2017/10/03

火の鳥

今度の日曜日は、今シーズン初のコンサート本番です。
3曲演奏するのですが、実はまだ1曲しかみんなで合わせていません。。。
・・・大丈夫なのか・・・?

第5楽章まであり、全部通すだけで約1時間かかるベルリオーズ「幻想交響曲 Fantasic Symphonyにかかりきりで、他の2曲にはまだ全く手をつけていないのです。

合わせていないのは、リスト「死の舞踏 Totentanzストラヴィンスキー「組曲 火の鳥 Firebird Suite
どちらも、タイミングさえ間違えなければ別に難しくはないでしょう?みたいな感じで、後回しにされています。

バレエ音楽である「火の鳥」も全部演奏すればかなり長いですが、今回は抜粋で2曲のみ。
「子守歌 Berceuseと、それに続く壮大な「終曲 Finalです。
(下の動画は「終曲」)



「火の鳥」というと、手塚治虫氏がライフワークとした同名の大作マンガが頭に浮かびます。
このシリーズは若い頃に夢中で買い集め、しっかり全巻手に入れました♪
過去・未来・宇宙を旅してみたくなった時、今でも時々読んでいます。

永遠の命を持つ火の鳥・・・その生き血を飲むと不老不死となるそうで、色々な時代・あちこちの国でいつも人間たちに狙われます。

いつまでも死なないなんて、決して幸せなことではないのにね。
命には限りがあるからこそ、輝いているのだと思います。
でも、一昨日夜にラスベガスで起こった銃乱射事件のように、ある日突然誰かに命を奪われてしまうのは悲しすぎます・・・


次回のコンサートに先駆けて読み返してみたくなったは、「火の鳥」の中の「未来編」
舞台は、西暦3404年の地球です。

地上はすっかり荒れ果ててしまい、人々は世界5ヶ所の地下に「永遠の都」を作ってそこに住んでいるという設定になっています。
それぞれの都には総指揮官である偉大なる電子頭脳が存在し、人々は何から何までその電子頭脳の命令に従って生きているのです。

ある日そのうちの2国の電子頭脳同士が言い争いを始め、どちらも互いに決して譲らず、ついに核戦争を引き起こしてしまいます。


超水爆による大爆発が起こると、関係なかったはずの他の3国にもなぜか同時に大爆発が起こり、一瞬にして人類は全滅・・・


米ソの冷戦時代に描かれたマンガですが、国のリーダー同士が互いにののしり合う様子は現代の世界状況にも似ていて、恐怖感を覚えます。

爆発前に地上に逃れてひとりだけ生き残った主人公は、火の鳥によって不死の体にされ、その後何十億年とかかって再び人間が出現するのを待つことになります。
ラストでは、新しい人類の歴史を見守るために火の鳥の体の一部となって、他の宇宙生命たちの中に吸い込まれていく・・・というストーリーです。


このシーンなど、ストラヴィンスキーの「火の鳥 終曲」を合わせたらよく似合いそうです。

手塚治虫氏は、マンガの中でこう説明しています。

火の鳥は世界中を飛び回り、膨大なエネルギーのためにからだが光り輝く伝説の鳥である。
ロシアでは、大地から生まれた火の鳥「ファイア・バード」
中国では、仙人の鳥で極楽の山に住んでいる不老不死の「ホウオウ鳥」
ヨーロッパでは「ある時期が来ると自分のからだを火で焼き、その中から新しいからだが生まれ変わる」と考えられ、「フェニックス(不死鳥)」と命名した。

世界各地で、同じような「想像の産物」が生まれたのはおもしろいですね。


今日は、これからリハーサルに出かけるところです。
いくらなんでも今日は「火の鳥」も練習すると思いますが、さ~てどうなることやら???

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4 件のコメント :

  1. 初めてコメントします。NHKの基礎英語3の本から見つけました。実はミネソタに住むtacoさんからサクラさんがサポートしてるから聴いてね。と紹介されてら4月から聴いてます。なかなか難しいですが頭にミネソタを想像しながら、楽しんでます。物語の舞台をたずねてのコーナーも楽しんでます。 ヨッシーより

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    1. ヨッシーさん、

      はじめまして。
      ・・・と言っても、tacoさんのブログでコメントをよくお見かけしているので、お知り合いのような気がしていましたが(笑)
      「基礎英語3」を聴いて、エッセイも読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。

      コンサートのための練習に忙しく、ブログは最近ちょっとサボり気味ですが、
      最初はtacoさんのブログを偶然見つけて、背中を押される感じでスタートしたのです。
      同じミネソタと言ってもかなり離れているので、Twin Cities以外の暮らしはどんな様子か、
      どうぞ、また時々覗きにいらしてくださいね♪

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  2. お返事コメントを見て大興奮してまーす。実はtacoさんの実家の近所の者です。我が娘とtacoさんは同じ小中高をすごしてました。それでミネソタに住んでると聞いて、ブログで話すようになり、行ったことがないミネソタが目に浮かんだりして(^.^)行ってるような錯覚でたのしんでます。Sakuraさんの名前もtacoさんのブログで見ていたので。もう友達感覚になりそう。これからもブログ楽しみにしてますね。よろしく。ヨッシー

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    1. なるほど、そういうご関係だったのですか。
      では、小さい頃から知っていらしたtacoさんを、保護者感覚で応援していらっしゃる感じですね♪
      私はお顔も知らないのですが、同じミネソタ在住ですので、
      勝手にtacoさんに親しみを感じてしまっています。
      こちらこそ、今後ともどうぞよろしく!

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