難曲ばかりでした・・・今までで一番たくさん自宅練習したかも。。。
この前ブログに書いた 「フィンランディア」 はともかく、その他の曲がね~
シベリウスの交響曲の中では一番ポピュラーな第2番、楽譜をぱっと見た限りではそれほど大変そうには見えなかったのですが、テンポが絶え間なく変化していきます。
とにかく、耳で覚えてしまうのが一番。
YouTube で、色々な指揮者の演奏を聴き比べながらね。 便利な世の中になりました。
自宅練習も、ヘッドフォンで贅沢にも一流のプロの方々と共演しながらです。
第1楽章は、波のさざめきのような弦楽器と、牧歌的な木管楽器の音にうっとりです。
でも結構速い連続的なフレーズがあって、フーフー言ってしまう部分も。
まるで死の影が漂うような第2楽章は、他の楽器との絡み合いが難しく、よく聴いていないと入りそこないます。
途中から転調して、讃美歌のような美しさ♪ けれども、この部分にはシャープが6つもつくの!
シャープは、十字架が2つ重なった形ですね・・・ここは、キリストの昇天を表すという説があります。
(シャープはドイツ語で Kreuz と言い、十字架と言う意味だそう。)
第3楽章は超特急並みの速さ!!
「そんなに急いでどこへ行く?」 みたいな印象です。
猛スピードで駆け抜けた後、オーボエから始まるゆったりと美しい部分がありますが、今度はフラットが6つ!
やれやれ・・・
第3楽章から第4楽章は、止まらずに続けて演奏します。
ぱあっと光が射すような輝かしいクライマックスで、ものすごい解放感、高揚感♪ 気持ち良すぎま~す!
でもその後、低弦によって同じメロディーのパターンがしつこいほどに繰り返されるのです。
(オスティナートと言います。)
シベリウスの故郷フィンランドの、長くて厳しい冬を表すかのよう。
ミネソタの冬も嫌になっちゃうくらい長いですから、私たちにとっては感情移入しやすいかも?
ところで、フィンランド語には促音が多いそう。
(ユッケとかクッパとか・・・? いや、それは韓国語だったわ。)
フィンランド語で花はクッカ kukka 、ネコはキッサ kissa と言うそうです。
たとえば、 「フィンランディア」 のこの部分。 (消えてしまいましたが、フラットが4つつきます。)
付点音符や休符で、うまい具合にフィンランド語っぽく聞こえるようになっているので、フィンランド人にとっては親しみやすいことでしょう。
そして今回は、20世紀のスウェーデンの作曲家 Lars Erik Larson による、めちゃ難しいサキソフォンのコンチェルトも演奏しました。
第1楽章は臨時記号&不協和音の連続で、何調なのだかわからないような曲です。
おまけに途中で切れちゃったりする、すこぶる読みにくい楽譜でした。
でも弾いているうちに、こういう変な曲 (?) も、何だかかっこ良く感じるようになってきました。
初めは、無理~!と思っても、鼻歌でも歌えるようになってくるのは、練習の成果です。
Michael Hanson さんという方が、サキソフォンのソロを吹いてくださいました。
北米やカナダだけでなく、北欧諸国、ロシアやエストニアなどにも演奏に出かけているそうです。
それを記念して、私たちの指揮者が初めてピアノを習った先生の息子さんという方が、特別に曲を贈呈してくださることになっていました。
でもなかなか出来上がらず、やっと楽譜をいただいたのは、コンサートの本番5日前!
