2015/11/12

ウォーキングも命がけ

ここら辺は今、鹿ハンティングシーズン真最中!
男共の話題はそのことばかりで、うんざりするほど・・・ (ここだけの話です)

釣りが大好きな人が釣りキチなら、狩猟が大好きな人は狩りキチと呼べばいいのかしら。
ミネソタの田舎では、同じ人が釣りキチでもあり、狩りキチでもある場合がほとんどです。
これらを思う存分楽しめるミネソタに住んでいることを、心から幸せに思っているので、喜ばしいことなのでしょう。

子供の頃から、お父さんに連れられてハンティングに行っていた人は、やはり狩りキチに育つようです。
もちろん、中にはあまり興味のない人もいますけれどね。

弓矢を使ってでしたら9月から12月までOKですが、猟銃を使っての狩猟は、この辺では今年は11/7~11/22とされています。
9月のダックシーズンから始まって、早朝からバンバン、うるさいったらありゃしない。
ここは戦場かい?

少し前にドライブウェイ脇で見かけたこの子、大丈夫かしら。。。
どこかに隠れてなさいね~と言っておいたけど。 日本語は通じないかな?



地域によって色々とルールが違い、時期も、1人のハンターが仕留めることができる鹿の数も、牡鹿に限るか雌鹿もOKかなんてことも、細かく決められています。


ここの地域では、鹿1頭につき30ドル+手数料1ドルを払って、ハンティングのライセンスをゲット。
2頭仕留めたい人は、奥さんなどの名前を使っちゃう!


夫は日本で暮らした年数が長かったので、自分の手で動物を殺すことに抵抗を感じるようになってしまったみたい。
広~いハンティング用の土地を所有している狩りキチ友だちがいるので、泊りがけで行くことは行くのですが、自然の中に静かに身を置くこと自体を楽しんでいます。

我が家の周りの林でも、鹿は時々見かけます。
近所の友人や甥などには、ここでハンティングしていいよと許可しているのに、自分はしないなんて、何だか笑えますよね。

立ち入り禁止の標識は出しているものの、私有地とは知らずに踏み込んでくるハンターたちもいます。
他の場所で撃ったけれど、怪我をした鹿が逃げて家の土地に入りこんだ・・・なんていうケースもありますから。

銃を持った見知らぬ人がウロウロしているのを見ると、わかっていてもやはりドキドキしてしまう!
アメリカでは、スポーツ店などで銃が何気なくずら~っと並べられていて、誰でも自由に所有できてしまうという事実は、どうしても受け入れ難いものです。

この時期には、誤射による事故もあり得ます。
ハンターたちはもちろん、そうでなくても、林の中を移動する時には、やたらと目立つオレンジ色の服を着るのがお約束。

そんなわけで、残念ながらしばらくウォーキングはお休みすることにしました。
オレンジ色を着たとしても、やっぱり怖いもの。。。

人間だけでなく、散歩中のワンちゃんも、ちゃんとお約束を守っています。
みんな、気をつけてね~

近所の友人のワンコ



それにしても、今年の秋は暖かいこと!
気温が氷点下になったのはほんの数日で、夏に植えたペチュニアなんか、いまだに咲いています。

去年の今頃の写真・・・湖がもう全体的にカチカチに凍っていました。


今年は、まだこんなです。 芝生も湖も青々! エルニーニョ現象なのか!?


明日から、今までに比べるとだいぶ寒くなるらしいですが、まだまだ湖が凍るまでには至らなそうです。


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2015/11/09

泣いてしまいそうな誕生日プレゼント

今月15日にまたコンサートがあるため、猛練習中です♪

演奏する曲のひとつ、リヒャルト・ワーグナー Richard Wagner 作曲の 「ジークフリート牧歌 Siegfried-Idyll  には、とても素敵なエピソードがあります。

この曲が初演されたのは、何とワーグナーの自宅の階段でした!
彼の奥さんであるコジマ Cosima の33歳の誕生日兼クリスマスを祝うため、1870年12月25日の朝、コジマの寝室脇にある階段にオーケストラの選抜メンバーをそっと並べ、ワーグナー自身が階段の一番上で指揮をして演奏を始めたのだそう。


まどろみの中にいる妻を驚かさないよう、静かに穏やかに、この上なく優しげに始まる曲です。
コジマは、この朝のことを日記にこのように記しています。

「目が覚めた時、音が聞こえた。 それは次第に大きくなっていった。 もう夢の中に留まるわけにはいかなかった。 音楽が鳴り響いていたのだ。 何たる音楽なのだろう。 私の感動、興奮はとても言い表せるものではない。」

