2025/10/31

やっと引越し先が決まったので、ちらっとお見せします

引越し先が、ついに決まりました~!
私たちの家の買い手は決まったのに、引越し先がなかなか決まらず、非常にやきもきした1ヶ月でした。

日本ではずっと賃貸マンション住まいでしたので、日本の不動産取引事情には疎いですが、多分アメリカとはずいぶん違うのでは?と想像します。

まずは、物件の検索サイトで良さそうな家を探します。
前にも書きましたが、売主が住んでいるそのままの状態で、家全体と各部屋の写真が数十枚も載っているので、イメージしやすいです。
家全体のレイアウトや各部屋のサイズは、載っていることもありますが、ないことがほとんどで、実際に見てみないとわかりません。

気になる家があれば、リアルター realtor(不動産仲介人)にお願いして見せてもらったり、週末に行われるオープンハウス(決められた時間に、誰でも自由に見に行ける)に出かけてチェックしたりします。

私たちの場合は、別の家の内見をリアルターにお願いしたついでに、「他にこんな家もありますよ」と何軒か連れて行ってもらった中の1軒が、今度引越すことになった家です。
実は、サイトを見て私も気になっていた家だったのですが、キッチンがかなりコンパクトで、今使っているものはとても入りきらないなとチェックから外していた家でした。

でも実際に見せてもらったところ、今の家主さんがとても丁寧に暮らしていらっしゃるのが感じられ、アプローチを見ただけでワクワクしました。


セージグリーンというちょっとユニークな外壁の色、私は好きだけど夫はどうかな?と思ったら、彼も気に入った様子。

静かで周りの環境も良いし、庭も広々!キャンプファイヤーも楽しめるね~
車3台分のガレージ付きなのですが、後ろのほうにはガーデニング用品などのための物置も!
落葉樹がないので、今とても苦労している落ち葉かきの心配もなくなるぞ・・・
欲を言えば、四季折々の葉の色の変化を楽しめないのはちょっと残念ですが、見たくなったらどこかに出かければ良いだけのことです。


アメリカの一般的な家は、玄関のドアを開けるとすぐにリビングルームダイニングルームというケースが多いです。
食事中に宅配のものが届いたりすると、お互いに気まずいのでは?と思いますが、アメリカ人は全然気にしないのかな。
日本の玄関は、どんなに小さな家でも、ちゃんと離れた所にあるのにね~

この家もリビングルームのすぐそばに玄関なのですが、一応は玄関らしさを保っていてクロゼットが付いているのも好ましいです。


そこで、私たちがお世話になっているリアルターから売主側のリアルターに連絡してもらい、買いたいというオファーをさっそく出しました。
ところが、しばらくの間は全く返事なし・・・
再三探りを入れてもらったところ、他にも2件のオファーを受けていて、みんな「自分の家が売れたら」という条件だったようです。

値段を少し引き上げてさらにオファーしても、やはり連絡なし。
現金で即買ってくれる人を待っているのでは?と想像しました。

その後少し進展があり、向こうからも色々な条件を出してきて、その度に「カウンターオファー」という「この条件は飲むけれど、ここは無理」みたいな書類を提出し、向こうがまたそれに応えるというようなやり取りが何度も続きました。
書類は全部リアルターが用意してくれ、私たちはサイト上でサインするだけでしたが。

やっと交渉成立で、売主がOKを出してくれたのが、飼い猫のキキを14年前に我が家に迎えた記念日の10月27日でした♪
キキが幸運を運んでくれたかな?

その家がダメだった場合を考えて、他にもたくさんの家を見ましたが、これぞという家は見つからず、最悪の場合しばらく賃貸住宅に住むしかないかなと思っていました。
やっと前向きに色々プランできるようになり、心からほっとしています。


今の家は3階建てですが、次は平屋となり、掃除が楽になることでしょう。
私たち夫婦はまだ階段の上り下りは全く問題ないですけれど、数年後にどうなっているかはわかりません。
14歳となったネコのキキは、関節炎などの症状が出てきていますので、階段なしの家のほうが負担がかからないと思いますし。

一番楽しみなのは、町にずっと近くなること!
頻繁に買物するウォルマートまで今は25分かかるのが、たったの9分で行けるようになります。
その他の主な店やレストランも、病院も、10分前後で行けちゃいます。

オーケストラのコンサートやリハーサルがある大学ハイスクールにも、12分ほどで行けるので、特に天候の悪い日は助かります。

ご近所には近いためプライバシーは減りますけれど、何かあった時に心強いことでしょう。
(今は隣家まで約1キロ・・・舗装されていない細い道なので、雪が積もるとかなり心細い)

