2016/05/19

アメリカにも謙虚な子はいる

謙虚なのは人間ではなく、花の話です。 (笑)
いつも下を向いてばかり、恥ずかしがり屋さんに見える清楚な花。 (アメリカ人には、滅多にいないタイプ?)


雪割草が姿を消した頃、毎年この黄色い花があちこちに顔を出します。
うなだれてばかりなので、娘が 「ごめんなさい子」 と名付けました。。。

Large-flowered Bellwort という名でユリの仲間だそうです。 日本名はわかりません。
じめっとした日陰にひっそりと咲くのがお好きな様子。

集団でいるとちょっと気が強くなるようで、前を通るとニコッと微笑んでくれます。


たまには上を向いて、堂々と生きようね~



そして、こんなユニークな花も発見!!
もう少しで踏んづけそうになり、何じゃこれは??? とびっくりして立ち止まってしまいました。
今まで、一度も見たことないぞ。


背丈は10cmほどしかなく、自分でもよくこんなのを見つけたなと思います。
「ごめんなさい子」 と違って、周りには同じものが全然なく、ひとりでポツンと生えている 「ぼっち」 の子です。

Jack-in-the-pulpit (説教壇のジャック) という変わった名前。 夫は以前から知っていたそう。
天蓋付きの説教壇で説教をするジャックは、じっと隠れていて、めくってみないと見えません。

上から見ると控え目な印象ですが、内に秘めたる情熱 (?) を感じます。


花弁のように見える 「天蓋」 の部分は、仏炎苞 (ぶつえんほう) と言って葉の一部。
棒状の花芯であるジャック君は肉穂花序 (にくすいかじょ) のうちの付属体で、本当の花はもっと下の方に小さく地味に隠れているという、ややこしい植物です。

サトイモ科テンナンショウ属であることは確か・・・日本名はマムシグサというのかな?
テンナンショウの仲間の分類はややこしいようで、間違っているかもしれません。

立ち姿が鎌首をもたげた蛇のようにも見えるし、めくってみると縞々が毒々しい感じも・・・
英語名とはずい分印象が違うじゃないの!

Indian Turnip (インディアンのカブ) とも呼ばれ、昔はアメリカ原住民が球茎の部分を食したそう。
でも、シュウ酸カルシウムが含まれていて、食べるとピリピリ痺れるような感じがするのですって。

そんなものまで食べなくても・・・と思いますが、食糧事情が悪い時は仕方がなかったのでしょうね。
秋になると、真っ赤な実をつけるそうです。


今日もつくしを摘もうと思ったら、もう胞子がはじけた後で、見るからに劣化したな~という感じ。
代わりに、スギナのジャングルになりそうな勢い!

色々な成長過程のスギナを見つけました。
これはこれで何だか可愛らしいけれど、あまり勢いづかないで欲しいな。



ゲストキャビン前のクラブアップルが、びっしりと花を咲かせました!
こちらは謙虚でもなんでもなく、「私をしっかり見てちょうだい」 オーラを四方に放っています。


桜と同じくあっという間に散ってしまうので、うんと楽しまなきゃ。



さて、付け足しのようになってしまいますが、「謙虚さ」 はアメリカでは美徳ではないという意見をよく聞きます。
自分の考えをいつも堂々と主張できなければ、この国では生きていけない?

確かに、遠慮して黙っていると 「何を考えているのかわからない人」 扱いされてしまいますし、「以心伝心」 は日本ほど期待できないかな?

でも、アメリカでも本当に優れた方々は、日々一生懸命になって努力して得たものや自分の業績を、高慢な態度で自慢するようなことはなく、むしろ控え目だったりします。
(生まれ育った場所でかなり違い、ミネソタンは特にその傾向が強いと言われています。)

私ってこんなにすごいの! と自分の地位や高級な持ち物などをひけらかし、上から目線で他者を卑下するような態度の人間にろくな者はいないのは、アメリカでも日本でも同じです。



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