、準備から後片付けまで1時間ちょっとだけ。
60枚分と書いてあるのに、33枚しかできなかったのが、ちと不思議なのですが・・・



おまけ1 クルムカカ (Krumkake) のレシピ

材料  
 卵  4個
 小麦粉 (アメリカでは all purpose flour で)  1と1/2カップ (約190g)
 グラニュー糖  1カップ (約200g)
 バター  1/4ポンド (アメリカでは1スティック) (113g)
 コーンスターチ  大さじ2
 バニラエッセンス   小さじ1/2
 カルダモン  小さじ1/2

作り方
 1) 卵をボウルに割り入れ、泡立て器で軽く泡立てる。 砂糖も加えさらに泡立てる。
    (少しもったりする程度まで。)
 2) バターを湯せんで溶かし、冷ましてから1)に少しずつ加え、均一に混ぜる。
 3) バニラエッセンスとカルダモンも加える。
 4) 小麦粉とコーンスターチを一緒にふるい、2~3回に分けて3)に混ぜ合わせる。
 5) クルムカカベイカーの電源を入れて熱くなったら、焼き面に最初だけオイルをスプレー。
 6) 1枚につき小さじ山盛り1杯位の生地を乗せ、すぐにふたを閉め、30~70秒焼く。
 7) 耐熱性のスパチュラを使って取り出し、熱いうちに形作る。

*アメリカの1カップは、約240ccです。
*レシピには30~40秒焼くと書いてありますが、もっと焼き色がついた方が私の好みでした。


おまけ2 北欧の音楽 も大~好き♪
        特に好きな作曲家のひとり、フィンランドパルムグレン Palmgren 「粉雪」です。
        しんしんと降り続ける雪の様子が、脳裏に浮かびます。
        北欧の曲を弾かせたら右に出る者はないと思うピアニスト、舘野泉さんの演奏で。


2013/01/10

アメリカの家は広い!

今日は何と華氏37度(3℃)で、1月のミネソタとしては気味が悪いほどの暖かさでした。
昼間は家の中が暑くて、窓を開けてしまったほどです。

でも明日からまた、最高気温さえも氷点下2ケタに戻ります。
解けてしまった雪と今日降った雨が混ざって凍り、道路は大変危険な状態になってしまうことでしょう。


一昨日から、義妹(・・・と言っても私より年上)夫婦が泊りに来ています。
彼らは定年退職を迎え、我が家から車で30分ほどの所に家を新築中・・・

湖の多いミネソタでは、多くの人にとって Lake house(湖畔の家)に住むのが夢です♪
ついに彼らも、湖の真ん前に念願の土地を購入したというわけ。
建築士や大工と何度も相談しながら、自分たちでデザインしたドリームハウスです。

彼らが現在住んでいるのは、ここから車で2時間半ほどかかる町ですので、時々新居の様子をチェックし、家具や建具などを揃えるために、我が家に2、3泊していきます。

ルンルンの彼らを見ているとこちらもうれしくなり、色々アドバイスしたり、工事現場を一緒に見に行くのが楽しみ・・・自分たちが家を建てていた時の興奮が蘇ります。


初めて見せてもらった去年の7月には、こんなだった家も、


今ではこのように・・・




こだわりの暖炉も、


完成に近づいてきました。


キッチンキャビネットは、我が家と同じメープル素材。 色はもう少し濃い目かな?


2階のリビングルーム


1階のファミリールーム


ここは、時々湖を眺めながら読書をするためのコーナーだそうです。


4つのベッドルーム、2段ベッドを2つとクイーンサイズのベッドを2つ置く予定の広~いロフト、だだっ広い車庫、バカでかい物置も・・・
夫婦二人きりなのに、一体何なのですか、この広さは!!

子供たちや孫たちが遊びに来て、いつでも泊れるように・・・ということを何よりも優先したデザインです。
家族愛にあふれた家というわけ♪

もし私が夫とけんかしたら泊りに行っていい部屋というのも、ちゃんと用意してくれました!
ありがたいことです。。。


義妹は特殊学級の教師、義弟も普通の会社員でした。
宝くじが当たったわけでも、莫大な遺産が入ったわけでもない中流階級の夫婦が、こんな家を建てることができるのは、アメリカの田舎だからこそ。

超豪邸というわけではありませんが、東京で同じ家を建てたら一体いくらかかるでしょう・・・

「衣」「食」では日本に軍配が上がるけれど、「住」に関してはアメリカの方がケタ違いに豊かです。
外に出かけて刺激を求めなくても、家に居ながらにして、精神的にも贅沢な暮しが送れるのです。

レストランではなく、お客様を自宅に招待することが、ここでは最高のおもてなし。
この家なら、きっと何十人でもOKですね。

収納もたっぷりなので、物があふれて片付かないということも決してないでしょう。
日本みたいに断捨離の必要もなく、死蔵品はどんどん増えていってしまうかもね。


真面目に働き続けた二人にとって、この家は自分たちへの大きなごほうびです。
健康に気をつけて、この素晴らしい家での毎日を長いこと楽しめますように・・・