演奏後にコジマに手渡されたワーグナーの自筆譜の表紙には、「交響楽による誕生日の挨拶」 と記されていたそう。 粋だね~♪

思ってもみなかった誕生日のサプライズ・・・本物の愛情のこもった、世界にひとつだけの贈り物です。
高価な宝石より、ブランドもののバッグ (笑) よりうれしいねっ!
コジマは、感激のあまり涙を流したかもしれません。
(ああ、でも私だったら、スッピンで寝間着姿のまま、楽団員の前に出ていく勇気はなかったかも・・・)


実は、ワーグナーもコジマも共にバツイチでの結婚でした。
しかも、二人の間にはいわゆる不倫関係が長く続いていたため、世間から嵐のようなバッシングを受けていたのですって。

コジマは、多くの女性聴衆を失神させたと言われるイケメン作曲家、フランツ・リスト Franz Liszt の娘・・・これも、びっくりぽん!

リストはやたらとモテたけれど、生涯独身でした。

コジマの母親マリー・ダグー夫人は、リストと愛人関係にあった女性だったそうです。 (これも不倫!)
後にショパンの恋人となったジョルジュ・サンドとも、不思議な三角関係だったとか??

いやはや、クラシック音楽界はスキャンダラスすぎて、もうついていけませ~ん。。。
現代より、本能の赴くままに恋愛してたってことかしらん?

コジマも、夫がいる身でありながらワーグナーの娘を産んでしまい、ついに離婚話が成立。
ワーグナーも別居中だった前妻と死別したため、晴れてコジマと再婚することになりました。


長男ジークフリートを産んでくれたことへの感謝を込めて、妻と息子への深い愛と慈しみに満ちたこの曲を書いたのは、ワーグナーが57歳の時でした。
ワーグナーとリストは同世代の作曲家ですから、親子ほど年齢の離れた夫婦だったわけです。

オペラを総合芸術として完成したワーグナー、「タンホイザー」「ワルキューレの騎行 (「ニーベルングの指輪」 より) などのように壮大で力強い印象の曲が有名ですが、こんな一面もあったのね~♪と新発見でした。

ワーグナーは鼻もちならない自信過剰男だったようですし、最初の結婚後も浮気癖がひどかったみたい。
けれども、コジマとは幸せな結婚生活がずっと続いたそう。
聡明で知的な女性だったコジマとの間には、どんな会話が交わされていたのでしょうね。


ところで、今度のコンサートに向けて 「ジークフリート牧歌」 の楽譜を渡されたのは、今月3日でした。
その2日後の弦楽器だけのリハーサルまでに、各自よく練習して仕上げてきてね~だってさ。 おいおい・・・

演奏時間が20分位かかるだけでも初見では大変なのに、やたらと転調が多いのです。
聞いているだけでは何調なのかさっぱりわからず、複雑で速い動きの所もあり、決して易しい曲ではありません。

みんなで合わせるのは、本番前3回だけ!
大丈夫なのかしら・・・



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2015/11/03

ハロウィーンの残り物でかぼちゃプリン

アメリカに引越してきて初めて、かぼちゃプリンを作りました♪
これこれ、この味! 日本ではコンビニなどでも手軽に買えるけれど、アメリカには売ってないのよね。。。


ハロウィーンのパーティーメニューの残り物を、早く片付けてしまいたかったのが動機でした。
かぼちゃサラダに使い切れなかった1/4個分、シフォンケーキで余った卵黄、作り過ぎたホイップクリーム・・・
頭の中にパパッとひらめいたのが、かぼちゃプリンだったというわけです。

実はこのかぼちゃ、家のガーデンで採れたので、ありがたさもひとしお!
夫がどこかで苗を買ってきて植えたところ、苗自体はバカみたいに大きく育ちました。
葉がやたらとデカくてジャングル状態でしたが、結局実は2つしか生らなかったなあ。


まずは半分に切ってみました。
ぼけっとした色の外側に比べ、中は何てきれいな黄色なのでしょう♪


電子レンジでチンして実を柔らかくすると、ほくほく感とねっとり感が調和して、甘みもあっておいしいこと!
アメリカのかぼちゃは大抵水っぽいので、これは意外でした。
何という種類なのかわからないのが残念・・・


