2025/09/22

13年がかりで読破した「ファーブル昆虫記」

全10巻の岩波文庫「完訳ファーブル昆虫記」、やっと読み終えました!


これをオーダーしたのは、何と13年前・・・ふうっ、長い道のりだった・・・

住み慣れた日本からミネソタに移住して1年ちょっと、次第にこちらの生活に慣れてきたものの、気持ちはまだ何となく日本に残っていた頃に読み始めた本でした。

子供の頃にきっと皆さんも、「ファーブル昆虫記」「シートン動物記」の子供向け抜粋版って読んだ(読まされた?)ことがあるのではないかしら。

「シートン動物記」はすっかり忘れてしまっているのですが、フランスのジャン・アンリ・ファーブル(1823-1915)の「ファーブル昆虫記」のほうは、挿絵と共に紹介されていた「フンコロガシ(スカラベ)」などの不思議な昆虫の生態がとても印象的で、よく覚えています。

ミネソタに来てから毎日大自然に親しむようになり、あの懐かしい「ファーブル昆虫記」をまたじっくり読んでみたいなと思っていました。

時々日本の本や雑貨をオーダーしていた会社で、キャンペーン期間中に送料がとても安くなるとのことで、「ファーブル昆虫記」に飛びついたのです。
(その少し前に、映画を観て原作も読みたくなった「指輪物語 (The Lord of the Rings)」全10巻もオーダーしたばかりだった)

はるばると日本から届いた本を開いてみたら、あまりの字の細かさに絶句・・・! 


そして、それぞれの巻が400ページ前後あります。
翻訳には、第二次世界大戦をはさんで30年近くかかったそうで、昔しか使われていなかったような難しい漢字も多いのです。

読み始めたけれど途中で投げ出して、先に「指輪物語」全10巻を読むことにしました。
そちらは、それほど時間をかけずに全部読み終わった気がしますが、その後また気を取り直してファーブルにチャレンジ!

寝る前に数ページ読むと良い感じで眠気に襲われてくるので、睡眠薬代わりにもなる有難い本でした。
毎晩読めば、蟻さんの歩みのようでも段々終わりに近づきます。

何回かの日本への一時帰国も、必ず「ファーブル昆虫記」がお供。
飛行機の中では読みませんでしたが、空港での待ち時間や、日本滞在中に電車内でも・・・
これを読むのにかなりの時間がかかるので、他の本を何冊も持って行かなくてもすみました。

年のせいか、読んだそばから内容を忘れている気がしますが、ファーブルの虫たちへのとてつもなく深い愛情、気が遠くなるような長時間の観察による洞察に、かなりの感銘を受けました。

フンコロガシとの再会にも、ちょっと感激(笑)


本能によって行動する虫は、誰に教わるでもなく、人間よりはるかに高度な技術を持った麻酔医であったり解剖学者であったりします。
反面、決まりきった行動の過程が少しでも狂うと、それを修正する能力は全く持ち合わせていないようで、失敗しながら少しずつ学習していくということもなさそう。

ですからファーブルは、私たちが学校で習ったダーウィン(1809-1882))の「進化論」については、「昆虫記」の中で何度も頭から否定しています。
アメリカでは、「神が全てを創造した」という理由で「進化論」を否定する人は多いため、これについてはそれほど驚かなかったのですが・・・

ファーブルが1878年から1907年にかけて書き綴ったこの本、堅苦しい表現ではなく、楽しい物語のようでした。
昆虫学者として優れていただけでなく、相当な文才もユーモアもあったからこそ、世界各国で読まれてきたのでしょう。
(ここアメリカでは、日本のように「誰もが知っている本」ではなさそうですが)

この本を読んでから、身近にいる昆虫たちにもますます親しみを覚えています。
人間にとっては害のある虫も多く、嫌なヤツはやっぱり嫌ですけれどね。

ようやく読み終わって、ほっとしたような残念なような・・・
いつかまた読み返すことがあるだろうかと考えると、根気も視力も衰えてきてちょっと無理かな~と思いますが。


今朝は、庭にこんなお客様が!


体は小さいけれど、立派なが生えてきていますね。

とても暖かくて素晴らしい天気だった今日、夫とボートに乗ったら怪獣のような雲が見えました♪


小さな虫から大きな空まで、自然の営みに圧倒されることが多いミネソタライフです。

2025/09/12

アメリカのド田舎コンビニで、「きのこの山」を見つけた!

