2021/07/21

ショパンコンクール / ショパンが生身の人間のように・・・

東京オリンピック開幕がいよいよ間近に迫ってきましたが、音楽界ではショパンコンクールの予備予選 preliminary round(7/12~7/23)が話題になっています。
正式名は、フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール International Fryderyk Chopin Piano Competition です。

4年に1度のオリンピックに対し、こちらは5年に1度。
昨年がそれに当たったのですが、やはりコロナの影響で延期になってしまいました。

私が以前ブログに取り上げた角野隼人(かてぃん)さんも出場で、ドキドキしています。


普段はとてもリラックスした様子で YouTube に動画をアップしている彼も、こんな大きなコンクールではやはり相当緊張した様子。
初めのほうは、指が細かく震えていたみたいでした。

曲目は
  ノクターン第13番 Op.48-1
  マズルカ Op.24-1
  マズルカ Op.24-2
  エチュード Op.25-4
  エチュード Op.25-11(木枯らし)
  バラード第2番 Op.38

はあ~~、これだけの難曲、集中力を保ちながら弾き続けるストレスって、想像できないです。
どれもとても素敵な演奏ではあったものの、お得意なはずの「木枯らし」はかなりいっぱいいっぱいになっていた印象で、弾き終わってからちょっと放心したような顔つきでした。

人生全てを音楽に賭けているであろう強者揃いのコンクールで、東大大学院卒という異色な経歴の彼がどこまで行けるかわかりませんが、ファンとしてはずんずん進んで欲しいな。
もし本来の力が出し切れなかったとしても、素晴らしい経験となり今後の演奏の肥やしになることは間違いありません。

ポーランドまでは飛んで行けないものの、ネットで無料で視聴できるとは何と恵まれているのでしょう♪
下の動画で紹介アナウンスは1時間51分あたりから、角野さんの登場は1時間53分頃で、演奏終了は2時間18分頃です。



最後はいつものさわやかな笑顔で、こちらも肩の力が抜けました。お疲れ様~~!!
書類審査と動画審査を通った164名ものピアニストの演奏を聴かなければならない審査員も、本当にお疲れ様です。

約半数しか、予備予選をパスできないそう。
その後10月に1次~3次予選、さらに本選と続くのですから、本当に狭き門ですね。
過去に日本人で好成績を残したのは、中村紘子さん、内田光子さん、小山実稚恵さん、横山幸雄さんなど。
コンクール後の皆さんの活躍ぶりは、ご存知のとおりです。

角野さんの弾いた曲は、マズルカ以外は私もレパートリーに入っているので(人に聞かせるほどではありませんが。。。)、演奏の参考にもなって楽しみました。

今回もう1人注目している反田恭平さんも、既に予備予選を終えています。
こちらは、角野さんより余裕があったような・・・?
相当期待できるのではないでしょうか。ぜひぜひ頑張って欲しいですね。
下の動画で、3時間25分の辺りに登場です♪




ところで、ショパンコンクールの話をしていたら、ある人が「角野さんって何となくショパンに似ている気がする」って。
そう言われてみると、確かにかけ離れたお顔ではないですね。反田さんは全然違う系だけど・・・

鼻の形などちょっと似ていた気がしてショパンを画像検索したところ、お馴染みの肖像画に混ざって素敵なCG画像を見つけてしまいました♪


イスラエルのデジタルアーティスト、Hadi Karimi さんの作品です。
あららら、ナイスルッキングだこと ♥♥♥
肖像画でしか知らなかったショパンが、途端に一緒におしゃべりしたり食事したりできそうな存在に感じられます。

「デジタルアーティストが描いたショパンの最新CG画像」というブログ記事で見つけ、そこにある秘密の花園ページへの入り口をたどりました♪♪♪

作者の Hadi Karimi さんのサイトにも行ってみると、バッハモーツァルトなど他の作曲家や、有名人を元にしたCG画像がたくさん!
若い頃めちゃイケメンだったリストは、中年の顔なのがちょっと残念・・・


話は元に戻りますが、角野さんの実力は、クラシックの曲を楽譜通りに弾くだけにとどまらない即興演奏にあると思っています。
ジャズやポップス、ジブリの曲など、何でもこなしちゃう。
編曲や作曲も手掛けている点に、器の大きさを感じています。

彼の出版楽譜「7つのレベルのきらきら星変奏曲」「12の調によるバースデー変奏曲」を日本から送ってもらいましたので、ただ今練習中。
どこまで仕上がるか、楽しみです♪

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