いい加減に作ってしまったかぼちゃプリンでしたが、大満足の出来上がり♪
レシピを載せておきますね。
でも、たまたま残り物が色々あったためこのようになった、一期一会みたいなレシピです。

蒸し器で作ってもOKですが、今回はオーブンで蒸し焼きにしました。


アメリカで作る場合は、kabocha squash と呼ばれているものや、buttercup squash を使えばよいと思います。
(家で採れたのも、kabocha squash の一種だったのかもしれません。)


ところで、「かぼちゃは英語でパンプキン」と学校で教わりましたが、パンプキン pumpkin はハロウィーン用に出回るようなオレンジ色の大きなかぼちゃのこと。 シンデレラが乗った馬車もこれかな?
日本のかぼちゃ感覚で煮物などにするのは無理・・・べちょべちょしているし、繊維質が多くて、多分全くおいしくありません。

でも、パンプキンを裏ごししてペースト状にしたものが、缶詰になって売られています。
それを使えばパンプキンパイなどもお手軽にできるわけですが、やはり食べ慣れた日本のかぼちゃとは、色も味も食感もかなり違います。

普段の食事でいただくかぼちゃは、スクワッシュ squash と言って、日本よりたくさんの種類が出回っています。
(かぼちゃはスクワッシュだなんて、学校の英語の授業で教わった覚えがないぞ。
 「レモンスカッシュ」のスカッシュも、同じスペルだけど・・・)

ほとんどのスクワッシュはどうも水っぽくて甘みも少ないので、オーブンでローストし、メープルシロップやブラウンシュガー、バター、シナモンなどと共に食べることが多いようです。

下の画像を見ると、パンプキンはウインタースクワッシュの仲間の一種という扱いのようですね。
ちなみにサマースクワッシュとは、皮ごと食べられるズッキーニタイプのものを指します。




かぼちゃプリン (ラメキン5個分)

材料 
  かぼちゃ  1/4個 (今回は正味140g)
  卵黄  3個分 
  砂糖  30g
  バニラエッセンス  小さじ1/2
  牛乳  200cc
  ホイップした生クリーム (砂糖、ラム酒入り)  100g

  <カラメルソース用>
   砂糖  大さじ3
   水  大さじ1+大さじ2 
  
作り方
 1) かぼちゃは種を取って一口大に切る。
     耐熱ボウルに入れて、水少々を加えてふたをし、柔らかくなるまで電子レンジにかける。
   (今回は、1200Wのレンジで5分位。 途中で一度かき混ぜた。)
 2) スプーンなどでかぼちゃを皮からはずし、ポテトマッシャーでマッシュする。
 3) 別のボウルに卵黄を入れ、砂糖を混ぜ合わせる。 
 4) 牛乳は人肌に温め、バニラエッセンスを加える。
 5) かぼちゃのボウルに、3)と4)、ホイップした生クリームを順に泡立て器で混ぜ合わせる。
     ストレイナーに通し、かぼちゃを滑らかに濾す。 
 6) ラメキンに流し込み、竹串などで泡をなるべく消す。
     キャセロール型など、深めの耐熱容器に並べ、ラメキンの高さの1/2位まで熱湯を注ぎ入れる。
 7) 150℃(300°F)に予熱しておいたオーブンで、30分ほど蒸し焼きにする。
     様子を見て、180℃(350°F)に上げて、5分ほど焼き時間を追加してもよい。
 8) 小鍋にカラメルソース用の砂糖と水大さじ1を入れて火にかける。
     色づいたら、残り大さじ2の水を加えてゆるめる。
   (激しくはねるので注意! シンクに移動するとよい。)
 9) 冷蔵庫で冷やしたかぼちゃプリンに、粗熱を取ったカラメルソースをかける。
     あればホイップした生クリーム、かぼちゃの種などを上に飾る。

 *ホイップ前の生クリームを使う時は、砂糖の量を40gに変更し、ラム酒小さじ1/2を加える。
 *全体をミキサーかフードプロセッサーにかけてしまえば、もっと簡単かも。

追記 : 後日、人肌に温めた牛乳に砂糖を溶かしてから、全ての材料をミキサーで一度にグイ~ン!
   という方法にトライ。 (かぼちゃはレンジで柔らかくして、皮を除いてからです。)
   こちらのほうがずっと楽で、しかもなめらかな仕上がりです♪