アメリカのガソリンスタンドには、コンビニが併設されていることが多いです。
給油は自分で行い、クレジットカードを給油機に挿入して支払うことが多く、終わったらすぐ出発してもOK。

でも、店内に入ってホットドッグやコーヒー、スナック菓子などを買い、ガソリン代をそこで払う人もいます。
長旅の途中で、ついでに店のトイレを利用することも。
日本のコンビニのようなワクワク感はちっともありませんが、まあまあ便利な存在です。

先日、給油がてら夫と立ち寄ったド田舎のコンビニで、嬉しいものを見つけちゃった!
何と、「きのこの山」が並んでいたのです!!
名前は Chocorooms・・・中国製か何かのパクリかと思いましたが、ちゃんと meiji って書いてある♪


そしてパッケージの裏には、 "Kinoko no Yama" と説明文も入ってる!


5ドル39セントとちょっと高かったけれど、懐かしくて買ってしまいました。
隣りに並んでいた Hello PANDA は色々な店で売っていますが、「きのこの山」は町中の大きなスーパーでも見たことがありませんでしたのでね。
142gも入っているので、結構長いこと楽しめます。(夫にも取られちゃったけど・・・)


ぜいたくを言えば、「たけのこの里」も欲しかったな。
どちらも好きですが、私の脳内では「たけのこの里」のほうがちょっとだけ上です。
アメリカ人は筍なんて滅多に食べないでしょうから、あまりウケないのかな?

家に帰ってさっそく袋を開けてみると、大きさも味も日本の「きのこの山」と全く同じ(多分)。
食べたのは何年ぶりかしら・・・何十年ぶりかも。
絶対売っていなさそうなド田舎の小さなコンビニで出会ったのが、かなりの感動でした。


秋になりましたので、庭や雑木林の中には本物のきのこがたくさん生えています。
何だか美味しそうだな~



これはテングタケの仲間みたい。きれいだけど、こういうのは絶対怪しいよ~


去年は不作だったドングリが、今年はものすごい数です。
パラパラと雨のように落ちてくるので、樫の木の下を歩く時は傘をさしたほうがいいかも(笑)

ドングリを食べに、鹿たちが毎日やってきます。
お母さんが見守る中、今年生まれたばかりの兄弟同士で追いかけっこをしたり、本当に可愛らしい♪


木の葉もだいぶ色づいてきて、毎日違った景色を見せてくれます。
ハイウェイの運転も、楽しくなってきました。
見とれていて事故らないように、気を付けなくちゃ・・・



2025/09/04

ジジババ、週末は子守に奮闘

この前は、とても賑やかな週末でした。
木曜の夜に娘が孫たちを連れて来て、日曜の朝まで滞在。

7月の独立記念日の集まりには娘だけ来て、会場だった義妹の家に直行直帰でしたので、我が家に来るのはかなり久しぶり。
それでも、2歳の孫娘はネコのキキのことをよ~く覚えていました。
この家はキキの家で、私たちジジババは、キキのお世話をするためにここに住んでいるスタッフだと思っている様子ですが(笑)

キキのご飯で、日本から来たケロちゃんたちを歓迎しているらしい

1ヶ月ちょっと前に仕事に復帰した娘は、金曜日はずっとオフィスにこもりきり・・・私たちがたっぷりと孫たちの相手をしました。
普段デイケアに通い慣れていますので、ママは仕事だとちゃんと理解しているようで、邪魔しに行ったりはしません。

グランパがきれいに磨いて使えるようにしてくれたのは、古いワゴン
子供たちが小さかった頃、さんざん遊んだものです。
孫たちがそれに乗って遊ぶのを見ていると、あの頃の記憶がよみがえってきます。
私たちも、うんと若かったな~


急におすわりができるようになった孫坊は、その勢いで、ハイハイももうすぐ始めそう。
息子が赤ちゃんだった頃、最初にハイハイができるようになったのは、ビール瓶を目指してでした。
それを思い出してグランパがビール瓶を見せたら、孫坊もやはり一生懸命に動こうとしていました。
さては、伯父さんの血を受け継いだな?