長年慣れ親しんだ、美しいと大きな雑木林に囲まれた暮らしとのお別れは寂しいですが、なるべく楽しいことだけを考えて、新しい生活への期待を膨らませている最中です。


おまけ孫たち、楽しいハロウィーンだったようです♪
     この子たちの母である私たちの娘、そう言えば子供の頃、エルモが大好きだったな~



2025/10/26

私の「英語学習の原点」が出てきた! / 引越し準備中

引越しの準備を、少しずつ進めています。
前にブログに書いた若いカップルの現在の家が売れたため、正式にここを買ってくれることが決定!
あとちょうど1ヶ月後に最終取引、引き渡しです。

実は私たちの引越し先は、まだ決まっていません(汗;)
候補の家があり、交渉しているものの、何だかんだと色々言ってくるので困っています。。。

明後日、もう1軒別の家を見に行く予定。
そちらはキッチンが広々として素敵な家で、数分で町の中心地に行けるものの、その分隣家も近くてハイウェイの騒音も聞こえそう。

第一候補の家は、静かで庭ももっと広いのですが、なぜかキッチンだけがとてもコンパクト。
さらに断捨離に励まないと、食器などがとても入りきらなそうです。
本当にたくさんの家をチェックしてきましたが、なかなか完璧な家は見つからないものだなあ。

今週中には引越し先が決まることを願いながら、あまり使わないものから順に段ボール箱に詰めている最中です。
やたらと本が多いのでそれを整理していたら、陰になって見えなかった場所から、めちゃ懐かしいものが出てきました!

私の両親は特に早期教育に熱心だったわけではありませんが、小学生の時になぜかこれを買ってくれちゃった。
結構嬉しかったのを覚えています。


14年前に日本からミネソタに引越してきた時にも、「これは懐かしすぎるから取っておこうか」と思って荷物に加えたようです。

その後、子供たちに見せたくなった時に見つからず、迷ったあげくやっぱり処分してしまったのだろうと思っていました。
14年ぶりに開けてみて「これが私の英語学習の原点だったのだな」と、しみじみ・・・

アメリカンスクールの子供たちによる英語のセリフや歌のソノシート(あのペラペラさが懐かしい!)がついていて、本を見ながら何度も聴いたのを覚えています。
60年近く経った今でも、その中の歌を覚えているほど。


小学校高学年になってローマ字を教わり、初めてアルファベットに親しむような時代でした。
今と違って小学校では英語の授業は全くなく、基本的な英単語でさえ、何となく知っていたという程度。

7冊目のThree Little Pigs 三匹の子豚」のストーリーの中で何度も出てくる "Help!" の部分で、私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいに・・・
「助けて!」は「ヘルプ!」だと大人から教わっていました。
でも、全然「ヘルプ!」には聞こえない。どっちかというと「ヘーォ!」???
何度も聞き返したけれど、あまりにも変すぎる。
この人たち、ちゃんと英語しゃべっているのかしらと疑ったほど(笑)


中学生になって英語の授業が始まってから、やっと謎が解けました。
中学の英語の先生、割とちゃんとした発音で教えてくださったのが有難いです。
カタカナそのままで「ヘルプ!」なんて言っても、多分誰も助けてくれません。


9月にミネソタからサンフランシスコに引っ越した娘たちは、ミネアポリス郊外の自宅を最近売り出しました。
業者に頼んでステージングしてもらい、素敵な家具や絵などを配置してもらって、まるでモデルルームのよう♪
撮影もプロに頼んだそうです。
「これがあの家?」とびっくりしてしまいます。



おかげでオープンハウスの翌日にはもうオファーが数件入り、売り出し価格より高く売れるらしい・・・
何ヶ月もぐずぐずしている私たちと、ずいぶん違って驚きます。


あの「三匹の子豚」から長い長い道のりをたどって、ここまで来ました。
時々そんな思い出に浸って寄り道しながら、毎日色々な引越し準備作業をこなしています。

荷造りの他に、いつもの秋と同じように全ての窓掃除落葉掃きも。
もう引越すのだからしなくてもいいじゃない、と言ってくれる人もいますけれど、「飛ぶ鳥跡を濁さず」という美しい言葉があります。
今までのお礼の気持ちを込めて、そして次に住む人たちの幸せを願いながら、せっせと手を動かす毎日です。


2025/10/15

ショパンコンクールが熱い♪

第19回ショパン国際ピアノコンクールが、ポーランドワルシャワで開催されています。
5年に1度のコンクールですが、前回はコロナ禍で1年延期となってしまいました。
「あれ?もうやるの?」という印象・・・4年なんて、本当にあっという間で驚きます。

