2020/06/01

ミネアポリスで起こったジョージ・フロイド事件から、全米に広がった抗議デモと暴動

ミネアポリスで、黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官に拘束されて亡くなるという痛ましい事件が起こってから、もう1週間が経ちました。

これについて書くべきかどうか迷いましたけれど、やはりこのまま素通りはできない大きな出来事ですので、記録を残しておくことにします。


偽札を使ったようだという通報を受けて警官が彼を拘束したという話ですが、その一部始終はまだ解明されていない様子。
警察が主張する「容疑者はアルコールか薬の影響下にあった」「抵抗した」についても、これから明らかになることでしょう。

すでに手錠をされた後の動けない状態で、フロイド氏は警官の膝によって首を強く地面に押さえつけられました。
「息ができない・・・」と何度も訴えているのに、無情にも決して力を緩めない警官。
そのうちについに息絶えてしまう動画は、とてもショッキングで思わず目を覆うものでした。

この事件から間もなく抗議デモが起こり、大勢の人々が参加しました。
それはミネソタ州だけに留まらず、他の多くの州に飛び火し続け、有名人たちも次々と自らの声明を発しています。

白人警官が無慈悲に黒人を殺してしまう・・・これまでに何度もくり返され、その度にアメリカに残る根深い人種差別がむき出しにされてきました。
一体いつになったら、これが断ち切られるのでしょう。

白人警官が咎められなかったケースもありましたが、今回はこの場にいた4人の警官はすぐに免職処分となり、実際に膝で押さえつけていた警官は過失致死容疑で起訴されることに。

権力者に反抗することなど決してできない国も存在する中、人々が正義に対して声を上げることができるのは、恵まれた国だと言えるのでしょう。
そういう勇気ある行動があるからこそ、世の中は少しずつ動いているのです。

けれども、最初は別に暴力的でなかった抗議デモも、だんだん様子が変わってきました。
警官隊が催涙ガスやゴム弾などで抑えようとすると、一部の抗議者は反抗して暴徒化。

多くの暴動略奪が発生するようになり、町はめちゃくちゃに荒らされています。
警察署やパトカーなどが放火され、建物の窓を割ったりする破壊行為が次々と起こりました。
そして、ターゲットなどの店で売り物が盗まれています。
ちゃっかり、大型テレビまで略奪する人も!

「非常事態」というと最近はコロナのことしか頭に浮かびませんでしたが、今回は違うことで多くの都市でそれが宣言され、夜間外出禁止令も出てしまいました。

正当な理由で始まった平和的な抗議デモと、暴動・略奪は別だと考えたほうが良さそうです。
ミネソタの住人ではなく、外部からやってきた人たちが騒ぎを起こしているという情報も・・・

日頃の鬱憤を晴らすために、この事件を利用している人がいるのでは・・・と勘ぐってしまいます。
特に今はコロナによる失業者も増え、怒りや不安をぶつける対象を探していた人も多いでしょうから。
実際に自分の目で見たわけではないので、あまり無責任なことは言えませんが。

コロナによる自宅滞在命令がやっと解除となり、長いこと閉店していたレストランなども6月から営業できることになって、準備を進めていた矢先にこの騒ぎ。
めちゃくちゃにされた店を黙々と片付けるしかない、オーナーのやり切れなさが伝わってきます。

人種差別に反対しているはずなのに、マイノリティの住む地域までが破壊されていると聞くと、一体何が目的でどんな人たちが行っているのだろうという疑問でいっぱいになってしまいます。

警官への不信感はもっともですが、私たちの暮らしの安全は、残念ながら彼らなしでは守られないのも事実です。
過剰に、そして不当に力を行使することがある「警察」という組織への嫌悪感の一方で、個人としての「警官」ひとりひとりのことも考えなくてはいけません。

使命感に燃えて、その職に就いている警官も多いと信じたいです。
彼らとそのご家族も、こういった事件の後は特に、恐れを感じてしまっているのではないでしょうか。

ニュースはここ数ヶ月ずっとコロナのことが中心でしたのに、最近はこの話題がほとんどです。
この騒ぎの中ではマスクなんてしていない人も多く、social distancing も無視されている様子。
まだまだコロナは収束したわけではないので、これが元での感染の拡大も心配です。

アメリカはの国というのも怖い・・・この事件が発端で、さらなる犠牲者の出ないことを祈っています。
被害者とそのご家族も、この事件が発端となってコミュニティが破壊され、人々がますます分裂することは、決して望んでいないでしょう。