娘の仕事が終わってから、みんなでボート乗り。
孫坊にとっては、生まれて初めての経験です。風が気持ちいいね。
グランパが孫娘にも運転させたら、鼻の穴をふくらませながら大いに頑張っていました。



もうすぐ結婚式を挙げる姪(娘には従妹にあたる)の バチェロレッテパーティーbachelorette party があったため、翌日土曜日も私たちが子守りを引き受け、娘はゆっくりと夜中まで楽しんできました。
これは親しい友人や親戚と行う、独身最後の夜を祝うパーティーで、普通は女性だけで行われます。

大騒ぎで盛り上がりながらも、途中で母乳の搾乳をしなければならなかった友人が、娘の他にも二人いたそう・・・
その情景を想像すると、何だか微笑ましいです。アルコールも飲まなかったそうですし、母は偉い!


孫たちは可愛く、会う度に成長していくのを見るのはとても楽しみですが、やっぱり疲れたわ~
食事の世話、授乳、離乳食、おむつ替え、昼寝の管理、お風呂、夜の寝かしつけ・・・子育て中は毎日毎日やっていたことなのに、どんなに大変か忘れてしまっていました。
日曜に3人が帰り、ひと通りの掃除をしてから、夫と二人でしばらくへたっとなっていました(年のせい?笑)

孫娘は、現在2歳4ヶ月。
英語で "terrible twos" と呼ばれる通り、天使のように良い子に振舞っていたかと思うと、いきなり悪魔のようにかんしゃくを起こしたりすることもあります。

子供たちもそうだったので、「いよいよきたか~」という感じですけれど、そうやってジジババの反応を試しているのがうかがわれます。
たくさん甘やかしたいけれど、叱るべき時はきちんと叱らないとね。
将来困るのは、本人ですから。


週末は素晴らしい天気に恵まれたのに、やはり Labor Day(今年は9月1日)を過ぎると夏が終わったと実感します。
今日の最高気温はたったの9℃、最低気温は5℃と、急に寒くなってしまいました。
昼間は我慢していましたが、寒すぎて夕方からとうとう初めて暖房を入れちゃった。

雑木林にも秋が静かに忍び寄り、木の葉の色がだいぶ変わってきました。


私がミネソタで一番好きなシーズンの到来です。
涼しくなり、嫌な虫もいなくなる・・・食欲の秋芸術の秋、楽しみだ~♪

2025/08/26

プレスリーが町にやってきた!

急に肌寒いほどになった先週の土曜日、町のコンサート会場は熱気に包まれました。
エルヴィス・プレスリー Elvis Presley に扮した歌手 Anthony Shore さん&彼のバンドと、私たちのオーケストラの、ジョイントコンサートがあったのです。


前売り券は記録的な枚数が売れたそうで、会場いっぱいのお客様!
中には、プレスリーを真似た衣装で来てくださった方もいらっしゃいました。
私たちも、いつもの黒のフォーマルではなくカラフルなシャツでとのリクエストを受け、気分も上がった感じ。
すごい声援で、正にロックコンサートのノリでした♪

去年のサマーコンサートで演奏したプリンスティナ・ターナーの曲に続き、今年もコントラバス担当の団員が、全曲をオーケストラ用に編曲してくれたのです。
休憩なしで1時間半近くのコンサートで、プログラムの途中にバンドだけの演奏も数曲入りました。

前日夜と当日朝の2回のリハーサルに続いて、コンサート本番。
よく声が枯れないものだと感心してしまいます。

実は、前日夜の初リハーサルで私がコンサート会場に入る時、さっとドアを押さえてくれたのがエルヴィスさまでした!
その時に彼のほうから自己紹介し、笑顔で握手してくれたのです。
おばさんの心を即座に鷲づかみにするのが、何てお上手なのでしょう♪

コンサート本番でも、途中でステージの下に降りた彼が、首に巻いたスカーフをお客様にプレゼントするコーナーがありました。
次から次へとスカーフを巻いては、それをお客様の首に巻いてあげて、ハグまでしてくれちゃいます。
おばさま方のお目目がハートマークになっているのが、ステージの上からもわかりました。
(スカーフ、私も欲しかったな~)

衣装はもちろん期待通りのセクシーなもの。彼がステージに登場すると、大歓声の嵐でした!


