2025/11/17

最低限のものだけの暮らしが心地良い / 11月のコンサート

引越しまで、あと10日を切りました。
持ち物の80%位は、もう段ボール箱その他に詰め終わったかな?
最後の最後まで荷造りできないものも数多くありますが、どこを開けてもすっからかんで気持ちいいこと!

ミニマリストは、きっと普段の暮らしがこの状態なのでしょうね。
何かをどかして、奥のものを取るというストレスが皆無で、本当に快適です。

荷造りの時、たまにしか使わないものの箱には「C」、数ヶ月以内には使うかも?というものの箱には「B」、日常的に使うものには「A」とマークを書き込みました。

もちろん、「C」のものから順に段ボールに詰めたのですが、結構な数になったことに自分でもびっくり。
これには、季節外の衣料品や、イースター・ハロウィーン・クリスマスといったイベントの時だけ使うもの、ガーデニング用品、処分してしまうことができない思い出のものなどが含まれます。
ほとんどのも、ここに分類。

かなりのものを処分したつもりだったけれど、まだまだ多いですね~
引越してもっと時間ができたら、さらなる断捨離に励むつもりです。

「B」には、変化をつけるために時々使う食器や、製菓・製パン用品ギフト用のあれこれ、ソーイングの道具、など・・・
たまにしか弾かない楽譜も、ここです。

そして、「A」の箱もだいぶ増えてきました。
日用使いの食器なども、最低限のものだけ残してあとは箱詰め。
衣料品も、あと9日分だけクロゼットに残して、他は詰めちゃった。

冷蔵庫もなるべく空になるように計画してメニューを考えたので、余白だらけになってきました。
我ながら、うまくいっています。

ものが少ないと、何て楽なのでしょう!掃除もささっと簡単にできるしね~
どこを開けても、ほれぼれしてしまいます(笑)


このパントリー、ぎゅうぎゅう詰めだった時は、こんな状態でした。。。



キャビネット内のものがなくなるにつれ、生活空間が段ボール箱などに占領されつつありますけれどね・・・



話は変わりますが、引越し準備の忙しい時期にもかかわらず、昨日はコンサートに出演しました。
9月末に楽譜をいただいてすぐ、みっちりと自宅練習に励んだので、ぎりぎりになって慌てずにすんで良かったです。

1曲目の Overture は、作曲者自身がリハーサル2回にお付き合いくださって、テンポなどの指示がありました。
亡くなった叔母様に捧げた曲だそう。叔母様、お幸せだな・・・
音源が全くなくて、みんなで合わせるまでどんな曲だかさっぱりわかりませんでしたが、うまく仕上がり、評判も良かったようです。

メンデルスゾーン交響曲第5番「宗教改革」は、最初は厳かにゆったりと始まります。ところが、ヴァイオリン譜で言うと1ページ目の3段目から突然速くなり、7段目からは細かい音符が続いて地獄です・・・
最初に YouTube で曲をチェックした時、「設定スピードを1.25倍に間違えたかな?」と思ったほど。
自宅練習の時、スピードを0.75倍にしても初めはついていけませんでした。

2週間前にリハーサルが始まり、初めはプロオケの演奏に比べるとだいぶゆっくりでほっとしたのですが、指揮者が段々自信をつけたのか、どんどんスピードアップしてきて本番は突っ走っていました(汗;)

続いて踊るような第2楽章、哀愁に満ちた美しい第3楽章、壮大なコラールに続く力強い第4楽章と、とてもドラマチックな交響曲です。
最終楽章はまたテンポが速くなり、落ちないように、息をするのもまばたきするのも忘れて必死でした。



休憩後のヴァイオリン協奏曲も、なかなかの難曲でした。
うっとりする部分も多く、最後はハッピーエンドなのですが、第2楽章はカオス・・・なんじゃこれ?の世界です。

ソリストとしてフィラデルフィアから来てくださった Mitchell Newman さんは、34年もの間ロサンジェルス・フィルハーモニックの団員として演奏活動をされたそう。


この曲の作曲者 Lucas Richman 氏とコラボを組み、音楽を通してホームレスの方々を擁護する事業を行っているとのことです。

人間の尊厳を問うこの曲、一度聴いただけではとっつきにくいと思いますが、何度も演奏するうちに結構ハマりました。
Mitchell Newman さんご自身の演奏する YouTube 動画と合わせて自宅練習したので、本番もばっちりだったと思います。