コンサートの冒頭を飾る曲だというのに、ほとんどぶっつけ本番状態。
1小節ごとに3/4、5/8、7/8、2/4、4/4拍子と変化していくすごい曲でした。
皆さん文句も言わず、涼しい顔で初見で演奏してしまいます。
みんな、タダものではないな・・・
そして、こんなに難曲揃いのコンサートをまとめ上げてしまう指揮者の力は、本当に偉大です。
決して指揮者に恥をかかせてはいけない!みたいな、彼女への愛と尊敬の気持ちを、団員全員が持っているのだと思います。
やれやれ、無事に終わってよかったわ。
応援に来てくれた夫と義妹夫婦、近所の友人たちにも感謝です。
次のコンサートまで、あと1ヶ月ちょっとしかありませんが、しばらくは休憩することにします♪
♪本日のプログラム♪
Fanfare No.1 for Orchestra (2013) (Stuart Dorsey)
Finlandia (Jean Sibelius)
Concerto for Alto Saxophone and Strings, Op. 14 (Lars-Erik Larsson)
Ⅰ. Allegro molto moderato
Ⅱ. Adagio
Ⅲ. Allegro
Symphony No. 2 in D major (Jean Sibelius)
Ⅰ. Allegretto - Poco allegro - Tranquillo, ma poco ravvivando il tempo all'allegro
- Poco largamente - Tempo I - Poco allegro
Ⅱ. Tempo andante, ma rubato - Poco allegro - Molto largamente - Andante sostenuto
- Andante con moto ed energico - Allegro - Poco largamente - Molto largamente
- Andante sostenuto - Andante con moto ed energico - Andante - Pesante
Ⅲ. Vivacissimo - Lento e soave - Tempo primo - Lento e soave - (attacca)
Ⅳ. Finale: Allegro moderato - Moderato assai - Meno moderato e poco a poco ravvivando il
tempo - Tempo I - Largamente e pesante - Poco largamente - Molto largamente
おまけ シベリウスの交響曲第2番って、こんな曲です。 バーンスタイン Bernstein の指揮で。
牧歌的な出だしから、どんどん物語が展開していくかのようです。
ものすごい速さの部分と緩やかな部分が交互に登場する第3楽章から、続けて第4楽章へ。
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初めまして。
返信削除Sakuraさん宅から約1時間南へ下ったNevisと言う所に住んでます。
こんな近くに日本人の方がいらっしゃったなんて驚きです。
クロちゃんさん、
削除はじめまして!コメントありがとうございます。
Bemidji 近辺には、意外と多くの日本人が住んでいますよ。
時々一緒にランチしたり、良いお付き合いをしています。
クロちゃんさんにも、ぜひお会いしたいな♪
お返事が頂けて、感激ですo(^▽^)o
削除どうやって連絡をしたらいいですか?
了解です😄
削除クロちゃんさん、
削除メールお送りしましたので、
こちらに載せたアドレスは削除させていただきました♪
演奏お疲れ様でした。
返信削除細かくお勉強をされておいでなんですね。
地元の大学のクラッシク音楽放送をきいています。
コンサートもあるのですが、音楽のお勉強ができるんです。
ブログを細かく読ませていただきました。むろん、私は
音楽の専門ではないのでチンプンカンプンです。笑
でもね、音楽の考え方を学ばせていただいて感謝です。
みどりさん、
削除長ったらしいブログにお付き合いありがとうございました。
皆さんと一緒に演奏している間は、自分だけ外国人であることをすっかり忘れてしまうのです。
何か違うレベルで、共通語で自由に会話できている気がします。
楽譜を読むことについても、英語も日本語も関係なくてよかったわ♪
みどりさんもきっと、走っている間はそうですね。
同じことを志す仲間には、言葉を超越した信頼感が生まれるのだと思います。
コンサートの演奏頑張ってやってらっしゃいますね。
返信削除コンサートが予定されていると練習にも熱が入るでしょうね。
↓の紅葉の様子、とってもきれいです!!
うちも郊外とはいうものの、かなり田舎なので、自然いっぱいですが、Sakuraさんのところは本当に美しいです~!
なが~い冬の前にこのちょっとびっくりな暖かい日々を楽しみましょうね。
Reiko さん、
削除今年は結構いつまでも暖かいですね。
去年は、10月初めから雪が降ってびっくりでしたっけ・・・
美しかった紅葉はピークを過ぎましたが、まだまだ庭の花はきれいです。
来週はぐっと寒くなりそう。。。また長い冬が近づいています。
ハロウィンの料理やお菓子など、そろそろ考えなくては。
Reiko さんのブログのメニューに期待しています!