ミネソタがこんなことで話題の中心になるなんて、何ともやりきれない思いです。
何か大きなものに、悪意を持ってコントロールされているような気さえしてきます。
事件の全容が解明され、この国が分裂ではなくより良い方向に向かうことを願うばかりです。


我が家の周りは、おかげ様で静かで平和です。
ご心配くださった皆さん、ありがとうございます。

ミネアポリスに住む娘も、4月にダウンタウンから少し離れた住宅街に引越したので、多分安全だと思います。
それまで住んでいたアパートメントの建物の窓と外壁は、ひどい言葉を並べた落書きで埋め尽くされたそうで、ぞっとしていますが・・・


一昨日は肌寒くて夜はヒーターを使ったほどでしたのに、今日はまさかの32℃!!
すっかり夏の景色です。

庭のクラブアップルの花は、あっという間に盛りを過ぎ、


今は、あちこちでライラックが満開です。


少し手折って、その芳香をしばらく楽しむことにしました。
世界平和と、肌の色に関わらず全ての人命が尊ばれることを祈って・・・


2020/05/25

今年は卒業証書授与もドライブスルー方式

ふと気付いたら、もうメモリアルデーでびっくり!

「戦没将兵追悼記念日」と訳される祝日ですが、今年は多くの追悼イベントが中止、または規模が縮小されてしまったとのこと。

画像は TMZ より

次期大統領選で争うことになるお二人は、それぞれ違う場所で戦没者に献花をしました。

公共の場でマスクを着用しないトランプ大統領。メラニア夫人もペンス副大統領も、マスクなしです。
一方、民主党バイデン前副大統領とジル夫人は黒マスク姿。
マスクがまるでご自分の主義主張のシンボルのようであるのが、興味深いです。


アメリカではメモリアルデーの頃から夏が始まると考えられ、確かに今日も気温が25℃まで上がって蒸し暑かったです。
木々の緑が濃くなり、クラブアップルライラックが咲き始める美しい季節となりました。

気候も良いせいか、自宅滞在命令が解除されて以来、皆さん本当に気が緩んじゃったみたい。
いつもより長い週末なので、各州でビーチや公園などに人が殺到したとのこと。
アメリカでのコロナウイルスの感染者は170万名を超え、死者は10万名に近づいているというのに、そんなことでいいのだろうか。

土曜日には、夫の友人が何週間ぶりかで我が家を訪れました。
ずっと人に会っていなくて、寂しくなってしまったようです。

彼によれば、コロナで亡くなる方のほとんどは長期ケア施設で過ごす高齢者だから、それ以外の人はもう、さほど神経質になる必要はないとのこと。
こういう甘い考え方の人が多いのも、アメリカでこんなに感染が拡大した原因のひとつだと思ってしまう。。。

「とにかく手はよ~く洗ってよね!」と、まずは洗面所に直行していただきました。
その後、いつものようにハグしようと彼が笑顔で両腕を広げてきたけれど、これも、肘と肘をコッツンする elbow bump greeting に変更してもらっちゃった。
色々うるさくて、うんざりされたかも? それでも、安全第一です。

彼のたっての希望で、今回は寿司をテイクアウトしました。
2ヶ月以上の閉店で寿司屋はつぶれてしまうのではと心配していましたが、許可されているテイクアウトとデリバリーだけで、思った以上に繁盛しているみたいでよかった~

レストランバーの再開は、ミネソタ州では6月に入ってから収容人数を制限しながらになるそうです。
早く以前のように、友人たちと店でランチやハッピーアワーなど楽しみたいですが、まだちょっと怖いなというのが本音・・・

美容院ネイルサロンなども、やはり6月からオープンです。
スタッフも客も、マスクをすることが条件。変な感じだろうな~
アメリカ人が本当にそれを守るだろうかと、これもちょっと心配です。


大勢での集会はまだ禁止されているので、先週土曜日に行われたハイスクールの卒業式も、いつもとは違った様子。
ご家族と共にそれぞれ車に乗った卒業生たちが、乗車したままで町中を行進し、周りの方たちからの祝福を受けました。

卒業証書はハイスクールの駐車場で、ドライブスルー方式で授与されたとのこと。
(画像は、ローカル新聞より)



ちょっと味気ないけれど、それはそれでユニークな良い思い出になるといいね♪


我が家の庭には、コロナなんか気にしないお客さんが続々と・・・
ゲストキャビンの前にたむろするカナダグースのファミリー。ベビーが6羽の大所帯です。
お食事後に残していくものの数も半端じゃなくて、拾うのが大変!


