2014年10月3日金曜日

悪魔に魂を売り渡した?

1週間前は真夏の気温だったというのに、今日は何と雪  が降っています!
ミネソタの気候には、ついていけないわ・・・

明後日に迫ったコンサートでは、ラフマニノフ作曲 「パガニーニの主題による狂詩曲 Rhapsody on a Theme of Paganini Op. 43 などを演奏します。

ニコロ・パガニーニ Niccolò Paganini といえば、お顔が痩せこけていて、変人のにおいがプンプンし、破滅型という感じ・・・ あまり、お友だちになりたくないタイプです。


パガニーニは、1782年生まれのイタリアのヴァイオリニスト、そして作曲家 (ヴィオラ、ギターも演奏したそう) ですが、 「超絶技巧と引き換えに悪魔に魂を売った」 と噂されたそう!
確かに、そんな風貌ですね。

女性関係も派手で、ギャンブルにものめり込み、病魔にも侵され・・・そんな波乱の人生を送った彼の生涯を描いた映画 「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト The Devil's Violinist も観たかったなあ。

この映画でパガニーニ役を演じた 「21世紀のパガニーニ」 と言われるヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレット David Garrett でしたら、ぜひお友だちになりたいです
彼の弾く5億円の名器、ストラディヴァリウス・・・間近で聴いたら、それこそ失神してしまいそうだわ!



さて、パガニーニがヴァイオリン独奏曲 「24の奇想曲」 を作曲してから約130年後の1934年のこと。
最後のロマン派とも呼ばれるロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフ Sergei Vasil'evich Rachmaninov が、この奇想曲の第24番をテーマに素敵な味付けをして、ピアノとオーケストラのための変奏曲を作曲しました。

それが、 「パガニーニの主題による狂詩曲」 です。
超特急で弾かなければいけない部分も多く、ピアノパートはかなりのテクニックが要求されます。

ピアノの長いソロで始まる第15変奏なんて、暗譜してしまわないと絶対弾けなそう。


ラフマニノフは身長6フィート半 (約2メートル) もあって、巨大な手の持ち主だったそう。
ご自身もピアニストでもあったので、自分の手の大きさを基準に作曲している感じです。
手の小さい人は、どうすりゃいいのよ。。。

普通の学校で、クラスでは一番ピアノが上手だった程度の人にはとても無理。
しっかりと音大で学び、昼夜練習に励んだ人でなくては弾きこなせません。


この曲の出だし、少し変わっています。
一般的な変奏曲と違って、序奏で主題の部分の動機が3回 「ちょっとだけよ~♪」 と演奏された後、第1変奏では、主題の骨格だけが表されます。 なんじゃこれ?という感じ・・・
ひき続きピアノが出し惜しみ気味に演奏する中、やっとヴァイオリンによる主題が登場 
24変奏まであるので、他の部分は省略します。。。

厳しく長いロシアの冬を表すような第17変奏に続き、春の暖かい日ざしが射しこむような第18変奏は、あまりにも有名。
映画やドラマ、コマーシャルなどで、どなたもきっと耳にしたことがあるはずです。


ああ、何とロマンティックなのでしょう! 魂が揺さぶられるようですぅぅぅ。
私のヴァイオリンパートナーは、他の部分はどうでもいいから、ここだけ弾きたいわ!などとわがまま (?) を言っていました。。。

メロディーの切なさは、右手が4音奏でる間に左手は3音だけ・・・といったリズムのズレや微妙な 「間」 にも起因しています。 甘美なもどかしさを感じるのですよね~

それにしても、第18変奏って他の変奏とずいぶん雰囲気が違うじゃない?
いきなり、長調に変わっちゃうし。

そこがラフマニノフのすごい所で、よく見るとメロディーが鏡像形になっているのです。
上下さかさまで湖の水面に映るような形、といえばわかりやすいでしょうか。

下は私のヴァイオリンパートの楽譜です。
最初の音から短3度上がった後、半音、全音と下降して完全5度上がるテーマに対し、第18変奏 (変ニ長調でフラットが5個つきます) の冒頭のメロディーは、最初の音から短3度下がり、半音、全音と上昇して完全5度下がる・・・ほら、まるで鏡に映っているようでしょ?
このような形は、反行形とも言われます。

テーマ
第18変奏

この第18変奏、ピアノの独奏で始まり、オーケストラがメロディーを受け継いで演奏します。
まさに聞かせどころ、頑張らなきゃ!

ピアノのソロバージョンも入手したので、そちらも並行して練習中♪
むずかしいです・・・

今夜、ピアニストと合わせる初めてのリハーサルがあるので、楽しみ!
雪が止むといいなあ。。。


おまけ 映画 「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」 の予告編と、
       小山実稚恵さんとN響による 「パガニーニの主題による狂詩曲」 のフルバージョンです。





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6 件のコメント :

  1. パガニーニは複雑さが面白いな~と聴いてて思います。弾くのって気狂い的に大変だろうなぁ~と譜面をみてストレスが伝わってくる感じがします。

    チケットを買ってゆっくりとシートにかけて聴くのが一番のような気がするのですが、いかがなもんでしょうか?(笑

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    返信
    1. chopiana さん、

      一昨日のリハーサルでは、ピアニスト、指揮者、オケの息が合わない部分があり、
      かなり心配でしたが、昨日は飛躍的な進歩でした。
      でも、ものすごい集中力が必要です。 演奏も、雪が降る中の運転も・・・

      今日は本番、お客様がゆっくり楽しんでくださる演奏目指して、頑張ります♪

      削除
  2. 今日、本番なのですね♪ 頑張ってください~(^O^)/
    雪;今日もですかథ౪థ; どうか、安全運転でお気をつけくださいマセ。

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    返信
    1. chopiana さん、

      ありがとうございます!本番、無事に終わりました♪
      心配な部分が多かったので、ほっとしています。
      雪はもう解けちゃいました。 金曜日1日だけの冗談だったようです。

      削除
  3. こんにちは
    わぁ~びっくり。ミネソタは、もう雪がふったのですね。
    ミシガンも、ここ数日寒いんです。去年の寒い冬を
    想像したら体が氷つきました。しかし、秋に聴くバイオリン。
    せつなくていい感じです。団子より芸術なのでしょうね、Kakuraさん。
    いつも暖かいコメントと応援ありがとうございます。

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    1. みどりさん、

      ミネソタに引越してきてから、一番早い初雪でした。
      台風に見舞われている日本よりは、まだいいかな?
      それにしても、急な寒さはこたえました。。。

      芸術もですが、団子も大好きですよ♪
      次のコンサートは1ヶ月後なので、
      それまでは食欲の秋を楽しむことにします。

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