エルヴィス・プレスリーが実際に人気絶頂だった頃は、私はまだ若すぎて全然興味なかったけれど、練習のために YouTube で彼の動画を観ると、多くの人が夢中になったのは当然だなと思います。
(かなりの批判も受けていたようですが・・・)



Anthony さんのエルヴィスは、途中でお色直し(笑)もありました。
これも胸がはだけて、またまた期待通り。
演奏中に、どこを見ているのだと怒られそうですが・・・


本日の歌手 Anthony さんがプレスリーに夢中になったのは、何と3歳の時だったそうです。
お父様が持っていらしたカセットテープを聴いてすっかり心を奪われたのが、この "My Boy" という曲だったそう。


既にその時に、「大きくなったら僕はエルヴィスになる!」と決めたそうで、子供の頃から練習を重ね、16歳で既にプロとして活動を始めたとのこと。
元々は英国出身で今はミネアポリス在住だそうですが、ミネソタ州だけでなく、アメリカの他の州やヨーロッパでも演奏活動を精力的に行っているそうです。

バックバンドの方々も皆さんとてもフレンドリーで、リハーサルの合間に私たちとも雑談してくれました。
こちらのオーケストラは、クラシックの名曲だけでなく、このように色々なジャンルの曲を演奏できるのが本当に楽しいです♪

エルヴィス・プレスリーは「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれ、ビートルズなど後のミュージシャンたちにも多大な影響を与えました。
あまり良くは知らなかった彼の曲を、今回たくさん覚えたのが大きな収穫でした。
彼が42歳の若さで亡くなってしまったのは、とても残念なことです。


★8月23日のコンサートのプログラム★

     Opener (Thus Spoke Zarathustra) - C. C. Rider  
     Kentucky Rain  Eddie Rabbit and Dick Heard
     68 Comeback Medley: Heartbreak Hotel, Hound Dog, All shook Up
      Axton, Durden, Lieber, Stoller, Blackwall and Presley 
     Suspicious Minds  Mark James
     My Way (Comme d'habitude)  Jacquens Revaus and Paul Anka
     My Boy  Jean-Pierre Bourtayre and Claude François
     I can't Help (Falling in Love with You)
      Hugo Peretti, Luigi Creatore and George David Weiss
     If I Can Dream (Inspired by a speech of Martin Luther King, Jr.)  Walter Earl Brown
     An American Trilogy: Dixie, Battle of the Republic, All My Trials  

2025/08/14

フィンランドの作曲家、パルムグレンの曲に挑戦中

久しぶりに、ピアノの話題です。
 「北欧のショパン」と呼ばれるノルウェーの作曲家、グリーグ (1843-1907) の「叙情小曲集」を、約1年半かけて楽しみながら全曲弾き終えました♪

次は何に挑戦しようかな~と選んだのは・・・
やはり北欧(フィンランド)の作曲家、パルムグレン Selim Palmgren (1878-1951) の「ピアノ名曲集」です。


娘のピアノの先生が、ピアニストの館野泉さんの大ファンだったので、先生おすすめのCDを買ったことがあります。
それに入っていた、本当に雪の降る情景が目に見えるような「粉雪」という曲に惹かれたのが、パルムグレンとの最初の出会いでした。
それまで全く聞いたことのなかった作曲家です。

さっそく楽譜を買って練習。(娘ではなく、私が・・・)
この曲だけは弾けるようになったものの、残りは今までそのまま放ってありました。

でも最近、グリーグシベリウス (1865-1957) など北欧の作曲家の音楽が結構好みだということに気付き、パルムグレンの他の曲にも挑戦してみることに・・・

館野泉さんが編集したこの名曲集、最初に「三つの夜想的情景」という三部作が載っています。

第1曲の「星はまたたく」「星は瞬く」というタイトルになっていることもあり)にチャレンジしたのは、ちょうど父の命日でした。
キラキラと透明な高音が並ぶ愛らしい曲は、心に染み入る清らかなメロディーで、天上の父からの贈り物のように感じました。

フラットが5つの変ニ長調、ピアノで弾くのに一番好きな調です。
ショパン「雨だれ」「子犬のワルツ」リスト「慰め(コンソレーション)」「ため息」ドビュッシー「月の光」もこの調♪
「月」つながりで、ベートーヴェン「月光」の第2楽章も変ニ長調なのです。
なぜだかこの調には、心が洗われるような澄み切った美しさを感じるのが不思議・・・

「星はまたたく」という曲は、たったの2ページでテンポもゆっくり。
すぐに弾けて、すっかり良い気分になっていたのですが、第2曲目に苦難が待ち受けていました!
「夜の歌」という曲で、何だかおどろおどろしい雰囲気で始まります。
最初はまあまあでしたが、第1ページの最後の段の譜読みの難しさったら。。。
(そう言えば一番最初に出会った「粉雪」も、真中部分の譜読みに手こずったっけ)

右手は4つの音を同時に押さえる和音が続くのですが、個別にフラットがついたりナチュラルがついたりで、なんじゃこれ?の世界です。
これは、何度も弾いて体で覚えなくてはいけなそう。

