2017/11/15

20年ぶりに再会した「アルルの女」

この前の日曜日は、またコンサートでした。
夏が終わると、月に一度あるコンサートの練習に励むうちに、毎年あっという間にクリスマスになってしまう感じです。

今回は、とても懐かしい曲を演奏しました♪
19世紀のフランスの作曲家、ジョルジュ・ビゼー Georges Bizet「アルルの女 (L'Arlésienne / The Woman of Arles) 第2組曲」です。

あら~、ビゼーって、若い頃は結構ナイスルッキングだったのね


「アルルの女」がなぜ特別に懐かしいかというと、私のコンサートデビュー曲だったから。

私がヴァイオリンを始めたのは遅く、37歳になってからでした。
スタートは遅かったけれど、頑張って練習を続ければ、もし生まれ変わりがあるのなら来世ではオーケストラのメンバーになれるかも(笑)・・・なんて、ひそかな野望を抱いていたのは誰にも内緒。

レッスンを受け始めてから約2年後のこと。
割と近所で活動していたアマチュア・オーケストラの練習風景を、友人に引っ張られて一緒に見学し、なぜか友人ではなく私のほうが勢いで入団してしまったのです。

胸の奥にしまっていた夢は、思いがけず今世で実現しました o(*^▽^*)o~♪

心優しい団員の皆様に温かく迎えられ、セカンドヴァイオリンの後ろのほうで、なるべく目立たないようにひっそりとスタート。
弾けない部分は、「エアギター」ならぬ「エアヴァイオリン」でごまかすことには長けていたので、邪魔だ!と怒られずにすみました。(ごめんなさい・・・)

そして翌年の5月には、さっそく定期演奏会に出演することに!
その時演奏したのが、この「アルルの女」とベートーヴェンの「田園」でした。
(他に、モーツァルトの「後宮からの逃走」序曲も。)

それが、今からちょうど20年前だったというわけです。
まだ白髪もなく、お肌も今よりはもうちょっとは艶やかで、遠くも近くも眼鏡なしでばっちり見える年頃だったなあ。。。

初心者だった私にも、「アルルの女」はそれほど難しい曲ではありませんでした。
いろんな楽器の織り成す豊かな生の音のど真ん中に我が身を置ける幸せを、しみじみと味わいましたよ♪


第1組曲と第2組曲がある「アルルの女」・・・今回も、20年前同様「第2組曲」全曲を演奏しました。
その中で一番有名なのは、フルートの旋律が美しい「メヌエット」でしょうね。
20年前はハープなしで、そのパートを弦楽器のピチカートが受け持ちましたが、今回はハープが入り、うっとり聞き惚れていました。

最後の「ファランドール」は豪華絢爛で、これも有名!
実は、人々が明るく賑やかに踊っている最中に、アルルの女への恋を成就できなかった主人公が身投げして自殺してしまうという、とんでもないストーリーなのですけれどね。。。

「ファランドール」では、20年間に弾いたセカンドヴァイオリンの1オクターブ上のメロディーを、今回はファーストヴァイオリンで担当。

20年前の自分と共演しているような、不思議な気持ちに襲われました。
日本でご一緒していたオーケストラの団員の皆さんのお顔も、懐かしく思い出します。


「アルルの女」は、オーケストラに初めてサキソフォーンが取り入れられるようになった時期の曲で、有名曲として現在まで残っている中で一番古いそうです。

サキソフォーンの芳醇な音色は、特に「メヌエット」の後半のフルートとのからみで、素晴らしい効果を発揮していると感じます。
当時としては、本当に画期的な楽器編成だったのでしょうね。


今回のコンサート、難曲にチャレンジだった10月よりずっとリラックスして参加できました。
でも、盛だくさんすぎて1度には書ききれないため、その他についてはまた日を改めて書くことにしますね~♪


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