2013/06/03

姪のハイスクール卒業式

小さくてかわいらしかった姪(下の義妹の次女)も、いつの間にか美しく優しく聡明なレディーに成長し、もうハイスクールを卒業です。
昨日は日帰りで義妹の住む町まで出かけ、姪の卒業式に参加してきました。

雰囲気は、うちの子供たちが日本で通っていたインターナショナルスクールの卒業式に似ていました。
映画などでおなじみの、ガウン&房のついた角帽姿。
定番のエルガー「威風堂々」と共に、卒業生が入場するのも同じ。

激しくぼけてしまいましたが、神妙な面持ちの姪。


違うのは、銃を担いだ軍服姿の Honor Guard に守られて国旗と州旗と校旗が入場したこと。
アメリカでの卒業式に参加したのは初めてですので、ええっ、卒業式にかい!?とびっくりでした。。。
もちろん全員起立で、胸に手を当てて迎えます。

続けてそのままの姿勢で、在校生バンドによるアメリカ国歌「星条旗 The Star Spangled Banner 」の演奏を聴きました。
日本人である私は、胸に手を当てることにいまだに少しためらいと気恥ずかしさを感じてしまうのですが・・・

この国で暮らすからには、アメリカに敬意を表するのは当然だろうと思うし、1人だけそうしないことで変な目で見られるのも嫌だしなあ・・・という小心者的な理由もあって、皆さんと同じようにしています。
(夫は、別にどちらでもいいんじゃない?と言っています。)

いつもはチャラチャラしているように見える人も、アメリカでは国歌が演奏される時だけは必ず起立してぴんと姿勢を正します。
アメリカは人種のるつぼですので地域によっては色々あるでしょうが、国旗と国歌に関しては、少なくともこのあたりでは全く問題になっていないと思います。

日本みたいな論争もなさそうだし、誇りを持って国旗と国歌に敬意を表することができるお国柄、うらやましいし見習いたいな。
自国のものを大切に思えないせいか、他国のものに対しても失礼な態度を取ってしまうことがある日本人がいるのが、とても残念です。


話が脱線しましたが・・・

卒業式は生徒代表のスピーチ、校長の挨拶、成績の特に良かった子たちの表彰(姪も入っていました!)、卒業式授与と続きました。
99名の卒業生の輝かしい未来を祈りながら、ひとりひとりに手の痛くなるまで拍手を送りました。
名前が読み上げられた後の客席からの声援で、それぞれの子の人気度がわかってしまいます。

卒業式授与が終わると、角帽を回して房の向きを右側から左側に変えてから、それを空中に放り投げるお決まりのシーン! 帽子はなくしてもいいけれど、房だけは大事に取っておきます。

厳粛で涙にむせぶことが多い日本の学校の卒業式と違って、あくまでも明るくさわやかです。
「別れ」より、新たな「出発」のための卒業式なのでしょうね。
義妹はやはり、ちょっとだけ涙ぐんでしまったと言っていましたけれど。



長ったらしい来賓の挨拶もなく、割とあっさりと終わってしまった卒業式・・・
式の後は即解散で、それぞれの家庭でパーティーが催されました。

お互いに招いたり招かれたりなので、卒業生とその親たちは、パーティーのハシゴで大変!
今の季節、クラブアップルやライラックなど美しい花が咲き誇っていますし、夜9時過ぎまで明るいので、庭でできるのがいいですね。
先週末に既にパーティーをした家も、次の週末にする家もあるようです。

式の後、義妹の家の前でお姉さんと共に。
雲ひとつない快晴で、さわやかな日でした。



実は夫がハイスクールを卒業した時、義母のお腹の中にはこの姪たちの母である義妹がいたそう!
4人兄弟の一番上と下、何と18歳違いなのです!!


姪は、私たちの娘が卒業した大学に進学することになっています。
彼女にとっても、ぴったりの環境だろうと思います。

子煩悩な義妹夫婦、 empty nest syndrome 空っぽの巣症候群 に陥らないかとちょっと心配ですが・・・
初めて親元を離れる姪にも、夫婦二人だけの生活となる義妹夫婦にも、新たな幸せが訪れますように♪



おまけ エルガー Edward Elgar の行進曲「威風堂々Pomp and Circumstance 」第一番です。
     卒業式の雰囲気を味わってくださいね~



6 件のコメント :

  1. Sakuraさん、こんにちは。

    こちらはやっと暑く感じえる季節到来です。
    卒業式,エルガーの局を聞く度に思い出すのは我が子達の卒業式です.、。Sakuraさんもジ〜ンと来たことでしょうね。
    母親にとっては,子が産まれて18年間色んなことを乗り越えながらこの卒業式を迎える..感無量だともいます。やっと義務教育から解放される。。この開放感は最高ですね!笑

    お母さんと娘さんが良くにてますね..母は若し。。。

    いつもはチャラチャラしているように見える人も、国歌が演奏される時だけは必ず起立してぴんと姿勢を正します。

    >正解!国を愛しリスペクトする国民だなって感じます。でもこれ以外は〜〜本当チャラチャレして見えます..汗

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    1. ねこちゃんさん、

      アメリカでは、ハイスクールを卒業すると親元を離れるのが普通なので、
      その点とても感慨深いですね。
      親にとっては、寂しさと同時に解放感も味わうことになります。

      自分の高校の卒業式って、どうだったかしら・・・
      1、2年生の時に、先輩ともう会えなくなってしまうのが悲しくて泣いた記憶はあるのですが、
      自分の時はどうだったか、あまりよく覚えていません。。。
      別に親元から巣立ったわけではないからかな。

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  2. ご無沙汰いたしております。
    姪御さんのご卒業おめでとうございます!ナイススマイルです。
    初めてのディプロマですものね。日本と違って、アメリカの
    子供の最初のディプロマ。感激でしょう。
    私もThe Star Spangled Bannerの曲とともに
    胸に手をあてたり、起立することにかなり抵抗がありました。
    ランニングの大会のときにもこの曲なんですよ。そして、
    私自身の大学や大学院の卒業式も同様でした。
    日本と違って泣く人なんていないのね。みんな次のチャプターへ
    進むためのハッピーモーメント。やった!ですよ!!
    式場に入るときの曲もこれこれ!大きなスマイルでの入場です。
    アメリカは巨大な国です。姪御さんも、これからの人生を
    巨大にいきていきますように。ご卒業おめでとうございます。

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    1. みどりさん、

      お久しぶりです♪
      満面の笑みの姪の表情からおわかりの通り、
      彼女もクラスメイトも、湿っぽい雰囲気は全くなし。

      高校卒業すなわち、親元からの巣立ち。
      アメリカの子供たちは、ずっとそれを目標に育っているので、
      とてもしっかりしていますよね。
      そして親も、それを区切りにまた新たなステージへ。

      いつまでも親離れ・子離れできない人の多い日本に比べて、
      こういう点には、一種のすがすがしさを感じます。

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  3. 姪御さんのはちきれんばかりのビックスマイル!爽やかです。おめでとうございます☆

    私は個人的にはアメリカの国歌は好きです。躍動感が出てくるというのか…そんな気持ちを奮い立たせてくれる何かが潜んでいるような気がするのです。

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    1. chopiana さん、

      みんなが総立ちで、胸に手を当てて国歌を聴く様子、
      何だかじ~んとしてしまいます。
      上手な歌手が艶やかな声で歌うと、まさに鳥肌モノ・・・
      高揚感を感じるあのメロディー、「君が代」 とは大違いですね。

      姪たちのスマイル、真っ白でまっすぐ揃った歯がきれいだなって
      いつも思います。

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