別にレッスン受けているわけじゃないし、この曲は飛ばしてしまおうかな~と怠け心も芽生えたのですが、YouTubeで音源を確かめたら、独特の世界観がとても魅力的で捨て難い!
気を取り直して練習を続け、だいぶまともに弾けるようになってきました。

「夜の歌」は気長に攻めていくことにし、並行して第3曲の「曙」へ。
これがまた、神秘的な魅力にあふれる曲♪
後半のハープのようなアルペジオ、何だかモダンな音使いで素敵です。
3曲続けて完璧に弾けるようになるまで、頑張りますよ~

その次の「5月の夜」、そしてそれに続く「とんぼ」まで挑戦しました。
まあ、どれも名曲揃いだこと!!

私の住むミネソタにはスカンジナヴィア系の人が多く住み、気候も似ているとのこと。
私が北欧の音楽に心惹かれるのは、ここで慣れ親しみ愛するようになった美しい自然の情景が、曲の中にちらちらと見えるからなのかな。


それでは、館野泉さんの演奏で「三つの夜想的情景」をどうぞ♪



恐ろしく季節外れですが、どうせなので「粉雪」もぜひ聴いてみてくださいね。
しんしんと降り続ける粉雪が目に浮かび、少しは涼しくなるかもよ。

2025/08/06

ゼラチン不要!グラスでレアチーズケーキ / ネコの糖尿病

昨日は我が家のネコ、キキの14歳の誕生日でした。
生後3ヶ月位の頃に動物愛護協会からお迎えして以来、いつも私たちのそばに寄り添ってきた、かけがえのない存在です。

お祝いに、久しぶりにチーズケーキを作ることにしました。(ネコは食べないけど・・・)

以前ご紹介した オーブン不要、ちゃちゃっとできるレモン・チーズケーキ によく似ていますが、今回はヨーグルトではなく生クリームを使って。
底には、前回同様グラハムクラッカーの台を敷きました。
クラッカーを砕いて溶かしバターと混ぜるだけなので、とても簡単です。


キキは、「なんじゃこれは?」という顔で見ていましたが、人間の食べ物には今まで一度も手を付けたことはありません。


上に乗せたフルーツで、肉球を表してみました(笑)
ミントの葉を乗せたりしたら、さらにおしゃれになると思います。
レシピは、最後に載せますね♪


さて、14歳になったキキのことですが・・・

人間でいうと72歳位だそうで、私の年齢をいつの間にか越してしまいました。
眠っていることが多くなり、高い場所に飛び乗ることもできなくなっています。

今までネコを飼ったことがなかったので比べようがありませんでしたが、前に耳のトラブルで獣医に連れて行ったら、耳がとても小さいと驚かれました。
そのせいか、炎症を起こしやすくて詰まりやすいみたい。
両耳とも痒そうにしていることが多く、獣医でいただいた薬をずっと使っています。

そして最近は、やたらと水を飲むようになり、おしっこの回数が増えました。
もしかして、腎臓にドラブルがあるのかな?
一昨日そのことで獣医に連れて行き、血液検査をしてもらいました。

昨日電話をいただき、検査の結果、糖尿病だということがわかったのです。
ありゃりゃ、めでたい誕生日に病名告知となってしまった!

インスリンの投与という選択もありますが、その前にまずキャットフードを変更して、食事管理で血糖値を下げる努力をしてみようということになりました。
フードの量も、厳格に守らなくてはいけません。

さて、どうなることやら・・・
今まで、ちゅ~る(アメリカのスーパーでも買えます♪)などのおやつも時々あげていましたが、それもお預けだなあ。
ちゅ~るを食べる姿が可愛らしくて、その姿を眺めているのが大好きだったのですが。。。


ちゅ~るのパクリも、色々と売っています。
アメリカのネコちゃんたちにも、大人気のようですね。



それでは、レアチーズケーキレシピです。
オーブンも不要、ゼラチンを溶かす手間もなく、とても簡単!
口どけが良くて、うっとりする美味しさです。

糖尿病のネコに合わせて、砂糖は控えめにしました(しつこく言いますが、ネコは食べないけど・・・)
私たちも甘いものを食べすぎないよう、気を付けなくてはね。


グラスでレアチーズケーキ (4人分)