このコンサートが終わってほっとしたものの、2週間後にはまたクリスマスコンサートが控えています。
支障なく引越しできれば、次は新居からリハーサルに通えるはずです。
町にだいぶ近くなるので(今の半分以下の時間で行ける)、ずいぶん楽だろうな~


♪11月16日のコンサートプログラム♪ 

     Overture 序曲 (Christopher Hart)

     Symphony No.5 in D Major / D Minor, Op. 107 "Reformation" 交響曲第5番「宗教改革」 
       (Felix Mendelssohn)
       Ⅰ. Andante – Allegro con fuoco
       Ⅱ. Allegro vivace
       Ⅲ. Andante 
       Ⅳ. Andante con moto – Allegro vivace – Allegro maestoso 

           Intermission
       
     Concerto for Violin: Paths to Dignity  (Lucas Richman)
       "Our Stories"
       "Fever Dreams / Move"
       "Shelter for my Child"
       "Finding Home"

2025/11/10

本当に、ロバ・ヤギ・ニワトリさんたちがやって来た!

約1ヶ月前のブログ記事に書いたことが、現実となりました!
今、我が家の庭には可愛い動物たちがウロウロしています。

この家と土地を買ってくれることになったまだ未婚の若いカップルが、地面が凍ってしまう前に動物たち用のフェンス用の杭打ちをしても良いか尋ねてきたのは、もう1ヶ月前のこと。
初めは、ここに引越してきてから動物を飼うのだと思っていたのですが、実は彼女が今まで住んでいたところで既にたくさん飼っていたのです。

ここは寒~いミネソタ
彼女の家が売れるのを待っていると、地面が固く凍って杭が打てなくなる・・・ということで、見切り発車でした。

ある日、彼氏が友人数名と共にやって来て、あっという間にたくさんの杭が打たれ、フェンスは完成。
そして、予定通り彼女の家はさっさと売れたため、クロージングを待たずに動物だけ先に連れてきても良いかどうか、また尋ねてきました。

う~ん・・・と迷いましたが、OKを出した結果、金曜日にデカいトレーラーが到着し、小屋などが設置され、翌日の夜には動物たちがやって来たのです♪

当日は暗くてよく見えませんでしたが、昨日の朝初めてご対面したら、まあああ、何て可愛いこと!!




2匹のロバミニチュアドンキー)と、4匹のヤギ、そしてニワトリたちはまだ外に出てきていませんけれど、この水色の小屋の中にいます。



ちょうど土曜日に初雪が降り、急に寒くなってしまいました。
それでも、動物たちは元気に庭の芝やエサの干し草をせっせと食べています。
飲み水は凍ってしまうため、皿の中にヒーターが設置されていて、我が家の外壁のコンセントにつながっています。

次の住人となるお二人は、クロージングの日まで彼氏が今住んでいる賃貸のアパートで一緒に暮らすそう。(ワンコたちとニャンコたちは、まだそこです)
私たちはガレージから車2台を外に出し、空いた部分に彼女の荷物を置けるようにしてあげました。

二人は動物たちのチェックがてら、毎日やって来てせっせと荷物を運び入れています。
普通はこういうことは許されないと思いますが、事情を考えるとまあしょうがないかなという感じ・・・

私たちの家も荷造りが進みつつあり、箱だらけになっています。
あと2週間ちょっとで、同じ日に、今住んでいるこの家と引越し先の家両方のクロージング
そして、その日の午後には引越しの予定です。
さてさて、どうなることやら。。。


思い出いっぱいのこの家と土地にさよならを言うために、週末には義弟、二人の義妹、従弟のひとりがやって来ました。
鹿のハンティングシーズンが始まったため、誤射を防ぐためのド派手なオレンジ色に身を包み、我が家の土地の真ん中辺にあって「セントラルパーク」と呼んでいる場所で、賑やかにキャンプファイヤーを囲んで、男共は最後の晩餐です。


色々と、楽しかったね♪

2025/10/31

やっと引越し先が決まったので、ちらっとお見せします

引越し先が、ついに決まりました~!
私たちの家の買い手は決まったのに、引越し先がなかなか決まらず、非常にやきもきした1ヶ月でした。

日本ではずっと賃貸マンション住まいでしたので、日本の不動産取引事情には疎いですが、多分アメリカとはずいぶん違うのでは?と想像します。

まずは、物件の検索サイトで良さそうな家を探します。
前にも書きましたが、売主が住んでいるそのままの状態で、家全体と各部屋の写真が数十枚も載っているので、イメージしやすいです。
家全体のレイアウトや各部屋のサイズは、載っていることもありますが、ないことがほとんどで、実際に見てみないとわかりません。

