私たちの指揮者 Dr. Beverly Everett の、就任10年目を祝うシーズンの幕開けでした。
彼女を迎えてから、リハーサルのスケジュールも変わり、団員の本気度もそれまでとは全く違ったものになったようです。
興味をそそり、やりがいのある、幅広いジャンルからの選曲のおかげで、団員と観客も飽きることなく、いつも次のコンサートを待ちわびることができます。
オーケストラが活動しているのは、人口13,500人ほどのそれほど大きくはない町です。
このような本格的なコンサートを年に7回も行えるのは、とてもラッキーなこと ヽ(^▽^)人(^▽^)ノ
指揮者のすぐれた技量、情熱、カリスマ性、豊かな人脈のおかげです。 そして、色々な面で熱心にサポートしてくださる町の方々のおかげでもあります。
アマチュアオケとして本当に恵まれた環境にあることを、いつも感謝しています。
コンサート最初の曲は、ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach の超有名なオルガン曲、 「トッカータとフーガ ニ短調」 でした。
父がレコードを持っていて、休みの日によく聴いていたのを懐かしく思い出します。
パイプオルガンの重厚な音、心に迫ってくるものがあって、大好きな曲のひとつでした。
私たちが演奏したのは、レオポルド・ストコフスキー Leopold Stokowski がオーケストラ用に編曲したもの。
うちの子供たちがよく観ていたディズニーのビデオ、 「ファンタジア」 に出てきたなあ。
映画 「オーケストラの少女」 は、ストコフスキーの指揮する楽団についての物語でした。
今回私たちが演奏した 「パガニーニの主題による狂詩曲」 を世界初演したのも彼ですって!
「トッカータとフーガ ニ短調」 、オルガニストでもある私たちの指揮者にふさわしい曲です♪
最初のリハーサルの時、 「強弱やテンポのこと、どこでどの音をどのぐらい伸ばすかなども、しつこく細かく指示するから、きっとみんな私のことを嫌いになっちゃうわ」 と笑っていました。
いえいえ、決して嫌いになったりはしません。 絶対的に信頼していますから。
指揮者も言っていましたが、神や宇宙、人智を超えた何か大きなものを感じる曲ですね♪
あの重厚な出だしは 「♪チャラリ~、鼻から牛乳♪」 と替え唄にもなっていますし、いきなりの困った場面などでマンガチックに使われることも多いですが。
コンサート2曲目の 「ボレロ」 では、鳩も蛇使いも宇宙人も来なかったし、 「瀕死のアフリカ象」 ではなく、 「ちょっと二日酔いの象さん」 程度でした。
まあ、ご愛嬌ということで・・・
*意味のわからない方は、9月のブログ記事 こちらをどうぞ
次第に楽器が増え、音が厚くなってきて、最後にいきなりホ長調に転調する所が鳥肌もの!
そして最後の最後に、みんなで一気に崩れ落ちるかのような終わり方です。
これと似たような曲って、他に全く思い当たりません。 ラヴェルさん、実にユニークな曲を作ってくれましたね。
ずっと同じリズムを刻み続けるスネア奏者の方、特にお疲れさまでした。
ラフマニノフ作曲 「パガニーニの主題による狂詩曲」 は、ドイツ生まれのピアニスト Andreas Klein さんを迎えて演奏しました。
彼と合わせてのリハーサルは、金曜の夜 (雪は止みませんでした) と土曜の午前中の2回だけ。
ピアノは、私たちが練習していたテンポと微妙に違ってた。。。
なかなかオケと合わないところが数ヶ所あって、こんな調子で2日後の本番は大丈夫なのだろうか・・・と、みんなひそかに顔を見合わせるほどだったのです。
それでも、私たちは本番には結構強い! 全員がこれ以上ないくらいの集中力で演奏しましたから、拍手喝采を浴びることができました。
Andreas Klein さんも、ニコニコと団員と握手してくださったりして、満足のいく出来栄えだったご様子。
よかったわ~
ニューヨークタイムズは、彼のことを 「静寂さえも音楽として表現できるピアニスト」 と評しているそう。
超絶技巧のラフマニノフの曲を、素晴らしい表現力で、余裕で弾きこなしてしまうのがすごい!
一流のプロの演奏をこんなに間近に聴けて、とてもハッピーでした。
次のコンサートは約1ヶ月後。 ちょっとだけ息抜きして、また頑張ります♪
♪10月5日のコンサートのプログラム♪
Toccata and Fugue in D Minor, BWV 565 (Johann Sebastian Bach / Leopold Stokowski)
Boléro (Maurice Ravel)
Rhapsody on a Theme of Paganini, Op. 43 (Sergei Rachmaninoff)
おまけ1 日本では 「バッハ」 「ラフマニノフ」 と呼びますが、英語読みはちょっと違います。
Bach、Rachmaninoff のch を school の ch の部分と同じ k という音として発音しています。
それぞれ 「バーク」 「ラークマネノフ」 と聞えます。
(多分、日本人の発音のほうが、本場のものに近いのでは・・・?)
「フーガ」 も、 「フューグ」 みたいに聞こえますし、 「ラヴェル」 はラではなくてヴェにアクセント。
気をつけないと、通じません・・・
おまけ2 「パガニーニの主題による狂詩曲」 に合わせて華麗に滑る、14歳の羽生結弦選手を発見!
いいとこ取りの編曲になっています。
小顔で、手足が長~い ♥♥♥ 本当に体が柔らかいですね。
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「トッカータとフーガ ニ短調」、パイプオルガンの為に書かれたものとイメージ的に思っていました。
返信削除オーケストラの演奏は初めて聴き、その表情が全く違うのに新鮮な印象を受けました。
ラフマニノフ…先日もラジオから流れてくるピアノ協奏曲第二番に、ロシアの作曲家の熱い情感の波につい最後まで聴いてしまいました。つい途中で逃げられなくなっちゃうような…
先日のコンサート、お疲れ様でした!!
chopiana さん、
削除ラフマニノフやチャイコフスキーなど、ロシアの作曲家は元々大好きなのですが、
ミネソタに引越してきてから、ますます好きになりました。
冬の寒さがとんでもなく厳しいという共通点があるせいか、
何だかピンとくるものがあるのです♪
ラフマニノフ自身のピアノによる、 「ピアノ協奏曲第二番」 のCDを持っていますよ。
音質は良くないですが、貴重な音源ですよね。
「トッカータとフーガ ニ短調」 は、オケ用のアレンジもなかなか良いけれど、
やはりパイプオルガンが最高かな?
こんにちは
返信削除目を瞑るとみなさんのオーケストラの曲が
きこえてきそうです。秋のしっとりとした季節は、
名曲に耳をかたむけたいものです。お近くなら
ぜひぜひチケット購入ですよ。
いつも暖かいコメントと応援ありがとうございます。
みどりさん、
削除ハンティングシーズン真最中なので、出かけている人が多く、
コンサートにいらっしゃる方は少ないかなと思いましたが、
大勢のお客様で、ありがたかったです♪
うちの夫も、泊まりがけでダックハンティングに行っていたのですが、
その格好のまま、ホールにかけつけてくれました。
そういう所が、さすが田舎!という感じ・・・?