2025/04/01

19年目ぶりに演奏、ドヴォルザークの「新世界より」

何かと忙しかった3月が終わって、ほっとしています。
今年も「2月は逃げる、3月は去る」でした。
私の場合は、コンサートが続くのでよけいにそう感じるのかもしれません。

昨年は、大雪の予報のせいでプログラムを短くしなければならないハプニングがありましたが、今年3月30日のコンサートは天気に恵まれて良かったです。
(でも今夜から降り始め、明日は1日中の予報!)

今回はとてもエキサイティングなプログラムで、お客様の反応が特に素晴らしかったです♪
まずは、「ウエストサイドストーリー」より「マンボ」という曲。
3/14のブログ記事に書いた通り、出だしが「ひょっこりひょうたん島」にそっくり!

前回はおとなしめのバージョンを載せましたけれど、今日はもうひとつ別の動画をご紹介します。

私が大好きなべネズエラの指揮者、グスターボ ドゥダメル Gustavo Adolfo Dudamel 率いるシモン・ボリバル交響楽団 Simon Bolivar Symphony Orchestra の演奏は、まるでロックコンサートのノリ!!

テンポもめちゃくちゃ速く、団員が立ち上がって「マンボ!」と叫んだり、楽器をクルクル回したりする様子、見ているだけでワクワクします。



いつものコンサート以外に、その2日前に小学校高学年の子供たち向けのコンサートもあり、私たちはその時も「マンボ」を演奏しました。
客席の子供たちもみな、団員の「マンボ!」の掛け声に合わせて1000倍の声を出してくれ、めちゃ楽しかったです。

2曲目は、オーケストラ団員のひとりである Eric Sundeen さんのマリンバソロによるコンチェルト。


彼はいつも完璧で、絶対に信頼できるパーカッショニストです。
地元の大学の教授でパーカッションを教えていますが、アメリカ国内だけでなく、イギリス、オーストリア、ロシア、チェコ、キューバ、メキシコなど色々な国で演奏活動も行ってきたそう。

ユニークなこの長~いお髭を、いつか触ってみたい気がするのですが・・・怒られちゃうかな。
ソリストとしてマリンバを演奏する姿は、本当に生き生きとした様子。
いつもはご自宅の地下室で練習しているそうで、こうしてステージでライトを浴びながら、他の楽器と合わせるほうがずっと楽しいと笑っていました。

コンサートでは、彼の生徒たちも他の鍵盤打楽器を担当し、息の合った素晴らしい演奏を聴かせてくれたのです。

YouTube では Tomoya Aomori さんという日本人らしき方のソロによるものを見つけたので、ここに張り付けておきます。
とても洗練された、素晴らしい演奏だと思います。

どんな方なのか気になって「青森ともや」でググったら、「株式会社ともや 青森工場」というホタテ貝の通販をしている会社が出てきてしまったのですが(笑)



このマリンバコンチェルトは、1986年に Ney Rosauro というブラジルの作曲家によって書かれたそう。
ブラジルの伝統的なリズムとメロディーが多用され、それを体でちゃんと感じ取らないと演奏できません。
CDとプロモーションビデオにより、あっと言う間に人気が出て、世界中で今までに3,000以上のオーケストラによって演奏されたそうです。


そして休憩後は、チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザーク  Antonín Leopold Dvořák の最高傑作とされる、交響曲第9番「新世界より」です。
まだ日本に住んでいた2006年に、所属していた東京のアマチュアオーケストラで演奏したことがあります。
その時は、私はセカンドヴァイオリン担当でした。

その頃ミネソタの大学に通っていた息子は、夏休みで日本に帰国していて、そのオケの定期演奏会にエキストラとして出演。
彼はファーストヴァイオリンだったのですが、家で一緒に練習した記憶はほとんどありません。
演奏会後の打ち上げにも出ずに、彼女と一緒にさっさとどこかに消えちゃったし・・・
一緒に記念撮影した証拠写真は、しっかり残っているけれどね。

「新世界より」は、ドヴォルザークが音楽院の院長として招かれ、アメリカに滞在していた時に作曲されました。
故郷ボヘミアに向かって、「アメリカって、こんなにおもしろい国だよ~」と知らせたい思いがあったのではないでしょうか。
今のアメリカは、何だか世界の嫌われ者になりつつあるのが残念なのですが。

第2楽章は、日本人なら誰でも聞いたことがあるのではないかしら。
「遠き山に日は落ちて」の歌詞で始まる「家路」は、わらべ歌などによく使われる音階で構成され、大変親しみが持てます。
学校や公園などの公共施設で、夕方の帰宅時間を知らせる曲としてよく流れますね。
その話をこちらのオーケストラの友人たちにしたら、「演奏途中で帰らないでね」と笑われました。。。

第4楽章にはハイスクールの生徒たち20名ほども加わって、すごい迫力となりました。
彼らは、金曜の子供たち向けのコンサートにも出演してくれ、コミュティーオーケストラならではの素敵なコンサートになったと思います。

私たちのオケの女性指揮者は、背がスラリと高くて宝塚の男役みたいな雰囲気で、下の動画の指揮者、西本智実さんに、指揮をする姿が似ている気がします。



クラシックの曲のコンサートでは、最終楽章の最後まで拍手は控えるのがマナーとされていますが、今回は楽章が終わる度に盛大な拍手!! こんなのは初めて・・・
これほどまでに楽しんでくださっているのだから、マナーなんて堅苦しいこと言わなくてもいいよねと思ってしまう、本当にノリの良いお客様でした。


♪3月30日のコンサートプログラム♪ 

     ”Mambo" from West Side Story ウエストサイドストーリーより「マンボ」      
      (Leonard Bernstein)

     Concerto for Marimba and Orchestra, No. 1, Op. 12 オーケストラとマリンバのための協奏曲
      (Ney Rosauro)
       Ⅰ. Saudação (Greetings)
       Ⅱ. Lamento (Lament)
       Ⅲ. Dança (Dance)
       Ⅳ. Despedida (Farewell)
 
           Intermission
       
     Symphony No.9 in E Minor, Op. 95 "New World" 交響曲第9番「新世界より」 
      (Antonin Dvořák)
       Ⅰ. Adagio - allegro molto
       Ⅱ. Largo
       Ⅲ. Molto vivace
       Ⅳ. Allegro con Fuoco