のそのそと歩き回る珍客は、ウッドチャック woodchuck
リス科の動物の中では一番大きく、グラウンドホッグ ground hog とも呼ばれます。

とぼけた可愛らしい顔ですが、農作物を食い荒らすので歓迎されないそう。
先週せっかく植えた花を食べてしまったのも、もしかして・・・?


夫がチャッキーと名付けたけれど、その後現れなくて正直ほっとしています。

2020/05/18

自宅滞在命令が解除された

前回書きましたように、3月末に発令されたミネソタ州の Stay at Home Order 自宅滞在命令が、今日から解除となりました。

これに伴い、一部の経済活動も再開可能。ただし、レストランやバー、理髪店などはまだ今月末まで営業が認められないそう。
夫を含め、あちこちでボサボサ髪の人がいっぱいです(笑)
(レストランのテイクアウトとデリバリーはずっとOKで、どの店も何とか細々と続けている様子)

マスクをした上で、人との距離を保つこと (social distancing) は、これからもしっかり守らなければいけません。
ご挨拶のハグは、当分できないな・・・

それに、「社会経済活動の再開後も、基礎疾患がある方や65歳より高齢の方は自宅滞在が強く促されています」と付け加えられていました。

学校は3月からずっと休校で、このまま夏休みに突入!
学齢期のお子さんを持つ親たちは、本当に大変だなあ。。。

10人以上の集会もまだ禁止・・・私たちの来シーズンのオーケストラ活動も、全く未定です。
本来なら昨日がコンサート本番で、先週はリハーサルで忙しいはずの週でした。

私たちだけでなく、世界中の音楽活動が今は絶たれていて、寂しい気持ちでいっぱいです。
演劇やスポーツなども、一体いつになったら再開できるのでしょうね。

それでも、外で過ごすのが快適な季節がやっと到来で、ウキウキしてきます♪
屋外で少人数のグループで過ごすのはOKのはず。みんなに連絡しなくちゃ。
長いことずっと不自由に耐えてきて、もう家にじっとしていられない!という気持ちの方がほとんどでしょうね。


先週、自宅滞在命令が解除になる前に買物に出かけたところ、既に車も人通りもだいぶ増えた印象でした。
何だかコロナ慣れしてしまって、最初の頃の緊張感は薄れてきた感じ。

ボートを引っ張っていく車も多数見かけました。もう、釣りも解禁になっていますのでね。
たくさんの花を売っているグリーンハウスやホームセンターにも、結構人がいっぱい!

私たちも、ゼラニウム、パンジー、マリーゴールド、ペチュニア、インパチェンスなどを買い込みました。
車から降ろして並べたところ・・・


色とりどりの花は、見ているだけで気持ちが弾みます。
何しろミネソタでは、冬の「白」の季節が長すぎるので・・・


庭やデックのあちこちに植えましたが、これはまだほんのスタート。
今週また、別の花屋数軒を回る予定です。



でも実は、コロナの感染者数を見ると浮かれてばかりはいられません。

毎日ミネソタと日本の感染者数をチェックしていますが、今日ついにミネソタの感染者数16,372名で日本全体の16,367名をを上回ってしまいました!

死者数はミネソタ731名、日本は768名で、やはり明後日頃には追い越しそうです。
ミネソタ州の人口は日本の1/22程度なのに、どうしたことか・・・
逆に、色々批判されながらも、日本のコロナ対策が結構うまくいっているということなのでしょうね。

ミネソタでのここ数日の感染者の増え方を見ると、最大で1日に805名、大体毎日700名ほど増加。
5月初めにはまだ5,730名でしたから、相当な勢いです。
全く気を許せる状態ではないですが、このまま自宅滞在が続くと経済的打撃が大きすぎて、皆さん黙ってはいないでしょう。

色々数字を並べましたが、コロナ感染者はほとんど都市部に集中していて、私の住む北部の郡では一桁続きです。
死者も出ていないし、入院している人もいないみたい。

それでもこれからは人の流れが増えますので、気を緩めずにゆっくり日常を取り戻していけたらと願っています。