材料
  グラハムクラッカー 3枚(48g)
  バター 大さじ2
  クリームチーズ 150g
  砂糖 40g
  生クリーム 200cc
  バニラエクストラクト 小さじ1/2
  レモン汁 大さじ2

作り方
  1)ボウルにバターを入れ、レンジで溶かす。
  2)クラッカーをビニール袋に入れてめん棒で細かく砕き、1)に混ぜ入れる。
  3)2)をガラス容器の底に広げる(あまり押し付けなくて良い)
  4)ボウルにクリームチーズを入れ、レンジに短時間かけて柔らかくする。
  5)砂糖、バニラ、レモン汁を加えて泡立て器でなめらかにする。
  6)別のボウルで生クリームを7分立てに泡立てる。
  7)クリームチーズのボウルに、泡立てた生クリームを少しずつ混ぜ合わせる。
  8)ガラス容器のクラッカーの上に、スプーンで7)を乗せる。
    (星口金をつけた絞り袋を使うと、さらに美しい)
  9)冷蔵庫で30分以上冷やし、上にフルーツやミントの葉を飾る。


2025/07/30

庭の可愛いものたち(怖いものも・・・)

夏の庭には動植物の命が活発に息づいていて、毎日色々なものに目を奪われます。
毎年今の時期は、たくさんの種類のキノコがあちらこちらに。
やたらとデカくて全然可愛くないのもありますが、存在自体が微笑ましいものも・・・
つい、こんなことをして遊んでしまいます。


翌日、夫の芝刈り機で無残に命を散らしてしまったのですが。(合掌・・・チーン)

今年は、階段下の小鳥の巣が大人気。
もうちゃんと出来上がっているのですから、見つけた母鳥は「ラッキー♪」と思ったでしょうね。
5月に5個のを発見し、が孵って6月半ばに若鳥の巣立ちを見送ったのが最初のファミリー。
それからしばらくすると、同じ巣にまたが産みつけられていました。

小さなが生まれてから近くで庭仕事をしていると、母鳥が警戒して木の上からピーピー威嚇していましたっけ。
でも、こんな近くに新しい命が確実に育っているという事実が胸をほっこりさせてくれ、ひとりで微笑んでしまいました。


この子たちもすっかり大きくなり、遠くからそっと写真を撮った時には巣がとても窮屈そうになっていた・・・(写真はかなりボケちゃった)


写真を撮った翌日にチェックしたら、巣はもう空になっていました。
その日は夜中にひどい雷雨だったので、大丈夫だったかしらと心配です。

外階段下にこの巣があるのですが、その隣にはデイリリー Daylily の花が毎日咲き誇っています。
その名前の通り、たった1日だけ咲いて翌日にはしぼんでしまうのが残念。
でも、今年は例年になくたくさんのつぼみをつけてくれて、多い日には100個近く花が咲きました。


デイリリーのそばからふと顔をのぞかせたのは、ウサちゃん
3、4匹が、時々庭で草を食べています。
去年見かけた子たちはいたずらで、パンジーの花やゼラニウムの茎を食べてしまいましたが、今年はなぜか良い子たちで助かります。


先日、外のテーブルで夫とおしゃべりしていたら、ネコキキも外に出たそうな様子でした。
キキはもうすぐ14歳になるため、動きが鈍くなってきて寝ていることが多いのですが、庭に出してやったらめずらしく探検し始めた!
そのうち、グリルのカバーの中にずんずん入って行っちゃった。
しばらくしてカバーをめくってみると、「見つかっちゃった・・・」とばかりにこんな顔。


ネコって本当に、こういう場所に入っていくのが好きですね♪
グリルには、匂いにつられてクマも来ることがあるので、注意しなくてはいけません。

マダニはぐ~んと数が減ったものの、まだ気を付けなくてはならないし、私たちって本当に怖い所に住んでいますね(汗;)

2025/07/24

詐欺商法(?)で買った掃除機だったけれど、25年も使ったのでまあいいか・・・

日本に住んでいた時、多分新聞の折り込み広告か何かの経由で手に入れた掃除機があります。

詳細は忘れましたが、「中にダニが潜んでいるかもしれない布団を、たったの千円できれいにしてくれる」という広告を、ある日見つけました。
あら、いいじゃな~い?と来てもらったら、いかにも高性能っぽい掃除機が登場!
素晴らしい吸塵力で、確かにグングン吸い込んだ。