前回は、コンクールより前に YouTube で見つけてずっと応援していた角野隼人(かてぃん)さん、やはり以前から活躍ぶりをよく知っていた反田恭平さんと小林愛実さんのステージを、全て食い入るように鑑賞しました。

リアルタイムでももちろん、後からでも都合の良い時に楽しめる YouTube は本当に有り難い!
反田さんが第2位、小林さんが第4位となり、幼馴染だったお二人が、コンクール後結婚されたのも嬉しいニュースでした。

今回は日本人の出場者は13名で、今現在そのうち3名が第3次予選に進んでいます。
私が以前から知っていたのは、牛田智大さんだけだったのですが、桑原志織さん、進藤実優さんを、ショパンコンクールのおかげで知ることができて良かったです。

牛田さんは、前回は2次予選で敗退という皆が驚く残念な結果となってしまいました。
今回はピアノをスタインウェイに替え(前回はヤマハだった)、本人曰く前回の敗因だった「ホールの音響がつかめなかった」という問題が解決しているように思えます。
過去にヤマハピアノで優勝した方もいますので、相性の問題かもしれませんが。

牛田さんは、まだ幼かった頃から「この子はすごいピアニストになる」と確信していた方なので、今回はぜひファイナルに残って欲しいです。
ルックスが良いのも、得よね~ 
優雅さ、細やかさ、色彩感や躍動感に優れた、本当に素敵なピアニストに成長してくれました。
第3次予選でも、きっと魂のこもった演奏を聴かせてくれることでしょう。



今日は町に買物に出て戻って来てから、桑原志織さんの第3次予選のステージをじっくりと楽しみました。
こんな素晴らしいピアニストを今まで知らなかったなんて、何ともったいなかったこと!
落ち着きと品があり、マズルカの一音一音はキラキラ輝くようで、本当にひき込まれました。
最後のピアノソナタロ短調 Op. 58 も、圧巻です!

ふくよかな体形も(失礼・・・)、つるんとした感じのお顔も、前回第2位の反田恭平さんを思わせるような・・・
ピアニストって指だけの問題でなく体力勝負だと思いますので、痩せている方より安心して見ていられるような気がします。
そしてショパンの曲の持つ温かさも、より良く表現できているかもしれません。



進藤実優さんの第3次予選のステージも、既にアップされています。
私はまだ見ていないのでコメントを控えますが、リンクを貼っておきますね。




カナダケヴィン・チェンさんの演奏も、見ていると息をするのを忘れちゃうほどです。
第2次予選で、エチュード Op. 10 の12曲を全部弾いちゃったのもすごい♪


ショパンのエチュードに関しては、私は Op. 10 と Op. 25 全24曲のサワリの部分(最初の2ページ位、区切りの良い所まで)だけを、ここ数年繰り返し練習しています。
もちろん、もっともっとゆっくりですが・・・
こんな速さで、10本の指の音質と音量のバランス、ペダルの動きまで常に考えながら弾くのは、本当に神がかっています。


今回はファイナルで、ピアノ協奏曲第1番または第2番に加えて、「幻想ポロネーズ」課題曲となっています。
誰が残るのか、とても楽しみ♪
こんなにたくさんの曲を全部暗譜しているピアニストの頭の中って、一体どうなっているのかしら。

ショパンコンクールに没頭していると、他のことができなくなってしまいますけれど、「芸術の秋」だから、まあいいか。
皆さんも秋の夜長を、ぜひショパン三昧でお楽しみくださいね♪


追記:この記事をアップした時はまだチェックしていなかった、進藤実優さんの第3次予選。
後から聴いたら、「ああ、生きていて良かった・・・」と感じるほどの、素晴らしい演奏でした♪
特に「ピアノソナタ第2番変ロ短調」、第3楽章の誰でも知っている「葬送行進曲」が鳥肌モノ!
ドラマやコントなどにもよく登場する、あの「葬送行進曲」ですが、これほどまでに慈しみ深く心の琴線に触れる演奏は初めてで、思わず涙してしまいました。
まだその後に「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」が残っていたにもかかわらず、多くの聴衆が思わずここで拍手!何だか歴史に残りそうな名演奏でした。
上のリンクから、ぜひぜひ聴いてみてくださいね。

最初にご紹介した牛田智大さんは、残念ながらファイナルには進めなかったのですが、残った11名のうち進藤実優さんは15番目、そして桑原志織さんは大トリを飾りました。
既に、お二人の動画がアップされています。



もうすぐ最終審査結果が出るはずです。
皆さん、本当にお疲れ様でした。ショパンにどっぷり浸かった幸せな数週間でした💛