気になる家があれば、リアルター realtor(不動産仲介人)にお願いして見せてもらったり、週末に行われるオープンハウス(決められた時間に、誰でも自由に見に行ける)に出かけてチェックしたりします。

私たちの場合は、別の家の内見をリアルターにお願いしたついでに、「他にこんな家もありますよ」と何軒か連れて行ってもらった中の1軒が、今度引越すことになった家です。
実は、サイトを見て私も気になっていた家だったのですが、キッチンがかなりコンパクトで、今使っているものはとても入りきらないなとチェックから外していた家でした。

でも実際に見せてもらったところ、今の家主さんがとても丁寧に暮らしていらっしゃるのが感じられ、アプローチを見ただけでワクワクしました。


セージグリーンというちょっとユニークな外壁の色、私は好きだけど夫はどうかな?と思ったら、彼も気に入った様子。

静かで周りの環境も良いし、庭も広々!キャンプファイヤーも楽しめるね~
車3台分のガレージ付きなのですが、後ろのほうにはガーデニング用品などのための物置も!
落葉樹がないので、今とても苦労している落ち葉かきの心配もなくなるぞ・・・
欲を言えば、四季折々の葉の色の変化を楽しめないのはちょっと残念ですが、見たくなったらどこかに出かければ良いだけのことです。


アメリカの一般的な家は、玄関のドアを開けるとすぐにリビングルームダイニングルームというケースが多いです。
食事中に宅配のものが届いたりすると、お互いに気まずいのでは?と思いますが、アメリカ人は全然気にしないのかな。
日本の玄関は、どんなに小さな家でも、ちゃんと離れた所にあるのにね~

この家もリビングルームのすぐそばに玄関なのですが、一応は玄関らしさを保っていてクロゼットが付いているのも好ましいです。


そこで、私たちがお世話になっているリアルターから売主側のリアルターに連絡してもらい、買いたいというオファーをさっそく出しました。
ところが、しばらくの間は全く返事なし・・・
再三探りを入れてもらったところ、他にも2件のオファーを受けていて、みんな「自分の家が売れたら」という条件だったようです。

値段を少し引き上げてさらにオファーしても、やはり連絡なし。
現金で即買ってくれる人を待っているのでは?と想像しました。

その後少し進展があり、向こうからも色々な条件を出してきて、その度に「カウンターオファー」という「この条件は飲むけれど、ここは無理」みたいな書類を提出し、向こうがまたそれに応えるというようなやり取りが何度も続きました。
書類は全部リアルターが用意してくれ、私たちはサイト上でサインするだけでしたが。

やっと交渉成立で、売主がOKを出してくれたのが、飼い猫のキキを14年前に我が家に迎えた記念日の10月27日でした♪
キキが幸運を運んでくれたかな?

その家がダメだった場合を考えて、他にもたくさんの家を見ましたが、これぞという家は見つからず、最悪の場合しばらく賃貸住宅に住むしかないかなと思っていました。
やっと前向きに色々プランできるようになり、心からほっとしています。


今の家は3階建てですが、次は平屋となり、掃除が楽になることでしょう。
私たち夫婦はまだ階段の上り下りは全く問題ないですけれど、数年後にどうなっているかはわかりません。
14歳となったネコのキキは、関節炎などの症状が出てきていますので、階段なしの家のほうが負担がかからないと思いますし。

一番楽しみなのは、町にずっと近くなること!
頻繁に買物するウォルマートまで今は25分かかるのが、たったの9分で行けるようになります。
その他の主な店やレストランも、病院も、10分前後で行けちゃいます。

オーケストラのコンサートやリハーサルがある大学ハイスクールにも、12分ほどで行けるので、特に天候の悪い日は助かります。

ご近所には近いためプライバシーは減りますけれど、何かあった時に心強いことでしょう。
(今は隣家まで約1キロ・・・舗装されていない細い道なので、雪が積もるとかなり心細い)

長年慣れ親しんだ、美しいと大きな雑木林に囲まれた暮らしとのお別れは寂しいですが、なるべく楽しいことだけを考えて、新しい生活への期待を膨らませている最中です。


おまけ孫たち、楽しいハロウィーンだったようです♪
     この子たちの母である私たちの娘、そう言えば子供の頃、エルモが大好きだったな~