その後、セールスマンの口車に乗せられて(汗;)、布団を芯からきれいにしてくれるらしい高性能のその掃除機を、つい買ってしまったのでした。
家族の健康はとても大事だし、高額でしたが、「安いものを何度も買い替えるより、一生使える掃除機を買ったほうが結局はお得」の言葉にも乗せられちゃった。

強引に押し付けられたというよりは、私自身が心から欲しくなって買ったのでした。
確か、「今日この場で契約していただけるのなら、今使っている掃除機を下取りしますが、それ以降はダメ」とも言われました。(やっぱり、この辺が怪しいか・・・)

そんなわけでお迎えしたアメリカ製の掃除機・・・詐欺商法まがいだった気がしますが、確かに良いものでした。



日本でもしっかり働いてくれ、アメリカに持って来てからも電圧の変化にも負けず、カーペットの多い我が家でもパワフルな働きをしてくれていたのです。

一度調子が悪くなって地元の店に持って行ったら、安い部品交換ですっかり元気になって戻ってきた。
その時も、「このブランドの製品は、本当に長持ちする。まだまだ大丈夫!」と店員さんが太鼓判を押してくれました。

でもさすがに買ってから25年となる今年、コードが内側で切れてしまい、動かなくなっちゃった。
また修理してもらうことも考えましたけれど、そろそろ新しいものも使ってみたくなりました。
「一生使える」と言われて買ったものの、さすがに一生は無理だったな~


他の製品をチェックしたことはあまりなかったのですが、いよいよ買い替えの時です。
アメリカで人気のブランドは、ダイソンシャーク
形も、コードレススティック型、ルンバなどのロボット型、本体が直立して全て一体となっているアップライト型、本体とヘッドがホースでつながっているキャニスター型など色々あります。
(多分、日本でも同じですね)

アップライト型は、以前義母にプレゼントされて使ったことがありますが、吸引力には優れているものの、常に全体を動かさなくてはいけないので、重くて使いにくかったな。
隅っこなどを掃除する部品もついていなかったし。

コードレスは使いやすくて評判は良いものの、あまり長時間は使えないのでパス。
(手軽なスティック型はひとつ持っていて、それはあくまでも補助的に使っています)
ロボット型も、何だか信用できないのでパス。(私の偏見かもしれません)

ということで、やっぱり一番使い慣れているキャニスター型に絞ってチェックしました。
レビューがとても良いのが、ドイツMiele というブランドのもの。
軽くて吸引力に優れ、頑丈でアメリカ製のものより長持ちするらしい。

どこかで見たことがあるような・・・?と思ったら、娘夫婦もこのブランドのものを使っていました。
ワンコ2匹を飼っていて、家中が毛だらけなので、吸引力の強さは優先度が高い。
以前はロボット型を使っていましたが、あまり満足できなかったようで、数年前に買い換えたばかりです。

娘たちのはもっと値段が張りますが、私たちには一番安いのでも十分と思いました。
Miele Classic C1 Pure Suction Bagged Canister Vacuum という製品名です。


カーペット部分が多いので、ターボブラシも同時にオーダー。


このブラシは、買って大正解だったと思います。
フローリングだけなら付属のブラシで十分ですけれど、カーペット部分にはイマイチでしたから。

重さは12ポンド(約5.4kg)。今まで使っていた掃除機の半分位で、とにかく軽くて楽です。
音も今までのものより静か。
収納もすっきりでき、コードの長さも十分で、シンプルな形と落ち着いた色・・・今のところ非常に満足しています。
名前もつけて、可愛がっていますよ(笑)

もし壊れなかったら、あの重い掃除機をそれこそ一生使い続けていたかもしれないので、壊れてくれて良かったのかも?
感謝と共に、いよいよお別れです。

今年はなぜか、色々と買い替えの多い年です。
2025年でちょうど区切りが良いからなのかな? 他のものも、また折を見てご紹介しますね。

2025/07/16

親戚の4歳の子が、華麗なウォータースキー!

