2025/01/13

断捨離、早くも挫折・・・

今年の目標のひとつは、「断捨離」でした。
14年前に日本からミネソタに移住した時、かなりのものを処分して身軽になったつもりでしたが、また少しずつ増えてきてしまったのでね。

「断捨離」は、去年から少しずつ行ってきました。
所持品をもう一度じっくり見直し、使っていないものは捨てるかリサイクルショップへ。
町には数件の thrift shop(リサイクルショップ)があり、気軽に寄付することができます。
お金にはなりませんが、罪悪感なく不用品とお別れすることができて助かります。

これで、家の各部屋にある引き出しや棚の中が本当にすっきりしてきて、なかなかいいぞ~と思っていました。
ものって、減れば減るほど暮らしが楽になる感じがするのが不思議。
ぎゅうぎゅう詰めになっていなければ、何かを取り出すのもとても簡単です。
家具などが少ないほうが、掃除機をかけるのも面倒ではありません。


ところが・・・

家から少し離れたところにある、やたらとデカい「物置 (shed)」の隅に隠れていたプラスチック収納ケースの存在を忘れていた!
物置でもあり車庫でもあるこの建物内部には、あらゆるものがいっぱいにあふれているのです。
  詳しくはこちらの記事をどうぞ ⇒ 物置に眠るお宝?

夫がコツコツ整理していますけれど、まだまだ氷山の一角で、ため息が出てしまいます。

そのうち何とかしようと思いながら忘れていた2つの収納ケースを開けてみると、ひとつは子供たちが学校で使った教材や仕上げた作品、もうひとつは古い写真や手紙の束でした。
古い写真と手紙の束は家にもあるので、それが全部だと思っていたら、もっと出てきてしまったわけ。

子供たちの作品などは本人に押し付けるつもりでしたが、「いらない」と言われてしまいました。
これは一部だけ残して、あとは写真に撮って処分することに・・・
(母としては、胸が痛みますけれどね)

写真は、アルバムには入れなかった「ボツ」の束なんていうのが結構たくさんあり、これは一応目を通したけれどやはり「ボツ」の作品ばかりでした。
取っておいても仕方がないので、やはりさよならです。

大量のフィルムのネガも、もう写真を現像してくれる店なんてないので、お別れしなくてはね。
デジカメが登場するまでの数十年分のネガで、びっくりするほどの量です。


困ったのが、手紙の束。
結婚してからの分は一応年ごとにまとめてあったのですが、その前のがごちゃごちゃでした。
小学生の頃のも少し取ってあり、中学、高校、大学と卒業後のが数十通ずつあります。

画像はイメージで、実際のものではありません

全部目を通して本当に大切なものだけ取っておこうと思い、まあ2/3位までには減ったのですが、それ以上は無理でした。
両親や親友からの手紙は、「永久保存版」です。夫や子供たちからのも、1通も捨てられません。
英語の手紙は筆記体で読みづらいけれど、義両親・義兄弟・義理の祖父母からのものも、大事にとっておきましょう。

私が小学校1年の時の担任の先生の、達筆だったこと!
ひとりひとりの生徒のために、こんなに時間をかけて書いてくださったのかと思うと感激です。

子供たち、途中でインターナショナルスクールに変わったものの、最初は普通の日本の幼稚園に通っていました。
幼稚園の先生方から子供たちへの心のこもった手紙も、やはり捨てられません。

たくさんの手紙を読み、物心がついてからの自分の人生をもう一度体験した気分です。
家族をはじめ親しい人々、お世話になった方々、これらの手紙の束には多くの愛情が込められていて、何だかお守りのように思えるのです。
この先何度読み返すかはわかりませんが、捨ててしまったら、きっと後でものすごく後悔すると思います。

いつからか連絡手段はメールとなり、今はもっと手軽な LINEテキストメッセージがほとんどとなりました。
便箋を選ぶことから始まり、間違えないように気を付けながら自筆で手紙をしたため、封筒に入れて相手の住所氏名と自分の住所氏名を書き、切手を貼ってポストに投函する・・・という一連の面倒な動作があった昔の手紙には、手間がかかっている分、比較にならない有難みがあります。

そんなわけで私の場合、「大切な思い出のもの」は「保存」に決定!
割と調子よく進んでいた「断捨離」は、ここで足踏み状態となりました。

私の93歳の母も、自分の両親(つまり私の祖父母)からの手紙は今でも時々読み返すことがあるそうなので、きっと似たのでしょうね。
ミニマリストには、とてもなれないな。。。


ここ数日、かなりの寒さで外に出かける気もしなかったので(現在の気温は-24℃)、好きな音楽を聴きながら美味しい紅茶と共に古い手紙を読むひとときは、優雅な気分が味わえました♪
いつもバタバタしていることが多いので、たまにはこのようにゆっくりするのもいいですね。

0 件のコメント :

コメントを投稿