今さらですが、独立記念日のことを書いておきましょう。
本来は、4th of July と呼ばれる7月4日が祝日です。
けれども今年は、1週間遅れで、11日の週末に3日続きで親戚の集まりがありました。

西海岸に住んでいる姪たちもやって来て、3世代総勢26人が上の義妹夫婦の家に集合。
多分、多くのアメリカ人が「混雑するから1週間遅れで」と思ったのでしょう。
時期をずらしても、やはりかなり渋滞したようです。

幼い子2人を連れて来るのは大変なので今年は無理かな?と思っていた娘も、おかげ様で出席。
アトランタからわざわざ来てくれたお義母さんと、その息子である婿殿に、子供たちとワンコたちの世話を任せ、ゆっくりひとりで参加することができました。
とても有難いことです。

湖が目の前の義妹の家は広くてベッド数も多いものの、カウチやエアベッド、フィッシュハウス、キャンパーなど総動員で、何とかみんな泊まれた次第です。


メインは2日目の土曜日で、1日の大半をボートで過ごしました。


カナダの山火事の煙が流れてきて、大気の状態はあまり良くなかったのですが、それで諦めるようなメンバーではありません。
割と涼しい日だったし、太陽ギラギラでなくていいね!という楽天的な人ばかり・・・

もうひとつの小さいボートで、4月に4歳になったばかりの男の子がウォータースキーを始めました。
まだ数回目だそうですけれど、もう全く危なげなく湖面を鮮やかに滑ります。


声援を送る私たちの乗った大きなボートに近づくと、にこっとする余裕さえあってびっくり。


疲れを知らないようで、驚くほど長時間滑っていました。
お姉ちゃんたち二人も、やはり4歳頃から滑っていたようですし、パパ(夫の甥)がこの人だから、当然と言えば当然なのでしょう。


ちなみにこの一家は、冬になるとスノーボード三昧で、本当に羨ましいことです。


あまり料理の写真は撮りませんでしたけれど、持ち寄りで色々なものが並び、お腹いっぱいの毎日でした。


親戚には7月生まれの人がやたらといるので、バースデーケーキも♪
これは、私が作って持って行きました。
右上にちらっと写っているのが、ウォータースキーをした4歳の男の子です。
こうしてみるとまだ本当に幼いのに、大したものですね。


ケーキのレシピは、以前のブログをご参照ください。

2025/07/08

思いがけず、優良物件見つけた~

今週から、私たちの住む町のメインストリートの道路工事が始まりました。
アスファルトがすっかり剥がされ、土がむき出しに・・・
きれいになるのは有難いですが、しばらくの間通行止めで不便です。

住人だけは通って良いことになっているものの、いちいち工事の手を止めてもらうのは難しいので、しばらく待たされることが多いみたい。

幸い、いつも買物などに行く大きな町に行くにはもうひとつ別のルートがあるので、工事が終わるまでそちらを利用することにします。
少し遠回りにはなりますが。

・・・というわけで、今日は町に色々用事があったため、とても久しぶりにそちらのルートを運転。
我が家の長いドライブウェイに続き、最初の10分は舗装されていないカーブの多い細い道で、ちょっと大変!
それからハイウェイに出るのですが、ここは途中から湖に沿う道で景色がとてもきれいです。

おおっ!売り出し中の素敵な家を見つけた~♪
この前の嵐の被害はなかったようです。


おっと、見とれていては危ないね。
どこかで見たことがあるなと思ったら、1年ちょっと前に不動産サイトで見つけて、私のパソコンの「素敵な家」フォルダに入っていました(笑)

まだ売れていなかったのね。
価格は当時1,385,000ドルでしたが、改めてサイトを調べたら、少し値下げで1,285,000ドルになっていました。
現在の為替で日本円に換算すると、約1億8880万円です。


2009年に建てられた家で、居住面積は3,298スクエアフィート(約306平米)、土地は5.58エーカー(約6,830坪)ですって。

玄関、広いっ!天井も吹き抜けになっていて、ものすごい解放感。


階段を上がると・・・どうです?この素晴らしい眺め!


キッチンも広いっ!コンロが電気でなくてガスであるのも、私としてはポイント高い。
しかも、ダブルオーブンだ♪


バスタブ付きのシャワールーム。日本のように、浴槽の外にお湯を流すことはできないけれどね。
(我が家のもこんな感じなので、残念ながらお風呂に入ったことはほとんどない・・・)


うん、ランドリールームも使いやすそうでいい感じだ!


ガレージは、家屋につながっている車2台分の他に、別棟であと2台分のものがあります。
家と色のトーンが揃っていて、おしゃれ♪


元住人は既に引っ越して空き家となっているので、寝室などは写真を見ても広さがよくわからないのですが・・・

は目の前。でも、ハイウェイに面しているので、あまり静かではないかな?



ネットで目にしただけですっかり忘れていましたが、こんな物件です。
大きな町までは、車で20分もかかりません。どなたかいかが?
アメリカの家は電化製品込みで売買されるので、冷蔵庫、オーブン、洗濯機などは全部そのままあなたのものよ~